パーパスとは、ビジネスにおいて「企業が何のために存在するのか」を表す言葉です。会社の活動を支える、基本的な考え方として使われます。
かんたんに言うと、パーパスは「この会社が社会に必要とされる理由」です。利益や売り上げだけでなく、社会や人にどのような価値を届けるのかを示します。
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パーパスとは企業の存在意義を表す言葉
パーパスとは、英語の「purpose」から来た言葉です。英語では「目的」「意図」「理由」などの意味があります。
ビジネスでは、主に企業や組織の「存在意義」という意味で使われます。「自分たちは何のために活動しているのか」という問いへの答えがパーパスです。
例えば、ある会社が商品を販売しているとします。商品を売ることは事業の内容ですが、その会社が社会にどのような役割を果たしたいのかは、パーパスに当たります。
パーパスを身近な例で考える
パーパスは、学校の部活動に置き換えると分かりやすくなります。大会で優勝することは、部活動の目標の一つです。
一方、「仲間と協力する力を育てる」という考えは、その部が活動する理由に近いものです。目標を達成したあとも、活動の基本として残ります。
ビジネスに戻すと、売り上げを増やすことや新商品を作ることは目標です。それに対して、社会にどのような価値を届けるために会社が存在するのかを示すのがパーパスです。
ビジネスでパーパスが使われる場面
パーパスは、会社の方針を考える場面で使われます。経営者だけでなく、働く人が仕事の意味を確認するときにも役立つ考え方です。
具体的には、次のような場面で使われます。
- 会社が大切にする考えを社内で共有するとき
- 新しい商品やサービスの方向を決めるとき
- 会社の活動を取引先や利用者に伝えるとき
- 仕事を進めるうえで判断に迷ったとき
- 企業理念を見直すとき
パーパスがあると、会社が目指す方向を考えやすくなります。ただし、言葉を決めるだけで、すべての判断が簡単になるわけではありません。
パーパスの分かりやすい具体例
ここでは、架空の会社を例に考えてみましょう。実在する会社の事例ではありません。
学習用品を作る会社なら、「誰もが学ぶ楽しさを感じられる社会をつくる」というパーパスが考えられます。ノートや筆記用具を売ることではなく、その先にある価値を表しています。
地域向けの交通サービスを運営する会社なら、「移動を通して、人と地域をつなぐ」というパーパスが考えられます。バスや車を動かすことよりも、会社が果たしたい役割に注目した表現です。
パーパスの言葉や形に、決められた正解はありません。会社の事業や考え方によって内容は異なります。
パーパスとミッション・ビジョン・バリューの違い
パーパスと似た言葉に、ミッション、ビジョン、バリューがあります。どれも会社の考え方を表しますが、注目する点が異なります。
| 言葉 | かんたんな意味 | 答える問い |
|---|---|---|
| パーパス | 会社が存在する理由 | なぜ存在するのか |
| ミッション | 会社が果たす役割 | 何を行うのか |
| ビジョン | 将来に実現したい姿 | どこを目指すのか |
| バリュー | 仕事で大切にする考え方 | どのように行動するのか |
企業によっては、これらの言葉を同じような意味で使うことがあります。そのため、名前だけで判断せず、書かれている内容を確認することが大切です。
パーパスとミッションの違い
パーパスは、会社が存在する理由を表します。ミッションは、その理由を実現するために会社が果たす役割を表す言葉です。
パーパスが「なぜ行うのか」なら、ミッションは「何を行うのか」に近いと考えると分かりやすいでしょう。ただし、企業によって二つを分けない場合もあります。
パーパスとビジョンの違い
パーパスは、会社が存在する理由です。ビジョンは、会社が将来どのような姿になりたいのかを示します。
パーパスは現在の活動にも関わる基本的な考え方です。ビジョンは、これから実現したい未来に目を向けています。
パーパスとバリューの違い
パーパスは、会社がなぜ存在するのかを示します。バリューは、働く人が仕事をするときに大切にする考え方や行動の基準です。
例えば「学ぶ楽しさを支える」がパーパスなら、「利用者の声をよく聞く」はバリューの一例です。パーパスを実現するための行動に関わる言葉といえます。
パーパスと企業理念の違い
企業理念とは、会社が大切にする考え方をまとめたものです。パーパス、ミッション、ビジョンなどを含む広い意味で使われることがあります。
パーパスは、企業理念を作る要素の一つと考えると分かりやすいでしょう。ただし、企業理念とパーパスをほぼ同じ意味で使う会社もあります。
パーパスとスローガンの違い
スローガンとは、考え方や目標を短く伝えるための言葉です。利用者や働く人が覚えやすい表現にまとめられます。
パーパスは会社が存在する理由であり、スローガンはそれを伝える表現方法の一つです。短い言葉で書かれていても、すべてのスローガンがパーパスになるわけではありません。
パーパスについて初心者が間違えやすい点
会社の目標だけを表す言葉ではない
パーパスは、売り上げや利用者数などの数値目標ではありません。数値目標を立てる理由よりも、さらに基本となる会社の存在意義を表します。
商品やサービスの説明ではない
「商品を販売する」「システムを開発する」などは、会社が行う事業の説明です。パーパスでは、その事業を通して人や社会にどのような価値を届けたいのかを示します。
きれいな言葉を作ることだけが目的ではない
パーパスは、会社を良く見せるためだけの言葉ではありません。実際の仕事や判断とつながっていることが大切です。
パーパスの使い方
パーパスは、会社や組織について話すときに使われることが多い言葉です。次のような使い方があります。
- 「会社のパーパスを社員に共有する」
- 「パーパスに合った商品を考える」
- 「事業を見直すためにパーパスを確認する」
- 「会社のパーパスに共感する」
会話の中で意味が分かりにくい場合は、「会社が何のために存在するのかを表す考え」と言い換えると伝わりやすくなります。
パーパスについてよくある質問
パーパスは日本語で何と訳しますか?
一般的な英語では「目的」や「意図」と訳されます。ビジネスでは「企業の存在意義」と訳されることが多くあります。
パーパスは個人にも使えますか?
個人が「自分は何のために働くのか」を考えるときにも使われます。ただし、日本のビジネスでは、企業や組織の存在意義を表す場面が中心です。
パーパスと目標は同じですか?
同じではありません。パーパスは会社が存在する理由であり、目標は一定の期間で達成したい結果です。
パーパスはすべての会社で同じですか?
同じではありません。会社が行う事業や大切にする考え方によって、パーパスの内容は変わります。
まとめ|パーパスとは企業が存在する理由を示す言葉
パーパスとは、ビジネスにおいて「企業が何のために存在するのか」を示す言葉です。かんたんに言えば、会社が社会に必要とされる理由を表しています。
ミッションは果たす役割、ビジョンは目指す未来、バリューは行動で大切にする考え方です。似た言葉との違いを知ると、パーパスの意味を理解しやすくなります。
