- 未経験からシステムエンジニアになれる?
- 知恵袋では厳しい意見が多いけど、現実はどうなの?
- システムエンジニアに就職・転職したいけど、後悔しないためには?
システムエンジニアに興味があっても、「やめとけ」という声を聞くと不安になりますよね。特に未経験からの就職・転職を考えている人にとっては、現実がどうなのか気になるところです。
実際、システムエンジニアは長時間労働やトラブル対応などの厳しさもあります。しかし、しっかり準備すれば未経験でも活躍できるチャンスがある仕事です。
本記事では、システムエンジニア歴20年の管理人が、知恵袋に寄せられたリアルな声をもとに、システムエンジニアの現実と「やめとけ」と言われる理由を解説します。また、未経験者が目指す理由や成功するための準備についても詳しく紹介します。
この記事を読めば、システムエンジニアの厳しさと魅力を理解し、自分に向いているかを判断できるようになります。未経験から挑戦するなら、しっかりと現実を知り、準備を整えましょう!
※参考までにシステムエンジニアに関連する記事は以下にまとめてます。興味がある方はチェックしてみてください。

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未経験からシステムエンジニアになるのは難しい?やめとけと言われる理由と現実

未経験からシステムエンジニアを目指す際、「やめとけ」と言われる理由の一つが、仕事の厳しさです。知恵袋でも「労働時間が長い」「ストレスが大きい」「コミュニケーションが大変」といった声が多く見られます。では、システムエンジニアの現実とはどのようなものなのでしょうか?
長時間労働が多く、ワークライフバランスが崩れやすい
システムエンジニアは、プロジェクトの進捗状況によって残業が増えることが多いです。開発が計画通りに進まない場合、その遅れを取り戻すために作業時間が延びることがあります。
また、突発的なトラブル対応も長時間労働の要因の一つです。開発・運用中に予期しないエラーやシステムの不具合が発生すると、解決するまで作業が長引きます。
未経験からシステムエンジニアを目指すなら、業界の現実を理解し、働き方を考えることが重要です。ただし、すべての職場で「無理なく働ける環境」を選べるわけではなく、プロジェクトの状況によっては長時間労働を避けられないこともあります。
私自身も、大規模システムの要件定義に関わった際、プロジェクトの厳しさを痛感しました。
システム開発面で一例を挙げると、私が大規模システムの要件定義に関わった際、規模が大きすぎるうえに、仕様を把握しているメンバーが少なかったため、要件をお客様と詰める作業が思うように進みませんでした。プロジェクトの納期は決まっているため、無理やりスケジュールに間に合わせるように働いていました。
毎日、自分の会社とお客様の会社を片道1時間かけて往復し、終電を過ぎても働き、タクシーで帰宅する日々が3カ月ほど続きました。お客様の会社を後にするころには、周囲の人たちは帰宅の途についていました。しかし、自分はそのまま会社に戻り、資料の指摘事項を修正して翌日のお客様との打合せに備えなければなりませんでした。
そのとき、さすがに「何のために生きているのだろう」と思いました。
トラブル対応のストレスが大きい
システムエンジニアは、突発的なトラブル対応が避けられない職種です。システム障害やエラーは予測が難しく、急な対応を求められることもあります。
知恵袋では、「深夜や休日に呼び出されることがある」「原因不明の不具合に追われる」といった投稿も見られます。特に未経験者は、トラブルの原因特定に時間がかかることも多く、焦りやストレスを感じやすい場面もあります。
こうした状況に対応するには、冷静に判断し、迅速に対処する力が必要です。
私自身、システム運用の現場でこの厳しさを何度も経験しました。
システム運用面で一例を挙げると、私は日本全国で24時間営業しているお店のシステムを担当しています。そのシステムでプログラムの不具合による障害が発生すると、日本全国の店舗の営業や利用客、関係するベンダーに影響が及ぶため、大至急で原因調査と復旧が求められます。
しかし、原因調査は難航することが多く、焦りやストレスが非常に大きいです。障害復旧後も、どのような影響があったのかを調査し、リカバリ策を考えなければなりません。また、並行して障害の事象・原因・影響範囲・リカバリー方法・今後の対策をまとめた資料を作成し、お客様に報告を行います。基本的に、障害を発生させた責任を問われることが多く、精神的な負荷は高いです。
これらの一連の対応をこなすと、数日間は寝る時間がほとんどなくなります。障害発生時は緊急度が高いため、一種の興奮・覚醒状態になり、アドレナリンが出て、ものすごい勢いで働いています。しかし、収束すると心身ともにボロボロになっていました。
コミュニケーション能力が求められる
システムエンジニアは、チームでの開発や顧客とのやり取りが多い仕事です。仕様のすり合わせや進捗報告、トラブル対応など、関係者と連携しながら業務を進める場面が多く、コミュニケーション能力が求められます。
特に未経験者は、仕事をスムーズに進めるために周囲との意思疎通が欠かせません。技術的な知識が十分でなくても、質問や報告を適切に行うことで、チームのサポートを受けながら成長していくことができます。
未経験からシステムエンジニアを目指すなら、こうした現実を理解し、積極的にコミュニケーションを取る意識を持つことが大切です。
私自身も、社会人になったばかりの頃は「進捗を報告する」という基本的なことを理解できていませんでした。
私の新人時代を一例であげると、私が最初に配属された部署で、初めて担当したプロジェクトでプログラムを任されたとき、本来1週間で作成する予定だったプログラムが、難易度が高く3週間かかってしまったことがありました。しかし、その間、リーダーには特に報告をしていませんでした。
プログラムが完成した後、リーダーに「なぜ進捗遅延を報告しなかったんだ?報告するのは当たり前だろう。」と叱られました。今なら、進捗の報告が当然のことだと理解していますが、社会人になったばかりの頃は「進捗を守る」ということの意味をよく理解していませんでした。この経験から、仕事をスムーズに進めるためには、適切なタイミングで報告・相談することが重要だと学びました。
この経験があるため、私の場合は、新規参画したメンバーが進捗遅延を報告してこない場合、こちらから声をかけるようにしています。そして、次回からは「遅れているなら早めに教えてね」と伝えるようにしています。
知恵袋で話題!未経験者がシステムエンジニアを目指す理由と現実

未経験からシステムエンジニアを目指す人は多いですが、その理由はさまざまです。知恵袋では「やめとけ」との意見もありますが、それは現実とのギャップが大きいためです。本当にシステムエンジニアに向いているのかを判断するために、よくある理由とその現実を見ていきましょう。
「パソコンが好きだから」→好きを仕事にする難しさ
「パソコンが好き」という理由でシステムエンジニアを目指す人も多いですが、仕事では好きなことだけをやれるわけではありません。仕様書作成やバグ修正、クライアント対応など、地道な作業が多いため、「楽しいことだけしたい」と考えているとギャップを感じるかもしれません。
「給料が高いから」→労働時間とのバランスは?
システムエンジニアの給料は比較的高めですが、長時間労働や休日出勤も珍しくありません。知恵袋では「残業が多く、時給換算すると割に合わない」との意見も。未経験から就職・転職を考えるなら、給与だけでなく労働環境にも注目することが重要です。
実際に、給料が高いシステムエンジニアにはいくつかのパターンがあります。私が見てきたケースでは、大きく3つに分けられます。
- 基本給は普通だが、残業が多いため、給料が高くなる
- コンサルティング業などがメインで、基本給自体が高い
- 天才プログラマーのように、一人で数人分の働きをこなせるため、給料が高い
私もそうですが、一般的には「残業が多いため給料が高い」ケースがほとんどです。たまに残業がある程度なら良いですが、毎日続くと体力的にも精神的にも厳しくなります。
私の場合、大規模プロジェクトが遅延し、毎日終電帰りで、土日出社もある状況が数カ月続いたことがありました。そのときの給料は、基本給よりも残業代のほうが高く、まるで毎月ボーナスが出ているような状態で「うれしい」と思ってました。しかし、何カ月も続くと、「もう疲れたから、お金よりも休みがほしい」と思うこともありました。
「楽そうだから」→実際は激務が多い
「デスクワークだから楽そう」と思われがちですが、システムエンジニアは納期に追われ、プレッシャーの大きい仕事です。開発現場ではトラブル対応に追われることもあり、想像以上にハードな働き方になる可能性があります。
「親や先生に勧められたから」→自分に合うか考えるべき
「将来安定しているから」と親や先生に勧められてシステムエンジニアを目指す人もいます。しかし、向き不向きがあるため、自分の適性をしっかり考えることが大切です。プログラミングの基礎を学んでみて「楽しい」と思えるか試してみるのも良いでしょう。
「将来性があるから」→キャリアの厳しさを理解する
IT業界は成長を続けており、システムエンジニアの需要も高いですが、スキルの習得が欠かせません。技術の進化が速く、学び続ける姿勢が求められるため、ただ「将来性があるから」という理由だけで選ぶと、苦労する可能性があります。
「ゲームやアプリを作りたい」→開発職のリアルとは?
IT業界は成長を続けており、システムエンジニアの需要も高いですが、スキルの習得が欠かせません。技術の進化が速く、学び続ける姿勢が求められるため、ただ「将来性があるから」という理由だけで選ぶと、苦労する可能性があります。
「人と関わりたくない」→意外と必要なコミュニケーション力
「一人で黙々と作業したい」と考えてシステムエンジニアを目指す人もいますが、実際にはチーム開発が基本です。仕様の調整やクライアントとのやり取りが必要で、コミュニケーション能力が求められます。「人と関わらずに働ける」と考えていると、入社後にギャップを感じるかもしれません。
「システムエンジニアはやめとけ」に惑わされないための準備

未経験からシステムエンジニアを目指す際、「やめとけ」と言われることがあります。しかし、しっかり準備をすれば、後悔せずにキャリアを築くことができます。知恵袋でも「適性があればやりがいがある」「事前に業界の現実を知っていれば問題ない」という意見もあります。システムエンジニアとして成功するために、どんな準備をすればいいのか見ていきましょう。
自分が本当にやりたい仕事を明確にする
「システムエンジニアになりたい」と思っていても、具体的にどんな仕事をしたいのかを明確にすることが重要です。開発、インフラ、セキュリティなど、エンジニアにもさまざまな分野があります。知恵袋では、「思っていた業務と違った」「好きなことと仕事に求められることが違った」といったギャップを感じた人の声もあります。
実際に仕事を始めてから「思っていたのと違う」と感じることは少なくありません。私自身も、システムエンジニアになった後に、想像と現実の違いを実感しました。
私の場合、「何をやりたいのか」を深く考えずにシステムエンジニアになったのが正直なところです。
大学で情報工学部というIT知識を勉強する学部にいたため、自然な流れで「システムエンジニアしかないか」という単純な発想で就職を決めました。当時はインターネットも今ほど発達しておらず、業界の情報を十分に調べることができなかったのも影響しています。
さらに、私は「システムエンジニア=プログラミングをする仕事」と思っていたため、設計・テストの必要性は全く知らない状態でした。実際に仕事を始めてから、プログラミングだけでなく、設計・テストなど多くの業務があることを知り、「思っていた仕事と違う」と感じることもありました。
幸いなことに、入社した会社の配属先の部署のOJTが良かったため、なんとかやっていけるようになりました。「仕事が好き」というより、「得意だから続けている」という感覚に近いです。
しかし、今はインターネットやSNSが発達し、あらゆる情報が手に入る時代です。未経験でも、事前に仕事のリアルな情報を集め、どんな分野に向いているのかをしっかり考えることができます。
システムエンジニアを目指すなら、「何となく」ではなく、しっかり情報を集め、自分が本当にやりたいことを見つけたほうがいいと実感しました。
自分に合った働き方を知る
システムエンジニアの働き方は、企業や職種によって大きく異なります。大手企業、ベンチャー企業、フリーランスなど、選択肢はさまざまです。自分のライフスタイルに合った働き方を考えることも大切です。知恵袋では、「ブラック企業に入って後悔した」「柔軟な働き方ができる会社を選べば問題ない」といった意見もあります。
未経験からシステムエンジニアを目指すなら、求人情報をしっかり調べ、企業の特徴を理解することが重要です。実際に、自分に合わない環境で働き続けることが難しく、結果的に退職を選ぶ人も少なくありません。私の周りでも、職場が合わずに辞めていった人を何度も見てきました。
私の経験では、以下のような理由で辞めていく人がいました。
- 仕事量が多すぎて、プライベートの時間が取れなくなり、最終的に体調を崩してしまった。
- 品質の悪いシステムを作ってしまい、周囲から叱られることで自信を失い、耐えきれなくなった。
- 全く知見のない分野にリーダーとして配属され、プロジェクトをうまく回せず、プレッシャーに耐えられなくなった。
- 転職して「もっと幅広い仕事を経験できる」と期待していたが、1つのシステムに専任させられたため、「思っていた仕事と違った」と感じてしまった。
IT業界やシステムエンジニアの実態を知る
「システムエンジニアはやめとけ」と言われる理由の一つは、業界の厳しさを知らずに飛び込んでしまう人が多いからです。長時間労働、スキルアップの必要性、プロジェクトのプレッシャーなど、現実を知ることが大切です。知恵袋では「思っていた以上に勉強が必要だった」「スキルがあれば安定した仕事ができる」との声もあります。未経験の人は、事前に業界の情報を集め、どんなスキルが求められるのかを理解しておきましょう。
【結論】未経験でシステムエンジニアを目指すなら現実を理解し、準備をしよう
未経験からシステムエンジニアを目指すことは可能ですが、現実を理解し、しっかり準備することが大切です。
知恵袋では「システムエンジニアはやめとけ」という意見もありますが、それは仕事の厳しさを知らずに転職・就職すると後悔する可能性があるからです。長時間労働やトラブル対応、コミュニケーション能力の必要性など、現実の課題を理解したうえで対策をすれば、未経験からでも活躍できる道はあります。
本記事で紹介したポイントを参考にしながら、スキルを磨き、自分に合った働き方を見つけましょう。しっかり準備すれば、「やめとけ」と言われても後悔しない選択ができます!
※現在11ステップの中の8が完了。次のステップは、「システムエンジニアのリアルを漫画で理解しよう」です。
