ARとは、かんたんに言うと、現実の景色に文字や画像などの情報を重ねて見せる技術です。
たとえば、スマホのカメラで部屋を映すと、画面の中に家具が置かれたように見えることがあります。これがARの身近な例です。
ここでいう情報とは、スマホやパソコンの画面に表示される文字、画像、キャラクター、矢印などのことです。
ARは、ゲームだけでなく、買い物、学習、仕事、医療などでも使われています。この記事では、ARとは何か、VRとの違い、身近な使い方を初心者向けにわかりやすく解説します。
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ARとは?かんたんに言うと現実の景色に情報を重ねる技術
ARとは、現実の世界に、スマホなどで作った情報を重ねて見せる技術です。
スマホやタブレットのカメラで見ている景色に、文字、画像、キャラクター、立体的に見えるものなどを表示します。
ARは「拡張現実」と呼ばれる
ARは、英語の「Augmented Reality」の略です。日本語では「拡張現実」と呼ばれます。
拡張現実とは、現実の世界に情報を足して、見える内容を広げることです。
「拡張」という言葉は少し難しいですが、ここでは「情報を足して、より分かりやすくする」と考えるとよいです。
現実の世界を消すのではなく、情報を足して見せる
ARのポイントは、現実の世界をそのまま使うことです。
たとえば、目の前の部屋、道、机、商品などに、文字や画像を重ねて見せます。
現実の景色に、付せんを貼るようなイメージです。ただし、実際に紙を貼るのではなく、スマホなどの画面に表示します。
ARの身近な例
ARは、すでに身近なところで使われています。
「AR」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、スマホのアプリの中にもARを使ったものがあります。
スマホのカメラにキャラクターを表示する
ARのわかりやすい例は、スマホのカメラを使ったゲームです。
現実の公園や道路を画面に映すと、そこにキャラクターがいるように見えることがあります。
これは、現実の景色にキャラクターの画像を重ねているためです。
家具を部屋に置いたように見せる
買い物でもARは使われます。
たとえば、スマホで部屋を映し、画面上にソファや机を置いたように見せることができます。
実際に買う前に、部屋に合うかを確認しやすくなります。
道案内を画面上に表示する
ARは道案内にも使われます。
スマホのカメラで道を映すと、進む方向を矢印で表示することがあります。
地図だけを見るよりも、どちらへ進めばよいか分かりやすくなります。
ARの仕組み
ARは、カメラで見ている現実の景色に、文字や画像などを合わせて表示します。
細かい仕組みは複雑ですが、基本の流れはシンプルです。
カメラで現実の景色を読み取る
まず、スマホやタブレットのカメラで現実の景色を映します。
机、床、壁、商品、紙のマークなどを読み取ります。
ARは、この映像をもとに「どこに何を表示するか」を判断します。
場所や向きを判断する
次に、スマホの向きや位置を確認します。
たとえば、スマホを右に動かしたり、近づけたりすると、画面の中の表示も合わせて変わります。
これにより、画面の中のものが、その場にあるように見えます。
画面に文字・画像・立体的に見えるものを重ねる
最後に、現実の景色の上に文字や画像を重ねます。
立体的に見える家具、キャラクター、説明文、矢印などを表示できます。
このように、ARは現実の世界に情報を足して、見やすくする技術です。
ARとVRの違い
ARとよく似た言葉に、VRがあります。
どちらも新しい見え方を作る技術ですが、使い方は違います。
ARは現実の世界に情報を重ねる
ARは、現実の世界を見ながら使います。
スマホのカメラで部屋を映し、そこに家具や文字を重ねるような使い方です。
現実の景色が土台になります。
VRは仮想の世界に入る
VRは、仮想現実と呼ばれます。
仮想とは、実際にはそこにないものを、あるように見せることです。
VRでは、専用のゴーグルなどを使い、現実とは別の世界に入ったように見せます。
ARとVRは見ている世界が違う
ARは、現実の景色を見ながら使います。
VRは、現実とは別の世界を見ているように使います。
まずは「ARは現実に情報を重ねる」「VRは別の世界に入る」と覚えると分かりやすいです。
ARグラスとは?ARを目の前に表示する機器
ARグラスとは、メガネのようにかけて、目の前にARの情報を表示する機器です。
スマホの画面を見るのではなく、視界の中に文字や画像を表示できます。
スマホを見なくても情報を見られる
ARグラスを使うと、手元のスマホを見なくても情報を確認できます。
たとえば、作業の手順、地図、翻訳した文字などを目の前に表示できます。
両手を使いたい作業では便利です。
ARメガネと呼ばれることもある
ARグラスは、ARメガネと呼ばれることもあります。
どちらも、メガネ型の機器でARを表示するものを指すことが多いです。
ただし、製品によってできることは違います。
カメラ映像に情報を重ねて見せる機器もある
最近は、外の景色をカメラで映し、その映像に文字や画像を重ねて画面で見せる機器もあります。
実際の景色を直接見るタイプとは少し違いますが、現実の映像に情報を足して見せる点はARに近い考え方です。
まずは「ARグラスは、目の前に情報を出す機器」と覚えるとよいです。
ARアプリとは?スマホで使えるAR
ARアプリとは、スマホやタブレットでARを使えるアプリです。
特別な機器がなくても、スマホのカメラで使えるものがあります。
ゲームで使うARアプリ
ARはゲームでよく使われます。
現実の場所にキャラクターやアイテムが表示されると、実際の世界とゲームがつながったように感じられます。
外を歩きながら楽しむゲームにも使われています。
買い物で使うARアプリ
買い物でもARアプリは役立ちます。
家具、家電、服、化粧品などを、購入前に試すような使い方ができます。
実物を置かなくても、イメージを確認しやすくなります。
学習や仕事で使うARアプリ
ARは学習にも使われます。
たとえば、体の仕組み、建物の構造、星の位置などを立体的に見せることができます。
仕事では、作業の手順を表示したり、点検を手伝ったりする目的で使われることがあります。
WebARとは?アプリなしで使えるAR
WebARとは、ブラウザで使えるARのことです。
ブラウザとは、Webサイトを見るためのアプリです。たとえば、Safari、Chrome、Edgeなどがあります。
URLを開くだけでARを体験できることがある
WebARでは、専用アプリを入れなくてもARを使えることがあります。
URLを開き、スマホのカメラを使うことで、画面に文字や画像を重ねて表示します。
イベント、広告、商品紹介などで使われることがあります。
アプリを入れなくてよいので試しやすい
WebARのよい点は、手軽に試しやすいことです。
アプリを探して入れる手間が少ないため、初めての人でも使いやすい場合があります。
ただし、使える内容はサービスによって違います。
ARマーカーとは?ARを表示するための目印
ARマーカーとは、ARを表示するための目印です。
紙に印刷されたマークや、特定の画像などが使われます。
紙や画像を読み取ってARを出す
スマホのカメラでARマーカーを読み取ると、画面に文字や画像が表示されます。
たとえば、パンフレットのマークを読み取ると、商品説明の動画が出ることがあります。
ARマーカーは、ARを出す場所を決めるための目印です。
マーカーなしで使えるARもある
最近は、ARマーカーがなくても使えるARもあります。
カメラで床や机を読み取り、その場所に家具やキャラクターを表示します。
この場合は、目印のマークがなくてもARを使えます。
ARとAIの関係
ARとAIは、組み合わせて使われることがあります。
AIとは、人が判断するようなことを、コンピューターに手伝わせる技術です。
AIが画像や物を判断する
AIは、カメラに映ったものを見分けることに使われます。
たとえば、商品、文字、人の動き、道路の様子などを判断します。
ARは、その判断結果に合わせて情報を表示できます。
ARで見える情報をより便利にする
AIとARを組み合わせると、必要な情報を出しやすくなります。
たとえば、カメラに映した物の名前を表示したり、外国語の文字を日本語にして見せたりできます。
ARは見せる技術、AIは判断を手伝う技術として使われます。
ARが使われる場面
ARは、いろいろな分野で使われています。
日常生活だけでなく、仕事や学習の場面でも使われます。
ゲームやイベント
ARは、ゲームやイベントでよく使われます。
現実の場所にキャラクターや演出を重ねることで、楽しい体験を作れます。
写真や動画にARの効果を足す使い方もあります。
買い物や家具選び
ARは、商品を買う前の確認に役立ちます。
家具を部屋に置いたように見せたり、服や化粧品を試したように見せたりできます。
買う前のイメージ違いを減らしやすくなります。
教育や学習
ARは、学習をわかりやすくするためにも使われます。
教科書だけでは分かりにくい内容を、立体的に表示できます。
歴史、理科、地図、体の仕組みなどと相性がよいです。
医療や作業の手伝い
ARは、医療や作業の手伝いにも使われます。
医療では、体の情報を見やすくするために使われることがあります。
工場や修理の現場では、作業の手順を画面に表示して、確認しながら進められます。
初心者がARで間違えやすい点
ARは、似た言葉が多いため、最初は混同しやすいです。
ここでは、初心者が間違えやすい点を整理します。
ARとVRを同じものだと思ってしまう
ARとVRは、同じものではありません。
ARは現実の景色に情報を重ねます。VRは現実とは別の世界に入ったように見せます。
現実を見ながら使うのがAR、と覚えると分かりやすいです。
ARは特別な機器がないと使えないと思ってしまう
ARは、必ずしも専用の機器が必要なわけではありません。
スマホやタブレットのカメラで使えるARアプリもあります。
ARグラスがなくても、身近なARを体験できます。
ARはゲームだけの技術だと思ってしまう
ARはゲームだけの技術ではありません。
買い物、道案内、学習、仕事、医療などにも使われます。
現実の世界に情報を足して、分かりやすくするための技術です。
ARは必ずアプリが必要だと思ってしまう
ARは、必ず専用アプリが必要とは限りません。
WebARのように、ブラウザで使えるARもあります。
ただし、サービスによってはアプリが必要な場合もあります。
ARについてよくある質問
ARとは何の略ですか?
ARは「Augmented Reality」の略です。
日本語では「拡張現実」と呼ばれます。現実の世界に情報を重ねて見せる技術です。
ARはスマホでも使えますか?
はい、スマホでも使えます。
スマホのカメラを使って、現実の景色にキャラクターや家具、文字などを重ねて表示できます。
ARグラスとVRゴーグルは何が違いますか?
ARグラスは、現実の景色を見ながら情報を重ねて表示する機器です。
VRゴーグルは、現実とは別の仮想の世界を見せる機器です。
現実を見ながら使うのがARグラス、別の世界に入るように使うのがVRゴーグルです。
WebARとは何ですか?
WebARとは、ブラウザで使えるARのことです。
専用アプリを入れなくても、URLを開くだけでARを体験できる場合があります。
ARマーカーとは何ですか?
ARマーカーとは、ARを表示するための目印です。
紙のマークや画像をスマホのカメラで読み取ると、画面に文字や画像などが表示されます。
ARを使うときに注意することはありますか?
ARを使うときは、周りをよく確認することが大切です。
スマホの画面に集中しすぎると、足元や周囲が見えにくくなることがあります。
歩きながら使う場合は、立ち止まって確認すると安心です。
まとめ|ARとは現実の世界をわかりやすく広げる技術
ARとは、現実の景色に文字、画像、キャラクターなどの情報を重ねて見せる技術です。
スマホのカメラで部屋を映して家具を置いたように見せたり、道案内の矢印を表示したりできます。
VRは仮想の世界に入る技術ですが、ARは現実の世界を見ながら使います。
ARは、スマホアプリだけでなく、ブラウザで使えるWebARや、目の前に情報を表示するARグラスでも使われます。
ゲーム、買い物、学習、仕事、医療など、身近な場面で活用されています。
難しく考えず、まずは「ARとは、現実の世界に便利な情報を重ねて見せる技術」と覚えると分かりやすいです。