丁寧語とは、文の終わりに「です」「ます」などを使い、聞く人に対して丁寧に伝える言葉です。
例えば、「今日は休みだ」を「今日は休みです」にすると、落ち着いた丁寧な言い方になります。学校や仕事だけでなく、初めて会う人との会話でも使われています。
この記事では、丁寧語の意味や例文、尊敬語・謙譲語との違いを分かりやすく解説します。
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丁寧語とは
丁寧語とは、話を聞く人や文章を読む人に対して、丁寧な気持ちを示す言葉です。主に文の終わりを「です」「ます」「ございます」などに変えて表します。
丁寧語は敬語の一つです。ただし、相手の動作を特別な言葉に変えるのではなく、話し方全体を丁寧に整える役割があります。
普通の言い方を丁寧にする言葉
身近な例で考えてみましょう。家族や親しい友達には「明日、学校へ行く」と言うことがあります。
先生や初めて会う人には、「明日、学校へ行きます」と言う方が自然です。この「行きます」が丁寧語です。
このように、丁寧語は普段の言い方を、相手に配慮した言い方へ整えるために使います。
丁寧語の代表的な例一覧
丁寧語の基本は「です」と「ます」です。「ございます」は、「あります」をさらに丁寧にした言い方です。
| 普通の言い方 | 丁寧語 |
|---|---|
| 学生だ | 学生です |
| 静かだ | 静かです |
| 本を読む | 本を読みます |
| 学校へ行く | 学校へ行きます |
| 昨日見た | 昨日見ました |
| ここにある | ここにあります |
| こちらだ | こちらです |
| 商品がある | 商品がございます |
「です」は、名詞や形を表す言葉の後に使われます。「ます」は、動作を表す言葉の後に使われます。
過去や否定を表す丁寧語
丁寧語は、過去の出来事や「しない」という意味にも使えます。
| 意味 | 普通の言い方 | 丁寧語 |
|---|---|---|
| 現在 | 行く | 行きます |
| 過去 | 行った | 行きました |
| 否定 | 行かない | 行きません |
| 過去の否定 | 行かなかった | 行きませんでした |
この形を覚えておくと、日常会話から仕事の文章まで幅広く使えます。
丁寧語が使われる場面
丁寧語は、相手との関係やその場の雰囲気に合わせて使います。特に、相手とまだ親しくないときや、公の場で話すときに向いています。
- 先生や先輩と話すとき
- 初めて会う人にあいさつするとき
- 店員がお客さまに説明するとき
- 職場で上司や同僚と話すとき
- メールや案内文を書くとき
- 発表や面接で話すとき
例えば、仕事で予定を伝える場合は、「資料を明日送る」よりも「資料を明日送ります」の方が丁寧です。
ただし、家族や親しい友達に丁寧語を使っても間違いではありません。場面や伝えたい雰囲気に合わせて選びます。
丁寧語と敬語の違い
敬語は、相手への敬意や配慮を表す言葉の総称です。丁寧語は、その敬語の中に含まれています。
つまり、敬語と丁寧語は別々のものではありません。「敬語」という大きなまとまりの中に「丁寧語」があると考えると分かりやすいでしょう。
- 敬語:相手への敬意や配慮を表す言葉全体
- 丁寧語:「です」「ます」などで聞く人に丁寧に伝える言葉
学校では敬語を「尊敬語・謙譲語・丁寧語」の3種類に分けて学ぶことがあります。文化庁の「敬語の指針」では、さらに細かく分け、尊敬語・謙譲語Ⅰ・謙譲語Ⅱ(丁重語)・丁寧語・美化語の5種類としています。
分類の仕方は違っても、丁寧語が敬語の一つである点は同じです。
丁寧語・尊敬語・謙譲語の違い
丁寧語、尊敬語、謙譲語は、誰の動作をどのように表すかが違います。
| 種類 | 役割 | 「行く」の例 |
|---|---|---|
| 丁寧語 | 聞く人に丁寧に伝える | 行きます |
| 尊敬語 | 相手の動作を高めて表す | いらっしゃいます |
| 謙譲語 | 自分の動作を控えめに表す | 伺います |
例えば、「先生が学校へ行く」という内容を丁寧語だけで表すと、「先生が学校へ行きます」です。
先生の動作を高める尊敬語では、「先生が学校へいらっしゃいます」となります。自分が先生のもとへ行く場合は、謙譲語を使って「私が先生のところへ伺います」と表せます。
見分けるときは動作をする人に注目する
3種類を見分けるときは、動作をする人を確認します。
- 文全体を丁寧に伝える:丁寧語
- 相手や目上の人の動作を表す:尊敬語
- 自分や自分側の人の動作を表す:謙譲語
まず「誰がするのか」を確認すると、尊敬語と謙譲語を区別しやすくなります。
丁寧語の使い方と例文
ここでは、日常生活や仕事で使いやすい丁寧語の例文を紹介します。
日常会話での例文
- 私は毎朝7時に起きます。
- 今日はとても暑いです。
- この本は図書館で借りました。
- 明日は家にいません。
- 駅はこの先にあります。
学校での例文
- 宿題は明日提出します。
- 分からないところがあります。
- この本を読んでもよいですか。
- 昨日は学校を休みました。
仕事での例文
- 資料を確認します。
- 会議は午後3時からです。
- 結果は明日お知らせします。
- 担当者はただいま席を外しています。
- こちらに見本がございます。
仕事では丁寧語だけで十分な場合もあります。相手の動作や自分の行動を表すときは、尊敬語や謙譲語と組み合わせることもあります。
丁寧語の作り方
丁寧語を作るときは、文の終わりに注目します。短い文から変えてみると分かりやすくなります。
「だ」を「です」に変える
- 今日は休みだ。→今日は休みです。
- この部屋は静かだ。→この部屋は静かです。
- あの人は先生だ。→あの人は先生です。
動作を表す言葉に「ます」を付ける
- 本を読む。→本を読みます。
- 昼食を食べる。→昼食を食べます。
- 音楽を聞く。→音楽を聞きます。
文体をそろえる
一つの文章では、「です・ます」の形をそろえることが大切です。この形でまとめた文章を「敬体」と呼びます。
例えば、「今日は晴れです。公園へ行く」では、文の終わりがそろっていません。「今日は晴れです。公園へ行きます」とすると、読みやすくなります。
丁寧語について初心者が間違えやすい点
丁寧語と尊敬語を同じものだと思う
丁寧語と尊敬語は、どちらも敬語ですが役割が違います。「先生が来ます」は丁寧語で、「先生がいらっしゃいます」は尊敬語です。
「ます」が付いているだけで、相手の動作を高めているとは限りません。
「お」や「ご」が付けば丁寧語だと思う
「お茶」「お料理」「ご飯」などの「お」「ご」は、言葉を上品に整える美化語として使われることがあります。
美化語は丁寧語と似ていますが、文化庁の分類では別の種類です。また、「お名前」「ご住所」のように、相手に関係する物事へ敬意を示す使い方もあります。
一つの文章で言い方が混ざる
「です・ます」と「だ・である」が同じ文章の中で何度も入れ替わると、読みにくくなることがあります。
学校の作文や仕事のメールでは、基本となる文の終わりを決めてそろえると、自然な文章になります。
長くすれば丁寧になると思う
言葉を長くすると、必ず丁寧になるわけではありません。「確認します」でも、相手や場面によっては十分に丁寧です。
難しい言い回しを重ねるよりも、意味がはっきり伝わる言葉を選ぶことが大切です。
丁寧語の反対は何?
丁寧語の反対に近い言い方は、「普通体」です。普通体とは、「です・ます」を使わず、「だ」「する」「行く」などで終える話し方です。
| 普通体 | 丁寧な形 |
|---|---|
| 今日は休みだ | 今日は休みです |
| 明日行く | 明日行きます |
| その本は読まない | その本は読みません |
普通体は、親しい人との会話や日記などで使われます。丁寧ではないから失礼というわけではなく、相手や場面に合わせて使い分けます。
丁寧語についてよくある質問
「です」と「ます」は両方とも丁寧語ですか?
はい、どちらも丁寧語です。「です」は「学生です」「静かです」のように使い、「ます」は「読みます」「行きます」のように使います。
丁寧語は目上の人だけに使いますか?
目上の人だけに使う言葉ではありません。初めて会う人、お客さま、先生、同僚などに対しても使われます。
「ございます」も丁寧語ですか?
「ございます」は、「あります」や「です」より丁寧な言い方です。店内の案内や仕事での応対などでよく使われます。
「お茶」は丁寧語ですか?
「お茶」の「お」は、言葉を上品に整える美化語に当たります。「お」が付いていても、すべてが丁寧語になるわけではありません。
仕事では丁寧語だけを使えばよいですか?
日常的な連絡では、丁寧語だけで自然に伝えられる場合があります。相手の動作を表すときは尊敬語、自分の動作を控えめに表すときは謙譲語も使います。
丁寧語とは何かを簡単に振り返る
丁寧語とは、「です」「ます」「ございます」などを使い、聞く人や読む人に丁寧に伝える言葉です。敬語の一つですが、尊敬語や謙譲語とは役割が異なります。
丁寧語は、学校、仕事、買い物、初対面の人との会話など、さまざまな場面で使われます。まずは文の終わりを「です」「ます」にそろえることから始めると、自然で分かりやすい表現になります。
