決算とは、会社や事業のお金の動きをまとめ、もうけや損を確認することです。
かんたんに言うと、一定期間のお金の成績表を作る作業です。家計でいえば、1か月の収入と支出を見直して、「今月はいくら残ったか」を確認することに近いです。
ただし、決算は家計簿そのものではありません。会社や個人で仕事をしている人が、売上、費用、利益などをまとめて、仕事の状態を確認するために行うものです。
この記事では、決算とは何かを初心者向けにわかりやすく解説します。決算をいつ行うのか、決算書との違い、決算発表や決算短信との関係もあわせて見ていきます。
ここだけ読めばOK
決算とは、一定期間のお金の動きをまとめ、会社や仕事の状態を確認することです。
売上、費用、利益を整理して、「もうかっているか」「お金の使い方に問題がないか」を見ます。
決算の結果をまとめた書類が、決算書です。
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決算とは
かんたんに言うと、お金の成績表を作ること
決算とは、会社や事業のお金の動きを区切って、結果をまとめることです。
事業とは、商品やサービスを売る仕事のことです。会社だけでなく、個人で仕事をしている場合にも使われます。
たとえば、1年間でいくら売れたのか。商品を作るためのお金や、人に払うお金がいくらかかったのか。最後にいくら残ったのかを確認します。
身近な例でいえば、学校の通知表に近いです。通知表は、学期ごとの結果をまとめたものです。
決算も同じように、一定期間の仕事の結果をまとめます。ただし、決算で見るのは点数ではなく、売上、費用、利益などのお金の数字です。
売上・費用・利益の違い
決算を理解するには、まず「売上」「費用」「利益」の3つを知ることが大切です。
売上とは、商品やサービスが売れて入ってきたお金です。たとえば、1個1,000円の商品が10個売れたら、売上は1万円です。
費用とは、仕事のために使ったお金です。商品を仕入れるお金、店の家賃、人に払う給料、通信費などが当てはまります。
利益または損失とは、売上から費用を引いた結果のことです。
計算した結果がプラスになれば「利益」、マイナスになれば「損失」と呼びます。損失は、かんたんに言うと赤字のことです。
たとえば、売上が100万円で費用が70万円なら、30万円の利益です。売上が100万円で費用が120万円なら、20万円の損失になります。
決算でわかること
決算を行うと、会社や仕事の状態が見えやすくなります。
たとえば、次のようなことがわかります。
- 売上がどれくらいあったか
- 費用がどれくらいかかったか
- 利益が出たか、損失が出たか
- 会社にお金がどれくらい残っているか
- 借りているお金がどれくらいあるか
決算は、ただ数字をまとめるだけではありません。会社や仕事が今どのような状態なのかを知るための大切な確認作業です。
決算はなぜ必要なのか
会社のもうけを確認するため
決算が必要な理由の一つは、会社のもうけを確認するためです。
売上が多くても、費用が多ければ利益は少なくなります。反対に、売上が少なくても、費用をおさえられていれば利益が残ることもあります。
そのため、売上だけを見るのではなく、費用や利益まで合わせて見ることが大切です。
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税金を計算するため
決算は、税金を計算するためにも必要です。
税金の申告とは、税務署に「どれくらい利益があったか」を知らせる手続きです。税務署とは、税金に関する手続きを扱う役所です。
会社や個人で仕事をしている人は、利益などをもとに税金を計算します。そのためには、売上や費用を正しくまとめる必要があります。
銀行や仕事の相手に会社の今の様子を伝えるため
決算の結果は、銀行や仕事の相手に会社の今の様子を伝えるときにも使われます。
取引先とは、商品を売ったり買ったりする仕事の相手です。会社どうしで仕事をするとき、相手の会社が安定しているかは大切な情報になります。
銀行からお金を借りるときにも、決算書が見られることがあります。銀行は、その会社がお金を返せそうかを確認するためです。
このように、決算の数字は、会社の信頼を伝える材料にもなります。
決算はいつ行う?決算月と決算期の意味
決算月とは
決算月とは、会社が1年間のお金の動きをしめる月のことです。
たとえば、3月決算の会社なら、4月から翌年3月までのお金の動きをまとめます。この場合、3月が決算月です。
日本では3月決算の会社が多いですが、すべての会社が3月とは限りません。12月決算、6月決算、9月決算などの会社もあります。
決算期とは
決算期とは、決算の対象になる期間のことです。
たとえば、4月1日から翌年3月31日までを1年分としてまとめる場合、その期間が決算期です。
「決算月」はしめる月、「決算期」はまとめる期間と考えるとわかりやすいです。
決算はいつまでに終わらせるのか
決算は、決算月が終わったあとに書類をまとめる作業を進めます。
会社の場合、原則として決算月が終わった翌日から2か月以内に、税金の申告と納付を行います。
申告とは、税務署に「どれくらい利益があったか」を知らせる手続きです。納付とは、税金を納めることです。
たとえば、3月決算の会社であれば、原則として5月31日までに申告と納付を行います。そのため、多くの会社は、決算月が終わったあとに決算作業を進めます。
ただし、会社の状況によっては期限が変わる場合もあります。実際に手続きをする場合は、税理士などに確認すると安心です。
税理士とは、税金の計算や申告を助けてくれる専門家です。
決算では何をする?主な流れ
売上や費用を集める
決算では、まず売上や費用の情報を集めます。
たとえば、お店なら商品の売上、仕入れ代、家賃、人件費などを確認します。人件費とは、働いている人に払う給料などのお金です。
売上や費用の情報を集めることで、「どれくらい入ってきて、どれくらい使ったか」が見えるようになります。
利益や損失を計算する
次に、利益や損失を計算します。
利益や損失は、売上から費用を引いた結果です。プラスなら利益、マイナスなら損失です。
たとえば、売上が100万円で、費用が70万円なら、利益は30万円です。売上が100万円で、費用が120万円なら、損失は20万円です。
決算書を作る
最後に、決算の結果を決算書としてまとめます。
決算書とは、会社や仕事のお金の状態を示す書類です。どれくらい利益が出たか、どれくらいお金や借りているお金があるかなどを確認できます。
決算書は、税金の申告、銀行とのやり取り、今後の仕事の見直しなどに使われます。
決算書とは?決算との違い
決算は作業、決算書は結果をまとめた書類
決算と決算書は、似ていますが同じ意味ではありません。
決算は、お金の動きをまとめる作業です。決算書は、その結果をまとめた書類です。
料理にたとえるなら、決算は料理を作る作業です。決算書は、できあがった料理を見せるための皿のようなものです。
この例えを決算に戻すと、決算という作業を行った結果として、決算書ができるという関係です。
決算書の見方で大切なポイント
初心者が決算書を見るときは、すべての数字を細かく見る必要はありません。
まずは、次の3つを確認するとわかりやすいです。
- 売上はどれくらいか
- 利益は出ているか
- お金や借りているお金の状態はどうか
最初からすべてを理解しようとすると、むずかしく感じやすくなります。まずは「売上」「費用」「利益」の関係から見るのがおすすめです。
決算発表とは?上場企業の場合
決算発表で知らせる内容
決算発表とは、上場企業などが決算の内容を会社の外の人に知らせることです。
上場企業とは、株式市場で株が売買されている会社のことです。株式市場とは、会社の株を売ったり買ったりする場です。
株を買う人を投資家といいます。投資家は、会社の株などを買って利益をねらう人です。
上場企業は、多くの投資家に情報を伝える必要があります。そのため、決算発表で売上、利益、これからどうなりそうかなどを知らせます。
決算短信とは
決算短信とは、上場企業が決算の内容を早めに知らせるための資料です。
短信の「短信」は、短くまとめた知らせという意味です。決算のくわしい資料が出る前に、主な数字や内容を確認できます。
初心者の方は、「決算発表のときに使われる、決算の要点をまとめた資料」と考えるとわかりやすいです。
決算と似た言葉の違い
決算と会計の違い
会計とは、お金の動きを記録したり整理したりすることです。
決算は、その会計の情報を一定期間ごとにまとめる作業です。
つまり、会計は日々のお金の記録、決算はその記録をまとめて結果を出す作業と考えるとわかりやすいです。
決算と決算報告書の違い
決算報告書とは、決算の内容を報告するための書類です。
会社の会議や、会社に関わる人への説明で使われることがあります。決算書と近い意味で使われることもあります。
初心者の方は、まず「決算は作業」「決算書や決算報告書は書類」と分けて考えると理解しやすいです。
決算と決算賞与の違い
決算賞与とは、決算の結果をもとに受け取れる賞与のことです。
賞与とは、いわゆるボーナスのことです。会社の成績がよかったときなどに、通常の賞与とは別に出る場合があります。
決算はお金の結果をまとめる作業です。決算賞与は、その結果をもとに社員が受け取れるお金です。
初心者が間違えやすい点
決算はお金を払うことではない
決算という言葉を見ると、「支払い」や「精算」と同じように感じる人もいるかもしれません。
しかし、決算はお金を払うことではありません。お金の動きをまとめて、結果を確認することです。
決算書を作れば終わりではない
決算書を作ることは大切ですが、それだけで終わりではありません。
決算の数字を見て、次に何をするかを考えることも大切です。売上を増やすのか、費用を見直すのか、お金の使い方を考えるのかを判断します。
仕事では、品質、費用、納期のバランスを見ることも大切です。費用や仕事の進め方をあわせて学びたい方は、QCDの記事も参考になります。
決算発表はすべての会社が同じ形で行うわけではない
決算発表は、主に上場企業でよく使われる言葉です。
すべての会社が同じように大きく発表するわけではありません。小さな会社や個人で仕事をしている人の場合は、税金の申告や仕事の確認のために決算を行うことが中心です。
そのため、「決算」と「決算発表」は分けて考えるとよいです。
決算とは何かに関するよくある質問
決算は英語で何と言いますか?
決算は、英語で financial closing や settlement of accounts などと表されることがあります。
会社の決算発表では、financial results という表現も使われます。英語表現は場面によって変わるため、初心者の方はまず「会社のお金の結果をまとめること」と理解しておけば十分です。
個人事業主にも決算はありますか?
個人事業主にも決算はあります。
個人事業主とは、会社を作らずに個人で仕事をしている人のことです。たとえば、個人でお店をしている人や、フリーランスで働く人が当てはまります。
会社は決算月を自由に決められます。一方、個人事業主は1月1日から12月31日までの1年間を区切りとして、お金の動きをまとめます。
そのため、個人事業主は毎年12月でお金をしめます。そして翌年の2月から3月ごろに、確定申告という手続きを行います。
確定申告とは、1年間の所得などをもとに税金を申告する手続きです。所得とは、かんたんに言うと、収入から必要な費用を引いた金額です。
会社の決算とは細かいルールが違う部分もありますが、「お金の動きをまとめる」という基本は同じです。
決算書はどこまで見ればよいですか?
初心者の方は、まず売上、費用、利益を見れば十分です。
慣れてきたら、お金がどれくらい残っているか、借りているお金がどれくらいあるかも確認するとよいです。
最初から細かい数字をすべて理解しようとしなくても大丈夫です。大きな流れをつかむことが大切です。
まとめ:決算とはお金の動きをまとめて会社の状態を確認すること
決算とは、会社や事業のお金の動きをまとめ、もうけや損を確認することです。
かんたんに言うと、お金の成績表を作る作業です。売上、費用、利益を整理することで、会社や仕事の状態が見えやすくなります。
利益と損失は、売上から費用を引いた結果で決まります。プラスなら利益、マイナスなら損失です。
会社の場合、原則として決算月が終わった翌日から2か月以内に、税金の申告と納付を行います。個人事業主の場合は、1月1日から12月31日までの1年間を区切りとしてお金をまとめます。
また、上場企業では決算発表や決算短信という形で、決算の内容を会社の外の人に知らせることがあります。
