意図とは、かんたんに言うと「何をしようとしているのか、その考えやねらい」のことです。
人が何かをするときには、「こうしたい」「こう伝えたい」という考えがあることがあります。この行動のもとにある考えを「意図」と表します。
仕事では「質問の意図を理解する」「相手の意図をくむ」などの形でよく使われます。この記事では、意図の意味や使い方、例文、目的や意向など似た言葉との違いをわかりやすく解説します。
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意図とは?意味をわかりやすく説明
意図(いと)とは、何かをしようと考えること、またはその考えを指す言葉です。
たとえば、先生が生徒に「自分で考えてみてください」と質問したとします。その質問には「答えだけではなく、考え方を身に付けてほしい」という意図があるかもしれません。
このように、表に見えている行動や言葉だけではなく、「なぜそうしたのか」「何をしようとしたのか」という考えを表すときに「意図」を使います。
意図の読み方
「意図」は「いと」と読みます。
「意」は考えや気持ち、「図」は何かを考えたり計画したりすることに関係する漢字です。「意図する」のように動詞として使うこともできます。
意図を身近な例で考えてみよう
友人から「明日は早起きした方がいいよ」と言われたとします。ただ早起きをすすめているだけではなく、「朝の電車が混む前に出発した方がよい」と考えているのかもしれません。
この場合、「早起きした方がいい」という言葉の後ろにある考えが発言の意図です。
仕事でも同じです。上司から資料を短くするよう言われた場合、「読む人がすぐに要点を理解できるようにしたい」という意図が考えられます。
意図はどのような場面で使う?
「意図」は、日常会話だけでなく、仕事や学校など幅広い場面で使われます。
仕事で使う場合
仕事では、相手がなぜその発言や行動をしたのか確認するときによく使われます。
- 質問の意図を確認する
- 依頼の意図を理解する
- 相手の意図をくみ取る
- 資料を作った意図を説明する
特に仕事では、言われたことだけを見るのではなく、その後ろにある考えまで理解することが大切な場面があります。
学校や日常生活で使う場合
学校では、文章を書いた理由や作品を作ったねらいを説明するときにも使えます。
「作者の意図を考える」「この表現を使った意図を説明する」などが例です。
意図の使い方と例文
「意図」は、「意図する」「意図をくむ」「意図が伝わる」など、いくつかの形で使われます。
「意図する」の例文
- この資料は、内容を短時間で理解できるようにすることを意図しています。
- 初心者でも使いやすい画面になるよう意図して設計しました。
- この質問は、利用者の希望を確認することを意図しています。
「意図する」は、ある考えやねらいを持って何かをするという意味で使えます。
「意図をくむ」の例文
- 相手の意図をくんで回答する。
- 依頼者の意図を正しく理解する。
- 質問の意図をくみ取り、必要な情報を整理する。
「意図をくむ」とは、相手の言葉だけではなく、その言葉の後ろにある考えまで理解することです。
「意図が伝わる」の例文
- 説明を加えたことで、資料を作った意図が伝わりやすくなった。
- 文章だけでは、書き手の意図が十分に伝わらないこともある。
自分が何を考えてその行動をしたのか、相手に理解してもらえたときに「意図が伝わった」と表せます。
意図と目的の違い
「意図」と「目的」はよく似ています。意味が重なる場合もありますが、使い分けるなら「行動のもとにある考え」と「実現したいこと」に注目するとわかりやすくなります。
| 言葉 | 意味 | 考え方 |
|---|---|---|
| 意図 | 何かをしようとする考えやねらい | なぜ、どのような考えで行うのか |
| 目的 | 実現しようとして目指すこと | 最終的に何を実現したいのか |
たとえば、会社が説明会を開くとします。
- 目的:新しいサービスについて知ってもらう
- 意図:難しい内容を初心者にもわかりやすく伝える
このように考えると、「目的」は目指すところ、「意図」はその行動に込めた考えとして使い分けやすくなります。
意図と似た言葉の違い
「意図」には、「意向」「意思」「故意」「趣旨」など似た言葉があります。それぞれ、使われる場面や表す内容が少し異なります。
意図と意向の違い
意図は「こうしようとする考え」、意向は「これからどうしたいかという考えや方向」を表します。
たとえば、「相手の意図を確認する」は行動のねらいを確認することです。「相手の意向を確認する」は、相手が今後どうしたいのかを確認する意味で使いやすい表現です。
意図と意思の違い
「意思」は、自分がどうしたいかという考えや気持ちを表す言葉です。
一方、「意図」は、何かをするときの具体的な考えやねらいに注目するときに使われます。
- 本人の意思を確認する
- 発言の意図を確認する
このように並べると違いがわかりやすくなります。
意図と故意の違い
「故意」は、偶然ではなく、わざと何かをすることを表します。
「意図」にも「考えて行う」という意味がありますが、必ずしも「わざと」という強い意味になるわけではありません。
意図と趣旨の違い
「趣旨」は、話や文章、取り組みなどの中心となる考えを表します。
「説明会の趣旨」は説明会全体の中心的な考えを表し、「説明会を開いた意図」は、なぜ説明会を開こうと考えたのかに注目した表現です。
意図の言い換え・類語
「意図」は、文章や場面に合わせて別の言葉に言い換えられます。
| 言い換え | 使いやすい場面 |
|---|---|
| ねらい | 何を目指しているのかをわかりやすく表したいとき |
| 考え | やわらかい言葉で伝えたいとき |
| 目的 | 実現したいことを表したいとき |
| 思惑 | 心の中にある考えや期待を表したいとき |
| 真意 | 本当に伝えたかった考えを表したいとき |
すべての言葉が「意図」とまったく同じ意味になるわけではありません。前後の文章に合わせて選ぶことが大切です。
「意図的」と「意図せず」とは?
「意図」からできた言葉として、「意図的」と「意図せず」もよく使われます。
意図的とは
意図的とは、ある考えや目的を持って、わざと行うことです。
たとえば、「重要な部分を意図的に大きな文字にした」と言えば、偶然ではなく、読みやすくするために考えて大きくしたことを表します。
意図せずとは
意図せずとは、そうするつもりがなかったのに、そのような結果になったことです。
「意図せず相手を驚かせてしまった」であれば、驚かせるつもりはなかったことを表しています。
意図で初心者が間違えやすいポイント
意図は悪い意味だけの言葉ではない
「意図」には、「何かをたくらんでいる」といった悪い意味が必ず含まれるわけではありません。
「利用者が迷わないようにする意図でボタンを大きくした」のように、日常的な考えやねらいにも使えます。
意図と目的はいつも同じではない
意図と目的は似ていますが、どの文章でも置き換えられるわけではありません。
「この質問の意図は何ですか」は自然ですが、「この質問の目的は何ですか」にすると、質問を行う最終的な目的を聞く感じが強くなります。
意図についてよくある質問
意図するとはどういう意味ですか?
意図するとは、「こうしよう」と考えて何かを行おうとすることです。
「初心者にも理解しやすくなるよう意図して作りました」のように使えます。
「質問の意図」とは何ですか?
質問した人が、何を知りたいのか、何を確認したいのかという考えのことです。
質問の言葉だけでわからない場合は、「この質問で確認したいことは何だろう」と考えると理解しやすくなります。
「意図をくみ取る」とはどういう意味ですか?
相手が言葉にしていない部分も含めて、何を伝えようとしているのか理解することです。
仕事では、依頼された作業だけでなく「なぜその作業が必要なのか」を考える場面などで使われます。
「意図」と「ねらい」は同じ意味ですか?
近い意味で使える場合があります。「ねらい」は、何を目指しているのかを比較的わかりやすく表す言葉です。
一方、「意図」は、その行動や発言をしようとした考えまで含めて表すときに使いやすい言葉です。
意図とは?意味と使い方のまとめ
意図とは、何かをしようとするときの考えやねらいのことです。行動や発言の後ろにある「なぜそうしたのか」「何をしようとしたのか」を表すときに使われます。
「質問の意図を理解する」「相手の意図をくむ」「わかりやすく伝えることを意図する」など、仕事や日常生活のさまざまな場面で使えます。
「目的」と意味が重なることもありますが、使い分ける場合は、意図は「行動のもとにある考え」、目的は「実現したいこと」と考えると理解しやすくなります。
