ケイパビリティとは?意味や使い方を具体例でわかりやすく解説

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ケイパビリティとは、かんたんに言うと「企業や組織が仕事をやり遂げる力」のことです。

社員の技術だけでなく、仕事の進め方、設備、情報、会社にたまった知識などを組み合わせた力を表します。

この記事では、ケイパビリティの意味や使い方を、身近な例を交えてわかりやすく解説します。スキル、キャパシティ、コアコンピタンスとの違いも見ていきましょう。

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目次

ケイパビリティとは

ケイパビリティとは、英語の「capability」をカタカナで表した言葉です。日本語では「能力」「実行する力」「組織としての強み」などと訳されます。

ビジネスでは、企業や組織が目的を達成するために持っている総合的な力を指します。

たとえば、商品をすばやく開発する力、安定して商品を届ける力、問い合わせに正確に答える力などがケイパビリティです。

個人の能力だけを指す言葉ではない

ケイパビリティは、個人が持つ技術だけを指す言葉ではありません。

人、仕事の進め方、設備、情報、システム、これまでに得た知識などが組み合わさって生まれる組織の力です。

一人の優秀な社員だけに頼っている状態は、その人の能力とはいえます。しかし、会社全体のケイパビリティとは言いにくい場合があります。

ケイパビリティを身近な例で考える

ケイパビリティは、飲食店の「料理を安定して提供する力」に置き換えると分かりやすくなります。

おいしい料理を作るには、料理人の腕だけでは足りません。食材の仕入れ、調理の手順、調理器具、注文を受ける仕組み、店員同士の連携も必要です。

これらがうまく組み合わさることで、混雑している時間でも料理を安定して提供できます。

ビジネスにおけるケイパビリティも同じです。社員の技術や設備などを組み合わせ、組織として仕事を続けられる力を表します。

ケイパビリティの具体例

ケイパビリティの内容は、企業の業種や目標によって変わります。代表的な例は次のとおりです。

  • 新しい商品を企画する力
  • 商品を安定して生産する力
  • 注文された商品をすばやく届ける力
  • 利用者からの問い合わせに対応する力
  • 集めた情報を仕事に生かす力
  • 新しい技術を取り入れる力
  • 部門をまたいで協力する力
  • 仕事の品質を保つ力

IT企業であれば、システムを作る力だけがケイパビリティではありません。

利用者の要望を整理する力、問題の原因を調べる力、システムを安定して動かす力なども含まれます。

ケイパビリティが使われる場面

ケイパビリティは、企業の強みや今後必要な力を考える場面で使われます。

企業の強みを整理するとき

企業が得意としていることを整理するために、ケイパビリティを確認します。

「他社より早く商品を開発できる」「多くの注文にも対応できる」など、組織として実行できることを明らかにします。

新しい事業を始めるとき

新しい商品やサービスを始めるには、必要な力がそろっているかを確認する必要があります。

不足している力が分かれば、人を育てる、設備を整える、仕事の進め方を見直すといった対応ができます。

会社の変化に対応するとき

市場や利用者の要望が変わると、企業に求められる力も変わります。

そのため、現在のケイパビリティを確認し、これから必要になる力を考えることがあります。

ケイパビリティの使い方と例文

ケイパビリティは、企業や組織の能力について話すときに使います。

日常会話よりも、経営、事業計画、業務改善、ITの導入などを話し合う場面で使われることが多い言葉です。

  • 新しい事業に必要なケイパビリティを整理する
  • 商品の開発力は、当社の重要なケイパビリティである
  • 研修を通じて組織のケイパビリティを高める
  • 現在のケイパビリティだけでは、新しいサービスへの対応が難しい
  • デジタル技術を活用するケイパビリティを強化する

相手になじみがない場合は、「組織として仕事を実行する力」などと言い換えると伝わりやすくなります。

ケイパビリティと似た言葉の違い

ケイパビリティには、スキル、キャパシティ、コアコンピタンスなどの似た言葉があります。それぞれが表す内容は同じではありません。

言葉主な意味考え方の例
ケイパビリティ組織として仕事を実行する力商品を安定して届ける力
スキル個人が身に付けた技術や知識プログラムを作る技術
キャパシティ受け入れられる量や処理できる量1日に対応できる注文数
コアコンピタンス他社がまねしにくい中核的な強み独自の技術による開発力

ケイパビリティとスキルの違い

スキルは、主に個人が持つ技術や知識を表します。資料を作る技術や、プログラムを作る技術などがスキルです。

ケイパビリティは、複数の人のスキルに、仕事の進め方や設備などを組み合わせた組織の力です。

ケイパビリティとキャパシティの違い

キャパシティは、受け入れられる量や処理できる量を表します。

「何ができるか」を表すのがケイパビリティで、「どのくらい対応できるか」を表すのがキャパシティです。

たとえば、商品を配送できる仕組みはケイパビリティです。1日に配送できる商品の数はキャパシティに当たります。

ケイパビリティとコアコンピタンスの違い

コアコンピタンスとは、企業の中心となる強みのうち、他社が簡単にはまねできないものです。

ケイパビリティには、企業が仕事を行うためのさまざまな力が含まれます。その中でも、特に競争力につながる独自の強みがコアコンピタンスです。

ケイパビリティを高める方法

組織のケイパビリティを高めるには、個人の技術だけでなく、仕事全体を見直すことが大切です。

  1. 組織が現在できることを整理する
  2. 今後の目標に必要な力を確認する
  3. 現在の力と必要な力の差を見つける
  4. 人材、設備、情報、仕事の進め方を整える
  5. 結果を確認しながら改善を続ける

たとえば、問い合わせへの対応力を高めたい場合、社員研修だけで終わらせる必要はありません。

過去の回答を共有する仕組みを作る、質問を担当者へ正しく振り分ける、回答の手順をそろえるといった方法もあります。

ケイパビリティで間違えやすい点

人の数だけを表す言葉ではない

社員が多ければ、ケイパビリティが高いとは限りません。

人が持つ技術を生かせる仕組みや、部門同士が協力できる環境も必要です。

得意なことだけを表すとは限らない

ケイパビリティは、他社より優れた能力だけを指すわけではありません。

商品管理や問い合わせ対応など、事業を続けるために必要な基本の力も含まれます。

ネガティブケイパビリティとは意味が異なる

ネガティブケイパビリティは、すぐに答えが出ない状況に向き合う力を表す別の言葉です。

企業が仕事を実行する能力を表す、一般的なビジネス上のケイパビリティとは分けて考えます。

ケイパビリティについてよくある質問

ケイパビリティを簡単に言い換えると何ですか?

「組織として仕事をやり遂げる力」と言い換えられます。

文脈によっては「組織能力」「実行力」「企業の強み」などの表現も使えます。

ケイパビリティは個人にも使えますか?

英語の「capability」は、個人の能力を表す場合にも使われます。

ただし、ビジネスでは企業や組織が持つ総合的な力を表すことが多いため、誰の能力なのかを確認すると分かりやすくなります。

デジタルケイパビリティとは何ですか?

デジタル技術やデータを仕事に生かすための組織的な力です。

ITに詳しい社員だけでなく、技術を使う仕組み、データの管理、部門同士の協力なども含まれます。

ダイナミックケイパビリティとは何ですか?

会社を取り巻く状況の変化に合わせて、人材や設備などを組み直し、企業を変えていく力です。

一般的なケイパビリティよりも意味が限られるため、別の用語として理解するとよいでしょう。

まとめ|ケイパビリティとは組織として仕事を実行する力

ケイパビリティとは、企業や組織が目的を達成するために持っている総合的な力です。

社員のスキルだけでなく、仕事の進め方、設備、情報、システム、組織にたまった知識なども含まれます。

「組織として何ができるのか」と考えると、ケイパビリティの意味を理解しやすくなります。スキルは個人の技術、キャパシティは対応できる量、コアコンピタンスは他社がまねしにくい中核的な強みです。

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