【おすすめIT本】システムエンジニア歴20年が一番役立ったスキル「図で考える」

システムエンジニアとしてIT仕事を経験していく中で、次のように考えたことはありませんか？

結論は次のとおりです。

本記事では、SE歴20年システムエンジニアが仕事で一番役立ったおすすめIT本として、「図で考えるとすべてまとまる」を紹介します。本記事を読むことで、図で考えたり、説明することの重要性が理解できます。

【おすすめIT本】システムエンジニア歴20年が一番役立ったスキル「図で考える」

ITの世界では毎日、新しい技術や複雑な問題に直面します。これらの課題に効果的に取り組むためには、明確な理解と正確なコミュニケーションが必要です。「図で考えるとすべてまとまる」は、村井瑞枝さんによって書かれた本で、システムエンジニアやIT専門家にとって非常に価値があります。この本は、複雑な情報を図やイラストを使って簡単に理解し、伝える方法を教えてくれます。

システムエンジニアの仕事は、ただ技術的なスキルを持つだけでは十分ではありません。チームメンバーやお客様との効果的なコミュニケーション、複雑な問題を解決する能力、そして新しいアイデアを明確に伝える力も同じくらい重要です。この本は、それらすべてのスキルを向上させるのに役立ちます。

「図で考えるとすべてまとまる」を読むことで、システムエンジニアは情報を視覚的に捉え、整理する新しい方法を学びます。これにより、仕事の効率が上がるだけでなく、チーム内での理解も深まり、プロジェクトの成功率が高まります。この本は、システムエンジニアが直面する日常の挑戦に対処するための実践的なガイドとなるでしょう。

20年の経験を持つシステムエンジニアとして、私は多くの本を読んできましたが、「図で考えるとすべてまとまる」は、IT仕事において特に役立った一冊です。この本を手に取ることで、あなたもより良いシステムエンジニアになるためのステップを踏み出すことができるでしょう。

システムエンジニアの悩み「口頭・文章で説明されても理解できない」を解決

私がシステムエンジニアの若手だった頃、分からないことは先輩によく聞いてましたが、口頭で説明を受けても理解できないことが多々ありました。また、文章だけの資料を読んでも全然頭に入ってきませんでした。当時は私はなぜこんなにも理解できないのか悩んだことがありました。

この本を読んだことでシステムエンジニアとしての私の悩みは解決しました。また、今の知識があれば、説明を受けても理解できない原因は「理解しにくい原因」「右脳・左脳の機能」「インプット・アウトプットの種類」で説明ができますので解説します。

口頭・文章で説明が理解できない原因

口頭・文章で理解できない理由には、いくつかの原因があります。

原因	解説
説明者のやり方	説明者が情報をはっきりと、わかりやすく伝えられるかが重要です。難しい用語を多用したり、話が複雑になりすぎたりすると、理解するのが難しくなります。
受け手の知識	話の内容を前もってどれだけ知っているかが、理解を助けます。既知の知識があると、新しい情報を以前の知識と結び付けやすくなります。
情報の提示の仕方	情報が整理されていると、理解しやすくなります。しかし、情報が散らかって伝えられると、重要な点を見逃したり、全体像をつかみにくくなります。
学習スタイル	人によって、情報を理解しやすい方法は異なります。視覚、聴覚、実践など、さまざまな学習方法が存在します。説明の方法が、受け手の好む学習スタイルに合っていない場合、理解が難しくなることがあります。

私の場合、「受け手の事前知識」と「受け手の学習スタイル」が問題でした。当時、私はシステムエンジニアとして担当していたシステムの知識が浅かったため、説明を受けても理解できなかったのだと思います。システムの知識が深まると、同じ説明でも理解できるようになることが当然です。また、「受け手の学習スタイル」は、私が視覚的な情報を重視するタイプであることがわかりました。次から詳しく説明します。

右脳・左脳と図・文章の関係

人間の脳は、左脳と右脳に分かれていて、それぞれが違うことが得意です。

右脳・左脳	得意なこと
右脳の得意なこと	【画像や形】絵を見ること、道を覚えることが得意です。直感で物事を理解したり、美しい景色を楽しむのも、右脳の役割です。
左脳の得意なこと	【言葉や数字】文章を読むこと、話を聞くことに左脳が関わります。計算や、順序立てて物事を考えることも、左脳の得意分野です。

私の場合、右脳が得意なようです。

インプット・アウトプットと右脳・左脳の関係

情報をどう受け取り、どう表現するかは、人の脳がどの部分をどう使うかによります。これは「インプット」と「アウトプット」の違いとして説明できます。

インプット	アウトプット	解説
左脳	左脳	言葉で情報を受け取り、言葉で情報を伝えます。読んだり聞いたりした内容を、文章や話し言葉で表現します。
右脳	右脳	視覚的な情報、例えば絵や写真を見て理解し、画像や形でアイデアを伝えます。直感やイメージを大切にします。
左脳	右脳	言葉で受け取った情報を、絵や図で表現します。聞いたり読んだりしたことを、視覚的に説明します。
右脳	左脳	視覚的な情報を得て、それを言葉で説明します。絵や映像を見たことを、文章や話し言葉で伝えます。

私が口頭や文章での説明を理解しにくかったのは、私が主に右脳を使って情報を受け取り、右脳で表現するタイプだったからです。特に、図やイラストを使った説明が、私にはずっと理解しやすかったです。この経験から、情報を伝える方法や学ぶスタイルについて、私は自分のやり方を大きく見直すことになりました。

システムエンジニアのおすすめIT本の理由①｜IT仕事の複雑な問題を簡単に理解できる

「IT仕事の複雑な問題を簡単に理解できる」できるのはなぜか？の解説と私の体験談を紹介します。「IT仕事の複雑な問題を簡単に理解できる」能力は、問題に対する洞察と理解の段階に焦点を当てています。

解説

システムエンジニアが日々直面する複雑な課題は、言葉だけでは伝えきれないことが多いです。そこで「図で考えるとすべてまとまる」が力を発揮します。この本は、図やイラストを駆使して難しい情報を簡単かつ明瞭に伝える方法を提供しています。

図を活用することで、システムエンジニアは問題の全体像を素早く把握し、重要な部分にすぐに気づくことができます。例えば、データの流れやシステムの構造を図解することで、どの部分が問題を引き起こしているのか直感的に理解できます。

このアプローチは、情報の処理だけでなく、問題の特定と解決策の提示においても非常に有効です。複雑な問題を図で視覚化することで、解決策が明確になり、より効率的なアクションプランを立てることができます。

そのため、この本は、システムエンジニアが複雑な情報を扱いやすくし、問題解決プロセスをスムーズにするための強力なツールとなり得ます。

私の経験談

私が経験した大規模システムの障害対応では、チームメンバーが原因調査、障害状況のまとめ、そしてお客様へのリアルタイム報告といった役割を分担して取り組みます。障害の原因はインフラやプログラムなど様々で、調査結果は随時メンバー間で共有されます。しかし、専門知識の差により理解度が異なり、結果としてメンバー間での認識の不一致が発生し、チームとしての連携に支障をきたすことがありました。また、お客様への状況報告ミスも発生したりしました。

この問題を解決するため、ホワイトボードを活用するようにしました。システム内で発生している障害内容を図で解説し、対応経緯を表にまとめることで、チーム全員の認識を一致させることができました。この視覚的アプローチにより、どのような対応をすべきかの計画もスムーズに立てられるようになり、途中で参加する応援メンバーも迅速に情報を把握できるようになりました。

この経験から、複雑なシステム障害に対処する際、情報を視覚的に整理し共有することの重要性を実感しました。図や表を用いることで、チーム内のスムーズなコミュニケーションと効率的な問題解決へと繋がります。

システムエンジニアのおすすめIT本の理由②｜IT仕事のコミュニケーション能力の向上

「IT仕事のコミュニケーション能力の向上」できるのはなぜか？の解説と私の体験談を紹介します。

解説

「図で考えるとすべてまとまる」は、技術的な情報やアイデアを効果的に伝える方法を提供します。この本は、システムエンジニアがより良いコミュニケーションを実現するための指針を示しています。図やイラストを使うことで、複雑な技術やプロセスを、チームメンバーやお客様に対して分かりやすく説明できます。

この方法は、特に技術的背景が異なる人々とのコミュニケーションにおいて有効です。視覚的な資料は、言葉の壁を越え、共通の理解を築くのに役立ちます。図を用いることで、理解の齟齬を減らし、意見の一致を早めることが可能になります。

また、この本を通じて、システムエンジニアはプレゼンテーションやミーティングでの自信を高めることができます。視覚的なサポートは、話す内容を強化し、聴衆の関心を引きつけ、メッセージを記憶に残りやすくします。

コミュニケーションスキルは、技術職であっても非常に重要な資質です。「図で考えるとすべてまとまる」は、システムエンジニアがこのスキルを向上させ、より効果的なコミュニケーターになるための実践的なアドバイスを提供します。

私の経験談

私がシステムエンジニアとして運用業務を担当している中で、お客様からの問い合わせに対応する機会が頻繁にあります。これらの問い合わせはしばしば、「なぜこのような事象が起きているのか」というもので、通常、文章を用いたやり取りで回答します。しかし、全てのお客様がシステムや専門的な業務を理解しているわけではなく、どれだけ簡単な言葉を選んでも理解の壁にぶつかることがしばしばありました。

この問題に対処するため、私は説明が難しい内容については、図を用いた説明資料を作成し、それを参考資料として提供することにしました。このアプローチを採用した結果、お客様とのやり取りの回数が減少し、あるいは問題があっても、資料を共有しながら具体的に解説することで、お客様の理解が格段に早まることがわかりました。

この経験から、システムやプロセスの複雑な側面をお客様に効果的に伝えるためには、視覚的な資料が非常に有効であることを学びました。この方法は、コミュニケーションの効率化だけでなく、お客様との関係構築においてもプラスの影響をもたらしました。

システムエンジニアのおすすめIT本の理由③｜IT仕事の問題解決スキルの向上

「IT仕事の問題解決スキルの向上」できるのはなぜか？の解説と私の体験談を紹介します。「IT仕事の問題解決スキルの向上」は、問題に対して実際に取り組み、解決に導く過程に重点を置いています。

解説

システムエンジニアが直面する課題はしばしば複雑で、標準的な解決法では対応できないことがあります。「図で考えるとすべてまとまる」は、これらの難問に対処する新しい視点を提供します。この本は、図解を用いて問題の核心を視覚化し、未探索の解決策を見つけ出す方法を教えてくれます。

問題解決プロセスにおいて、図やイラストは思考を整理し、問題の各要素間の関係を明確にするのに役立ちます。この視覚的手法を用いることで、システムエンジニアは問題をより明瞭に把握し、解決策を効率的に導き出すことができます。

さらに、このアプローチは、問題解決のためのチームワークを促進します。図解は、アイデアの共有を容易にし、異なる専門知識を持つチームメンバー間での理解を深めます。共通の視覚言語を持つことで、協力して複雑な問題に取り組むことが可能になります。

この本を読むことで、システムエンジニアは問題解決能力を大幅に向上させることができます。論理的思考と創造的思考のバランスを取りながら、効果的な解決策を導き出す技術は、エンジニアリングの分野において非常に価値が高いです。

問題解決スキルはエンジニアのキャリアにとって不可欠な要素です。「図で考えるとすべてまとまる」は、システムエンジニアがこれらのスキルを磨き、より優れたプロフェッショナルになるための実用的なガイドです。

私の経験談

私のシステムエンジニアとしての経験から、システム障害の緊急対応では、速やかな情報共有が必須です。この期間、私たちは主に文章を介して対応を伝えますが、お客様は提供された限られた情報から最適な判断を下さなければなりません。しかしながら、障害対応のみならず、その後の対応においても、単に文章を整理して提供するだけでは、お客様への対応としては不十分であることが分かりました。理由はお客様は障害が起きた原因と対応策を完全理解しているわけではないからです。

そのため、障害が起きた原因と対応策を図解することで、お客様との間での認識を正確に合わせ、解決策を明確に共有しました。さらに、この図解をチームメンバーとも共有し、今後同様の問題への対応を容易にするナレッジベースとして蓄積しました。この取り組みは、お客様だけでなく、チーム内の知識共有とナレッジの蓄積にも大きく貢献しました。

このアプローチにより、お客様とのコミュニケーションだけでなく、チーム内の情報共有が効率化し、将来の障害対応能力が向上しました。図解を活用することで、問題の可視化と理解が深まり、チーム全体の問題解決スキルの向上に繋がりました。

おすすめIT本を読んで、システムエンジニアとしてスキルを上げ、仕事を効率的にこなそう！

本記事では、SE歴20年システムエンジニアが仕事で一番役立ったおすすめIT本として、「図で考えるとすべてまとまる」を紹介しました。本記事を読むことで、図で考えたり、説明することの重要性が理解できたことでしょう。おすすめIT本を読んで、システムエンジニアとしてスキルを上げ、仕事を効率的にこなしていきましょう！