AI(ChatGPT・Bard)を使って情報を検索したり、質問に答えてもらった時など、次のような悩みはありませんか。
- AI(ChatGPT・Bard)が間違った答えを出すことがあるのか分からない。
- AI(ChatGPT・Bard)が間違った答えを出すことがある場合、どのように間違うのか分からない。
- AI(ChatGPT・Bard)が間違った答えを出す理由が分からない。
結論をまとめると次のとおりです。
- AI(ChatGPT・Bard)は間違った答えを出すことがあります。
- AI(ChatGPT・Bard)が間違った答えを出す場合、それは主に文脈の誤解や情報の不足によるものです。
- AI(ChatGPT・Bard)が間違った答えを出す主な理由は、学習データの限界や誤った解釈などです。
当記事では、AI(ChatGPT・Bard)がなぜ間違った答えを出すことがあるのか、その具体的な原因や例を解説します。当記事を読むと、AI(ChatGPT・Bard)をかしこく、効果的に使用することができるようになります。
※ChatGPT入門として何に使うか他の活用方法を知りたい方は、次の記事で解説しています。
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AI(ChatGPT・Bard)が間違った答えを出す一般的な3つの原因
AI技術は急速に進歩していますが、ChatGPTやBardなどのAIは完璧ではありません。間違った答えを出す原因は主に次の3つです。
①情報が古い
AI(ChatGPT・Bard)は過去のデータに基づいて学習しています。しかし、そのデータは特定の時点までの情報しか含んでいません。
以下のChatGPTの実行結果では、ChatGPTの学習データは2021年9月までの情報に限られていました。そのため、「2022年のサッカーワールドカップ優勝国はどこですか?」のような最新の情報を求める質問には、正しい答えを提供できませんでした。
2023年12月時点では、2023年9月までのインターネットの情報まで取り込まれています。ただし、ChatGPTの有料会員であれば、Webブラウジング機能を利用することで、最新の情報を取り込むことができます。
ChatGPTの実行結果
②会話の流れを完全に把握するのが難しい
人間は自然と会話の流れから「何が話されているか」を理解しますが、AI(ChatGPT・Bard)にはそれが難しいです。
特に、単語やフレーズの意味は文脈によって変わります。そのため、AI(ChatGPT・Bard)はしばしば解釈を誤ります。例えば、「ネットが切れている」という文脈では、インターネットの接続問題を指しているのか、物理的にネットが切れているのか、AI(ChatGPT・Bard)は正確に判断できないことがあります。
私の経験上、AI(ChatGPT・Bard)が間違った答えを出す時は、主に「文脈の理解が難しい」場合が多いです。例えば、ChatGPTに「鳥の雑学」に関する質問に対して、「鳥以外」の内容に答えたことがありました。これは、ChatGPTが質問の文脈を正確に把握し、適切な答えをするのが難しいということを示しています。
ChatGPTの実行結果
③一般的でない事例に対応するのが難しい
AI(ChatGPT・Bard)は一般的な情報をもとに答えを生成しますが、特殊または珍しい事例に対しては適切な答えを生成することが難しいです。
例えば、「青いウサギについて教えて」といった、一般的ではない質問に対しては、ChatGPTはどのように対応すべきか迷い、不適切な答えを出す可能性があります。
ChatGPTの実行結果
AI(ChatGPT・Bard)が間違った答えを出す具体例
AI(ChatGPT・Bard)がどのように間違った答えを出すか、具体的な例を通して見てみましょう。
最初に、ChatGPTに鳥の雑学について質問しました。すると、飛べない鳥で「オウムガイ」の答えが返ってきました。
答えに「オウムガイ」という名前が出てきたので、本当に鳥の一種かChatGPTに再確認しました。ChatGPTはオウムガイは鳥と答えました。
疑問を解消するために、GoogleのBardに同じ質問をしました。Bardもオウムガイは鳥と答えました。
しかし、実際に調べてみると、オウムガイは鳥ではない(イカやタコと同じ軟体動物)ことがわかりました。そこで、Bardに「オウムガイは飛べない鳥か?」と質問したところ、今度はオウムガイは貝だという答えが返ってきました。
これで、オウムガイが実際には貝であることが確かめられました。再度ChatGPTにオウムガイが貝かどうかを質問すると、ChatGPTもオウムガイは貝であると答えました。
最初の質問をもう一度ChatGPTに質問しました。今度はオウムガイは貝であるという答えが返ってきました。これにより、ChatGPTがリアルタイムで学習していることがわかります。
AI(ChatGPT・Bard)が間違えた答えを出す原因は次の可能性があります。
- 単語の混乱:「オウムガイ」が「オウム」と似ているため、鳥だと誤解された可能性があります。
- 情報の誤り:学習した情報が間違っていたり、不足していたために混乱が生じた可能性があります。
- 質問の理解ミス:「飛べない生物」全般について質問されていると誤解した可能性があります。
- システムの限界:ChatGPTは一般的な質問には強いですが、特殊な質問には弱いことがあります。これは、学習データの範囲や詳細さによるものです。
これらの間違った答えから、AI(ChatGPT・Bard)がまだ完璧ではないことがわかります。間違った答えを修正するためには、人間のチェックとアドバイスがまだ必要です。
この例を通して、AI(ChatGPT・Bard)が間違った答えを出す可能性があることを理解し、質問の具体性や明確さが重要であることを学びました。
私の経験上、このような状況は意外と多く発生します。以前、雑学を調べてまとめているとき、ChatGPTで得た答えの正確さを確かめるために、Bardでも答えを再チェックしました。しかし、長い文章をチェックする時はうまくいかないことがありました。それに対して、短い文章や単語では、高い精度で正確さを確認できることが多かったです。
AI(ChatGPT・Bard)の間違った答えへの2つの対処法
AI(ChatGPT・Bard)は便利ですが、時には間違った答えを出すこともあります。そのような時には、以下の方法で対処することができます。
①はっきりとした具体的な質問をする
AI(ChatGPT・Bard)は、具体的で明確な質問に対してより正確な答えを出すことが得意です。質問があいまいだと、AI(ChatGPT・Bard)が間違った解釈をしてしまうことがあります。ですから、質問は具体的で明確にするといいでしょう。
例えば、「明日の天気は?」ではなく、「2023年7月16日の東京の天気は?」と、具体的な日付と場所を含めた質問をする方が、AI(ChatGPT・Bard)が正確な答えを出しやすくなります。
②情報の確認と更新
AI(ChatGPT・Bard)から得た情報が常に最新で正確とは限りません。AI(ChatGPT・Bard)の知識は訓練データに基づいているため、最新の情報が含まれていないこともあります。なので、AIからの答えは参考の一つと考え、大切な情報は必ず自分で確認し、他の信頼できる情報源から最新の情報を得ることが大切です。
例えば、最新のニュースやデータに関しては、AI(ChatGPT・Bard)が古い情報を使っている可能性があるので、確認は必ず行ってください。
AI(ChatGPT・Bard)の間違った答えを出すことを理解し、上手に使いこなしましょう1
当記事ではAI(ChatGPT・Bard)がなぜ間違った答えを出すことがあるのか具体的な原因や例を解説してきました。まとめると次の通りです。
- AI(ChatGPT・Bard)は間違った答えを出すことがあります。
- AI(ChatGPT・Bard)が間違った答えを出す場合、それは主に文脈の誤解や情報の不足によるものです。
- AI(ChatGPT・Bard)が間違った答えを出す主な理由は、学習データの限界や誤った解釈などです。
当記事を読んで、ChatGPTをよりかしこく、効果的に使用することができるようになったことでしょう。AI(ChatGPT・Bard)はすごく便利なツールですが、その限界も理解しながら上手く使いこなすことが大切です。間違いに気をつけつつ、AI(ChatGPT・Bard)の力を最大限に活用しましょう。
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