CSVファイルとは、表のデータをシンプルな形で保存するファイルのことです。
データとは、名前、住所、数字、日付などの情報のことです。
CSVファイルは、住所録、商品一覧、売上の一覧などを、ほかのアプリやソフトで使いやすい形にできます。
この記事では、CSVファイルの意味、開き方、Excelとの違い、文字化けしたときの考え方を初心者向けにわかりやすく解説します。
ほかのIT用語も知りたい方は、初心者向けのIT用語辞典もあわせてご覧ください。
CSVファイルとは?かんたんに言うと表のデータを保存するファイル

CSVファイルとは、文字や数字などの情報を「,」で区切って保存するファイルです。
「,」はカンマと読みます。文章やデータを分けるときに使う記号です。
たとえば、名前、年齢、住所のような表のデータを、次のように保存できます。
名前,年齢,住所
田中太郎,20,東京都
佐藤花子,35,大阪府
このように、データとデータの間をカンマで分けているのがCSVファイルの基本です。
見た目はとてもシンプルです。
その分、いろいろなアプリやソフトで使いやすいという特徴があります。
CSVファイルを身近な例でいうと?
CSVファイルは、表の中身だけを書き出した「メモ」のようなものです。
たとえば、学校の名簿を紙に書くとき、名前、出席番号、クラスを順番に並べます。
CSVファイルも同じように、表の中身を順番に並べて保存します。
ただし、IT用語としてのCSVファイルは、紙のメモではありません。
パソコンやスマホで使う表のデータを、いろいろなアプリで読みやすい形にしたファイルです。
なぜCSVファイルがよく使われるの?
CSVファイルがよく使われる理由は、いろいろなアプリで使いやすいからです。
Excelファイルは、文字の色、表の線、計算式なども保存できます。便利な反面、開くアプリによってはうまく読み込めないことがあります。
CSVファイルは、見た目の情報をほとんど持たず、文字や数字などのデータをシンプルに保存します。
そのため、住所録、商品一覧、売上データ、会員リストなどを、ほかのアプリへ移すときによく使われます。
つまり、CSVファイルは「きれいな表を作るため」ではなく、「データを受け渡ししやすくするため」に向いているファイルです。
CSVファイルはどんな場面で使われる?
CSVファイルは、表のデータをほかのアプリへ移すときによく使われます。
たとえば、次のような場面です。
- 住所録をほかのアプリに移す
- 売上データをExcelで見る
- ネットショップの商品一覧を登録する
- 銀行や会計アプリの明細を取り込む
- アンケート結果を一覧で保存する
CSVファイルは、データをやり取りするための共通の形として使われます。
特定のアプリだけでなく、いろいろなアプリで使いやすい点が特徴です。
CSVファイルの形式とは?
CSVファイルの形式とは、データをカンマで区切って並べる形のことです。
ファイル名の最後には、よく「.csv」という文字が付きます。
たとえば、次のようなファイル名です。
- address.csv
- list.csv
- sales.csv
この「.csv」は拡張子といいます。
拡張子とは、ファイルの種類を表す目印です。
たとえば、「.jpg」は画像ファイル、「.pdf」はPDFファイルの目印として使われます。
CSVファイルは、Excelの表のように表示されることもあります。
しかし、中身はとてもシンプルな文字のデータです。
CSVファイルに似たTSVとは?
CSVに似た形式に、TSVというものもあります。
TSVは、カンマではなく、タブと呼ばれる空白のような区切りでデータを分けます。
CSVはカンマで区切る形式です。
TSVはタブで区切る形式です。
どちらも、表のデータをシンプルに保存するために使われます。
初心者のうちは、CSVはカンマ、TSVはタブで区切る形式と覚えておけば大丈夫です。
CSVファイルとExcelファイルの違い

CSVファイルとExcelファイルは、どちらも表のデータを扱えます。
ただし、できることには違いがあります。
| 項目 | CSVファイル | Excelファイル |
|---|---|---|
| 主な役割 | データの受け渡し | 表の作成や計算 |
| 見た目の保存 | 苦手 | 得意 |
| 文字の色や表の線 | 保存できない | 保存できる |
| 計算式 | 基本的に保存しない | 保存できる |
| 複数のシート | 保存できない | 保存できる |
| 使いやすい場面 | ほかのアプリにデータを渡すとき | 表を作る、計算する、資料にする時 |
CSVファイルは、表の「中身」を運ぶためのファイルです。
Excelファイルは、表の見た目や計算もふくめて保存できるファイルです。
CSVファイルの中身はどうなっている?
CSVファイルの中身は、文字が並んだシンプルなデータです。
表の列と列の間をカンマで区切ります。
たとえば、Excelでは次のような表に見えるデータがあります。
| 商品名 | 価格 | 在庫 |
|---|---|---|
| りんご | 150 | 20 |
| みかん | 120 | 30 |
CSVファイルの中身では、次のように書かれます。
商品名,価格,在庫
りんご,150,20
みかん,120,30
このように、表の形をシンプルな文字で表しているのがCSVファイルです。
カンマで分けられた部分が、Excelなどでは列として表示されます。
CSVファイルの開き方

CSVファイルは、Excel、メモ帳、表を作るソフトなどで開けます。
表を作るアプリとは、Excelのように表を作ったり、数字を計算したりするアプリのことです。
どのアプリで開くかによって、見え方が変わります。
CSVファイルをExcelで開く方法
CSVファイルをExcelで開く方法は、いくつかあります。
一番かんたんな方法は、CSVファイルをダブルクリックすることです。
ダブルクリックとは、パソコンでファイルをすばやく2回押す操作のことです。
パソコンの設定によっては、自動でExcelが開きます。
内容を見るだけなら、ダブルクリックでも十分なことがあります。
ただし、CSVファイルをExcelでダブルクリックして開くと、Excelが内容を自動で判断することがあります。
たとえば、数字を日付のように表示したり、先頭の0を消したりすることがあります。
これは、Excelが「このデータは数字だろう」「これは日付だろう」と判断するためです。
データを変えたくない場合は、Excelの「データを読み込む機能」から開く方法が向いています。
CSVファイルをメモ帳で開く方法
CSVファイルは、メモ帳でも開けます。
メモ帳で開くと、カンマで区切られた文字の形で表示されます。
表としては見えませんが、中身を確認したいときに便利です。
「本当にCSVファイルなのか」「どんなデータが入っているのか」を見たいときに使えます。
CSVファイルをExcel以外で開く方法
CSVファイルは、Excel以外のアプリでも開けます。
たとえば、Googleスプレッドシートや、ほかの表を作るアプリでも使えます。
スマホでも、表を作るアプリやファイルを見るアプリで開けることがあります。
ただし、スマホでは画面が小さいため、大きなCSVファイルは見づらいことがあります。
CSVファイルの作成方法
CSVファイルは、Excelなどの表を作るアプリから作れます。
作った表を保存するときに、ファイルの種類で「CSV」を選びます。
たとえば、Excelでは次のような流れです。
- Excelで表を作る
- 「名前を付けて保存」を選ぶ
- ファイルの種類でCSVを選ぶ
- 保存する
これで、Excelの表をCSVファイルとして保存できます。
ただし、CSVファイルには文字の色、表の線、複数のページのようなシートは保存されません。
保存されるのは、主に文字や数字のデータです。
CSVファイルをExcelに変換する方法
CSVファイルをExcelに変換したい場合は、Excelで開いてからExcelファイルとして保存します。
ここでいうExcelファイルとは、ファイル名の最後が「.xlsx」になるファイルのことです。
基本の流れは次の通りです。
- CSVファイルをExcelで開く
- 内容を確認する
- 「名前を付けて保存」を選ぶ
- ファイルの種類でExcelファイルを選ぶ
- 保存する
Excelファイルにすると、文字の色、表の線、計算式なども保存しやすくなります。
編集を続けたい場合は、CSVのままではなくExcelファイルで保存すると扱いやすくなります。
CSVファイルを編集するときの注意点
CSVファイルは、Excelやメモ帳などで編集できます。
ただし、編集するときにはいくつか注意点があります。
CSVファイルは、表の見た目を保存するためのファイルではありません。
そのため、文字の色、セルの色、太字、表の線などは保存されません。
また、Excelの中にある複数のシートも保存できません。
シートとは、Excelの中のページのようなものです。
Excelで見た目を整えたい場合は、Excelファイルとして保存しましょう。
CSVファイルをExcelで開くとデータが変わることがある
CSVファイルをExcelで開くと、Excelが内容を自動で判断することがあります。
便利な機能ですが、思っていた表示と変わることもあります。
たとえば、次のようなことがあります。
- 「00123」が「123」と表示される
- 「1-2」が日付のように表示される
- 長い数字が別の表示になる
内容を見るだけなら、ダブルクリックで開いてもよい場面はあります。
ただし、大切なCSVファイルを編集する場合は、Excelの「データを読み込む機能」から開くと扱いやすくなります。
郵便番号、商品番号、会員番号などは、数字ではなく文字として読み込むと形を保ちやすくなります。
CSVファイルが文字化けする原因
CSVファイルの文字化けとは、文字が正しく表示されないことです。
たとえば、日本語が意味の分からない記号のように見えることがあります。
文字化けの主な原因は、文字コードの違いです。
文字コードとは、文字を正しく表示するための決まりです。
この決まりが合わないと、日本語が正しく表示されないことがあります。
CSVファイルそのものが壊れているとは限りません。
開き方を変えると、正しく表示できることがあります。
CSVファイルの文字化けを直す方法
CSVファイルが文字化けしたときは、開き方を変えると直ることがあります。
Excelでそのまま開くのではなく、「データを読み込む機能」から開く方法を試します。
そのときに、文字コードを選べる場合があります。
日本語のCSVファイルでは、次のような文字コードが使われることがあります。
- UTF-8
- Shift_JIS
UTF-8は、文字コードの種類の一つです。
いろいろな国の文字を扱いやすい形です。
Shift_JISも、文字コードの種類の一つです。
日本語の環境で使われることがあります。
どちらかに変えると、文字化けが直ることがあります。
CSVファイルで0が消える理由
CSVファイルをExcelで開いたとき、先頭の0が消えることがあります。
たとえば、「00123」が「123」と表示されることがあります。
これは、Excelがそのデータを数字だと判断するためです。
数字として見ると、先頭の0はなくても同じ数字として扱われます。
ただし、郵便番号、商品番号、会員番号などでは、先頭の0が大切なことがあります。
その場合は、Excelで開くときに、その列を数字ではなく文字として読み込みます。
文字として読み込めば、00123のようなデータもそのまま表示しやすくなります。
CSVファイルと文字コードの関係
CSVファイルでは、文字コードが大切です。
文字コードが合っていないと、日本語が文字化けすることがあります。
文字コードは、見た目だけでは分かりにくいことがあります。
そのため、文字化けしたときは「文字コードが違うかもしれない」と考えると、原因を探しやすくなります。
CSVファイルを受け取った相手が文字化けする場合もあります。
そのときは、保存するときの文字コードを変えると、正しく表示できることがあります。
CSVファイルで初心者が間違えやすい点

CSVファイルは便利ですが、初心者が迷いやすい点もあります。
よくある間違いを知っておくと、落ち着いて扱えます。
CSVファイルはExcelファイルと同じだと思ってしまう
CSVファイルとExcelファイルは、同じものではありません。
CSVファイルは、表のデータをシンプルに保存するファイルです。
Excelファイルは、表の見た目や計算式も保存できます。
文字の色や表の線も保存されると思ってしまう
CSVファイルには、文字の色や表の線は保存されません。
見た目を整えた表を残したい場合は、Excelファイルで保存しましょう。
CSVファイルをそのまま開いて文字化けに驚く
CSVファイルは、開き方によって文字化けすることがあります。
その場合は、文字コードを変えて開くと直ることがあります。
先頭の0が消えてしまう
CSVファイルをExcelで開くと、先頭の0が消えることがあります。
郵便番号や商品番号などは、文字として読み込むと防ぎやすくなります。
Excelが自動で日付に変えてしまうことがある
Excelは、入力された内容を自動で判断することがあります。
そのため、数字や記号の並びが日付のように表示されることがあります。
元の形を保ちたい場合は、文字として読み込む方法が向いています。
CSVファイルについてよくある質問
CSVファイルとは何ですか?
CSVファイルとは、表のデータをカンマで区切って保存するファイルです。
住所録、商品一覧、売上データなどの受け渡しによく使われます。
CSVファイルとExcelファイルの違いは何ですか?
CSVファイルは、主に文字や数字のデータを保存します。
Excelファイルは、文字の色、表の線、計算式、複数のシートなども保存できます。
CSVファイルはスマホでも開けますか?
CSVファイルは、スマホでも開けることがあります。
表を作るアプリやファイルを見るアプリを使うと、見られる場合があります。
ただし、大きなCSVファイルはスマホでは見づらいことがあります。
CSVファイルが文字化けしたらどうすればいいですか?
文字化けしたときは、文字コードを変えて開くと直ることがあります。
Excelでは、データを読み込む機能を使うと、文字コードを選べる場合があります。
CSVファイルをそのままExcelで開いてもよいですか?
内容を見るだけなら、そのまま開いても問題ないことが多いです。
ただし、文字化けや先頭の0が消えることがあります。
数字や日付のようなデータを変えたくない場合は、Excelの読み込み機能を使うと扱いやすくなります。
CSVファイルの0が消えるのはなぜですか?
Excelがデータを数字として判断するためです。
数字として扱うと、先頭の0は省かれることがあります。
番号として使うデータは、文字として読み込むと0を残しやすくなります。
CSVファイルは編集できますか?
CSVファイルは、Excelやメモ帳などで編集できます。
ただし、文字の色や表の線などの見た目は保存されません。
CSVファイルは何に向いていますか?
CSVファイルは、データの受け渡しに向いています。
たとえば、住所録、商品一覧、会員一覧、明細データなどに使われます。
CSVとTSVの違いは何ですか?
CSVは、カンマでデータを区切る形式です。
TSVは、タブでデータを区切る形式です。
どちらも、表のデータをシンプルに保存するために使われます。
まとめ:CSVファイルとは表のデータをやり取りしやすくするシンプルなファイル
CSVファイルとは、表のデータをカンマで区切って保存するファイルです。
見た目はシンプルですが、いろいろなアプリで使いやすいため、データの受け渡しによく使われます。
CSVファイルは、Excelファイルと同じではありません。
CSVファイルはデータを運ぶのが得意で、Excelファイルは表を作ったり、見た目を整えたりするのが得意です。
CSVファイルをExcelで開くと、先頭の0が消えたり、日付のように表示されたりすることがあります。
大切なデータを扱うときは、Excelの「データを読み込む機能」を使うと扱いやすくなります。
CSVファイルを扱うときは、文字化け、先頭の0、見た目が保存されない点を知っておきましょう。
基本を知っておけば、住所録、商品一覧、売上データなどを落ち着いて扱いやすくなります。
