他責とは、かんたんに言うと「問題や失敗の原因を、自分以外に求めること」です。
たとえば、仕事が予定どおり進まなかったときに、「説明が悪かったから」「会社の仕組みが悪いから」などと考えることが当てはまります。
ビジネスでは「他責にする」「他責思考」といった言い方もよく使われます。この記事では、他責の意味や使い方、自責との違いなどを初心者向けに分かりやすく説明します。
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他責とは?意味を簡単に説明
他責とは、物事がうまくいかなかった原因や責任を、自分以外の人や環境に求めることです。「たせき」と読みます。
「他」は自分以外、「責」は責任という意味です。そのため、文字からも「責任を自分以外に求める」という意味をイメージできます。
たとえば、仕事でミスをしたときに、原因を確認せず「教えてくれた人が悪い」と考える場合があります。このような考え方を、他責と表現することがあります。
ただし、問題の原因が本当に自分以外にある場合まで、すべて他責になるわけではありません。事実を確認したうえで原因を整理することと、何でも人のせいにすることは別です。
他責思考とは?
他責思考とは、問題が起きたときに、原因を自分以外の人や環境に求めやすい考え方のことです。
「他責」は行動や考え方を表す言葉ですが、「他責思考」は考え方の傾向を表すときによく使われます。
たとえば、仕事が遅れたときに「依頼した人の説明が悪かった」「忙しかったから仕方がない」と、自分以外の理由だけを考えるケースです。
一方で、「説明が分かりにくかった部分もあるが、自分から確認することもできた」と考えれば、原因を一つに決めつけずに整理できます。
他責の身近な例
他責という言葉は、仕事だけでなく、学校や日常生活でも使える考え方です。身近な例を見ると意味をつかみやすくなります。
仕事での例
資料の提出が遅れたとします。そのときに「上司の指示が遅かったから、自分には責任がない」とだけ考える場合は、他責の考え方に近いといえます。
実際には、指示の時期、作業量、自分の確認不足など、いくつかの原因が重なっている場合もあります。
学校での例
テストの点数が思ったより低かったときに、「先生の教え方が悪かったから」とだけ考えるのも一例です。
もちろん問題が難しかった可能性もあります。しかし、自分の勉強方法や準備について考えることも大切です。
チームでの例
チームの作業が遅れたときに、「あの人が遅いから全部悪い」と決めつけることも、他責になりやすい考え方です。
役割分担や連絡方法、作業量なども確認すると、より正確に原因を整理できます。
他責と自責の違い
他責と一緒によく使われる言葉が「自責」です。自責とは、物事の原因や責任を自分に求めることです。
| 言葉 | 意味 | 考え方の例 |
|---|---|---|
| 他責 | 原因や責任を自分以外に求める | 「説明した人が悪かった」 |
| 自責 | 原因や責任を自分に求める | 「自分の確認が足りなかった」 |
他責と自責は反対の考え方として使われることが多い言葉です。ただし、どちらか一方だけで考えればよいわけではありません。
仕事では、「自分に改善できる部分はあったか」「仕組みに問題はなかったか」の両方を見ることが大切です。
他責と責任転嫁の違い
責任転嫁とは、自分が負うべき責任を、ほかの人などに移そうとすることです。
他責と意味は似ていますが、他責は「自分以外に原因を求める考え方」という広い意味で使われます。責任転嫁は「自分の責任をほかへ移す」という行動を強く表す言葉です。
| 言葉 | 意味 |
|---|---|
| 他責 | 原因や責任を自分以外に求めること |
| 責任転嫁 | 自分が負うべき責任をほかへ移そうとすること |
たとえば、「失敗したのは環境のせいだ」と考えるのは他責です。「この失敗は自分ではなくAさんの責任だ」と責任を移そうとする場合は、責任転嫁という表現がより合います。
他責の使い方と例文
他責は、仕事上の会話や文章では「他責にする」「他責思考」「他責的」といった形で使われます。
使い方が分かるように、いくつか例文を紹介します。
- 問題の原因をすべて他責にするのではなく、自分で改善できる点も確認する。
- 他責思考にならないように、まず事実を整理する。
- 失敗を他責にするだけでは、同じ問題が起こる可能性がある。
- 他責と自責のどちらかに決めつけず、原因を客観的に考える。
「あの人は他責だ」と人そのものを決めつけるより、「今回の説明は他責になっている」のように、考え方や発言について使う方が分かりやすいでしょう。
他責の言い換え・類語
他責と近い意味を持つ表現には、次のようなものがあります。
- 人のせいにする
- 責任をほかに求める
- 責任転嫁する
- 原因を外に求める
日常会話では「人のせいにする」が最も分かりやすい表現です。仕事の文章では、「原因を外部に求める」「責任をほかに求める」などの方が使いやすい場合があります。
ただし、「責任転嫁」は他責よりも強い意味になることがあります。場面に合わせて使い分けることが大切です。
他責の反対は「自責」
他責の反対の考え方として、よく使われるのが自責です。
自責は、「自分にも原因があるのではないか」と考えることです。仕事では、自分で変えられる部分を見つけるために使われることがあります。
ただし、何でも自分の責任だと考える必要はありません。人、環境、仕組み、自分の行動などを分けて確認する方が、原因を正しくつかみやすくなります。
仕事では他責と自責のバランスが大切
仕事で問題が起きたときは、他責か自責かの二つだけで判断しないことが大切です。
たとえば、システムの作業でミスが発生した場合、「担当者が悪い」で終わらせると、本当の原因を見落とすことがあります。
手順が分かりにくかった、確認する仕組みがなかった、作業量が多かったなど、別の原因が見つかることもあります。
反対に、すべてを「自分のせい」と考えても、仕組みの問題は改善されません。人と仕組みの両方を見ることで、次の改善につなげやすくなります。
他責についてよくある質問
他責とは簡単に言うと何ですか?
他責とは、問題や失敗の原因を、自分以外の人や環境に求めることです。
「人のせいにする」という表現に近いですが、仕事では人だけでなく、会社の仕組みや環境などに原因を求める場合も含みます。
他責の読み方は?
「他責」は「たせき」と読みます。
「他」は自分以外、「責」は責任を表しています。
他責思考とは何ですか?
他責思考とは、問題が起きたときに、原因を自分以外の人や環境に求めやすい考え方です。
一つの原因だけに決めつけず、自分、相手、環境、仕組みなどを分けて考えると、問題を整理しやすくなります。
他責と自責はどちらがよいですか?
どちらか一方だけがよいとは限りません。
自分で改善できる部分と、自分だけでは変えられない部分を分けて考えることが大切です。
他責と責任転嫁は同じですか?
似ていますが、まったく同じではありません。
他責は原因を自分以外に求める考え方です。責任転嫁は、自分が負うべき責任をほかの人などに移そうとすることを表します。
まとめ|他責とは原因や責任を自分以外に求めること
他責とは、問題や失敗の原因、責任を自分以外の人や環境に求めることです。「他責思考」という言葉では、そのような考え方を表します。
反対の考え方としてよく使われるのが自責です。ただし、何でも人のせいにしたり、反対に何でも自分のせいにしたりする必要はありません。
問題が起きたときは、「自分で改善できること」「周りの人が関係すること」「仕組みに関係すること」を分けて考えると、原因を整理しやすくなります。

