割愛とは、本当は伝えたい内容や残したい内容を、事情があって省くことです。読み方は「かつあい」です。
たとえば、発表する時間が足りず、用意していた説明の一部を省く場合があります。このようなときに「詳しい説明は割愛します」と表現できます。
割愛は、単にいらないものを消すという意味ではありません。この記事では、割愛の意味や使い方、省略との違い、ビジネスで使える例文や言い換えを分かりやすく解説します。
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割愛とは?意味を簡単に解説
割愛とは、本当は残したい内容や伝えたい内容を、時間などの事情によって省くことです。
文章を書ける長さに限りがある場合や、説明する時間が足りない場合によく使われます。
割愛の意味
割愛には、「大切に思うものを、惜しいと思いながら手放す」という意味があります。
現在は、文章や説明の一部を、やむを得ず省くという意味で広く使われています。
割愛の読み方は「かつあい」
割愛は「かつあい」と読みます。「わりあい」ではありません。
「割合」は「わりあい」と読みますが、「割愛」とは意味の異なる言葉です。
割愛を簡単に言うと何か
割愛を簡単に言うと、「本当は入れたいが、事情があって省くこと」です。
ただいらない内容を消すのではなく、残したい内容を仕方なく省く点が特徴です。
割愛の身近な例
割愛は、会社だけで使われる言葉ではありません。学校の発表や日常の文章でも使われます。
発表する時間が足りない場合
学校で10分間の発表を予定していたものの、当日に使える時間が5分へ短くなったとします。
用意した内容をすべて話せないため、細かな説明を省くことになりました。この場合は、次のように表現できます。
「時間の都合により、詳しい説明は割愛します」
この例では、本当は説明したい内容を、時間が足りないために省いています。そのため、「割愛」が合います。
長い文章の一部を省く場合
長い文章を読みやすくするため、細かな説明を省く場合があります。
重要な内容は残しながら、詳しい部分を省くときは「一部を割愛する」と表現できます。
割愛の本来の意味と語源
語源とは、その言葉が生まれたもとや、もともとの意味のことです。
割愛は、もともと「大切に思っているものを、思い切って手放す」という意味を持つ言葉です。
本来は大切なものを手放すという意味
「愛」には、大切に思う気持ちという意味があります。「割」には、断ち切るという意味があります。
この二つが合わさり、大切に思うものを、惜しいと思いながら手放すという意味になりました。
現在は説明や文章を省く意味でも使われる
現在は、説明、文章、発表などの一部を省く意味でよく使われています。
特に、「時間が足りない」「文章が長くなりすぎる」など、やむを得ない事情がある場面に合う言葉です。
割愛の正しい使い方と例文
割愛を使うときは、何を省くのかが分かるようにすると親切です。
また、省く理由を添えると、相手にも意図が伝わりやすくなります。
説明を割愛する場合
説明の一部を省く場合は、「詳しい説明は割愛します」と使えます。
何についての説明を省くのかを示すと、さらに分かりやすくなります。
- 基本的な操作方法の説明は割愛します。
- すでにご存じの内容については割愛します。
- 時間の都合により、詳しい説明は割愛します。
文章の一部を割愛する場合
報告書や記事では、長い引用や細かな説明を省くときにも使えます。
- 同じ内容が重なる部分は割愛しています。
- 詳しい計算の流れは割愛します。
- 個人が分かる部分は割愛して掲載します。
会議や発表で割愛する場合
会議や発表では、残り時間に合わせて説明を短くすることがあります。
- この項目は資料に書いてあるため、説明を割愛します。
- 時間が限られているため、具体的な事例は割愛します。
- 前回と同じ内容については割愛します。
割愛を使った例文
| 使う場面 | 例文 |
|---|---|
| 会議 | 時間の都合により、詳しい説明は割愛します。 |
| 発表 | 基本的な仕組みについては、説明を割愛します。 |
| メール | 前回と重なる内容については、割愛させていただきます。 |
| 報告書 | 一つ一つの事例については、この報告書では割愛します。 |
| 記事 | 細かな設定方法については、ここでは割愛します。 |
割愛と省略の違い
割愛と省略は、どちらも内容を省くときに使う言葉です。ただし、言葉が持つ意味には少し違いがあります。
割愛は残したい内容を省くこと
割愛は、本当は残したい内容を、事情があって省くことです。
「本当は伝えたいが、時間が足りないので省く」という気持ちが含まれます。
省略は内容を短くするために省くこと
省略とは、文章や説明の一部を省いて短くすることです。
省いた内容を惜しいと思っているかどうかは関係ありません。
割愛と省略の使い分け
| 言葉 | 意味 | 使う場面 |
|---|---|---|
| 割愛 | 本当は残したい内容を、事情があって省く | 時間や文章の長さに限りがあるとき |
| 省略 | 一部を省いて短くする | 文章や説明を簡単にするとき |
たとえば、発表で紹介したい事例を、時間不足で省く場合は「割愛」が合います。
一方、同じ説明を繰り返さないために一部を省く場合は、「省略」が合います。
割愛と削除の違い
割愛と削除も、内容をなくす点では似ています。しかし、意味と使う場面は異なります。
割愛は事情があって内容を省くこと
割愛は、説明や文章の流れを残しながら、一部を省くことです。
省いた内容を、別の資料や別の機会で説明することもあります。
削除は内容そのものを消すこと
削除とは、文章やデータなどを消すことです。
間違った情報やいらない文章を消す場合は、「割愛」ではなく「削除」が合います。
| 言葉 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| 割愛 | 残したい内容を事情があって省く | 時間がないため、事例の説明を割愛する |
| 削除 | 内容そのものを消す | 間違った文章を削除する |
ビジネスで割愛を使う場面
割愛は、会社の会議やメールなどでもよく使われます。
特に、限られた時間や文章の中で、細かな説明を省く場面に向いています。
会議や発表で使う場合
会議や発表では、使える時間が限られています。
資料に書いてある内容や、すでに説明した内容を省くときに使えます。
- こちらは資料に書いてあるため、説明を割愛します。
- 前回と同じ内容については割愛します。
- 時間の都合により、詳しい事例は割愛します。
ビジネスメールで使う場合
メールでは、長い説明や、前のメールと重なる内容を省くときに使えます。
相手に必要な情報まで省かないようにしましょう。省く理由や、詳しい情報を確認できる場所も添えると親切です。
- すでにご案内した内容については、割愛させていただきます。
- 詳しい内容はメールと一緒に送る資料に書いてあるため、本文での説明は割愛します。
- 前回と重なる内容については、割愛させていただきます。
報告書や資料で使う場合
報告書とは、結果や出来事をまとめた文書です。
報告書では、細かな数字や、一つ一つの事例を省くときに「割愛」を使えます。
- 一つ一つの対応内容については、この報告書では割愛します。
- 詳しい計算方法については割愛しています。
- 参考資料と重なる説明は割愛しています。
「割愛させていただきます」の意味と使い方
「割愛させていただきます」は、説明や文章を省くことを、相手に配慮しながら伝える表現です。
メールや会議でも使われますが、いつでも付ければよいわけではありません。
丁寧に伝えたい場面で使われる
相手に配慮しながら丁寧に伝えたいときは、「割愛させていただきます」と表現できます。
ただし、「割愛します」でも十分に丁寧な場合があります。短く分かりやすく伝えたいときは、「割愛します」で問題ありません。
必要な説明まで省かないようにする
相手が判断するために必要な情報は、省かないようにしましょう。
料金、期限、注意する点などは、時間が短くても明確に伝えることが大切です。
「割愛させていただきます」を使った例文
- 前回のご案内と重なる内容については、割愛させていただきます。
- 詳しい操作方法は資料に書いてあるため、ここでは割愛させていただきます。
- 時間の都合により、一つ一つの事例は割愛させていただきます。
割愛の言い換え・類語
割愛は、少しかたい印象を持つ言葉です。
相手や場面に合わせて、より分かりやすい言葉へ言い換えることもできます。
「省略します」と言い換える
「省略します」は、割愛よりも広い場面で使える表現です。
- 同じ内容が重なる説明は省略します。
- 細かな手順は省略します。
「説明を省きます」と言い換える
「説明を省きます」は、日常でも意味が伝わりやすい表現です。
- すでにご存じの内容は説明を省きます。
- 基本的な操作については説明を省きます。
「詳しい説明は控えます」と言い換える
細かな内容をあえて書かない場合は、「詳しい説明は控えます」と言い換えられます。
個人が分かる情報や、外の人に見せられない情報を含む場面にも使われます。
「詳しくはあとでご案内します」と言い換える
今回は説明を省き、あとで別に案内する場合に合う表現です。
- 詳しくはあとでご案内します。
- 詳しい手順は、別の資料でご案内します。
「時間の都合により説明を短くします」と言い換える
「割愛」という言葉が伝わりにくい相手には、意味をそのまま説明すると分かりやすくなります。
学生や、ビジネス用語に慣れていない人へ伝える場合にも向いています。
割愛を使うときの注意点
割愛は便利な言葉ですが、使い方によっては意味が伝わりにくくなります。
次の点を意識すると、自然で分かりやすい文章になります。
単にいらない内容を消す意味ではない
割愛は、単にいらないものを消すことを表す言葉ではありません。
特に、本当は残したい内容を、事情があって省く場面に合います。
間違った文章や、いらないデータを消す場合は、「削除」の方が適しています。
相手に必要な説明を勝手に省かない
説明を省きすぎると、相手が内容を理解できない場合があります。
どの情報が必要かを考え、大切な部分は残しましょう。
省く理由を添える
「説明は割愛します」だけでは、少し急な印象を与えることがあります。
「時間の都合により」「資料に書いてあるため」など、省く理由を添えると丁寧です。
何を省くのかを明確にする
「一部を割愛します」だけでは、どの部分を省いたのか分かりません。
「詳しい事例は割愛します」のように、省く内容を明確にしましょう。
割愛についてよくある質問
割愛とは簡単に言うと何ですか?
割愛とは、本当は残したい内容を、時間などの事情によって省くことです。
単にいらないものを消すという意味ではありません。
割愛と省略は同じ意味ですか?
似ていますが、完全に同じではありません。
割愛は、本当は残したい内容を省くことです。省略は、文章や説明を短くするために一部を省くことです。
割愛と削除は何が違いますか?
割愛は、事情があって内容を省くことです。
削除は、文章やデータなどを消すことです。間違った情報を消す場合は、「削除」を使います。
割愛はビジネスメールで使えますか?
割愛は、ビジネスメールでも使えます。
ただし、何を省くのか、なぜ省くのかを添えると、相手に伝わりやすくなります。
「割愛させていただきます」は失礼ですか?
一般的には、失礼な表現ではありません。
ただし、相手が必要とする説明まで省くと、不親切に感じられる場合があります。大切な情報は省かないようにしましょう。
「割愛します」だけでも丁寧ですか?
「割愛します」だけでも、一般的なビジネスの場面では丁寧な表現です。
何度も「させていただきます」を使うより、短く伝えた方が読みやすい場合もあります。
割愛の丁寧な言い換えは何ですか?
「説明を省かせていただきます」「詳しくはあとでご案内します」などに言い換えられます。
分かりやすさを重視する場合は、「時間の都合により、説明を短くします」でもよいでしょう。
公務員や教員が使う割愛も同じ意味ですか?
公務員や教員の人事では、一般的な「説明を省く」とは異なる意味で「割愛」が使われることがあります。
職員が別の役所や学校などへ移るときに使われる、人事に関する言葉です。一般的な割愛とは別のテーマとして考えると分かりやすいでしょう。
まとめ|割愛とは残したい内容を事情があって省くこと
割愛とは、本当は残したい内容や伝えたい内容を、時間などの事情によって省くことです。読み方は「かつあい」です。
割愛と省略は似ていますが、割愛には「本当は残したい内容を省く」という意味があります。間違った内容やいらない情報を消す場合は、「削除」の方が合います。
ビジネスでは、会議、メール、発表、報告書などで使われます。「時間の都合により」「資料に書いてあるため」など、省く理由を添えると伝わりやすくなります。
相手に必要な情報は残し、何を省くのかを明確にすることが、割愛を正しく使うポイントです。

