動線とは、人や物が移動するときに通る道筋のことです。
かんたんに言うと、「どこからどこへ、どのように動くか」を線で表したものです。住宅や職場だけでなく、店舗やWebサイトでも使われます。
動線と同じ読み方をする言葉に「導線」があります。読み方は同じですが、使う場面や意味には違いがあります。
この記事では、動線の意味や使い方、導線との違いを身近な例とともに説明します。
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動線とは
動線とは、人や物が移動した経路、または移動すると考えられる経路のことです。読み方は「どうせん」です。
建物の間取りを考えるときは、人がどこを通るかを線で表します。その線が動線です。
たとえば、料理をするときは「冷蔵庫から食材を出す」「食材を洗う」「食材を切る」「加熱する」という順番で動きます。
このときに通る道筋が短く、移動しやすければ、作業を進めやすくなります。このような移動の流れを考えるときに使われるのが動線です。
動線の身近な例
動線は、特別な場所だけにあるものではありません。私たちは日常生活の中で、さまざまな動線を通っています。
自宅での動線
朝起きてから外出するまでの動きを考えてみましょう。
「寝室から洗面所へ行く」「着替える」「朝食を取る」「玄関へ向かう」という一連の道筋が動線です。
家具や荷物が通り道に置かれていると、何度もよけなければなりません。物を置く場所を変えると、移動しやすい動線になります。
学校での動線
学校では、教室から体育館や図書室へ移動します。休み時間には、多くの生徒が廊下や階段を通ります。
人が同じ場所に集まりすぎないように、移動する道筋を考えることも動線を考える例です。
職場での動線
職場では、自分の席からコピー機、書類棚、会議室などへ移動します。
よく使う物や機器が遠くにあると、移動に時間がかかります。人の動きを見直し、仕事を進めやすくすることを「動線の改善」といいます。
動線が使われる主な場面
動線という言葉は、住宅、職場、店舗、工場、Webサイトなど、幅広い場面で使われています。
住宅や建物
住宅では、暮らしやすい間取りを考えるために動線を使います。
料理や洗濯など、家事をするときの動きを表すものが「家事動線」です。玄関、居間、洗面所などを移動する道筋は「生活動線」と呼ばれます。
職場や工場
職場や工場では、人や物がどのように移動するかを確認します。
必要以上に行ったり来たりしている場所を見つけ、机や道具の置き場所を変えることがあります。移動を少なくすることで、作業を進めやすくできます。
店舗
店舗では、客が入口から売り場、レジ、出口へどのように移動するかを考えます。
店内を移動しやすくし、商品を見つけやすくするために、通路や商品の並べ方を決めます。
Webサイト
Webサイトでは、利用者が実際にたどったページの順番を動線と呼ぶことがあります。
たとえば、「トップページから用語の一覧を開き、個別の記事を読んだ」という移動の流れです。画面上での移動なので、実際に歩くわけではありません。
Webサイトでは、ページからページへ移る利用者の行動を、建物の中を移動する道筋に見立てています。
動線分析とは
動線分析とは、人や物がどのように移動したかを調べることです。
動線を確認すると、何度も同じ場所を通っている、遠回りしている、特定の場所に人が集まっているといった点が見つかります。
たとえば、職場ではコピー機まで何度も長い距離を歩いている場合があります。コピー機の場所を見直せば、移動を少なくできる可能性があります。
Webサイトの場合は、利用者がどのページを開き、次にどのページへ移ったかを調べます。この結果は、目的の情報を見つけやすいサイトに直すために使われます。
動線と導線の違い
「動線」と「導線」は、どちらも「どうせん」と読みます。ただし、一般的な意味とWebサイトでの使われ方には違いがあります。
| 言葉 | 主な意味 | 考える視点 |
|---|---|---|
| 動線 | 人や物が実際に動いた経路 | どのように動いたか |
| 導線 | 人を目的の場所へ導くために考えた経路 | どのように動いてほしいか |
かんたんに分けると、動線は「実際の動き」、導線は「動いてもらうための道筋」です。
たとえば、Webサイトの運営者が「トップページから商品ページを開き、申込ページへ進んでほしい」と考えた道筋は導線です。
一方、利用者が実際には「トップページから会社案内を開き、そのままサイトを閉じた」という経路は動線です。
ただし、業界や会社によっては、動線と導線を同じような意味で使うことがあります。文章を書くときは、実際の移動なのか、考えて作った道筋なのかを意識すると使い分けやすくなります。
動線の使い方と例文
動線は、「動線を考える」「動線を確保する」「動線を改善する」などの形で使います。
- 机の配置を変えて、歩きやすい動線を作る。
- 作業の動線を見直し、移動する回数を減らす。
- 店内の動線を考えて、商品棚を配置する。
- 利用者の動線を調べ、Webサイトを見直す。
- 入口から受付までの動線を分かりやすくする。
「動線がよい」は、移動しやすく、無駄な動きが少ない状態を表します。「動線が悪い」は、遠回りや行き来が多く、移動しにくい状態を表します。
動線について間違えやすい点
動線は建物だけで使う言葉ではない
動線は、住宅や建物の説明でよく使われます。しかし、職場や店舗、Webサイトなどでも使われる言葉です。
共通しているのは、人や物の動きを道筋として捉える点です。
動線は短ければよいとは限らない
動線を短くすると、移動を減らせる場合があります。ただし、目的によって適した動線は異なります。
たとえば、店舗では目的の商品へ短い距離で行けることが大切な場合もあれば、店内を見て回りやすいことが大切な場合もあります。
動線と導線の使い方は業界によって異なる
Webサイトでは、実際にたどった経路を動線、運営者が考えた経路を導線と分ける場合があります。
一方で、店舗などでは両方の言葉が近い意味で使われることもあります。漢字だけで判断せず、文章全体の意味を確認しましょう。
動線についてよくある質問
動線の読み方は何ですか?
動線の読み方は「どうせん」です。「導線」も同じく「どうせん」と読みます。
動線を簡単に言うと何ですか?
人や物が移動するときに通る道筋です。自宅の中を歩く経路や、Webサイト内でページを移る順番などが当てはまります。
動線と導線はどちらを使えばよいですか?
人や物が実際に動いた経路を表す場合は、動線が適しています。人を目的の場所へ導くために考えた経路を表す場合は、導線が使われます。
ただし、業界によって使い方が異なるため、周りでどのように使われているかも確認するとよいでしょう。
Webサイトの動線とは何ですか?
Webサイトを訪れた人が、実際にどのページをどの順番で見たかを表す経路です。
動線を調べると、よく読まれているページや、利用者が途中で見るのをやめた場所などを確認できます。
よい動線とはどのようなものですか?
目的の場所まで移動しやすく、行き来や遠回りが少ない動線です。
ただし、何を目的にするかによって、よい動線は変わります。利用する人や場所に合わせて考えることが大切です。
まとめ|動線とは人や物が移動する道筋
動線とは、人や物が移動するときに通る道筋のことです。住宅、職場、店舗、工場、Webサイトなど、さまざまな場面で使われています。
動線は「実際にどのように動いたか」、導線は「どのように動いてほしいか」を表すのが基本的な違いです。
ただし、業界によって使い方が異なる場合もあります。実際の動きと、あらかじめ考えた道筋のどちらを表しているかに注目すると、意味を理解しやすくなります。
