「揚げ足を取る」とは、相手のちょっとした言い間違いや言葉の細かい部分を取り上げて、責めたり皮肉を言ったりすることです。
たとえば、話の大切な部分ではなく、言葉の小さな間違いだけを取り上げて「そこ、間違っていますよ」と責めるような場面で使います。
この記事では、揚げ足を取るとはどのような意味なのか、例文や語源、言い換え、似た言葉との違いまで分かりやすく解説します。
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揚げ足を取るとは?かんたんに言うと
揚げ足を取るとは、かんたんに言うと、相手の話の本筋ではなく、小さな言い間違いや言葉じりを取り上げて責めることです。
辞書でも、人の言い間違いや言葉じりをとらえて、非難したり、からかったりする意味として説明されています。
たとえば、学校で友達が「昨日、図書館に行った」と言うつもりで、「明日、図書館に行った」と言い間違えたとします。
話の内容は十分に分かるのに、「明日なのに『行った』っておかしくない?」と、その間違いばかりを何度も取り上げる場合があります。このような行動が「揚げ足を取る」に近い例です。
ポイントは、間違いを教えること自体が「揚げ足を取る」わけではないことです。相手の小さな間違いを利用して、責めたり皮肉を言ったりする場合に使われます。
「揚げ足を取る」の意味
「揚げ足を取る」は、相手の発言にある小さな間違いや、不注意な言い方を取り上げるときに使われる表現です。
特に、話の大切な内容ではなく、細かい言葉の間違いばかりを問題にするという意味を含みます。
たとえば、会議で提案の内容について話しているのに、説明した人の言い間違いだけを取り上げて批判するような場面です。
そのため、「揚げ足を取る」は、相手の発言に対する行動を表す言葉として使われることが多くなっています。
「揚げ足を取る」の例文
意味を理解するには、実際の例文を見ると分かりやすくなります。
- 人の揚げ足を取るのではなく、話の内容を聞いた方がよい。
- 彼は会議で、相手の揚げ足を取るような発言をしていた。
- 少し言い間違えただけなのに、揚げ足を取られてしまった。
- 細かな表現の違いばかりを指摘すると、揚げ足を取っていると思われることがある。
- 相手の揚げ足を取るより、話の目的を確認することが大切だ。
このように、「揚げ足を取る」は、自分の行動よりも相手の行動を表すときによく使われます。
ビジネスで「揚げ足を取る」が使われる場面
「揚げ足を取る」は、日常会話だけでなく、仕事の場でも使われます。
たとえば、会議や打ち合わせで、提案そのものではなく、説明した人の小さな言い間違いばかりを取り上げる場面です。
次のような会話を考えてみましょう。
Aさん:「この作業は来週の月曜日までに終わらせる予定です。あ、火曜日までです。」
Bさん:「月曜日なんですか? 火曜日なんですか? そんなことも決まっていないんですか?」
Aさんがすぐに言い直しており、締め切りも火曜日だと分かっているのであれば、言い間違いだけを強く責めると「揚げ足を取っている」と受け取られる場合があります。
一方で、締め切りの日付が仕事に大きく関わる場合は、確認する必要があります。必要な確認と揚げ足取りは同じではありません。
「揚げ足を取る」の語源・由来
「揚げ足を取る」という言葉は、もともと相手が技をかけようとして浮かせた足を取り、相手を倒す動きから生まれた表現です。
相撲や柔道などで相手の揚がった足を取る動きから、相手の言葉のわずかなすきをとらえる意味へ変わっていったとされています。
つまり、体の「足を取る」という動きが、現在では相手の言葉のすきをとらえるという意味で使われているわけです。
「揚げ足を取る」の言い換え・類語
「揚げ足を取る」と似た意味で使える言葉はいくつかあります。ただし、それぞれ少し意味が違います。
言葉尻を捉える
「言葉尻を捉える」とは、相手が使った言葉の細かな部分を取り上げることです。
「揚げ足を取る」とかなり近い表現ですが、「揚げ足を取る」には相手を責めたり皮肉を言ったりする意味がより強く含まれます。
重箱の隅をつつく
「重箱の隅をつつく」は、とても細かい部分まで問題にすることを表す言葉です。
言葉だけに限らず、資料や仕事の細かな点について使うこともできます。
あら探しをする
「あら探しをする」とは、人や物事の悪いところや欠点を探そうとすることです。
「揚げ足を取る」が主に言葉や発言の細かな部分を対象とするのに対し、「あら探し」は行動や仕事など、より広い範囲に使えます。
「揚げ足を取る」と「指摘」の違い
「揚げ足を取る」と「指摘」は同じではありません。
指摘とは、間違いや問題となる部分を示すことです。仕事を正しく進めるために必要な指摘もあります。
一方、「揚げ足を取る」は、話の本筋とはあまり関係のない小さな言い間違いなどを取り上げて、相手を責めたり皮肉を言ったりする場合に使います。
たとえば、見積書の金額が間違っていることを知らせるのは、通常は必要な「指摘」です。
しかし、説明中のちょっとした言い間違いを何度も取り上げて批判する場合は、「揚げ足を取る」に近くなります。
「揚げ足を取る」と「重箱の隅をつつく」の違い
この2つは似ていますが、使う対象に違いがあります。
「揚げ足を取る」は、主に相手の発言や言葉の小さな間違いを取り上げる場合に使います。
「重箱の隅をつつく」は、言葉に限りません。書類の小さなミスや、あまり重要ではない細かな部分を問題にするときにも使えます。
そのため、「重箱の隅をつつく」の方が、使える場面は広いと考えると分かりやすいでしょう。
ビジネスで「揚げ足を取る」を言い換えるには?
「揚げ足を取る」は少し強い表現なので、仕事の相手に直接使うときは注意が必要です。
やわらかく伝えたい場合は、状況に合わせて次のように言い換えられます。
- 細かな部分だけを取り上げる
- 言葉の一部分だけを問題にする
- 本題とは異なる部分を指摘する
- 表現の細部にこだわる
- 言葉尻を捉える
たとえば、「揚げ足を取らないでください」と言うよりも、「細かな表現ではなく、まず内容について確認しましょう」と伝える方が、仕事では使いやすい場合があります。
初心者が間違えやすいポイント
「上げ足を取る」と書かない
一般的な表記は、「揚げ足を取る」です。「上げ足を取る」ではありません。
読み方は「あげあしをとる」です。
単に間違いを指摘する意味ではない
相手の間違いを知らせるだけなら、必ずしも「揚げ足を取る」にはなりません。
小さな言い間違いや言葉じりを利用して、責めたり皮肉を言ったりするところが大きなポイントです。
どんな失敗にも使うわけではない
「揚げ足を取る」は、本来、言い間違いや言葉じりなどを取り上げる意味で使われる表現です。
単に仕事で失敗した人を責める場面よりも、発言や言い方の細かな部分を責める場面で使うと意味が伝わりやすくなります。
「揚げ足を取る」は慣用句?ことわざ?
「揚げ足を取る」は、一般に慣用句として扱われます。慣用句とは、いくつかの言葉が組み合わさって、決まった意味を表す言い回しのことです。
そのため、「揚げ足を取る」は、教訓などを短い言葉で表す「ことわざ」とは少し異なります。
揚げ足を取るについてよくある質問
「揚げ足を取る」とはどういう意味ですか?
相手のちょっとした言い間違いや言葉じりを取り上げて、責めたり皮肉を言ったりすることです。
話の大切な部分ではなく、細かな言葉の間違いばかりを取り上げる場合によく使います。
「揚げ足を取る」の簡単な例は?
相手がすぐに言い直した小さな言い間違いについて、何度も取り上げて責めるようなケースです。
ただし、仕事に必要な確認や、重要な間違いを知らせることまで「揚げ足を取る」と呼ぶわけではありません。
「揚げ足を取る」の類語は?
「言葉尻を捉える」「重箱の隅をつつく」「あら探しをする」などがあります。
ただし、「揚げ足を取る」は、特に相手の言葉や発言の細かな部分を取り上げる場面で使われます。
「揚げ足」とは何ですか?
もともとは、相手が技をかけようとして浮かせた足を指す言葉です。
そこから、相手のわずかなすきをとらえることを「揚げ足を取る」と表すようになりました。
揚げ足を取るとは?意味をまとめる
揚げ足を取るとは、相手のちょっとした言い間違いや言葉じりを取り上げて、責めたり皮肉を言ったりすることです。
単に間違いを知らせる「指摘」とは異なり、話の本筋よりも細かな言葉の間違いを問題にするところがポイントです。
「言葉尻を捉える」「重箱の隅をつつく」「あら探しをする」などの似た表現もありますが、それぞれ使う場面は少し異なります。
意味だけでなく、例文や語源、言い換えまで覚えておくと、日常会話やビジネスで「揚げ足を取る」という言葉を理解しやすくなるでしょう。

