かんたんに言うと、仮定とは、まだ事実と決まっていないことを、考えるためにいったん「そうだ」と置くことです。
「もし○○なら、どうなるだろう」と考えるときに使います。日常会話だけでなく、仕事やIT、数学でも使われる言葉です。
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仮定とは?意味をわかりやすく解説
仮定の読み方は「かてい」です。まだ確かではないことを、一時的な条件として決めることを意味します。
例えば、休日の天気がまだ分からないとします。このとき「雨が降ると仮定して、室内で楽しめる予定も考えよう」と言えます。
雨が降ると決まったわけではありません。考えを進めるために「雨が降る」という条件をいったん置いているだけです。
仕事やITでも考え方は同じです。まだ分からないことに仮の条件を置き、その場合に何が起こるかを考えます。
仮定を使う理由
未来のことや、まだ確かめられていないことは、そのままでは考えにくい場合があります。そこで仮定を置き、条件をはっきりさせます。
仮定を使う主な理由は、次のとおりです。
- まだ分からないことについて考えるため
- 条件が変わった場合の結果を比べるため
- 問題が起きた場合に備えるため
- 考え方を相手に分かりやすく伝えるため
仮定は、正しい答えを決めるものではありません。考えを進めるための出発点です。
仮定を使って考える流れ
仮定を使うときは、条件と結果を分けて考えることが大切です。基本的な流れは次のようになります。
- まだ分からないことを確認する
- 考えるための条件を仮に決める
- その条件で何が起こるかを考える
- 必要に応じて事実と照らし合わせる
例えば「参加者が20人だと仮定する」と決めれば、必要な資料や座席の数を考えられます。参加者が確定したら、実際の人数に合わせて内容を直します。
仮定の使い方と例文
仮定は、「仮定する」「仮定して考える」「仮定のもとで」などの形で使われます。使われる場面ごとに例文を見てみましょう。
日常会話での使い方
- 明日雨が降ると仮定して、室内で過ごす予定も考えよう。
- 電車が遅れると仮定して、少し早めに家を出ます。
- 参加者が10人だと仮定して、お菓子を用意します。
日常会話では、予定を考えたり、起こるかもしれないことに備えたりするときに使います。
ビジネスでの使い方
- 来月の注文が増えると仮定して、必要な作業量を計算します。
- 会議が1時間続くと仮定して、予定を組みました。
- 利用者が100人だと仮定した場合、資料は何部必要でしょうか。
仕事では、計画を立てたり、必要な人や物の数を考えたりするときに仮定を使います。
ITでの使い方
- Webサービスの利用者が2倍になると仮定して、動きが遅くならないか確かめます。
- 通信が途中で切れると仮定し、再びつなげる方法を考えます。
- 利用者が間違った文字を入力すると仮定して、正しく案内が表示されるか確認します。
ITでは、さまざまな条件を置いて、システムが正しく動くかを確かめます。ここでいうシステムとは、コンピューターを使って仕事やサービスを動かす仕組みのことです。
数学で使う仮定
数学では、問題の中で最初から与えられている条件を「仮定」と呼びます。その条件から導き出す答えが「結論」です。
例えば、「ある数が3ならば、その数に2を足すと5になる」という文を考えます。「ある数が3」が仮定で、「2を足すと5になる」が結論です。
数学では、「○○ならば、△△である」という形がよく使われます。○○が仮定、△△が結論です。
仮定と似た言葉の違い
仮定には、想定、仮説、前提、予想などの似た言葉があります。意味は近いものの、使う目的が少しずつ違います。
| 言葉 | かんたんな意味 | 使う目的 |
|---|---|---|
| 仮定 | 条件を一時的に決めること | その条件で考えを進める |
| 想定 | 起こりそうな場面をあらかじめ考えること | 必要な準備をする |
| 仮説 | 理由や答えの候補を考えること | 正しいかどうかを確かめる |
| 前提 | 考えを始める前に認めておく条件 | 話や計画の土台にする |
| 予想 | これから起こることを考えること | 未来の結果を見通す |
仮定と想定の違い
仮定は、考えるために条件をいったん決めることです。実際に起こりそうかどうかは問いません。
想定は、起こる可能性がある場面をあらかじめ考えることです。一般的には、準備や対策につなげるときに使います。
例えば、「来店者が100人だと仮定して必要な席を計算する」は仮定です。「店が混雑することを想定して案内係を増やす」は想定です。
仮定と仮説の違い
仮定は、考えを進めるために置く条件です。仮説は、理由や答えについて考えた仮の説明です。
例えば、「若い人の利用者が多いと仮定する」は条件を置いています。「若い人の利用者が多いのは、画面が使いやすいからではないか」と考えるのが仮説です。
仮説は、集めた情報や調査結果を使って、正しいかどうかを確かめます。
仮定と前提の違い
仮定は、まだ確かではないことにも使えます。前提は、話や計画を始める前に、土台として認めておく条件です。
例えば、「会議は午前10時に始まる」という決定事項は、予定を組むときの前提になります。「会議が2時間続くと仮定する」は、まだ決まっていない時間を仮に置いています。
仮定と予想の違い
仮定は、「もし○○なら」という条件を置くことです。予想は、今ある情報をもとに、これから起こることを考えることです。
「明日は雨が降ると仮定して予定を考える」は仮定です。「空が暗いため、明日は雨が降ると予想する」は予想です。
仮定の言い換え・類語・反対語
仮定は、使う場面に合わせて次の言葉に言い換えられます。
- 仮に決める
- 条件を置く
- もしそうだと考える
- いったんそうだと考える
- 想定する
ただし、「想定する」は完全に同じ意味ではありません。準備や対策を考える場面では想定、考えを進めるために条件を置く場面では仮定が自然です。
仮定に決まった一つの反対語はありません。文章の内容によって、「事実」「現実」「確定」などが反対の意味として使われます。
初心者が間違えやすい点
仮定を事実として伝えない
仮定は、まだ事実と決まっていない条件です。人に説明するときは、「○○と仮定します」「もし○○なら」のように、仮定であることを示します。
仮定と事実を分けると、相手が内容を理解しやすくなります。
条件をできるだけはっきりさせる
「利用者が増えると仮定する」だけでは、どのくらい増えるのか分かりません。「利用者が今の2倍になると仮定する」とすれば、具体的に考えられます。
人数、時間、回数などを示せる場合は、条件に加えると分かりやすくなります。
仮定が正しいとは限らない
仮定は、考えを進めるための条件です。そのため、実際の結果と違っていても、仮定という考え方そのものが間違いとは限りません。
事実が分かったら、仮定した内容を見直して考え直します。
仮定についてよくある質問
「仮定する」とはどういう意味ですか?
まだ確かではないことを、考えるために一時的な条件として決めることです。「もし○○なら」と置き換えると理解しやすくなります。
仮定は必ず事実と違うのですか?
必ず違うわけではありません。仮定した時点では確かでなくても、後から事実と同じだと分かる場合があります。
「仮定を立てる」とはどういう意味ですか?
考えを進めるための条件を決めることです。「仮定する」「仮定を置く」と表すこともあります。
仕事で仮定を使うのはどのようなときですか?
売り上げや利用者数、作業時間など、まだ確定していない数字を使って計画を考えるときです。仮定した条件を明記すると、計算や判断の理由が伝わりやすくなります。
仮定とは何かを振り返ろう
仮定とは、まだ事実と決まっていないことを、考えるためにいったん条件として置くことです。「もし○○なら、どうなるか」を考える出発点になります。
仮定は、日常生活、仕事、IT、数学など幅広い場面で使われます。事実や予想、想定、仮説との違いを意識すると、意味を正しく伝えられます。
