凡例とは、グラフや地図などで使われる色・線・記号の意味をまとめた説明です。
かんたんに言うと、図を見るための「案内役」です。凡例を確認すると、色や記号が何を表しているのかが分かります。
この記事では、凡例の読み方や意味、使われる場面、書き方を初心者向けに分かりやすく解説します。
関連するIT用語・ビジネス用語をまとめて確認したい方は、IT用語・ビジネス用語一覧もあわせてご覧ください。
凡例とは
凡例とは、図や資料で使われている色・線・記号などの意味を示した説明です。「はんれい」と読みます。
例えば、売上を表すグラフに青い線と赤い線があるだけでは、それぞれが何を表しているのか分かりません。
そこで、「青は東京店」「赤は大阪店」と示します。この色と項目の組み合わせを説明する部分が凡例です。
凡例は、グラフだけに使われる言葉ではありません。地図、図面、書籍、辞書などでも使われます。
凡例の読み方は「はんれい」
凡例の正しい読み方は「はんれい」です。
「凡人」や「平凡」では「凡」を「ぼん」と読むため、「ぼんれい」と読み間違えやすい言葉です。しかし、凡例は「はんれい」と読みます。
- 正しい読み方:はんれい
- 間違えやすい読み方:ぼんれい
会議や発表で使う場合は、「グラフのはんれいを見てください」のように読みます。
凡例は何のために使う?
凡例は、図や資料を正しく読み取るために使います。
色や記号だけを見ても、その意味は分かりません。凡例があることで、見る人が同じ意味として受け取れるようになります。
身近な案内板を考えると分かりやすいでしょう。案内板に人の形や車いすの記号があり、その横に意味が書かれていれば、何を示しているのか迷わず理解できます。
ITやビジネスで使うグラフや図でも同じです。凡例は、図の中で使われている表現の意味を読者へ伝えます。
凡例が使われる主な場面
グラフの凡例
グラフの凡例は、色や線がどのデータを表しているのかを示します。
例えば、1本目の線が今年の売上、2本目の線が前年の売上を表す場合があります。凡例を見れば、二つの線を区別できます。
- 青い棒:2025年の売上
- 赤い棒:2026年の売上
- 実線:計画した数値
- 点線:実際の数値
地図の凡例
地図の凡例は、色や地図記号の意味を示します。
例えば、緑色が公園、青色が川、点線が歩道を表すことがあります。地図によって表し方が異なるため、最初に凡例を確認することが大切です。
図面の凡例
建物や機器の図面にも凡例が使われます。
図面では、多くの情報を限られた場所へ入れるために記号や短い表記を使います。凡例を見ると、それぞれの記号が何を表しているのかを確認できます。
書籍や辞書の凡例
書籍や辞書における凡例は、編集の方針や読み方の決まりをまとめた説明です。巻頭や巻末に置かれることがあります。
例えば、記号の意味、言葉の並べ方、省略した言葉などが説明されています。辞書を正しく使うための説明書に近い役割です。
凡例の具体例
ある会社が、三つの店舗の売上を棒グラフにしたとします。
| グラフの色 | 凡例に書く内容 |
|---|---|
| 青 | 東京店 |
| 赤 | 大阪店 |
| 緑 | 福岡店 |
グラフの棒だけでは、どの色がどの店舗なのか分かりません。凡例があることで、青い棒は東京店の売上だと判断できます。
地図の場合も同じです。「赤い線は主要道路」「青い線は川」と示す部分が凡例になります。
分かりやすい凡例の書き方
凡例は、短く分かりやすく書くことが大切です。長い説明を入れると、かえって図が読みにくくなります。
色や記号と説明を近くに置く
色や線の見本と説明は、近くに並べます。どの説明がどの記号に対応しているのかが分かりやすくなります。
短い言葉を使う
「2026年度における東京支店の売上金額」よりも、「東京支店」や「2026年度」のように短く書きます。
詳しい説明が必要な場合は、グラフの下や本文で補います。
似た色を使いすぎない
色の違いが小さいと、項目を見分けにくくなります。青と水色だけでなく、青とオレンジのように区別しやすい色を使います。
項目を増やしすぎない
凡例の項目が多すぎると、何を見ればよいのか分かりにくくなります。伝えたい内容をしぼり、必要な項目だけを残します。
凡例と似た言葉の違い
凡例と似たものに、「注釈」と「データラベル」があります。それぞれ役割が異なります。
| 言葉 | 主な役割 |
|---|---|
| 凡例 | 色・線・記号が何を表すか示す |
| 注釈 | 言葉や内容へ補足説明を加える |
| データラベル | グラフ上に数値や項目名を直接表示する |
凡例は、色や記号と項目の対応をまとめたものです。注釈は、特定の言葉や部分について説明を付け加えるものです。
データラベルは、棒グラフの上に「100万円」と表示するように、数値などをグラフへ直接示します。
凡例は英語で何という?
グラフや地図の凡例は、英語で「legend」と呼ぶのが一般的です。読み方は「レジェンド」です。
ソフトの設定画面でも、「Legend」という項目名が使われることがあります。
ただし、書籍の最初にある編集方針などの凡例は、「explanatory notes」などと表す場合があります。使われる場面によって英語表現が変わります。
凡例で初心者が間違えやすい点
「ぼんれい」と読まない
もっとも間違えやすいのは読み方です。凡例は「ぼんれい」ではなく「はんれい」と読みます。
凡例だけで内容を説明しすぎない
凡例は、色や記号の意味を示すためのものです。文章による詳しい説明まで、すべて凡例へ入れる必要はありません。
色だけで区別しない
色の見え方には個人差があります。重要なグラフでは、色だけでなく実線・点線や記号も組み合わせると区別しやすくなります。
資料ごとに意味を確認する
赤色がいつも同じ意味を表すとは限りません。資料によって色や記号の意味が異なるため、その資料に付いている凡例を確認します。
凡例についてよくある質問
凡例はどこに置きますか?
グラフでは、上・下・右・左などに置きます。図を隠さず、見つけやすい場所を選びます。
地図では、空いている場所や地図の外側に置くことがあります。
凡例は必ず必要ですか?
色や線の意味が、タイトルやデータラベルだけで分かる場合は、凡例を省くこともあります。
複数の項目があり、見分けにくい場合は凡例を付けた方が分かりやすくなります。
Excelのグラフにも凡例はありますか?
Excelでグラフを作ると、データの項目名が凡例として表示されることがあります。
表示する場所や名前は変更できます。ただし、操作方法はExcelの種類や画面によって異なります。
凡例と「例」は同じ意味ですか?
同じ意味ではありません。「例」は、内容を分かりやすくするために示す具体的な事柄です。
凡例は、図や資料で使われている色・線・記号などの意味を説明するものです。
まとめ|凡例とは図を読むための案内役
凡例とは、グラフや地図などで使われる色・線・記号の意味を示す説明です。正しい読み方は「はんれい」です。
グラフ、地図、図面、書籍、辞書など、さまざまな場所で使われます。凡例を確認すると、図や資料の内容を正しく読み取りやすくなります。
凡例を作るときは、短い言葉を使い、色や記号との対応を分かりやすく示すことが大切です。
