基本情報技術者試験の勉強時間は、今のIT知識やプログラミング経験によって大きく変わります。
ITの基礎がある人なら短めの期間で進められる場合もありますが、IT初心者やプログラミング未経験の人は、余裕を持った計画が必要です。
特に基本情報技術者試験では、科目Aだけでなく、科目Bの対策時間も考える必要があります。
この記事では、基本情報技術者試験の勉強時間の目安を、初心者・社会人・学生別に分かりやすく解説します。
この記事で分かること
- 基本情報技術者試験の勉強時間の目安
- 初心者・社会人・学生別の考え方
- 1か月・2か月・3か月で目指す場合の進め方
- 科目Aと科目Bの時間配分
- 忙しい人が勉強時間を作るコツ
基本情報技術者試験の勉強時間はどれくらい必要?

基本情報技術者試験の勉強時間は、人によって変わります。
すでにITの基礎を知っている人と、これから初めてITを学ぶ人では、必要な時間が同じではありません。
また、プログラミング経験があるかどうかでも、科目Bの進みやすさが変わります。
まずは、自分がどの位置から始めるのかを知ることが大切です。
必要な勉強時間は今の知識によって変わる
基本情報技術者試験の勉強時間は、次のような条件で変わります。
- ITパスポートの内容を理解しているか
- IT用語に慣れているか
- プログラミング経験があるか
- アルゴリズムに触れたことがあるか
- 1日にどれくらい勉強できるか
たとえば、ITパスポートに合格している人や、仕事でITに触れている人は、科目Aの勉強を進めやすいです。
一方で、IT初心者の場合は、まず用語の意味を理解するところから始める必要があります。
そのため、勉強時間は一律で考えるより、今の知識に合わせて考えることが大切です。
IT初心者は余裕を持った計画が必要
IT初心者は、余裕を持って勉強計画を立てた方が安心です。
基本情報技術者試験では、テクノロジ系、マネジメント系、ストラテジ系の幅広い知識が問われます。
さらに、科目Bではアルゴリズムや疑似言語、情報セキュリティも出ます。
初心者が短期間で一気に詰め込もうとすると、科目Bに十分な時間を使えないことがあります。
特にプログラミング未経験の人は、3か月以上を目安にして、少しずつ進める方が無理が少ないです。
科目B対策の時間も考えることが大切

基本情報技術者試験では、科目Aだけでなく、科目Bの対策時間も必要です。
科目Aは90分で60問、科目Bは100分で20問です。
科目Bは問題数だけを見ると少なく感じるかもしれません。
しかし、科目Bでは問題文を読み、処理の流れを追い、考えて答える力が必要です。
そのため、科目Aの用語暗記だけに時間を使いすぎると、科目Bでつまずきやすくなります。
科目Aと科目Bの違いを先に知りたい方は、基本情報技術者試験の科目Aと科目Bの違いも参考にしてください。
基本情報技術者試験の勉強時間の目安

基本情報技術者試験の勉強時間は、だいたい次のように考えると分かりやすいです。
| タイプ | 勉強時間の目安 | 期間の目安 |
|---|---|---|
| ITの基礎がある人 | 100〜150時間 | 1〜2か月 |
| IT初心者 | 200〜300時間 | 3か月前後 |
| プログラミング未経験の人 | 250〜350時間 | 3〜4か月 |
| 忙しい社会人 | 200〜350時間 | 3〜5か月 |
| 学生 | 150〜300時間 | 2〜4か月 |
これはあくまで目安です。
すでにITに慣れている人は短くなることがありますし、初心者で毎日あまり時間が取れない人は、もっと長く見た方がよい場合もあります。
ITの基礎がある人の目安
ITの基礎がある人は、100〜150時間ほどを目安にするとよいです。
たとえば、次のような人です。
- ITパスポートの内容を理解している人
- 学校や仕事でITに触れている人
- ネットワークやデータベースの基本を知っている人
- プログラミングに少し触れたことがある人
このタイプの人は、科目Aの用語や考え方を思い出しながら、科目B対策に早めに入ると進めやすいです。
ただし、ITの基礎があっても、アルゴリズムや疑似言語に慣れていない場合は、科目Bに多めの時間を取る必要があります。
IT初心者の目安
IT初心者は、200〜300時間ほどを目安にするとよいです。
基本情報技術者試験では、初めて見る用語が多く出ます。
CPU、メモリ、OS、ネットワーク、データベース、セキュリティ、システム開発など、学ぶ範囲が広いためです。
初心者は、最初から問題演習だけで進めるより、まず基本用語と仕組みを理解する時間が必要です。
また、科目Bではアルゴリズムや疑似言語が出るため、問題を読む練習にも時間を使います。
プログラミング未経験の人の目安
プログラミング未経験の人は、250〜350時間ほどを目安にするとよいです。
基本情報技術者試験の科目Bでは、疑似言語を使って処理の流れを読み取ります。
疑似言語は、特定のプログラミング言語そのものではありません。
ただし、変数、配列、条件分岐、繰り返し処理など、プログラミングに近い考え方が必要です。
そのため、プログラミング未経験の人は、科目Bに慣れるまで時間がかかりやすいです。
最初は解けなくても、処理の流れを1つずつ追う練習を続けることが大切です。
社会人が仕事をしながら勉強する場合の目安
社会人が仕事をしながら勉強する場合は、3〜5か月ほどを見ておくと進めやすいです。
毎日1時間勉強できる場合、1か月で約30時間です。
平日1時間、休日に3時間ずつ勉強できる場合は、1週間で約11時間、1か月で約40〜50時間ほどになります。
| 勉強ペース | 1か月の勉強時間の目安 | 200時間に必要な期間 |
|---|---|---|
| 毎日1時間 | 約30時間 | 約7か月 |
| 平日1時間・休日3時間 | 約40〜50時間 | 約4〜5か月 |
| 毎日2時間 | 約60時間 | 約3〜4か月 |
社会人は、まとまった時間を取るのが難しいことがあります。
そのため、平日は科目Aの確認、休日は科目Bの演習のように分けると進めやすいです。
学生が学業と並行して勉強する場合の目安
学生が学業と並行して勉強する場合は、2〜4か月ほどを目安にするとよいです。
情報系の授業を受けている学生や、プログラミングに触れたことがある学生は、比較的進めやすい場合があります。
一方で、IT初心者の学生は、社会人と同じように基礎から学ぶ時間が必要です。
学校の課題や試験と重なる時期は、勉強時間が減りやすいです。
そのため、試験日から逆算して、早めに科目Bへ入る計画を立てるとよいです。
基本情報技術者試験で勉強時間が長くなりやすい理由
基本情報技術者試験は、ITパスポートよりも勉強時間が長くなりやすい試験です。
理由は、出題範囲が広いだけでなく、科目Bで考える力が必要になるからです。
科目Aの範囲が広い
科目Aでは、ITに関する幅広い知識が出ます。
大きく分けると、次の3つの分野があります。
- テクノロジ系
- マネジメント系
- ストラテジ系
テクノロジ系だけを勉強すればよいわけではありません。
プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント、経営戦略、法務なども出ます。
そのため、得意分野だけでなく、苦手分野も少しずつ対策する必要があります。
科目Bは考え方の練習が必要
科目Bは、ただ知識を覚えるだけでは解きにくい試験です。
問題文を読み、処理の流れを追い、答えを考える必要があります。
たとえば、次のような力が必要です。
- 条件分岐を読み取る力
- 繰り返し処理を追う力
- 変数の値の変化を見る力
- 配列の中身を確認する力
- 問題文の条件を整理する力
これは、短期間で暗記するより、問題を解きながら慣れる方が身に付きやすいです。
アルゴリズムや疑似言語に慣れるまで時間がかかる
アルゴリズムとは、問題を解くための手順のことです。
料理でいえば、レシピのようなものです。
同じ材料でも、手順を間違えると違う結果になります。
プログラムも同じで、どの順番で処理するかが大切です。
基本情報技術者試験の科目Bでは、疑似言語を使って、この処理の流れを読み取ります。
疑似言語に慣れるまでは、1問を解くのに時間がかかることがあります。
科目Bをくわしく対策したい方は、基本情報技術者試験の科目B対策も参考にしてください。
情報セキュリティも出題される
科目Bでは、アルゴリズムとプログラミングだけでなく、情報セキュリティも出題されます。
科目Bの20問のうち、4問は情報セキュリティ分野です。
情報セキュリティでは、用語を知っているだけでなく、問題文の状況を読み取る力も必要です。
たとえば、アクセス管理、ログ、バックアップ、マルウェア対策、脆弱性管理などが関係します。
セキュリティは科目Aにも科目Bにも関係するため、早めに押さえておくと学習が進めやすくなります。
1か月で基本情報技術者試験を目指す場合

1か月で基本情報技術者試験を目指す場合は、かなり短期集中になります。
IT経験者なら可能な場合もありますが、初心者には厳しい計画です。
1か月で目指すなら、やることをかなり絞る必要があります。
IT経験者なら短期集中も可能
IT経験者や、ITパスポートの内容をすでに理解している人なら、1か月で集中的に対策できる場合があります。
ただし、その場合でも科目B対策は必要です。
科目Aの基礎がある人は、科目Aの復習に時間をかけすぎず、早めに科目Bへ進みましょう。
1か月で進めるなら、次のような配分が考えられます。
| 期間 | やること |
|---|---|
| 1週目 | 科目Aの全体確認 |
| 2週目 | 科目Aの問題演習 |
| 3週目 | 科目Bのアルゴリズム対策 |
| 4週目 | 科目Bと弱点の見直し |
初心者にはかなり厳しい場合がある
IT初心者が1か月で合格を目指すのは、かなり厳しい場合があります。
理由は、科目Aの基礎を覚えるだけでも時間がかかるからです。
さらに、科目Bでは疑似言語やアルゴリズムに慣れる必要があります。
1か月しかない場合は、毎日かなり多くの勉強時間を取る必要があります。
無理な計画にすると、途中で続かなくなることもあります。
初心者は、できれば2〜3か月以上の計画を立てる方が安心です。
科目B対策を後回しにしない
1か月で目指す場合でも、科目B対策を後回しにしないことが大切です。
科目Aだけを先に終わらせようとすると、最後に科目Bの時間が足りなくなります。
科目Bは、慣れが必要な分野です。
短期で進める場合こそ、早い段階から科目Bの問題に触れておきましょう。
最初は解けなくても、解説を読みながら、変数や処理の流れを追うことが大切です。
2か月で基本情報技術者試験を目指す場合
2か月で基本情報技術者試験を目指す場合は、科目Aと科目Bを並行して進めることが大切です。
ITの基礎がある人なら、現実的に計画を立てやすい期間です。
初心者の場合は、毎日の勉強時間をしっかり確保する必要があります。
科目Aと科目Bを並行して進める
2か月で合格を目指すなら、科目Aと科目Bを分けすぎない方がよいです。
科目Aをすべて終えてから科目Bに入ると、科目Bに使える時間が少なくなります。
おすすめは、次のような進め方です。
| 時期 | やること |
|---|---|
| 前半 | 科目Aの基礎と科目Bの入門 |
| 後半 | 問題演習と科目B対策 |
科目Aで学んだ基礎は、科目Bの理解にもつながります。
前半は基礎、後半は問題演習に使う
2か月計画では、前半と後半で役割を分けると進めやすいです。
前半は、科目Aの基礎を固めながら、科目Bの疑似言語にも少し触れます。
後半は、問題演習を増やし、間違えた問題を見直します。
勉強の流れは、次のようにすると分かりやすいです。
- 科目Aの全体像をつかむ
- よく出る用語を押さえる
- 科目Bの疑似言語に触れる
- 問題演習をする
- 間違えた問題を見直す
- 苦手分野をくり返す
苦手分野を早めに見つける
2か月で合格を目指す場合は、苦手分野を早めに見つけることが大切です。
苦手を後回しにすると、試験前にあわてやすくなります。
特に次の分野は、早めに確認しておきましょう。
- アルゴリズム
- 疑似言語
- データ構造
- 情報セキュリティ
- ネットワーク
- データベース
苦手分野が分かったら、参考書を読み直すだけでなく、問題を解きながら確認するのがおすすめです。
3か月で基本情報技術者試験を目指す場合
IT初心者やプログラミング未経験の人は、3か月を目安にすると計画を立てやすいです。
3か月あれば、科目Aの基礎を学びながら、科目Bにも時間を使いやすくなります。
初心者でも計画を立てやすい
3か月計画は、初心者にとって取り組みやすい期間です。
1か月目で基礎を学び、2か月目で科目Bに慣れ、3か月目で問題演習を増やす流れにできます。
| 期間 | やること |
|---|---|
| 1か月目 | 科目Aの基礎を学ぶ |
| 2か月目 | 科目Bと問題演習を始める |
| 3か月目 | 弱点を見直し、本番形式に慣れる |
無理に急ぎすぎず、少しずつ理解を積み上げることができます。
科目Aの基礎から始めやすい
3か月あれば、科目Aの基礎から始めやすいです。
最初は、いきなり細かい知識をすべて覚えようとしなくてよいです。
まずは、次のような基本分野から押さえましょう。
- コンピューターの仕組み
- ネットワーク
- データベース
- セキュリティ
- システム開発
- プロジェクト管理
全体像をつかんだあとに、問題演習で知識を固めると進めやすいです。
科目Bに時間を残せる
3か月計画のよい点は、科目Bに時間を残しやすいことです。
科目Bは、アルゴリズムや疑似言語に慣れるまで時間がかかります。
3か月あれば、最初のうちから少しずつ科目Bに触れることができます。
たとえば、1か月目の終わりから、週に数回は科目Bの問題を解くようにするとよいです。
最初は解けなくても問題ありません。
解説を見ながら、処理の流れを追う練習を続けることが大切です。
忙しい社会人が勉強時間を作るコツ
社会人は、仕事や家の用事があり、まとまった勉強時間を取りにくいことがあります。
そのため、勉強時間を作るには、毎日の中に小さく組み込むことが大切です。
平日は短時間で続ける
平日は、短時間でも続けることを優先しましょう。
たとえば、1日30分でも、1週間続ければ3時間半になります。
基本情報技術者試験は範囲が広いため、間が空きすぎると忘れやすくなります。
平日は、次のような軽めの学習に向いています。
- 科目Aの用語確認
- 一問一答
- 前日に間違えた問題の見直し
- セキュリティ用語の復習
短時間でも、毎日続けることで知識が残りやすくなります。
休日に科目Bをまとめて練習する
休日は、科目Bの練習に時間を使うのがおすすめです。
科目Bは、問題文を読んで考える時間が必要です。
平日のすき間時間だけでは、じっくり取り組みにくいことがあります。
休日に1〜2時間を取って、アルゴリズムや疑似言語の問題を解くとよいです。
解くときは、答えだけを見るのではなく、次の点を確認しましょう。
- どの変数が変わったか
- 何回くり返したか
- どの条件で分岐したか
- なぜその答えになるか
すき間時間は科目Aの確認に使う
通勤時間や休み時間などのすき間時間は、科目Aの確認に向いています。
科目Aは、短い時間でも進めやすい分野があります。
たとえば、用語の確認や一問一答は、すき間時間と相性がよいです。
一方で、科目Bはまとまった時間で考える方が進めやすいです。
そのため、平日のすき間時間は科目A、休日や夜のまとまった時間は科目Bというように分けると、勉強しやすくなります。
勉強時間より大切なこと
基本情報技術者試験では、勉強時間の長さも大切です。
しかし、ただ長く勉強すればよいわけではありません。
大切なのは、科目Aと科目Bの両方に必要な時間を使い、自分に合った方法で続けることです。
科目Bを後回しにしない
基本情報技術者試験で特に注意したいのは、科目Bを後回しにしないことです。
科目Aは、参考書や問題集で進めやすいです。
そのため、つい科目Aばかり勉強してしまう人もいます。
しかし、科目Bは慣れるまで時間がかかります。
試験直前に始めると、疑似言語やアルゴリズムに十分慣れないまま本番を迎えることがあります。
科目Bは、早い段階から少しずつ触れておくことが大切です。
理解できない部分をそのままにしない
分からない部分をそのままにすると、あとで大きなつまずきになります。
特に、アルゴリズムやデータ構造は、前の理解が次の理解につながります。
たとえば、配列が分からないまま進むと、繰り返し処理や探索の問題でもつまずきやすくなります。
分からない問題に出会ったら、すぐに正解だけを見るのではなく、どこで分からなくなったのかを確認しましょう。
自分で調べても分からない場合は、解説がくわしい教材や、質問できる学習環境を使うのも選択肢です。
自分に合う勉強方法を選ぶ
基本情報技術者試験の勉強方法は、独学だけではありません。
参考書や問題集で進める方法もありますし、通信講座を使う方法もあります。
独学は費用を抑えやすい一方で、科目Bで止まったときに自分で調べる力が必要です。
通信講座は費用がかかりますが、学習の順番が分かりやすく、科目Bの解説を見ながら進めやすい場合があります。
どちらが正解というより、自分の知識、勉強時間、苦手分野に合わせて選ぶことが大切です。
独学か通信講座で迷っている方は、基本情報技術者試験は独学と通信講座どっちがいい?も参考にしてください。
まとめ:基本情報技術者試験は科目Bの時間も確保しよう
基本情報技術者試験の勉強時間は、今のIT知識やプログラミング経験によって変わります。
ITの基礎がある人なら100〜150時間ほど、IT初心者なら200〜300時間ほど、プログラミング未経験の人なら250〜350時間ほどを目安にするとよいです。
ただし、これはあくまで目安です。
大切なのは、勉強時間の長さだけでなく、科目Aと科目Bの両方に時間を使うことです。
特に科目Bでは、アルゴリズム、疑似言語、情報セキュリティの対策が必要です。
初心者は、科目Aだけを長く勉強するのではなく、早い段階から科目Bにも触れておきましょう。
これから勉強を始める方は、まず試験の全体像を知り、自分に合った期間で無理のない計画を立てることが大切です。
