抽象的とは?意味・具体的との違い・例文をわかりやすく解説

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抽象的とは何かを初心者向けに説明した画像

抽象的とは、かんたんに言うと、形や内容がはっきりしておらず、広い意味でとらえられることです。

たとえば、「いい感じにしておいて」と言われても、何をどこまで直せばよいのか分かりにくいことがあります。このように、人によって受け取り方が変わりやすい表現は、抽象的な表現といえます。

この記事では、抽象的とは何か、具体的との違い、使い方、例文、対義語、言い換えを初心者向けにわかりやすく解説します。

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目次

抽象的とは?かんたんに言うと「はっきりしていない表現」のこと

抽象的とは、物事を大まかに表していて、細かい内容がはっきりしていないことです。

「やさしさ」「自由」「努力」「成功」などは、よく使われる言葉です。しかし、人によって思い浮かべる中身が少しずつ違います。

このように、広い意味を持ち、具体的な形や内容が見えにくいものを「抽象的」といいます。

抽象的の読み方

抽象的は「ちゅうしょうてき」と読みます。

少しむずかしく見える言葉ですが、日常会話や学校、仕事でもよく使われます。

抽象的の意味

抽象的の意味は、「具体的な形や内容がはっきりしていないこと」です。

もう少し言うと、細かい違いをいったん置いて、共通する部分をまとめて見ることです。

たとえば、「りんご」「みかん」「バナナ」は、それぞれ色も形も違います。しかし、どれも食べ物で、果物としてまとめて考えることができます。

このように、一つひとつの細かい違いではなく、大きなまとまりで考えることが、抽象的な考え方です。

たとえば、「良いサービス」という言葉は抽象的です。何をもって良いとするのかが、人によって変わるからです。

一方で、「注文から3分以内に商品を出すサービス」と言えば、内容がはっきりします。このように、数字や行動が入ると、具体的になります。

抽象的な言葉の身近な例

身近な抽象的な言葉には、次のようなものがあります。

  • きちんとやる
  • いい感じにする
  • 前向きに考える
  • 分かりやすくする
  • しっかり対応する

どれも日常でよく使う言葉です。ただし、具体的に何をするのかは、言葉だけでは分かりにくい場合があります。

抽象的な表現の例

抽象的な表現は、日常会話、学校、仕事など、さまざまな場面で使われます。

抽象的な表現そのものが悪いわけではありません。ただし、相手に行動してもらう場面では、少し分かりにくくなることがあります。

日常会話での例

日常会話では、次のような言い方が抽象的です。

  • 部屋をきれいにしておいて
  • もう少しちゃんとして
  • いい感じの服を着てきて

「きれい」「ちゃんと」「いい感じ」は、人によって感じ方が違います。

たとえば、「部屋をきれいにする」を具体的にするなら、「床にある物を棚にしまい、机の上をふく」と言えます。

学校での例

学校では、次のような表現が抽象的です。

  • よい作文を書きましょう
  • もっと深く考えましょう
  • 分かりやすく発表しましょう

これだけでは、何を直せばよいのか分かりにくいことがあります。

具体的にするなら、「作文の最初に自分の意見を書き、そのあとに理由を2つ書きましょう」のようにします。

仕事での例

仕事では、抽象的な表現が思い違いにつながることがあります。

  • 資料を見やすくしておいて
  • 早めに対応してください
  • お客さまにしっかり説明してください

たとえば、「早めに対応してください」は、人によって受け取り方が違います。

「今日の15時までにメールで回答してください」と言えば、やることと期限がはっきりします。

抽象的と具体的の違い

抽象的とよく比べられる言葉に「具体的」があります。

抽象的は、大まかで広い表現です。具体的は、内容がはっきりしていて、何を指すのか分かりやすい表現です。

具体的とは何か

具体的とは、内容や形がはっきりしていることです。

たとえば、「運動する」は少し抽象的です。一方で、「毎朝7時に10分歩く」は具体的です。

数字、場所、時間、行動が入ると、具体的になりやすいです。

抽象的と具体的の違いを表で確認

項目抽象的具体的
意味大まかで広い内容がはっきりしている
早めに対応する今日の17時までに返信する
伝わり方人によって受け取り方が変わりやすい同じ意味で受け取りやすい
向いている場面考え方や全体の話を伝える場面作業や指示を伝える場面

抽象的な表現を具体的に直す例

抽象的な表現は、少し言い方を変えるだけで分かりやすくなります。

抽象的な表現具体的な表現
資料を見やすくする見出しを付け、文字を大きくし、表を1つ入れる
早めに連絡する今日の午前中にメールする
しっかり勉強する毎日20分、英単語を10個覚える
売上を上げる今月の売上を先月より5%増やす

このように、数字や期限、行動を入れると、相手に伝わりやすくなります。

抽象的な説明が伝わりにくい理由

抽象的な説明は、考え方を広く伝えるときには便利です。

ただし、相手に具体的な行動をしてもらうときは、伝わりにくくなることがあります。

人によって受け取り方が変わる

「きれいにする」という言葉を聞いて、床だけを片付ける人もいます。机や棚まで整える人もいます。

同じ言葉でも、思い浮かべる内容が人によって違います。これが、抽象的な表現のむずかしいところです。

何をすればよいか分かりにくい

抽象的な説明だけでは、次に何をすればよいか分かりにくいことがあります。

たとえば、「良い記事を書いてください」だけでは、文字数、内容、読者、目的が見えません。

「高校生にも分かるように、1000字程度で、意味と例を入れて書いてください」と言えば、行動しやすくなります。

確認ややり直しが増えやすい

抽象的な指示は、あとから「思っていたものと違う」となりやすいです。

そのため、確認ややり直しが増えることがあります。

最初に、完成した状態をはっきり決めておくと、作業が進めやすくなります。

ビジネスで「抽象的」と言われる場面

ビジネスでは、「説明が抽象的です」「もう少し具体的にしてください」と言われることがあります。

これは、相手を悪く言っている言葉ではありません。多くの場合、「もっと分かりやすくしたい」という意味で使われます。

指示が抽象的な場合

仕事の指示で「なるべく早くお願いします」と言われることがあります。

ただし、「なるべく早く」が今日中なのか、1時間以内なのかは分かりません。

この場合は、「今日の17時まででよいですか」と確認すると、作業が進めやすくなります。

目標が抽象的な場合

「成長する」「がんばる」「成果を出す」といった目標は、抽象的です。

大切な考え方ではありますが、そのままだと何をすればよいか見えにくいです。

たとえば、「毎週1本の記事を書く」「今月中に資格の問題を100問解く」のようにすると、行動に移しやすくなります。

報告が抽象的な場合

報告で「だいたい終わりました」と言うと、相手は進み具合を判断しにくいことがあります。

「全10件のうち8件が完了し、残り2件は明日の午前中に終わる予定です」と言えば、状況が伝わりやすくなります。

報告では、数や期限を入れると分かりやすくなります。

抽象的な言葉をわかりやすくするコツ

抽象的な言葉は、少し工夫すると分かりやすくできます。

大切なのは、相手が同じ内容を思い浮かべられるようにすることです。

数字を入れる

数字を入れると、内容がはっきりします。

  • たくさん読む → 1日10ページ読む
  • 早く返す → 2時間以内に返す
  • 売上を上げる → 売上を5%上げる

数字が入ると、できたかどうかも確認しやすくなります。

期限を入れる

期限を入れると、いつまでにやるのかが分かります。

  • あとで送る → 今日の18時までに送る
  • 近いうちに確認する → 明日の午前中に確認する
  • 早めに準備する → 金曜日までに準備する

仕事や学校の課題では、期限をはっきりさせると安心して進められます。

だれが何をするかを入れる

「対応する」だけでは、だれが何をするのか分かりにくいことがあります。

「田中さんが、申込書を確認する」のように書くと、役割が分かります。

だれが、何を、いつまでにするかを入れると、思い違いを減らせます。

完成した状態をはっきり書く

「資料を直す」だけでは、どこまで直せばよいか分かりません。

「誤字を直し、見出しを付け、表紙を追加する」と書けば、完成した状態が見えます。

完成形が見えると、相手も作業しやすくなります。

抽象的の対義語・反対語

抽象的の主な対義語は「具体的」です。

対義語とは、反対の意味を持つ言葉のことです。

主な対義語は「具体的」

抽象的が「大まかで広い意味」を表すのに対して、具体的は「内容がはっきりしていること」を表します。

  • 抽象的:健康に気をつける
  • 具体的:毎日20分歩く

このように、具体的な表現には、行動や数字が入りやすいです。

「はっきりしている」も反対に近い意味で使われる

場面によっては、「はっきりしている」という言い方も、抽象的の反対に近い意味で使われます。

たとえば、「説明が抽象的です」は、「説明が少しはっきりしていません」と言い換えられる場合があります。

まずは、「抽象的の反対は具体的」と覚えると分かりやすいです。

抽象的の言い換え表現

抽象的は、場面によって別の言葉に言い換えられます。

ただし、言い換える言葉によって、少し伝わり方が変わります。

「あいまい」

「あいまい」は、はっきりしないことを表します。

たとえば、「説明が抽象的です」は、「説明があいまいです」と言い換えられる場合があります。

ただし、「あいまい」は少し強い言い方に聞こえることがあります。

「大まか」

「大まか」は、細かいところまで決めず、全体を広く見ることです。

「抽象的な説明」は、「大まかな説明」と言い換えられることがあります。

やわらかく言いたいときに使いやすい表現です。

「はっきりしない」

「はっきりしない」は、だれにでも伝わりやすい言い換えです。

たとえば、「この目標は抽象的です」は、「この目標は少しはっきりしていません」と言えます。

相手に伝えるときは、「もう少し具体的にすると分かりやすいです」と添えるとよいです。

「広い意味の」

抽象的は、「広い意味の」と言い換えられることもあります。

たとえば、「幸せ」は人によって中身が違います。そのため、広い意味を持つ抽象的な言葉です。

抽象的の使い方と例文

抽象的という言葉は、日常会話でも仕事でも使えます。

ここでは、よい意味で使う例と、注意として使う例を紹介します。

よい意味で使う例文

  • この絵は抽象的で、見る人によって感じ方が変わります。
  • 抽象的な考え方を使うと、物事を広く見ることができます。
  • まずは抽象的に全体を考えてから、細かい内容を決めましょう。

抽象的な考え方は、全体をつかむときに役立ちます。

注意として使う例文

  • この説明は少し抽象的なので、例を入れると分かりやすくなります。
  • 目標が抽象的なため、何をすればよいか見えにくいです。
  • 指示が抽象的なときは、期限や作業内容を確認しましょう。

注意として使う場合は、相手を責める言い方にならないようにするとよいです。

ビジネスで使う例文

  • この計画案は内容が分かりますが、まだ少し抽象的です。
  • 抽象的な目標を、行動に移せる形に直しましょう。
  • お客さまに伝えるときは、抽象的な表現を減らして、例を入れましょう。

ビジネスでは、抽象的な話と具体的な話を分けて考えることが大切です。

抽象的の英語表現

抽象的は、英語では主に「abstract」と表します。

読み方は「アブストラクト」に近いです。

抽象的は英語で「abstract」

abstractは、「抽象的な」「形がはっきりしない」という意味で使われます。

  • abstract idea:抽象的な考え
  • abstract concept:抽象的な考え方
  • abstract art:抽象画

英語が苦手な場合は、まず「抽象的はabstract」とだけ覚えておくと十分です。

具体的は英語で「concrete」

具体的は、英語で「concrete」と表すことがあります。

concreteは「具体的な」「はっきりした」という意味です。

  • concrete example:具体例
  • concrete plan:具体的な計画
  • concrete action:具体的な行動

「抽象的」と「具体的」を英語で比べるときは、abstractとconcreteをセットで覚えると分かりやすいです。

初心者が間違えやすい点

抽象的という言葉は、少しむずかしく見えます。

しかし、意味を分けて考えると理解しやすくなります。

抽象的は必ず悪い意味ではない

抽象的という言葉は、必ず悪い意味ではありません。

たとえば、最初に大きな考えを出すときは、抽象的な考え方が役立ちます。

ただし、作業を進める場面では、具体的な言い方に直すと伝わりやすくなります。

抽象的とあいまいは少し意味が違う

抽象的は、広く大まかに表すことです。

あいまいは、はっきりせず、どちらとも取れることです。

似ていますが、まったく同じ意味ではありません。抽象的な表現の中には、あいまいに感じられるものもある、と考えると分かりやすいです。

抽象的な考え方が役に立つ場面もある

抽象的な考え方は、物事の共通点を見つけるときに役立ちます。

たとえば、商品やサービスを考えるときにも使えます。一つひとつの違いを見るだけでなく、共通する部分をまとめて見ることで、全体を整理しやすくなります。

このように、抽象的な考え方は、物事を広く見るために役立ちます。

抽象的とは何かに関するよくある質問

抽象的とは簡単に言うと何ですか?

抽象的とは、形や内容がはっきりしておらず、広い意味でとらえられることです。

たとえば、「ちゃんとやる」「いい感じにする」は、何をどこまでするのかが見えにくいため、抽象的な表現といえます。

抽象的な言葉の例は何ですか?

抽象的な言葉の例には、「自由」「努力」「成功」「やさしさ」「きれい」などがあります。

どれもよく使う言葉ですが、人によって思い浮かべる中身が少しずつ違います。

抽象的と具体的の違いは何ですか?

抽象的は、大まかで広い意味を持つ表現です。

具体的は、内容がはっきりしていて、何をすればよいか分かりやすい表現です。

たとえば、「早めに連絡する」は抽象的です。「今日の15時までにメールする」は具体的です。

抽象的の反対語は何ですか?

抽象的の主な反対語は「具体的」です。

「具体的」とは、内容がはっきりしていて、何を指すのか分かりやすいことです。

抽象的は悪い意味ですか?

抽象的は、必ず悪い意味ではありません。

全体の考えを伝えるときには役立ちます。ただし、相手に作業をお願いするときは、具体的に伝えると分かりやすくなります。

まとめ:抽象的とは、広く大まかに表すこと

抽象的とは、形や内容がはっきりしておらず、広い意味でとらえられることです。

また、細かい違いをいったん置いて、共通する部分をまとめて見ることでもあります。

「きちんとやる」「いい感じにする」「早めに対応する」などは、抽象的な表現になりやすい言葉です。

抽象的な表現は、考え方や全体の話を伝えるときに役立ちます。一方で、作業や指示を伝えるときは、数字、期限、行動を入れて具体的にすると分かりやすくなります。

抽象的と具体的の違いを知っておくと、説明、文章、仕事の指示、学校の発表などで、相手に伝わりやすい言葉を選びやすくなります。

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