コンピテンシーとは、仕事でよい結果を出す人に見られる「考え方や行動の特徴」です。
知識や技術を持っているかだけではなく、それらを仕事でどのように使っているかに注目します。会社の人材育成や目標づくりなどで使われる言葉です。
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コンピテンシーとは
コンピテンシーとは、仕事でよい結果につながる考え方や行動の特徴を表す言葉です。英語では「competency」と書き、能力や適性といった意味があります。
ビジネスでは、仕事ができる人に共通する行動を調べ、人材育成などに役立てる考え方を指します。
たとえば、知識が豊富なだけでは、コンピテンシーが高いとは限りません。その知識を使って問題を見つけ、周りと相談しながら解決へ進める行動まで見ます。
コンピテンシーは行動に注目する
コンピテンシーを理解するポイントは、目に見える行動に注目することです。
「責任感がある」のような性格だけで考えるのではありません。「期限から逆算して予定を立てる」「問題が起きたら早めに共有する」など、具体的な行動で考えます。
コンピテンシーを身近な例で考える
学校のグループ活動を例に考えてみましょう。
発表が成功したとき、知識が豊富な人だけが役立ったとは限りません。話し合いを進める人、役割を決める人、遅れている作業を助ける人も、よい結果に貢献しています。
このような「結果につながった行動の特徴」が、コンピテンシーに近いものです。
ビジネスでも同じように、知識の量だけではなく、仕事を進めるときの考え方や行動に注目します。
コンピテンシーが使われる場面
コンピテンシーは、主に会社の人材育成や仕事の目標を考える場面で使われます。
人材育成
仕事で参考になる行動を明らかにし、研修や日々の指導に役立てます。
「もっと努力する」というあいまいな目標ではなく、「相手の話を最後まで聞いてから確認する」など、実行しやすい行動に置き換えられます。
目標を決める場面
身に付けたい行動を、仕事の目標として決める場合があります。
たとえば、「問い合わせの内容を整理してから担当者へ伝える」「作業を始める前に期限を確認する」といった目標です。
採用や面接
過去にどのような行動を取ったかを確認するために、コンピテンシーの考え方が使われる場合もあります。
ただし、求められる行動は会社や仕事によって異なります。すべての会社に共通する一つの正解があるわけではありません。
コンピテンシーの具体例
コンピテンシーには、決まった一つの一覧があるわけではありません。ここでは、仕事で使われる代表的な例を紹介します。
相手の話を正しく理解する
相手の話を最後まで聞き、不明な点を確認する行動です。自分の考えだけで判断せず、相手が求めていることを整理します。
問題を見つけて対応する
予定との差や作業の遅れに気付き、早めに対応する行動です。自分だけで解決できない場合は、周りに相談します。
計画を立てて行動する
期限までに必要な作業を整理し、順番を決めて進める行動です。進み具合に合わせて予定を見直すことも含まれます。
周りと協力する
必要な情報を共有し、ほかの人と協力して仕事を進める行動です。困っている人を助けたり、自分から意見を聞いたりすることも当てはまります。
分かりやすく伝える
相手の知識や立場に合わせて、話す順番や言葉を変える行動です。結論から伝える、具体例を加えるといった工夫があります。
コンピテンシーとスキルの違い
スキルとは、仕事や作業を行うための知識や技術です。パソコンの操作、文章の作成、外国語での会話などが当てはまります。
コンピテンシーは、そのスキルを仕事でどのように使い、行動へつなげるかに注目します。
| 言葉 | かんたんな意味 | 例 |
|---|---|---|
| スキル | 仕事を行うための知識や技術 | 表計算ソフトを操作できる |
| コンピテンシー | よい結果につながる考え方や行動 | 集めた数字を整理し、問題点を分かりやすく伝える |
スキルとコンピテンシーは、どちらか一方だけが大切なのではありません。知識や技術を身に付け、それを適切な行動につなげることが重要です。
コンピテンシーと能力の違い
能力は、知識、技術、考える力などを広く表す言葉です。一方、コンピテンシーは、能力が実際の行動にどのように表れているかを見ます。
たとえば、「説明する能力がある」だけでは、どのように行動するのかが分かりません。
「相手が分からない部分を確認し、例を使って説明する」と表せば、具体的な行動として理解できます。このように、コンピテンシーでは観察できる行動を重視します。
コンピテンシーの使い方と例文
コンピテンシーは、会社や仕事に必要な行動を説明するときに使われます。
- この仕事で求められるコンピテンシーを整理する。
- 研修を通して、必要なコンピテンシーを身に付ける。
- 担当者の行動を参考に、コンピテンシーの例を考える。
- 仕事の内容に合わせて、コンピテンシーを見直す。
日常会話で頻繁に使われる言葉ではありません。そのため、初めて使うときは「仕事でよい結果につながる行動の特徴」のように、意味を添えると伝わりやすくなります。
コンピテンシーで間違えやすい点
性格だけを表す言葉ではない
「明るい」「まじめ」といった性格だけでコンピテンシーを説明するのは適切ではありません。
「困っている人に声をかける」「決めた期限を守る」など、仕事で確認できる行動として考えます。
優秀な人を一つの型に当てはめるものではない
よい結果につながる行動は、仕事の内容や周りの状況によって変わります。
営業の仕事で求められる行動と、システムを運用する仕事で求められる行動は同じではありません。
結果そのものを指す言葉ではない
売り上げや作業件数などの結果そのものが、コンピテンシーではありません。
その結果につながった「確認する」「計画する」「協力する」といった行動に注目します。
コンピテンシーについてよくある質問
コンピテンシーを日本語で言い換えると何ですか?
「よい結果につながる行動の特徴」や「仕事で力を発揮するときの行動特性」と言い換えられます。
行動特性とは、その人がある場面で取りやすい行動の特徴です。
コンピテンシーは生まれつきのものですか?
生まれつきの性格だけを指す言葉ではありません。経験を振り返り、行動を意識することで身に付けられるものもあります。
コンピテンシーに決まった種類はありますか?
すべての会社や仕事に共通する、決まった一つの分類はありません。
仕事の内容に合わせて、計画する力、問題に対応する行動、周りと協力する行動などが決められます。
コンピテンシーとスキルはどちらが重要ですか?
どちらも大切です。スキルは仕事に必要な知識や技術であり、コンピテンシーはそれらをよい行動につなげる考え方です。
まとめ:コンピテンシーとは仕事の結果につながる行動の特徴
コンピテンシーとは、仕事でよい結果を出す人に見られる考え方や行動の特徴です。知識や技術を持っていることだけではなく、それらをどのように仕事へ生かすかに注目します。
スキルが「何をできるか」を表すのに対し、コンピテンシーは「どのように考え、行動するか」を表します。難しく考えず、仕事をうまく進めるための具体的な行動と覚えると分かりやすいでしょう。
