本末転倒とは?意味をわかりやすく解説|例文・使い方・言い換え

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本末転倒とは、大切なことと、それほど大切ではないことの順番が逆になってしまうことです。

かんたんに言うと、「目的を忘れて、別のことを優先してしまう」という意味です。何かをがんばった結果、かえって本来の目的から遠ざかってしまったときにも使います。

たとえば、健康のために運動を始めたのに、睡眠時間を削って毎日長時間運動して体調を崩してしまったとします。健康になるための運動で体調を崩してしまっては、「本末転倒」といえるでしょう。

この記事では、本末転倒の意味や読み方、わかりやすい例、使い方、例文、言い換えを初心者向けに解説します。

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目次

本末転倒とは?意味を簡単にいうと

本末転倒(ほんまつてんとう)とは、大切なことと細かいことを取り違えてしまうことです。

本来の目的よりも、そのための方法や細かい部分を優先してしまった状態を表します。

たとえば、「勉強するためにノートをきれいに作ること」に夢中になり、肝心の勉強時間がなくなってしまうケースです。

ノートを作る目的は勉強を分かりやすくすることです。ノートをきれいにすること自体が目的になってしまえば、本来の目的と手段が逆になっています。

本末転倒の読み方

本末転倒は、「ほんまつてんとう」と読みます。

「本末」は「ほんまつ」、「転倒」は「てんとう」です。「ほんすえてんとう」などとは読まないので注意しましょう。

「本末転倒」という言葉の意味を分けて考える

本末転倒の意味は、言葉を「本末」と「転倒」に分けると理解しやすくなります。

  • :根本となる大切なこと
  • :そこから生まれる細かいこと
  • 転倒:順番や関係が逆になること

つまり本末転倒は、「大切なことと細かいことの関係が逆になる」という意味です。

単に「失敗した」という意味ではありません。本来の目的より、目的を達成するための方法や細かい部分を優先してしまっていることがポイントです。

本末転倒のわかりやすい例

本末転倒は、日常生活や学校、仕事などさまざまな場面で使えます。

節約のために遠くまで買い物へ行く

100円安い商品を買うために、車で何十キロも離れた店まで行ったとします。

交通費や時間の方が大きくなってしまえば、節約という目的から外れています。このような状態は本末転倒です。

勉強するための準備に時間をかけすぎる

勉強を始める前に、机の片付けや文房具の整理に何時間も使ってしまうケースです。

勉強しやすい環境を作ることは大切ですが、それだけで勉強時間がなくなってしまえば本末転倒です。

仕事を早くするための資料作りに時間をかけすぎる

仕事を効率よく進めるために作った表や資料を、見た目まで細かく直し続けることもあります。

資料を整えることに時間を使いすぎて、本来の仕事が遅れてしまえば本末転倒といえるでしょう。

健康のために無理をする

健康になるために運動をしているのに、無理をして体調を崩してしまうケースです。

「健康になる」という目的より「運動を続けること」が優先されており、本来の目的が入れ替わっています。

本末転倒の使い方と例文

本末転倒は、「本来の目的を忘れている」「優先するものが逆になっている」と伝えたいときに使います。

よく使われる形は、「本末転倒だ」「本末転倒になる」「本末転倒ではないか」などです。

日常生活で使う例文

  • 節約のために遠くの店まで車で行くのは、本末転倒だ。
  • 健康のための運動で睡眠不足になるのは、本末転倒ではないだろうか。
  • 部屋を片付けることに集中して、勉強できなくなっては本末転倒だ。
  • 旅行代を安くするために、移動時間が極端に長くなっては本末転倒だ。

仕事で使う例文

  • 会議を効率化するための準備に何時間もかけていては、本末転倒です。
  • 資料の見た目にこだわりすぎて提出が遅れるのは、本末転倒だ。
  • 作業を減らすために新しい手順を作ったのに、以前より作業が増えては本末転倒です。
  • お客様への対応を早くするためのルールで、対応が遅くなるのは本末転倒です。

本末転倒の言い換え・類語

本末転倒には、意味が近い言葉がいくつかあります。ただし、まったく同じ意味ではありません。

言葉簡単な意味
主客転倒中心となるものと、それに付くものが逆になること
目的と手段が逆になる方法を行うこと自体が目的になってしまうこと
優先順位を取り違える大切なことより別のことを先にしてしまうこと
元も子もないすべてを失い、何も残らなくなること

日常会話では、「目的と手段が逆になっている」「優先順位が逆になっている」と言い換えると、より意味が伝わりやすい場合があります。

「本末転倒」と「主客転倒」の違い

本末転倒は、大切なことと細かいことを取り違えることです。

一方、主客転倒(しゅかくてんとう)は、中心となるものと、それに付くものとの関係が逆になることを表します。

たとえば、商品を説明するために作った資料なのに、資料のデザインばかりが注目されて商品が伝わらない場合があります。

「何を優先するべきかが逆になった」という点では似ていますが、本末転倒の方が日常生活でも幅広く使われます。

「本末転倒」と「元も子もない」の違い

本末転倒と「元も子もない」も似ていますが、意味は異なります。

本末転倒は、大切なこととそうでないことが逆になることです。

一方、「元も子もない」は、欲張ったり無理をしたりした結果、もともと持っていたものまで失ってしまうことを表します。

たとえば、健康になるために運動しすぎて体調を崩した場合は「本末転倒」です。さらに無理を続けて運動そのものができなくなれば、「元も子もない」と表すこともできます。

本末転倒で間違えやすいポイント

単なる失敗という意味ではない

本末転倒は、単に失敗したときに使う言葉ではありません。

本来大切にするべきものと、それ以外のものの優先順位が逆になっていることが重要です。

「思った結果にならなかった」だけでは使わない

努力したものの、思ったような結果にならなかっただけなら、本末転倒とは限りません。

目的よりも方法や細かいことを優先した結果、目的から遠ざかっている場合に使います。

人を強く責める言い方になることもある

「それは本末転倒だ」と言うと、相手の考え方を否定しているように聞こえる場合があります。

仕事などでは、「この方法だと、本来の目的から外れてしまうかもしれません」のように言い換えると、やわらかく伝えられます。

本末転倒についてよくある質問

本末転倒は四字熟語ですか?

はい。本末転倒は「本・末・転・倒」の4文字からなる四字熟語です。

本末転倒は悪い意味で使いますか?

基本的には、物事の優先順位が間違っている状態を指して使います。

そのため、好ましくない状態を指摘するときに使われることが多い言葉です。

本末転倒を簡単な言葉にすると何ですか?

「大事なことと、そうでないことが逆になっている」と考えると分かりやすいでしょう。

「目的と手段が逆になっている」と言い換えられる場合もあります。

本末転倒と矛盾は同じ意味ですか?

同じ意味ではありません。

矛盾は、二つの考えや話の内容が食い違い、同時には成り立たないことです。本末転倒は、大切なこととそうでないことの優先順位が逆になることを表します。

まとめ|本末転倒とは何かを簡単に振り返る

本末転倒とは、大切なことと、それほど大切ではないことの順番や優先順位が逆になってしまうことです。

特に、「目的を達成するための方法だったはずなのに、方法そのものが目的になってしまった」という場面で使うと分かりやすいでしょう。

  • 読み方は「ほんまつてんとう」
  • 大切なことと細かいことが逆になること
  • 目的より方法を優先してしまったときにも使える
  • 「主客転倒」や「元も子もない」とは少し意味が違う
  • 日常生活だけでなく、学校や仕事でも使われる

本末転倒という言葉を見かけたら、「本来の目的より、別のことを優先していないか」と考えると意味を理解しやすくなります。

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