委嘱とは?読み方・意味と任命・委任・委託との違いを解説

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委嘱とは、かんたんに言うと、特定の仕事や役割を選んだ人に頼んで任せることです。読み方は「いしょく」です。

会社や学校、自治体などが、知識や経験を持つ人に委員や講師などの役割をお願いするときに使われます。日常会話よりも、正式な場面で見かけることが多い言葉です。

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目次

委嘱とは

委嘱とは、特定の仕事や役割を人に頼んで任せることです。「委」には任せる、「嘱」には頼むという意味があります。

単に作業をお願いするのではなく、選んだ人に正式な形で役割を任せる場合によく使われます。

例えば、専門家に調査を依頼したり、経験のある人に委員をお願いしたりする場面です。仕事を任せる期間が決められている場合にも使われます。

委嘱の読み方

委嘱の読み方は「いしょく」です。「いぞく」とは読みません。

「移植」や「異色」も同じ「いしょく」と読みます。ただし、それぞれ意味は異なります。

  • 委嘱:特定の仕事や役割を人に任せること
  • 移植:植物や体の一部などを別の場所へ移すこと
  • 異色:ほかとは違う特徴を持っていること

文章では漢字で見分けられます。会話では、前後の内容から判断します。

委嘱が使われる場面

委嘱は、会社や学校、自治体、団体などが、特定の人に仕事や役割を任せる場面で使われます。

よく使われるのは、次のような場面です。

  • 有識者に委員をお願いする
  • 専門家に調査や研究を任せる
  • 経験のある人に講師をお願いする
  • 作曲家に新しい曲の制作を頼む
  • 芸術家に記念作品の制作を頼む

例えば、学校が地域の歴史に詳しい人へ、特別授業の講師を正式にお願いする場面を考えると分かりやすいでしょう。

身近な言い方では「講師をお願いする」ですが、正式な文書や案内では「講師を委嘱する」と表せます。つまり、委嘱は「正式にお願いして役割を任せる」という意味を持つ言葉です。

委嘱の使い方と例文

委嘱は「委嘱する」「委嘱される」「委嘱を受ける」などの形で使います。

委嘱する

「委嘱する」は、仕事や役割を相手に頼んで任せることです。仕事をお願いする側が使います。

  • 会社は専門家に調査を委嘱した。
  • 実行委員会はデザイナーにポスター制作を委嘱した。
  • 学校は地域の有識者に講師を委嘱した。

委嘱される

「委嘱される」は、相手から仕事や役割を任されることです。お願いを受けた側について説明するときに使います。

  • 大学の先生が検討委員に委嘱された。
  • 経験を評価され、研修の講師に委嘱された。
  • 作曲家が記念式典の楽曲制作を委嘱された。

委嘱を受ける

「委嘱を受ける」も、仕事や役割を頼まれるという意味です。「委嘱される」とほぼ同じ場面で使えます。

  • 専門家として委員の委嘱を受けた。
  • 地域の団体から講師の委嘱を受けた。
  • 記念作品の制作について委嘱を受けた。

委嘱と任命の違い

委嘱は仕事や役割を頼んで任せること、任命は役職や地位に正式に就けることです。

言葉主な意味
委嘱特定の仕事や役割を頼んで任せる専門家に調査を委嘱する
任命役職や地位に正式に就ける部長に任命する

例えば、専門家に調査をお願いする場合は「委嘱」が合います。一方、その人を部長や責任者などの役職に就ける場合は「任命」が合います。

どちらも人に役割を任せる言葉ですが、役職や地位を与えることに重点があるかどうかが違います。

委嘱と委任の違い

委嘱は選んだ人に特定の仕事や役割を頼むこと、委任は仕事や判断などを相手に任せることです。

言葉主な意味使い方の例
委嘱特定の仕事や役割を人に頼む専門家に委員を委嘱する
委任仕事や判断を相手に任せる担当者に判断を委任する

委嘱は、委員や講師など、何を任せるのかが具体的な場面でよく使われます。委任は、仕事の進め方や判断を相手に任せる場合にも使われます。

委嘱と委託の違い

委嘱は特定の人に仕事や役割を任せるとき、委託は人や会社などに仕事を任せるときに使われることが多い言葉です。

言葉主な対象使われやすい場面
委嘱特定の人委員、講師、専門的な仕事などを任せる
委託人や会社、団体作業や業務を外部に任せる

例えば、専門家を委員として選び、役割をお願いする場合は「委嘱」が使われます。会社に清掃や配送などの業務を任せる場合は「委託」が使われます。

ただし、実際には似た場面で使われることもあります。委嘱は人や役割、委託は仕事や業務に重点があると考えると分かりやすいでしょう。

委嘱と似た言葉の違い

委嘱には、任命・委任・委託以外にも似た言葉があります。それぞれの意味を簡単に確認しておきましょう。

言葉意味
依頼相手に何かをお願いすること
嘱託特定の仕事を任せること。または、その仕事を任された人
受嘱委嘱を受けること
解嘱委嘱していた仕事や役割を解くこと

「依頼」は、日常でも広く使える言葉です。「委嘱」は、依頼よりも正式な印象があります。

委嘱を受けることは「受嘱」、委嘱を解くことは「解嘱」といいます。どちらも日常会話より、正式な文書などで見かける言葉です。

委嘱で間違えやすい点

必ずしも役職を与えるとは限らない

委嘱は、仕事や役割を任せることです。委嘱された人が、必ず新しい役職や肩書を得るとは限りません。

役職や地位に正式に就けることを表したい場合は、「任命」の方が合うことがあります。

人を雇うことと同じ意味ではない

委嘱は、仕事や役割をお願いすることを表す言葉です。人を雇うこと自体を意味する言葉ではありません。

そのため、「委嘱された」と書かれていても、それだけで働き方まで判断することはできません。

委嘱する側と受ける側を混同しない

仕事をお願いする側は「委嘱する」、お願いされた側は「委嘱される」または「委嘱を受ける」と表します。

  • 団体が専門家に委員を委嘱する。
  • 専門家が団体から委員の委嘱を受ける。

同じ出来事でも、どちらの立場から説明するかによって表現が変わります。

委嘱に関するよくある質問

委嘱状とは何ですか?

委嘱状とは、仕事や役割を正式に任せることを相手に伝える文書です。任せる役割や期間などが書かれます。

委嘱式とは何ですか?

委嘱式とは、委嘱する人に委嘱状を渡す式のことです。委員や地域の活動を担当する人などに、正式に役割をお願いする場面で行われます。

委嘱作品とは何ですか?

委嘱作品とは、依頼を受けて作られた作品です。音楽や美術などの分野で使われます。

例えば、式典のために作曲家へ新しい曲を依頼した場合、その曲は「委嘱作品」と呼ばれます。

委嘱の対義語は何ですか?

委嘱と反対の意味を持つ言葉として「解嘱」があります。読み方は「かいしょく」で、任せていた仕事や役割を解くことです。

委嘱とは何かを簡単に整理

委嘱とは、特定の仕事や役割を選んだ人に頼んで任せることです。読み方は「いしょく」で、委員や講師、専門的な仕事などをお願いする場面で使われます。

任命は役職や地位に就けること、委任は仕事や判断を任せること、委託は人や会社などに業務を任せることです。それぞれが何を重く見る言葉なのかに注目すると、違いを判断しやすくなります。

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