【SE歴20年が解説】システムエンジニアとIT職種｜16の職業から選ぶ理想の仕事

「IT未経験からシステムエンジニアに就職・転職したい」と思っているあなたへ。IT業界への一歩を踏み出そうとしているこの時、IT職種で次の悩みはありませんか？

結論は次のとおりです。

当記事ではシステムエンジニアとして20年以上の経験を持つ私が、16のIT職種をわかりやすく解説します。当記事を読むことで、IT職種毎の仕事内容や特徴を理解でき、最適なIT職種を選べる手助けになります。

※当サイトでは、IT未経験者がシステムエンジニアの世界を理解するために、以下の全7STEPで解説してます。興味があれば参考にしてください。

システムエンジニアを細かく分けると16のIT職種

IT業界に詳しくない人は、システムエンジニアやプログラマーをひとくくりで考えがちです。しかし、実際にはもっとたくさんのIT職種があります。

そのため、情報処理推進機構（IPA）では、ITの専門家は「ITスキル標準」で11のIT職種に分けられ、さらに「DX推進スキル標準」で5のIT職種が追加されます。つまり、IT業界は全部で16のIT職種があります。

IT業界で働く時は、この16のIT職種の中から自分に合ったものを見つけることが大切です。仕事を始めると、基本的な技術知識を使って、上司や先輩の指示に従いながら仕事を進めます。そして、自分に任された仕事をしっかりと完了させることが重要です。IT職種を分かりやすく説明するため、「家を建てる」にかかわる人を例に比較します。

#	IT職種	説明	「家を建てる」での例
①	マーケティング	商品やサービスの価値を顧客に伝え、提供する戦略を立てる。	家を建てる市場の研究や、建築プロジェクトの魅力を顧客に伝える役割。
②	セールス	顧客のニーズに合わせた商品やサービスを提案し、信頼関係を構築する。	顧客のニーズに合わせて最適な家の設計やプランを提案する。
③	コンサルタント	企業の課題を理解し、最適な解決策を提案する。	家を建てる際の問題点を特定し、解決策を提案する専門家。
④	ITアーキテクト	ビジネスの要望に応じたシステムやアプリの計画・設計を行う。	家全体の設計計画を作り、どのように建てるかを決める。
⑤	プロジェクトマネジメント	ITプロジェクトを計画し、完了まで管理する。	家の建設プロジェクトを管理し、スケジュールや予算をコントロールする。
⑥	ITスペシャリスト	コンピューターシステムの設計、構築、保守を専門に行う。	電気配線や水道など、家の特定のシステムを設計・構築する。
⑦	アプリケーションスペシャリスト	業務に合わせたアプリケーションの設計・製造を行う。	特定の家庭用アプリケーション（例：スマートホームシステム）の設計・製造。
⑧	ソフトウェアデベロップメント	問題解決に役立つソフトウェアを開発する。	家庭で使う便利なソフトウェアアプリケーションを開発する。
⑨	カスタマサービス	顧客のIT関連の問題に対応し、解決を支援する。	家の使用者からの問い合わせに対応し、問題解決を支援する。
⑩	ITサービスマネジメント	ITシステムの運用と品質管理を行う。	家のITシステムの日常運用と品質管理を行う。
⑪	エデュケーション	IT知識を教え、学習者の成長をサポートする。	家を建てるスキルや知識を他人に教える。
⑫	ビジネスアーキテクト	新規ビジネスや業務の効果的な計画と実行を行う。	新しい家の建設プロジェクトやリノベーションの計画・実行。
⑬	デザイナー	製品やサービスのビジュアルデザインとユーザビリティを担当する。	家の内外装のデザインや使いやすさを考える。
⑭	データサイエンティスト	大量のデータを分析し、有益な洞察を提供する。	建築に関するデータを分析し、より良い建設計画を立てるための洞察を提供。
⑮	ソフトウェアエンジニア	日常に必要なアプリやサービスを開発する。	日常生活で使う家庭用アプリやサービスを開発する。
⑯	サイバーセキュリティ	デジタル情報やシステムをセキュリティ脅威から保護する。	家のデジタルセキュリティ、例えば防犯カメラやアラームシステムを設計し、保守する。

16のIT職種に分ける前のおおまかなシステムエンジニアとプログラマーの違いだけ知りたい人は、当記事を飛ばして次の記事に進んでください。

• 【SE歴20年が解説】システムエンジニアとプログラマーの違い｜仕事内容や年収解説

16のIT職種を徹底解説｜なりたかったシステムエンジニアはどれ？

IT業界はいろいろなIT職種であふれています。システムエンジニアはその中の一つに過ぎません。ここでは、システムエンジニアや他の主要な16のIT職種を紹介します。これらのIT職種はマーケティングからサイバーセキュリティまで様々で、IT業界を成長させる大切な役割を果たしています。

①マーケティング｜商品やサービスの価値を伝える戦略

マーケティングは、顧客のニーズに合わせて商品やサービスの価値を伝え、提供する戦略を立案することです。市場の動向を分析し、お客様の要望に合った自社の商品やサービスをどう結びつけるかを考えることが主な役割です。また、商品やサービスの宣伝に使う予算や宣伝方法を決め、その効果を評価して計画を見直すことも重要です。

マーケティングにはいくつかの専門分野があります。

業務領域	説明
マーケティングマネジメント（計画）	お客様のニーズと自社の提供する商品やサービスを合わせ、計画を立案します。市場の変化に応じて計画を更新することも含まれます。
販売チャネル戦略（販売方法）	商品やサービスを顧客にどう伝え、提供するかの方法を策定し、それを実行します。
マーケットコミュニケーション（宣伝・告知）	自社ブランドや商品の認知度を高めるための宣伝戦略を考え、実行します。

システムエンジニアにとって、マーケティングは自社の価値を顧客に最適に伝えるための様々な手段や戦略を考え、実行する重要な仕事です。

②セールス｜顧客のニーズに応じた提案と信頼構築

セールスは、お客様の要望や目的を理解し、適切な商品やサービスを提案する役割を持ちます。ただ商品を売るだけでなく、お客様との信頼関係を構築することも大切です。

セールスにはいくつかの専門分野があります。

業務領域	説明
訪問型コンサルティングセールス（アドバイス型セールス）	お客様のニーズに合わせて最適な商品やサービスを提案し、長期的な関係を築きます。
訪問型製品セールス（製品特化型セールス）	特定の商品やサービスに関する深い知識を持ち、その魅力をお客様に伝えます。
メディア利用型セールス（メディアを使ったセールス）	様々なメディアを通じて、商品やサービスを広範囲の人々に紹介します。

システムエンジニアにおけるセールスは、お客様の問題解決を目指し、信頼関係を構築する重要な職種です。

③コンサルタント｜企業の課題解決のためのアドバイス

コンサルタントは、企業のニーズや課題を深く理解し、効果的な解決策をアドバイスや提案します。彼らは企業が効率的な計画や決定を行えるようサポートし、提案した解決策が実際に効果を発揮するかを評価し、結果に責任を持ちます。

コンサルタントにはいくつかの専門分野があります。

業務領域	説明
インダストリ（業界別）	製造、銀行、公共サービスなど各業界に特化し、競争力を上げる方法やサービス差別化を図る提案を行います。
ビジネスファンクション（業務別）	経理、人事、施設管理、ITポリシーなど全業界の共通業務に対して、より効率的かつ特徴的に行う方法をアドバイスします。

要するに、システムエンジニアにおけるコンサルタントは、特定分野の知識と経験を活かし、企業や組織に最適な提案やアドバイスを行い、成功へ導く専門家です。

④ITアーキテクト｜システムやアプリの設計

ITアーキテクトは、ビジネスの挑戦や要求を解決するためのコンピューターシステムの計画や構築を行う専門家です。彼らは、ビジネスのニーズに合わせてシステム全体を設計し、その構築を担当します。

ITアーキテクトにはいくつかの専門分野があります。

業務領域	説明
アプリケーションアーキテクチャ（システム・アプリケーション構築）	ビジネスの要望や問題を理解し、それを基にアプリケーションの機能や設計を行います。具体的には、ビジネスの要求に応えるアプリケーションを計画し、その設計が問題解決につながるかを検討します。
インテグレーションアーキテクチャ（システム間連携の構築）	異なる情報システムがスムーズに連携するように設計します。目的は、複数のシステムが効果的に協力して動作することです。
インフラストラクチャアーキテクチャ（インフラ基盤の構築）	ビジネスやITの要件を基に、システムの基盤部分（例：セキュリティ、ネットワーク）を設計します。この設計がビジネスの問題を解決するための基盤として適しているかを確認します。

要するに、システムエンジニアとしてのITアーキテクトは、ビジネスの要求や問題を正確に理解し、それに基づいて効果的なシステムやアプリケーションの設計と実装を行う専門家です。

⑤プロジェクトマネジメント｜ITプロジェクトの管理

プロジェクトマネジメントは、プロジェクト全体の流れを管理する重要な仕事です。計画の立案、実施、管理を行い、品質、コスト、納期などを監視します。

プロジェクトマネジメントにはいくつかの専門分野があります。

業務領域	説明
システム開発	新しいコンピューターシステムやアプリの開発プロジェクトを管理します。ユーザーの要求に合った機能を実現することが目標です。
ITアウトソーシング	外部の専門家や企業と協力して、IT関連の業務を進めるプロジェクトを管理します。
ネットワークサービス	コンピュータの接続や通信環境の構築・管理を担当します。データや映像の送受信が含まれます。
ソフトウェア製品開発	広範囲のユーザー向けのソフトウェア開発プロジェクトを監督します。アイディアの概念化から商品のリリース、改良までをカバーします。

要するに、システムエンジニアにおけるプロジェクトマネジメントは、ITのさまざまな分野でのプロジェクトを効率的に進め、成功に導くための指導と管理を行う仕事です。

⑥ITスペシャリスト｜システムの設計と保守

ITスペシャリストは、コンピューターシステムの設計、構築、保守のエキスパートです。企業や個人の要望に応じてシステムを作り、動かし、システムが正常に機能し、データが安全に保存されることを確保します。また、システムの修理や新機能の追加も担当します。

ITスペシャリストにはいくつかの専門分野があります。

業務領域	説明
プラットフォーム	コンピュータの基本部分、ハードウェアや主要ソフトウェアのセットアップと管理。
ネットワーク	コンピュータ同士の接続とデータのやり取りを可能にするシステムの構築。データの安全性と速度が重要。
データベース	大量の情報を整理し、保存する場所の作成。データの整理と保存方法の計画も含む。
アプリケーション共通基盤	新しいプログラムの基礎やツールの提供。プログラム作成に役立つ部品やツールの管理。
システム管理	コンピューターシステムが正常に動作するようにすること。コンピュータやプログラムの日常管理と運用。
セキュリティ	システムとデータを保護するための対策。外部攻撃やデータ漏洩防止策の計画と実施。

要するに、ITスペシャリストは、日常生活やビジネスをサポートするコンピューターシステムの設計、構築、運用を行い、安全性や効率を高める活動をしています。

⑦アプリケーションスペシャリスト｜アプリの設計・製造

アプリケーションスペシャリストは、特定の業界や業務に合わせたアプリケーションの設計と製造を専門とするエキスパートです。彼らはアプリの開発からテスト、品質確認、保守までの一連のプロセスを管理し、アプリの機能性と使いやすさを確保します。

アプリケーションスペシャリストにはいくつかの専門分野があります。

サービス	分類	説明
業務システム	目的	企業の特定業務にぴったり合うプログラムの開発。
	開発	必要な機能を定義し、プログラムを設計・製造。完成後は機能確認を行います。
	運用・保守	プログラムが常に正しく動作するよう監視し、問題があれば修正。
業務パッケージ	目的	既存のソフトウェアを企業の要件に合わせて調整する
	開発	既存のプログラムを企業のニーズに合わせてカスタマイズ。必要に応じて新機能を追加。
	運用・保守	カスタマイズしたプログラムが正しく機能するよう監視し、問題があれば修正。

要するに、アプリケーションスペシャリストは、企業の業務に合わせてプログラムを新しく作るか、既存のものを調整し、業務を支援する役割を持つ専門家です。

⑧ソフトウェアデベロッパー｜ソフトウェア開発

ソフトウェアデベロッパーは、顧客に喜んでもらえるコンピュータプログラムを作る専門家です。彼らはマーケティングの考え方を基にして新しいソフトウェアのアイディアを生み出し、必要な機能を決めて実現します。経験を積むと、ビジネス計画やアドバイスをする仕事も増えます。また、作ったソフトウェアの品質を保証することも重要な役割です。

ソフトウェアデベロッパーにはいくつかの専門分野があります。

ソフトウェア	説明
基本ソフト	コンピュータの基本動作をサポートするソフトウェア。これにはプログラムのデザイン、作成、カスタマイズ、技術サポートが含まれます。
ミドルソフト	データの保存や管理、操作の連携を担当するソフトウェア。さまざまなコンピュータ環境での動作が求められ、デザイン、作成、カスタマイズ、技術サポートを行います。
応用ソフト	特定の業務やオフィス作業をサポートするソフトウェア。効率化や作業の簡素化を目指して設計され、デザイン、開発、技術サポートが含まれます。

要するに、ソフトウェアデベロッパーは、様々な業務内容と専門分野を持ち、コンピュータプログラムの全般にわたってその専門性を活かしています。

⑨カスタマサービス｜顧客のIT問題解決

カスタマサービスは、お客様がITに関する問題やニーズに直面したときに、サポートや解決策を提供する役割を担います。彼らは、コンピュータやソフトウェアの選択、設定、カスタマイズを行い、問題が発生した際に修理やサポートを通じて解決します。システムの品質保証や使いやすさを守るために、改善や導入にも取り組みます。

カスタマサービスにはいくつかの専門分野があります。

業務領域	説明
ハードウェア	既存または新規のコンピュータや関連機器のサポート。機器が正常に動作するよう設定や問題修正を行い、操作方法を教えます。また、システム全体の品質やトラブルシューティングも管理します。
ソフトウェア	使用中または導入予定のソフトウェアをサポート。ソフトウェアが正しく機能するよう設定やバグ修正を行い、使用方法を指導します。高度なタスクとして、ソフトウェア全体の品質管理やトラブル対応も担当します。
ファシリティマネジメント	IT関連施設（電気や空調を含む）の総合管理。企画、設計、施工、検査、維持など、施設全体のサポートを行います。

要するに、カスタマサービスは、システムエンジニアや他のIT専門職と協力して、お客様のIT関連の問題やニーズに対応し、安心してシステムを使用できるようサポートする重要な役割を担います。

⑩ITサービスマネジメント｜システムの運用と品質管理

ITサービスマネジメントは、コンピューターシステムの安定した運用と品質保証のための計画と管理を行う分野です。お客様との契約（サービスレベルアグリーメント）に基づき、システムが安全かつ効率的に稼働することを目指します。この分野の業務は、システムの情報収集・分析、全体管理、問題発生時の対応に焦点を当てています。

ITサービスマネジメントにはいくつかの専門分野があります。

業務領域	説明
運用管理	ITサービスの安定提供を目的として、予防策の実施とサービス品質の確保を行います。上層管理者は全体の管理責任を持ち、サービス提供方法のガイドラインを策定します。
システム管理	コンピューターやネットワークの設計、設定、管理を行い、新しいIT機器やソフトウェアの導入基準を設定します。
オペレーション	システムがスムーズに動作するよう、日常の監視と操作を行い、作業記録を保管します。
サービスデスク	ユーザーからの問い合わせや要求に対応し、そのやり取りを記録します。

要するに、ITサービスマネジメントは、ITシステムの安定稼働を支え、多岐にわたる業務を担う重要な役割をシステムエンジニアリングの中で果たしています。

⑪エデュケーション｜IT知識の教育

エデュケーションは、ITの知識と技術を明確に伝え、学ぶ人の成長をサポートする役割を持ちます。これは特に初心者や経験の少ない人たちに対して、必要な技能や知識を身に付けるための教育プログラムを提供することに重点を置いています。

エデュケーションにはいくつかの専門分野があります。

業務領域	説明
研修企画	研修の内容や教材を考え、作成します。研修方法（対面式やオンライン等）を決定し、実施された研修の効果を評価し、必要に応じて内容の改善を行います。
インストラクション（教育）	計画された研修内容を基に、参加者に知識や技能を教えます。その後、研修の運営がスムーズに行われたか、また参加者がどれほど学んだかを評価します。

要するに、システムエンジニアにおけるエデュケーションは、ITの初心者に理解しやすい教育を提供し、その学びを通じて彼らの成長をサポートする重要な役割を担います。

⑫ビジネスアーキテクト｜ビジネス計画と実行

ビジネスアーキテクトは、新規ビジネスの開発や既存業務の効果的な進化を計画し実行する専門家です。彼らは新しい事業機会の特定や、現在のビジネスプロセスの改善に重点を置いています。この役割は、事業の革新と業務の効率化を目指す重要なポジションです。

ビジネスアーキテクトにはいくつかの専門分野があります。

業務領域	説明
ビジネスアーキテクト（新規事業開発）	世の中の需要を分析し、新しい商品やサービスの方針を決定します。計画を立て、改善策を模索しながら、他の関係者と協力して進めます。
ビジネスアーキテクト（既存事業の高度化）	現行の商品やサービスを評価し、改良のための計画を策定します。意見やデータに基づいて最適化し、他者と連携して実現します。
ビジネスアーキテクト（社内業務の高度化・効率化）	社内の問題点を特定し、新しい仕組みを提案します。効果を評価し、計画を実行し、効率向上の策を他者と協力して模索します。

要するに、ビジネスアーキテクトは、新旧の事業や業務プロセスを最適化するための計画を策定し、そのプロセス全体を関係者と連携しながら進める専門家です。彼らの役割は、事業の成長と効率の向上に不可欠です。

⑬デザイナー｜見た目のデザインと使いやすさ

デザイナーは、商品やサービスのビジュアルデザインと使いやすさを設計し、これらをユーザーや顧客に魅力的に伝える重要な役割を担います。彼らは、市場のニーズや顧客の意見を理解し、その基準に従って新しい商品やサービスを考案し、デザインします。

デザイナーにはいくつかの役割があります。

役割	説明
サービスデザイナー	市場や意見を分析し、新しい商品やサービスのアイデアを考案します。計画を立て、試作品を作成し、多様な意見を取り入れながら最終的な方向性を決定します。
UX/UIデザイナー	商品やサービスの使用感をデザインし、使いやすさと楽しさを重視します。製品と連動したデザインを実施し、使用時のユーザー体験を最適化します。
グラフィックデザイナー	会社や商品のイメージをビジュアルデザインで表現し、広告やウェブサイトのデザインを担当します。

要するに、システムエンジニアにおけるデザイナーは、商品やサービスのビジュアル表現とユーザー体験を向上させるために、創造性と技術的なスキルを用いて多岐にわたる業務を行います。彼らの役割は、市場への新しい商品やサービスの導入において不可欠です。

⑭データサイエンティスト｜データ分析

データサイエンティストは、大量のデータを分析し、その結果を基に新しい仕組みの構築やビジネス改善を提案する専門家です。彼らはデータの収集、分析、適用のプロセスを設計し、実際にこれらのデータを活用するための教育も担当します。データの活用は、計画立案から成果の評価に至るまで多岐にわたり、ビジネス知識と技術的な知識が求められます。

データサイエンティストにはいくつかの役割があります。

役割	説明
データビジネスストラテジスト	データ活用の方針を設定し、目標達成のための手順を検討します。実際のデータ活用方法を考案し、成果と問題点を評価します。
データサイエンスプロフェッショナル	データやAIに関する知識を持ち、データの評価を行います。得られたインサイトを共有し、データ利用のサポートと新しい技術の探求を行います。
データエンジニア	目的に応じたデータシステムを設計し、変化する状況に適応するデータ環境を調整します。他の専門家のサポートも行います。

要するに、システムエンジニアにおけるデータサイエンティストは、データの収集から分析、応用に至るまでのプロセスを管理し、企業の成果向上に寄与する専門家であり、その役割は複数の専門分野に渡っています。

⑮ソフトウェアエンジニア｜アプリ・サービス開発

ソフトウェアエンジニアは、デジタル技術を駆使して新しい商品やサービスを開発し、改善する専門家です。彼らは、物理的なコンピュータ部品（ハードウェア）だけでなく、それを動かすプログラム（ソフトウェア）の設計、実装、維持に関わります。ソフトウェアエンジニアの重要性は、技術の最先端における彼らの役割によって強調されています。

ソフトウェアエンジニアにはいくつかの役割があります。

役割	説明
フロントエンドエンジニア	ユーザーが直接操作するサービスの画面を作成し、ユーザーの意見やフィードバックに基づいて改善します。
バックエンドエンジニア	サービスの裏側で動くデータや仕組みを担当し、ユーザーの意見に基づいて機能を改善します。
クラウドエンジニア/SRE	インターネット上のサービス環境を整え、問題があれば修正します。
フィジカルコンピューティングエンジニア	機械と連動するプログラムを作り、ユーザーの意見に基づいて改善します。

要するに、システムエンジニアにおけるソフトウェアエンジニアは、ユーザーの要望やフィードバックを基に、効果的なデジタルサービスや製品の開発と最適化を行う役割を持ち、その専門分野は多岐にわたります。彼らの仕事は、技術革新とユーザー体験の向上に重要な貢献をしています。

⑯サイバーセキュリティ｜セキュリティ保護

サイバーセキュリティは、私たちのデジタル情報やシステムを悪意ある脅威から守るための活動です。インターネットやコンピュータの安全性を確保し、デジタル環境の脅威や攻撃から私たちを保護するための戦略を策定し、実施します。

サイバーセキュリティにはいくつかの役割があります。

役割	説明
サイバーセキュリティマネージャー	ビジネスにおけるインターネットの危険性や情報保護を管理します。安全計画の立案と実施、トラブル時の対応を行います。
サイバーセキュリティエンジニア	安全なインターネット利用のための技術やツールを導入・維持します。システムの安全性を高め、弱点を評価し、対応策を講じます。

要するに、システムエンジニアにおけるサイバーセキュリティは、デジタル時代の安全性とプライバシーを守るために不可欠な分野です。専門家たちは新しい脅威や技術の進化に対応し、私たちのデジタルライフを守る重要な役割を担っています。この分野の専門家は常に警戒を怠らず、デジタル世界の安全を確保するための戦略を策定し、実行に移しています。

IT職種とIT資格「情報処理技術者試験」の関係

「ITスキル標準で定義されているIT職種」と「IT資格の情報処理技術者試験」を紐づけた一覧表は以下のとおりです。基本情報技術者試験、応用情報技術者試験は各IT職種のベースとなります。

No	職種	専門分野	情報処理技術者試験	情報処理技術者試験
1	マーケティング		ITストラテジスト試験	・基本情報技術者試験 ・応用情報技術者試験
2	セールス		ITストラテジスト試験
3	コンサルタント		ITストラテジスト試験
4	ITアーキテクト		システムアーキテクト試験 ほか
5	プロジェクトマネジメント		プロジェクトマネージャ試験
6	ITスペシャリスト	プラットフォーム
		ネットワーク	ネットワーク スペシャリスト試験
		データベース	データベース スペシャリスト試験
		アプリケーション共通基盤
		システム管理
		セキュリティ	情報セキュリティスペシャリスト試験
7	アプリケーションスペシャリスト		システムアーキテクト試験
8	ソフトウェアデベロップメント	基本ソフト
		ミドルソフト
		応用ソフト	システムアーキテクト試験
9	カスタマサービス		ITサービスマネージャ試験
10	ITサービスマネジメント		ITサービスマネージャ試験
11	エデュケーション

システムエンジニアとしてなりたかったIT職種を選び、理想の仕事を選ぼう！

当記事では16のIT職種をわかりやすく解説してきました。当記事を読むことで、IT職種毎の仕事内容や特徴を理解でき、最適なIT職種を選べる手助けになったことでしょう。理想のシステムエンジニアとしてのキャリアを築くための第一歩を踏み出しましょう！

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