サブネットマスクとは、IPアドレスを見て「同じネットワークの中にあるか」を判断するための情報です。 かんたんに言うと、ネットワークの範囲を決めるための目印です。
ネットワークとは、パソコンやスマホ、プリンターなどをつないで、データをやり取りできる状態のことです。 家庭のWi-Fiも、ネットワークの一つです。
この記事では、サブネットマスクの意味、IPアドレスとの関係、/24の意味、確認方法を初心者向けにわかりやすく解説します。
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サブネットマスクとは?簡単にいうとネットワークの範囲を決める情報
サブネットマスクとは、IPアドレスの中で「どこまでが同じネットワークか」を見分けるための情報です。 IPアドレスとは、ネットワークにつながっている機器に付けられる番号です。
IPアドレスは、家の住所のようなものです。 どの機器なのかを見分けるために使われます。
たとえば、家庭のWi-Fiにスマホ、パソコン、プリンターがつながっているとします。 それらが同じネットワークの中にあるかを判断するときに、サブネットマスクが使われます。
サブネットマスクは、ふだん意識して使うものではありません。 ただし、ネットワーク設定を確認するときや、プリンターがつながらないときなどに見かけることがあります。
サブネットマスクを身近な例で考える
サブネットマスクは、住所の「町名」や「地区」のようなものだと考えるとわかりやすいです。 住所には、都道府県、市区町村、町名、番地があります。
同じ町内に住んでいる人どうしなら、近い場所にいると判断できます。 別の町に住んでいる人なら、少し離れた場所にいると判断できます。
ネットワークでも同じように、IPアドレスだけではなく、サブネットマスクを使って「同じ範囲にあるか」を見ます。 つまり、サブネットマスクは、IPアドレスの中で同じネットワークとして見る範囲を決める情報です。
サブネットマスクとIPアドレスの関係
IPアドレスは、ネットワーク上の機器に付けられる番号です。 たとえば、次のような形で表示されます。
192.168.1.10
この番号だけを見ると、機器の住所のように見えます。 ただし、どこまでが同じネットワークなのかは、IPアドレスだけでは判断できません。
そこで使うのがサブネットマスクです。 サブネットマスクは、次のような形で表示されることが多いです。
255.255.255.0
IPアドレスとサブネットマスクを組み合わせることで、機器が同じネットワークの中にあるかを判断できます。 同じネットワークの中にある機器どうしは、データを送り合いやすくなります。
サブネットマスクはなぜ必要なのか
サブネットマスクが必要な理由は、ネットワークの範囲をはっきりさせるためです。 範囲がわかると、データをどこへ送ればよいか判断しやすくなります。
たとえば、家庭の中にあるパソコンからプリンターへ印刷データを送る場面を考えます。 パソコンとプリンターが同じネットワーク内にあれば、同じ家の中にある機器としてやり取りできます。
別のネットワークにある相手へデータを送るときは、ルーターなどを通る必要があります。 ルーターとは、家や会社のネットワークとインターネットをつなぐ機器です。
このように、サブネットマスクは「同じ範囲か、別の範囲か」を判断するために使われます。
サブネットマスクの見方
サブネットマスクは、次のような数字で表示されることが多いです。
255.255.255.0
初心者のうちは、この数字を細かく計算できなくても問題ありません。 まずは「ネットワークの範囲を決める数字」と理解しておけば十分です。
よく見かける組み合わせとして、次のようなものがあります。
- IPアドレス:192.168.1.10
- サブネットマスク:255.255.255.0
この場合、192.168.1 までが同じグループの目安になります。 つまり、192.168.1.20 や 192.168.1.30 も同じネットワーク内にある可能性が高いです。
ただし、実際の判断には設定全体が関係します。 ここでは、初心者向けの大まかなイメージとして理解してください。
サブネットマスクの「/24」とは?
ネットワークの説明では、サブネットマスクを「/24」のように書くことがあります。 これは「スラッシュ24」と読みます。
/24は、サブネットマスクの書き方の一つです。 多くの場合、255.255.255.0 と同じ意味で使われます。
たとえば、次の2つは同じような意味で使われます。
- 192.168.1.10 / 255.255.255.0
- 192.168.1.10/24
IPアドレスそのものは、192.168.1.10 の部分です。 /24は、そのIPアドレスをどの範囲で見るかを示しています。
むずかしく感じる場合は、まず「/24は255.255.255.0を短く書いた形」と考えるとよいです。
よく使われるサブネットマスクの早見表
サブネットマスクには、よく使われる形があります。 初心者の方は、まず /24 と 255.255.255.0 を覚えておくと理解しやすいです。
| 表記 | サブネットマスク | 使えるIPアドレス数の目安 |
|---|---|---|
| /24 | 255.255.255.0 | 約254台 |
| /25 | 255.255.255.128 | 約126台 |
| /26 | 255.255.255.192 | 約62台 |
| /27 | 255.255.255.224 | 約30台 |
| /28 | 255.255.255.240 | 約14台 |
| /29 | 255.255.255.248 | 約6台 |
| /30 | 255.255.255.252 | 約2台 |
| /32 | 255.255.255.255 | 1つのIPアドレス |
使えるIPアドレス数の目安は、そのネットワーク内で使える機器数の目安です。 ただし、すべての番号を機器に使えるわけではありません。
ネットワークでは、管理用に使われる番号があります。 そのため、/24では256個ではなく、一般的に約254台と考えます。
少しだけ補足すると、ネットワークの範囲では、一番最初の番号と一番最後の番号には特別な役割があります。 そのため、パソコンやスマホなどに使える数は、全体の数より2つ少なくなります。
たとえば、/24では番号の数は256個あります。 ただし、そのうち2つは管理用に使われるため、実際に機器へ割り当てられる数は約254台になります。
サブネットマスクの確認方法
サブネットマスクは、パソコンやスマホのネットワーク設定で確認できます。 設定とは、機器の動き方を決める項目のことです。
ここでは、主な確認場所をかんたんに紹介します。 画面に出る言葉は、機器やOSによって少し変わることがあります。
OSとは、パソコンやスマホを動かすための基本ソフトです。 Windows、macOS、iPhoneのiOS、AndroidなどがOSにあたります。
Windowsで確認する場合
Windowsでは、設定画面から確認できます。 Wi-Fiや有線LANの詳細情報を見ると、サブネットマスクが表示されることがあります。
有線LANとは、ケーブルを使ってネットワークにつなぐ方法です。 Wi-Fiは、ケーブルを使わずにネットワークへつなぐ方法です。
「設定」から「ネットワークとインターネット」を開き、接続中のネットワークの詳細を確認します。 画面に出る言葉は、Windowsの種類によって少し変わることがあります。
スマホで確認する場合
スマホでも、Wi-Fiの詳細画面から確認できることがあります。 接続中のWi-Fiを開くと、IPアドレスやルーターの情報と一緒に表示される場合があります。
機種やOSの種類によって、表示される項目名は少し違います。 表示されない場合でも、通常の利用で困ることは多くありません。
プリンターで確認する場合
プリンターのネットワーク設定画面でも、サブネットマスクを確認できることがあります。 印刷できないときの確認項目として、IPアドレスと一緒に見ることがあります。
家庭や会社でプリンターを使う場合、パソコンとプリンターが同じネットワークにあるかが大切です。 その確認に、サブネットマスクが関係します。
サブネットマスクとデフォルトゲートウェイの違い
サブネットマスクと一緒に見かけやすい言葉に、デフォルトゲートウェイがあります。 デフォルトゲートウェイとは、別のネットワークへ出るときに通る出入り口のことです。
家庭では、多くの場合、ルーターがこの役割をします。 パソコンやスマホがインターネットへつながるとき、この出入り口を通ります。
サブネットマスクとデフォルトゲートウェイの違いは、次のように考えるとわかりやすいです。
| 項目 | 役割 |
|---|---|
| サブネットマスク | 同じネットワークの範囲を決める |
| デフォルトゲートウェイ | 別のネットワークへ出るための出入り口になる |
つまり、サブネットマスクは範囲を決める情報です。 デフォルトゲートウェイは、その範囲の外へ出るための行き先です。
サブネットマスクで初心者が間違えやすい点
サブネットマスクは見慣れない数字が多いため、最初はむずかしく感じやすいです。 ここでは、初心者が間違えやすい点を整理します。
IPアドレスと同じものだと思ってしまう
IPアドレスとサブネットマスクは、どちらも数字で表示されます。 そのため、同じようなものだと思いやすいです。
しかし、役割は違います。 IPアドレスは機器の住所、サブネットマスクは同じネットワークの範囲を決める情報です。
/24をIPアドレスの一部だと思ってしまう
192.168.1.10/24 のように書かれていると、/24もIPアドレスの一部に見えるかもしれません。 しかし、/24はサブネットマスクを短く表したものです。
IPアドレスそのものは 192.168.1.10 の部分です。 /24は、そのIPアドレスをどの範囲で見るかを示しています。
サブネットマスクを自由に変えてよいと思ってしまう
サブネットマスクは、ネットワークの範囲を決める大切な設定です。 何となく変更すると、機器同士がうまくつながらないことがあります。
家庭でインターネットを使うだけなら、自分で変更する場面は多くありません。 変更が必要な場合は、説明書や管理者の案内に合わせると安心です。
管理者とは、会社や学校などでネットワークを管理している人のことです。 家庭では、ルーターを設定した人がそれに近い役割になります。
計算をすべて覚えないといけないと思ってしまう
サブネットマスクには計算の考え方があります。 ただし、初心者が最初からすべて覚える必要はありません。
まずは、サブネットマスクが「同じネットワークの範囲を決める情報」だと理解しましょう。 そのうえで、必要になったときに早見表や計算方法を確認すれば十分です。
サブネットマスクの具体例:プリンターがつながらない場合
サブネットマスクは、プリンターがつながらない原因を調べるときにも関係します。 ここでは、かんたんな例で見てみましょう。
| 機器 | IPアドレス | サブネットマスク |
|---|---|---|
| パソコン | 192.168.1.10 | 255.255.255.0 |
| プリンター | 192.168.0.20 | 255.255.255.0 |
この例では、パソコンは「192.168.1」のグループにあります。 一方で、プリンターは「192.168.0」のグループにあります。
サブネットマスクが255.255.255.0の場合、この2つは同じネットワークとして見られません。 そのため、パソコンからプリンターを見つけにくくなることがあります。
このように、IPアドレスとサブネットマスクを見ると、機器どうしが同じ範囲にあるかを確認できます。 プリンターやパソコンの設定を確認するときは、両方をセットで見ると理解しやすくなります。
サブネットマスクが使われる場面
サブネットマスクは、ネットワークに関係する設定で使われます。 たとえば、次のような場面です。
- パソコンのネットワーク設定を確認するとき
- プリンターがつながらない原因を調べるとき
- 会社や学校のネットワークを設定するとき
- ルーターの設定画面を見るとき
- IPアドレスを手動で設定するとき
多くの場合、サブネットマスクは自動で設定されます。 そのため、普段のネット利用で毎回気にする必要はありません。
ただし、ネットワークの仕組みを学ぶときには大切な考え方です。 IPアドレスと一緒に理解すると、ネットワークの全体像がつかみやすくなります。
サブネットマスクに関するよくある質問
サブネットマスクとは何ですか?
サブネットマスクとは、IPアドレスを見て同じネットワークの中にあるかを判断するための情報です。 ネットワークの範囲を決める目印のような役割があります。
サブネットマスクの/24とは何ですか?
/24とは、サブネットマスクを短く書いた形です。 多くの場合、255.255.255.0 と同じ意味で使われます。
初心者の方は、まず「/24はよく使われるサブネットマスクの表記」と覚えるとよいです。
サブネットマスクとIPアドレスの違いは何ですか?
IPアドレスは、ネットワーク上の機器に付けられる住所のような番号です。 サブネットマスクは、その住所のどこまでを同じネットワークとして見るかを決める情報です。
つまり、IPアドレスは機器の場所を示します。 サブネットマスクは、同じグループの範囲を決めます。
サブネットマスクはどこで確認できますか?
パソコンやスマホのネットワーク設定で確認できます。 Windowsでは、ネットワークの詳細情報に表示されることがあります。
スマホでは、接続中のWi-Fiの詳細画面で確認できる場合があります。 機種やOSによって表示名は少し違います。
サブネットマスクを変更してもよいですか?
家庭で普通にインターネットを使うだけなら、変更する必要はあまりありません。 多くの場合、自動で正しく設定されます。
変更すると、機器同士がつながりにくくなることがあります。 必要な場合は、ルーターや機器の説明書、またはネットワークを管理している人の案内に従いましょう。
サブネットマスクの計算は覚える必要がありますか?
初心者のうちは、すべての計算を覚える必要はありません。 まずは、サブネットマスクの役割を理解することが大切です。
試験対策やネットワーク設定を深く学ぶ場合は、あとから計算方法を学ぶと理解しやすくなります。
255.255.255.0とは何ですか?
255.255.255.0とは、よく使われるサブネットマスクの形です。 /24と同じ意味で使われることが多いです。
家庭や小さな会社のネットワークでも、見かけることがあります。 初心者の方は、まず代表的なサブネットマスクの形として覚えておくとよいです。
まとめ:サブネットマスクとはネットワークの範囲を決める情報
サブネットマスクとは、IPアドレスを見て「同じネットワークの中にあるか」を判断するための情報です。 かんたんに言うと、ネットワークの範囲を決める目印です。
IPアドレスが機器の住所だとすると、サブネットマスクは同じ地域として見る範囲を決めるものです。 この範囲がわかることで、機器どうしの通信や、別のネットワークへ出る判断がしやすくなります。
初心者の方は、まず「サブネットマスクはネットワークの範囲を決める情報」と覚えれば十分です。 そのうえで、/24や255.255.255.0など、よく使われる表記を少しずつ確認していきましょう。
