ウイルス対策ソフトとは、パソコンやスマホを危ないファイル、サイト、メールなどから守るためのソフトです。
ここでいうウイルスとは、人にうつる病気のウイルスではありません。パソコンやスマホに悪い動きをさせるものを指します。
ソフトとは、パソコンやスマホの中で動くものです。スマホでいうアプリも、ソフトの一つです。
この記事では、ウイルス対策ソフトの意味、必要性、無料ソフトとの違い、入っているか確認する方法を初心者向けにわかりやすく解説します。
ほかのIT用語も知りたい方は、初心者向けのIT用語辞典もあわせてご覧ください。
ウイルス対策ソフトとは?かんたんに言うと何をするもの?
ウイルス対策ソフトとは、パソコンやスマホに危ないものが入らないように見守るソフトです。
たとえば、家の玄関にいる見張り役をイメージするとわかりやすいです。知らない人や危ない荷物が入ってこないように確認してくれます。
ITでいうウイルス対策ソフトは、ファイル、アプリ、サイト、メールなどを確認します。ファイルとは、写真、文書、表などのデータのことです。
危ない可能性があるものを見つけると、「開かないほうがよいかもしれません」という注意の画面を出したり、動きを止めたりします。
パソコンやスマホを守る見張り役
ウイルス対策ソフトは、パソコンやスマホの中を見守ります。
知らないうちに危ないソフトが入ったり、あやしいファイルが動いたりしないように確認します。
危ないものを見つけて知らせる
ウイルス対策ソフトは、危ない可能性があるものを見つけると知らせてくれます。
たとえば、「このファイルは開かないほうがよいかもしれません」「このサイトは注意が必要です」といった画面が出ることがあります。
ウイルス対策ソフトの役割
ウイルス対策ソフトの主な役割は、危ないものを見つけて、パソコンやスマホを守ることです。
ただし、すべてを完全に防げるわけではありません。安全に使うための大切な道具の一つです。
あやしいファイルを確認する
メールに付いているファイルや、インターネットから入れたファイルを確認します。
メールに付いているファイルは、添付ファイルと呼ばれます。たとえば、メールに付いている写真、PDF、文書ファイルなどです。
危ない動きをするファイルが見つかると、開く前に止めたり、注意の画面を出したりします。
危ないサイトを開く前に止める
サイトとは、インターネット上のページのことです。
ウイルス対策ソフトによっては、危ないサイトを開こうとしたときに止めてくれるものがあります。
たとえば、個人情報を盗もうとするサイトや、危ないファイルを入れさせるサイトです。
メールや添付ファイルの危険を見つける
メールには、危ないリンクや添付ファイルが入っていることがあります。
リンクとは、押すと別のページを開く文字やボタンのことです。
ウイルス対策ソフトは、危ないリンクや添付ファイルを見つけて知らせてくれることがあります。
パソコンやスマホの状態を確認する
ウイルス対策ソフトは、パソコンやスマホの中を調べることもできます。
これを「スキャン」と呼ぶことがあります。スキャンとは、中に危ないものがないか調べることです。
ウイルス対策ソフトはどんな場面で使われる?
ウイルス対策ソフトは、ふだんのいろいろな場面で働いています。
特別な操作をしなくても、裏側で確認してくれることが多いです。
インターネットを見るとき
Webサイトを見ているときに、危ないページを開きそうになることがあります。
ウイルス対策ソフトは、そのようなページを見つけて注意を出すことがあります。
メールの添付ファイルを開くとき
メールに付いているファイルには、注意が必要なものもあります。
知っている相手からのメールでも、いつもと違う内容なら、すぐに開かず確認することが大切です。
アプリやソフトを入れるとき
新しいアプリやソフトを入れるときにも、ウイルス対策ソフトが確認します。
特に、知らないサイトから入れるソフトには注意が必要です。できるだけ公式サイトや公式ストアを使うと安心です。
公式ストアとは、App StoreやGoogle Playなど、スマホのアプリを入れるための正式な場所です。
USBメモリを使うとき
USBメモリとは、パソコンに差してデータを持ち運ぶ小さな機器です。
ほかの人のパソコンで使ったUSBメモリには、危ないファイルが入っていることがあります。ウイルス対策ソフトは、その中身を確認することがあります。
ウイルス対策ソフトの仕組み
ウイルス対策ソフトは、危ないものの特徴や、あやしい動きを見て判断します。
くわしい仕組みをすべて覚える必要はありません。初心者は「危ないものを見つけるために、日々確認している」と考えるとわかりやすいです。
危ない動きを見つける
危ないソフトは、勝手にファイルを書きかえたり、知らない場所へ情報を送ったりすることがあります。
ウイルス対策ソフトは、そのようなあやしい動きを見つけようとします。
新しい危険に対応するために更新する
危ない手口は、少しずつ変わります。
そのため、ウイルス対策ソフトは新しい危険に対応するために更新されます。更新とは、新しい情報や機能を入れて、今の状態に合わせることです。
見つけた危険を止める
危ないものを見つけると、ウイルス対策ソフトは動きを止めることがあります。
また、危ないファイルを隔離することもあります。隔離とは、危ないファイルを別の場所に移して、すぐに動かないようにすることです。
ウイルス対策ソフトは必要?いらない?
ウイルス対策ソフトが必要かどうかは、使っている機器や使い方によって変わります。
ただし、インターネット、メール、アプリを使うなら、安全を助ける仕組みは大切です。
Windowsには最初から安全を守る機能が入っている
Windowsのパソコンには、最初から安全を守る機能が入っています。
「Windows セキュリティ」や「Microsoft Defender」と表示されることがあります。これは、Windowsに入っているウイルス対策機能です。
名前は無理に覚えなくても大丈夫です。大切なのは、Windowsには最初から守るための機能があると知っておくことです。
Windowsとは、多くのパソコンで使われている基本の仕組みです。パソコンを動かす土台のようなものです。
それでも追加のソフトが役立つ場合がある
追加のウイルス対策ソフトが役立つ場合もあります。
たとえば、家族で何台も使う場合、危ないサイト対策を強めたい場合、困ったときに相談できる窓口がほしい場合などです。
「いらない」と言い切れない理由
「ウイルス対策ソフトはいらない」と言われることもあります。
しかし、メール、インターネットでの買い物、動画サイト、アプリなどを使うなら、危ないものに出会う可能性はあります。
大切なのは、「入れれば何をしても大丈夫」と考えないことです。ウイルス対策ソフトと、ふだんの注意を合わせることが大切です。
無料のウイルス対策ソフトでも大丈夫?
無料のウイルス対策ソフトでも、基本的な保護ができるものはあります。
ただし、無料と有料では、使える機能やサポートに違いがあることがあります。サポートとは、困ったときに相談できる窓口や助けのことです。
無料ソフトでできること
無料のウイルス対策ソフトでは、危ないファイルの確認や基本的なスキャンができることがあります。
まずは基本的な保護をしたい人には、選択肢の一つになります。
有料ソフトとの違い
有料のウイルス対策ソフトは、危ないサイト対策、勝手に届くあやしいメールへの対策、家族向けの管理機能などが付いていることがあります。
また、困ったときのサポートが用意されている場合もあります。
無料ソフトを選ぶときの注意点
無料ソフトを選ぶときは、有名な会社のものや、利用者が多いものを選ぶと安心です。
中には、「あなたのパソコンは危険です」と強く不安をあおり、有料版を買わせようとするものもあります。
画面の言葉だけで判断せず、ソフトの名前や作った会社を確認しましょう。
広告や追加機能に注意する
無料ソフトの中には、有料版への案内や広告が出るものもあります。
必要のない機能まで入れないように、画面の説明をよく読んで進めることが大切です。
スマホにもウイルス対策ソフトは必要?
スマホでも、安全対策は大切です。
ただし、パソコンと同じ考え方でよいわけではありません。スマホでは、アプリの入れ方やリンクの開き方が特に大切です。
Androidで注意したいこと
Androidとは、Google系のスマホで使われる基本の仕組みです。
Androidでは、アプリの入れ方に注意が必要です。できるだけ公式のアプリストアから入れましょう。
知らないサイトからアプリを入れると、危ないものが入る可能性があります。
iPhoneで注意したいこと
iPhoneとは、Appleのスマホです。
iPhoneは、アプリの管理が比較的きびしくなっています。ただし、危ないメールや本物そっくりに作られた、にせのサイトに注意しなくてよいわけではありません。
パスワードや確認コードを入力する画面では、特に確認が必要です。
iPhoneのセキュリティアプリは、パソコンのウイルス対策ソフトと同じ動きをするわけではありません。
主な役割は、危ないサイトを開く前に知らせることや、スマホをなくしたときの対策などです。
スマホではアプリの入れ方も大切
スマホでは、ウイルス対策ソフトだけでなく、アプリの入れ方が大切です。
公式ストアを使う、使った人の評価や感想を見る、必要のない許可をしないなど、基本の確認をしましょう。
アプリを入れるときに「写真を見てもよいですか」「位置情報を使ってもよいですか」と聞かれることがあります。必要がないものは、許可しないようにしましょう。
Macにもウイルス対策ソフトは必要?
Macは安全と言われることがあります。
しかし、Macでも危険がまったくないわけではありません。メール、Webサイト、アプリを使う以上、注意は必要です。
Macでも危険がないわけではない
Macでも、あやしいアプリや危ないサイトに出会うことがあります。
特に、公式ではない場所からソフトを入れる場合は注意が必要です。
使い方によって必要性は変わる
Macを仕事で使う人、銀行の手続きをインターネットで行う人、家族と共有する人は、安全対策を強めてもよいでしょう。
使い方に合わせて、最初から入っている機能だけで足りるか、追加のウイルス対策ソフトが必要かを考えるとよいです。
ウイルス対策ソフトが入っているか確認する方法
ウイルス対策ソフトが入っているかは、設定画面やアプリ一覧から確認できます。
名前がわからない場合でも、「安全」「保護」「ウイルス」などの言葉を探すと見つけやすいです。
Windowsで確認する方法
Windowsでは、まず「設定」を開きます。
次に「プライバシーとセキュリティ」や「Windows セキュリティ」を確認します。これは画面に出てくる名前なので、そのまま探してみましょう。
そこに、今使っている保護機能が表示されることがあります。また、スタートメニューで「セキュリティ」と検索して確認する方法もあります。
スマホで確認する方法
スマホでは、アプリ一覧を見て確認します。
「セキュリティ」「ウイルス対策」「保護」などの名前が付いたアプリが入っていることがあります。
Androidの場合は、公式ストアの安全確認機能も使われます。iPhoneの場合は、アプリの入手元や設定画面も確認しましょう。
ソフト名がわからないときの見方
ソフト名がわからないときは、パソコンやスマホの通知を確認しましょう。
通知とは、画面に出るお知らせのことです。「保護されています」「スキャンが完了しました」などの表示に、ソフト名が出ることがあります。
ウイルス対策ソフトを使うときの注意点
ウイルス対策ソフトは、入れて終わりではありません。
正しく使うことで、より安心してパソコンやスマホを使えます。
2つ以上入れない
ウイルス対策ソフトを2つ以上入れると、動きが重くなることがあります。
また、お互いをじゃまし合って、うまく働かない場合もあります。基本的には、中心に使うものを一つ決めるとよいです。
更新を止めない
ウイルス対策ソフトは、更新して使うことが大切です。
古いままだと、新しい危険に気づきにくくなることがあります。自動更新が使える場合は、オンにしておくと安心です。
自動更新とは、自分で操作しなくても新しい状態にしてくれる機能です。
注意の画面をすぐに閉じない
注意の画面が出たときは、すぐに閉じず、内容を確認しましょう。
ただし、あわてて画面のボタンを押す必要はありません。表示されているソフト名や内容を見て、落ち着いて判断しましょう。
怪しいメールやリンクは開かない
ウイルス対策ソフトを入れていても、怪しいメールやリンクには注意が必要です。
特に、「すぐに確認してください」「支払いが止まります」など、急がせる内容には気をつけましょう。
同じパスワードを使い回さない
ウイルス対策ソフトだけでなく、パスワードの管理も大切です。
同じパスワードをいろいろなサービスで使い回すと、1つのサービスで知られたときに、ほかのサービスにも入られるおそれがあります。
パスワードを覚えるのが大変な場合は、パスワードを安全に管理する機能を使う方法もあります。
ウイルス対策ソフトと似た言葉の違い
ウイルス対策ソフトと似た言葉に、セキュリティソフト、Windows セキュリティ、VPNなどがあります。
セキュリティとは、安全を守ることです。ここでは、パソコンやスマホを安全に使うための対策という意味で使います。
ウイルス対策ソフトとセキュリティソフトの違い
ウイルス対策ソフトは、主に危ないファイルやソフトを見つけるためのものです。
セキュリティソフトは、ウイルス対策に加えて、危ないサイト対策、勝手に届くあやしいメールへの対策、家族向けの管理機能などを含むことがあります。
セキュリティソフトによっては、パスワードを管理する機能が付いているものもあります。
つまり、セキュリティソフトの中に、ウイルス対策の機能が入っていることがあります。
ウイルス対策ソフトとWindows セキュリティの違い
Windows セキュリティは、Windowsに最初から入っている安全機能です。
ウイルス対策ソフトは、Windowsに最初から入っているものもあれば、あとから入れるものもあります。
Windows セキュリティも、ウイルス対策の役割を持っています。
ウイルス対策ソフトとVPNの違い
VPNとは、インターネット通信を守るための仕組みです。
ウイルス対策ソフトは、危ないファイルやアプリを見つけるものです。VPNは、通信の通り道を守るものです。
役割が違うため、VPNを使っていても、ウイルス対策ソフトの代わりになるわけではありません。
初心者が間違えやすい点
ウイルス対策ソフトは便利ですが、勘違いしやすい点もあります。
ここを知っておくと、より安全に使えます。
入れていれば何をしても安全だと思ってしまう
ウイルス対策ソフトを入れていても、すべてを防げるわけではありません。
あやしいメール、知らないリンク、公式ではないアプリには、引き続き注意が必要です。
無料ならどれでも同じだと思ってしまう
無料のウイルス対策ソフトにも、機能の違いがあります。
広告の出方、使いやすさ、サポートの有無なども違います。入れる前に、名前や作った会社を確認しましょう。
注意の画面をすべて大きな危険だと思ってしまう
注意の画面が出ても、すべてが大きな危険とは限りません。
ただし、無視してよいとも言い切れません。表示内容を見て、必要ならソフトの案内に従いましょう。
古いパソコンでも同じように守れると思ってしまう
古いパソコンでは、使える安全機能が限られることがあります。
特に、サポートが終わったWindowsを使い続けるのはおすすめできません。安全のためには、パソコンを動かす基本の仕組みも新しい状態にしておくことが大切です。
iPhoneなら何もしなくてよいと思ってしまう
iPhoneは仕組み上、アプリの管理がきびしくなっています。
しかし、本物そっくりに作られた、にせのサイトや、あやしいメールには注意が必要です。
パスワードや確認コードを入力するときは、相手が本物かを確認しましょう。
ウイルス対策ソフトに関するよくある質問
ウイルス対策ソフトは本当に必要ですか?
インターネット、メール、アプリを使うなら、安全を助ける仕組みは必要です。
Windowsには最初から保護機能があります。使い方によっては、それに加えて別のウイルス対策ソフトを使うこともあります。
無料のウイルス対策ソフトだけでも大丈夫ですか?
基本的な使い方なら、無料のウイルス対策ソフトで足りる場合もあります。
ただし、無料ソフトを選ぶときは、有名な会社のものや利用者が多いものを選ぶと安心です。
Windows 11にウイルス対策ソフトは必要ですか?
Windows 11には、最初から保護機能があります。
そのため、何も入っていない状態ではありません。ただし、より広い機能やサポートがほしい場合は、追加のウイルス対策ソフトを検討してもよいです。
スマホにウイルス対策ソフトは必要ですか?
スマホでも安全対策は大切です。
特にAndroidでは、アプリの入れ方に注意しましょう。iPhoneでも、本物そっくりに作られた、にせのサイトやあやしいメールには注意が必要です。
iPhoneのウイルス対策ソフトは何をしてくれますか?
iPhoneのセキュリティアプリは、パソコンのように他のアプリを調べるものではありません。
主に、危ないサイトを開く前に知らせることや、スマホをなくしたときの対策などを助けます。
ウイルス対策ソフトは2つ入れてもよいですか?
基本的には、中心に使うウイルス対策ソフトは一つにしましょう。
2つ以上入れると、動きが重くなったり、うまく働かなかったりすることがあります。
ウイルス対策ソフトが入っているか確認できますか?
確認できます。
Windowsなら「Windows セキュリティ」や設定画面を見ます。スマホならアプリ一覧や設定画面を確認しましょう。
まとめ:ウイルス対策ソフトとは安全を助けるための道具
ウイルス対策ソフトとは、パソコンやスマホを危ないファイル、サイト、メールなどから守るためのソフトです。
見張り役のように、あやしいものを確認し、必要に応じて知らせてくれます。
ただし、ウイルス対策ソフトを入れれば何をしても安全、というわけではありません。怪しいメールを開かない、公式サイトや公式ストアを使う、更新を止めないことも大切です。
無料ソフトでも基本的な保護ができる場合があります。ただし、無料ソフトを選ぶときは、有名な会社のものや利用者が多いものを選ぶと安心です。
iPhoneでは、パソコンと同じようなウイルス対策ではなく、危ないサイトへの注意や紛失対策が中心になります。Androidでは、公式ストア以外からアプリを入れないことが大切です。
また、同じパスワードを使い回さないことも大切です。ウイルス対策ソフトと、ふだんの注意を合わせることで、より安心してパソコンやスマホを使えます。
ウイルス対策ソフトとは、安全に使うための助けになる道具です。パソコンやスマホの使い方に合わせて、必要な対策を選びましょう。
