海外のITサービス・製品を使っていて、次のような悩みはありませんか?
- あのITサービス・製品は誰がどのように作ったのだろう?
- あのITサービス・製品はどのようにして有名になったのだろう?
- あのITサービス・製品は見えないところでどのようなトラブルがあり、どのような対応していったのだろう?
本記事では、海外の創業者・起業家の自伝・ノンフィクションのおすすめIT本を紹介します。本記事を読むことで、いろいろなITサービス・製品の裏話や創業者・起業家の性格・人間関係が分かります。
※参考までに次の記事では、同じ観点で日本の創業者・起業家の自伝・ノンフィクションを紹介してます。
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スティーブ・ジョブズ(アップルの共同創業者)
アップルの創業者”スティーブ・ジョブズ“が”ウォルター・アイザックソン”に依頼して書いた自伝です。本では次のようなことが書かれており、Apple製品の誕生秘話や会社経営の考え方が分かります。
- 子ども時代、学生時代
- アップルのもう一人の創業者の”スティーブ・ウォズニアック”との出会い
- アップル起業
- Apple 1、Apple 2、マッキントッシュ誕生
- クーデターでアップルを追放
- ピクサーで「トイ・ストーリー」制作
- アップル復帰
- スティーブ・ジョブズの後のCEO”ティム・クック”との出会い
- iMac、iTunues、iPod、iPhone、iPad、iCloud、アップルストア誕生
- 伝説のプレゼンテーション
ピクサーがどのように生まれたかが書かれているのが次の本です。スティーブ・ジョブズの1本の電話から始まります。スティーブ・ジョブズの”トイ・ストーリー”の制作に対する高過ぎる目標を克服してメガヒットを出し、ディズニーに買収されるまでが描かれてます。
また、次の本では、iPhoneの搭載されている技術や部品がどうやって生まれたかが分かります。
- iPhoneの原材料
- ゴリラガラス
- マルチタッチ
- 薄くて長時間のバッテリー
- 手振れ補正カメラ
- ARMチップ
- ワイヤレス接続
- AIアシスタント「Siri」
- 使用済みのiPhoneの運命
スティーブ・ウォズニアック(アップルの共同創業者)
アップルでは創業者として”スティーブ・ジョブズ”がいますが、もう一人創業者がいます。“スティーブ・ウォズニアック”です。Apple 1、Apple 2という製品を独力で開発してます。本ではAppleの創業秘話が”スティーブ・ジョブズ”の視点ではなく、”スティーブ・ウォズニアック”の視点から分かります。
ティム・クック(スティーブ・ジョブズ後のアップルのCEO)
“スティーブ・ジョブズ”というカリスマを失った後の不安定な時期である2011年にアップルのCEOになったのが”ティム・クック“です。”スティーブ・ジョブズ”とは全く別の経営方針でアップルを世界初の1兆ドル企業へ押し上げました。本では次のようなことが書かれており、アップルの経営に関して”スティーブ・ジョブズ”とは全く別の視点で見ることができます。
- “スティーブ・ジョブズ”から呼び出されてCEOを引き継いでほしいと言われた時から訃報が届いた時までの動き
- ビッグブルーのIBM時代
- アップルからのリクルーターからのオファーと”スティーブ・ジョブズ”との出会い
- “ティム・クック”による、沈みゆくAppleのオペレーション(生産管理・在庫管理)の劇的変革
- iPhone5~X、Apple Pay、Apple Watch、アップル・パーク誕生
- サプライヤーの労働環境、環境、プライバシー、社員の多様性への取り組み
ジョナサン・アイブ(アップル製品のカリスマデザイナー)
“スティーブ・ジョブズ”が絶対的な信頼を寄せたカリスマデザイナー”ジョナサン・アイブ”。アップルの徹底したデザイン哲学、製品ラインアップや体験もデザインするを実践してきた人です。本では次のようなことが書かれており、アップルの一番大事な時期に、アップル社内でどのような変化があったのか、デザイナーやエンジニアの関係性が分かります。また、アップルのデザイン部門「IDg」という鉄のカーテンに包まれた部署の仕事の進め方や雰囲気を解説してます。
- 生い立ち、デザイン教育
- アップル入社
- “スティーブ・ジョブズ”のアップル帰還
- iMac、iPod、iPhone、iPadなどのアップル製品のデザイン・設計・素材の選び方などの秘話
イーロン・マスク(テスラ・スペースX・ペイパルの創業者、ツイッター(X)を買収した株主)
アップルの創業者”スティーブ・ジョブズ”の伝記の著者”ウォルター・アイザックソン”が書いた”イーロン・マスク“の自伝です。本では次のようなことが書かれており、”イーロン・マスク”の各ITサービスの起業秘話、経営方法、仕事ぶり、人柄がよく分かります。特に読んでいて興味を持った点は、ChatGPTで有名な会社OpenAIは元々”イーロン・マスク”が設立している点や、ツイッターを買収してXに社名変更にいたった点が事細やかに書かれていることです。
- 子ども時代~大学時代
- Zip2起業
- Xドットコム起業
- ペイパル起業
- スペースX起業
- テスラ起業
- OpenAI起業
- スターリンク起業
- ニューラリンク起業
- ツイッターを買収してXに社名変更
- 結婚と離婚
ジャック・ドーシー、エバン・エブ・ウィリアムズ、クリストファー・ビズ・ストーン、ノア・グラス(ツイッター(X)の共同創業者)
ツイッターの起業秘話から世界3億人のユーザを獲得するまでの軌跡を、4人の共同創業者を軸に描かれてます。本では次のようなことが書かれています。
- ツイッターの起業、社名の由来
- ツイッターのアイデアの思いつき、サービス初期から成長までの課題に対してどのように取り組んできたか、技術的な解決方法
- ツイッターのツイートを140文字、@名前、#(ハッシュタグ)ができた経緯
ピーター・ティール(ペイパル・パランティアの創業者、フェイスブック初の外部投資家)
“イーロン・マスク”と同じペイパルの共同創業者の”ピーター・ティール“です。ペイパルからは”イーロン・マスク”(テスラ)、”リード・ホフマン”(リンクトイン)、”ジェレミー・ストッペルマン”(Yelp共同設立者)、”スティーブ・チェン”(YouTube共同設立者)、”チャド・ハーリー”(YouTube共同設立者)、”ジョード・カリム”(YouTube共同設立者)など、シリコンバレーを代表する起業家が誕生しており、彼らは「ペイパル・マフィア」と呼ばれています。”ピーター・ティール”はその中でも首領(ドン)と呼ばれている存在です。本では次が描かれています。
- 少年時代~大学時代
- ペイパル起業
- イーロン・マスクとの出会い
- ペイパルのeBayへの売却
- パランティア起業
- マーク・ザッカーバーグとの出会いとフェイスブック取締役就任
- トランプの大統領当選の裏側
“ピーター・ティール”の著書は「ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか」があります。2015年ビジネス書大賞を受賞しているので知っている人も多いのではないでしょうか。
マーク・ザッカーバーグ(フェイスブック、メタの創業者)
世界的なソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)であるフェイスブックを作った”マーク・ザッカーバーグ“。本では次のようなことが書かれており、当時ユーザー数が5億人を超え、毎月5%と驚異的なスピードで成長していくフェイスブックがどのように生まれ、進化していったかが分かります。
- “マーク・ザッカーバーグ”のハーバード大学時代
- ハーバード学生向けにザ・フェイスブック誕生
- ペイパルマフィアの首領ピーター・ティールとの出会い
- フェイスブックに会社名変更
- フェイスブックのアイデアの思いつき、サービス初期から成長までの課題に対してどのように取り組んできたか、技術的な解決方法
- グーグル時代の広告責任者シェリル・サンドバーグがフェイスブックに入社し、広告を導入し、収益を上げるまで
ケビン・シストロム、マイク・クリーガー(インスタグラム共同創業者)
写真によるSNS「インスタグラム」。インスタグラムは本が出た当時、2012年、前代未聞の10億ドルでフェイスブックに買収される、全世界ユーザー数は10億人を突破して勢いがありました。2024年現在では全世界ユーザー数が25億人です。本では次が描かれてます。インスタグラムのサービスの始まりとフェイスブックに買収されてからの葛藤が分かります。また、なぜインスタグラムの投稿の写真の画像が正方形になったかなど根本の考え方が分かります。
- 共同創業者同士の出会い
- マーク・ザッカーバーグとの出会い
- インスタグラムのサービス誕生秘話
- ジャスティン・ビーバーの参入
- ツイッターから買収打診
- フェイスブックから買収打診
- ストーリーズ、広告、リールズ導入
- インスタ映え
- 写真投稿の表示順問題
ジェフ・ベゾス(アマゾン創業者)
読書や買い物の習慣を変えたアマゾンの”ジェフ・ベゾス“。2020年時点ではユーザ数3億人、2021年時点でアマゾンプライム利用者は2億人とユーザを大量にかかえ、世界最大のオンライン小売業者です。本では次が描かれてます。
- ジェフ・ベゾスの子ども時代
- アマゾンの起業と名前の由来
- 最初の商品カテゴリは本
- 最初のころの混乱続きの物流システムとその改善
- 1クリックの発明
- アマゾンプライム誕生
- クラウドサービスAWS(Amazon Web Service)誕生
- Kindle誕生と出版社との交渉
- 少しずつあるゆる商品に手を出していく流れ
ラリー・ページ、セルゲイ・ブリン(グーグル共同創業者)
今やなくてはならないサービスをたくさん無料で作ってきたグーグル。本では次が描かれています。グーグルのサービスの歴史、アイデアの思いつき、サービス初期から成長までの課題に対してどのように取り組んできたか、技術的な解決方法が分かります。
- 共同創業者の出会い
- Google検索エンジンのアイデアの思いつき、サービス初期から成長までの課題に対してどのように取り組んできたか、技術的な解決方法
- Google起業、社名の由来
- Googleメンバーの誰がいつどういう理由で増えていったか
- Google検索 VS Yahoo検索
- SEO(検索エンジン最適化)、Google広告システム(アドワーズ、アドセンス、アナリティクスなど)誕生
- エリック・シュミットとの出会い
- Google採用プロセス、企業文化、OKR
- Gmail、Google Chrome、Google自社データセンター、Googleファイルシステム開発、スマホ用モバイルOSのアンドロイド、アンドロイド携帯の開発経緯
また、グーグル関係者の本として有名な本は次の3冊です。
1冊目はグーグルの前CEOの”エリック・シュミット”の本です。グーグルの最前線で”ラリー・ページ”、”セルゲイ・ブリン”などの共同創業者や優秀すぎる人材たちをマネジメントして学んだことで次のことが書かれています。
- 文化
- 戦略
- 人材
- 意思決定
- コミュニケーション
- イノベーション
2冊目はグーグルの人事トップの”ラズロ・ボック”の本です。グーグルの最前線で人事システムを設計・進化させてきました。そこで学んだ次のことが書かれています。
- 創業者のような行動の仕方
- すべらしい文化の築き方
- 採用の仕方
- 卓越した採用候補者を見つけ方
- 新入社員の選び方
- 社員への権限移譲の仕方
- 業績評価
- 2本のテールを管理するために
- 学習する組織の築き方
- 不公平な報酬の与え方
- 効率性・コミュニティ・イノベーション
- 健康と富と幸福に導く後押しの仕方
- 失敗に直面した時の対処
3冊目は1兆ドルコーチと呼ばれるシリコンバレーのレジェンドの”ビル・キャンベル”の本です。”スティーブ・ジョブズ”(アップル共同創業者)の師であり、”ラリー・ペイジ”、”セルゲイ・ブリン”(グーグル共同創業者)を育て上げ、”ジェフ・ベゾス”(アマゾン創業者)を苦境から救った人として有名です。本では、人の最もよいところを最大限に引き出し、励ましと同時に意欲をかきたてたりなど、人助けにためのすばらしいコーチング手法が描かれてます。
ジョン・ハンケ(キーホールやナイアンティックの創業者、グーグルマップやイングレスやポケモンGOの生みの親)
グーグルマップがなかったころ、どうやって目的地までの行き方を調べていたかを忘れてしまった。それぐらいGoogleマップは皆になくてはならないサービスとなっている。本では次が描かれています。ジョン・ハンケの目線で、前半のグーグルに買収される前、後半のグーグルに買収された後で地図サービスがどのように発展していったかが分かります。
- キーホール誕生
- グーグルの買収
- グーグルマップのアイデアの思いつき、サービス初期から成長までの課題に対してどのように取り組んできたか、技術的な解決方法
- グーグルマップ、グーグルアース、グーグルストリートビュー誕生
- ナイアンティック誕生
ポケモンGOはナイアンティックのイングレスという位置情報を使ったゲームとポケモンを組み合わせて誕生しました。ポケモンGOの経緯は次の本が詳しいです。
ポール・アレン(マイクロソフト共同創業者)
マイクロソフトは”ビル・ゲイツ”が創業者と思っている人が多いと思いますが、実際には”ポール・アレン”という共同創業者がいます。本では次が描かれてます。”ビル・ゲイツ”の自伝がない中で、共同創業者の”ポール・アレン”の自伝は当時のマイクロソフトやPC環境を知る上で貴重な情報です。
- “ポール・アレン”の子ども時代~学生時代
- “ビル・ゲイツ”との出会い
- マイクロソフト起業
- PARCでのGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)との出会い
- BASIC、MS-DOS、Windows、Word、Excel、Office開発経緯
- “スティーブ・ジョブズ”との闘い
デビッド・カトラー(マイクロソフトのWindows NT開発者)
マイクロソフトのOSのWindowsで仕事をしている人は多いと思います。特にWindows XPは名作ですが、その基盤となるWindows NTの開発物語が次の本です。プログラマーやソフトウェア開発に興味がある人で、Windowsを知っている人にはたまらない一冊です。私としてはこんなヤンチャで荒れた環境で、よくこんな繊細のソフトウェア作れるなという感想です。
不明(ビットコイン)
仮想通貨で一番有名なビットコイン。本では、正体不明の「サトシ・ナカモト」が作ったビットコインの始まりから現在までの技術革新の経緯、ビットコインの仕組み、ブロックチェーンの進化を時系列で解説しています。
マーク・ランドルフ(ネットフリックス共同創業者)
ネットフリックスは現在動画配信サービスで世界一位ですが、その前はDVD郵送レンタルサービスで成長した会社です。本では次が描かれてます。
- ネットフリックスの起業、社名の由来
- DVD郵送レンタルサービスのアイデアの思いつき、サービス初期から成長までの課題に対してどのように取り組んできたか、技術的な解決方法
ブライアン・チェスキー、ジョー・ゲビア、ネイサン・ブレチャージク(Airbnb(エアビーアンドビー)共同創業者)
当初見知らぬ他人を自宅に止めるためのサービスであったAirBnd(エアビーアンドビー)は出版当時は破壊的企業で市場価値は300億ドル、1億4000万回のゲスト到着数、300万部屋を超えていました。本では次が描かれてます。
- 共同創業者たちの出会い
- AirBnd(エアビーアンドビー)起業
- AirBnd(エアビーアンドビー)のアイデアの思いつき、サービス初期から成長までの課題に対してどのように取り組んできたか、技術的な解決方法
- ホテル業界との闘い
ダニエル・エク(Spotify創業者)
音楽サブスクはApple、Amazon、Googleなどいろいろありますが、その中でも有料会員1億人超の世界No.1音楽ストリーミングサービスがSpotifyです。本では次のことが描かれてます。
- ドットコムバブル崩壊からスティーブ・ジョブズが音楽業界を牛耳るまで
- “ダニエル・エク”の子ども時代~学生時代
- Spotify起業
- Spotifyのアイデアの思いつき、サービス初期から成長までの課題に対してどのように取り組んできたか、技術的な解決方法
- スウェーデンからアメリカ進出
- スティーブ・ジョブズとの闘い
- マーク・ザッカーバーグとのかけひき
トラビス・カラニック(ウーバー創業者)
日本ではウーバーイートが有名ですが、大元のウーバーはタクシーの配車サービスです。出版当初、タクシー業界に破壊的革命を起こし、690億ドルの企業に成長させてます。本では次のことが描かれています。
- ウーバー起業
- ウーバーのアイデアの思いつき、サービス初期から成長までの課題に対してどのように取り組んできたか、技術的な解決方法
- ウーバーの社内内紛と外部とのあつれき
マルクス・ノッチ・パーション(モヤング社創業者、マインクラフトの生みの親)
スウェーデンのたった一人の無名プログラマーが数週間で開発したコンピュータゲーム「マインクラフト」。2023年現在、全世界売上3億本を突破しており、世界で最も売れたゲームとなっている。また、マインクラフトは単なるゲームとしてではなく、教育や都市開発のツールとしても使われている。本では、マインクラフトがどのように生まれ、モヤング社を起業し、全世界に広まっていったかが分かります。
マーク・ベニオフ(セールスフォース・ドットコムの創業者)
出版当初、創業20年で世界中に160のオフィスを持ち、全世界の従業員数5万人を超え、フォーチュン200社に名を連ね、GAFAと並び急成長を遂げた世界最大の顧客管理ソフトウェア企業「セールスフォース・ドットコム」。本では次の内容が描かれてます。セールス・フォースがスタートアップから最も尊敬される企業や働きたい職場の上位に入るテック企業になるまでに”マーク・ベニオフ”が学んだこと全てが紹介されてます。
- “マーク・ベニオフ”の子ども時代
- セールスフォース起業
- セールスフォースのアイデアの思いつき、サービス初期から成長までの課題に対してどのように取り組んできたか、技術的な解決方法
- セールスフォースの企業文化を作り上げていく様子、さまざまな社会課題に向き合う様子
身近で興味があるものから海外の創業者・起業家の自伝・ノンフィクションのおすすめIT本を読んでいこう!
本記事では、海外の創業者・起業家の自伝・ノンフィクションのおすすめIT本を紹介してきました。本記事を読んで、いろいろなITサービス・製品の裏話や創業者・起業家の性格・人間関係が分かったことでしょう。あなたの身近なITサービス・製品で興味があった本を手に取って読んでみましょう。
※参考までに次の記事では、同じ観点で日本の創業者・起業家の自伝・ノンフィクションを紹介してます。
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