利他とは、かんたんに言うと「自分のことだけでなく、相手や周りの人のためを考えること」です。
「利他の心」「利他的な人」のような言い方で使われます。人を助けたり、相手の立場を考えて行動したりすることも、利他の一つです。
この記事では、利他とは何かという基本的な意味から、利他的な行動の例、利己との違いまで、初心者にも分かりやすく解説します。
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利他とは?意味を簡単に解説
利他(りた)とは、自分だけの利益を考えるのではなく、ほかの人の利益や幸せを考えることです。
「利」は利益や役に立つこと、「他」は自分以外の人を表します。そのため、利他は「ほかの人のためになること」と考えると分かりやすいでしょう。
ただし、利他は必ずしも大きな行動を意味する言葉ではありません。身近な人への小さな気配りも利他的な行動に含まれます。
身近な例で考える利他
たとえば、電車で席を必要としている人に席を譲る場面を考えてみましょう。
自分が座り続けることもできますが、「この人の方が席を必要としている」と考えて席を譲れば、相手のことを考えた行動になります。
ほかにも、困っている人に道を教える、仕事で忙しい人を手伝う、友人の相談を聞くなども身近な例です。
このように、自分以外の人のことを考えて行う行動が利他につながります。
利他的とはどういう意味?
利他的とは、自分よりも相手や周りの人の利益を考える様子を表す言葉です。
「利他的な行動」「利他的な考え方」「利他的な人」のように使われます。
たとえば、チームで仕事をしているとき、自分の担当だけを終わらせるのではなく、困っている人を手伝う行動は「利他的な行動」と表せます。
利他的な行動の具体例
利他的な行動は、特別な場面だけで行うものではありません。日常生活や学校、仕事の中にも多くあります。
- 困っている人に声をかける
- 人に道を教える
- 席を必要としている人に譲る
- 重い荷物を運ぶ人を手伝う
- 友人や家族の話を聞く
- チームの仕事を手伝う
- 自分が知っている情報を周りと共有する
共通しているのは、「自分だけが得をすればよい」と考えるのではなく、相手や周りの人にも目を向けていることです。
利他的な人とは?
利他的な人とは、周りの人の立場や気持ちを考えて行動できる人のことです。
たとえば、自分から手伝いを申し出たり、困っている人に声をかけたりする人が当てはまります。
ただし、「いつでも自分を後回しにする人」という意味ではありません。自分のことも大切にしながら、必要なときに周りへ目を向けることも利他的な考え方といえます。
利他と利己の違い
利他と一緒に覚えておきたい言葉が「利己(りこ)」です。
利他が「ほかの人の利益を考えること」であるのに対し、利己は「自分の利益を考えること」を意味します。
| 言葉 | 意味 | 考え方の例 |
|---|---|---|
| 利他 | ほかの人の利益を考える | 周りの人も助かる方法を考える |
| 利己 | 自分の利益を考える | 自分にとって得になる方法を考える |
この二つは反対の方向を表す言葉として使われます。
ただし、日常生活では「利他だけ」「利己だけ」と単純に分けられない場合もあります。自分と相手の両方にとってよい方法を考えることも大切です。
利他の心とは?
利他の心とは、自分だけでなく、相手や周りの人のことも考えようとする気持ちです。
大きなことをしなければならないわけではありません。「困っているようだから声をかけよう」「この情報はみんなにも伝えよう」と考えることも利他の心です。
つまり、利他の心は行動そのものではなく、周りの人を思いやる考え方や気持ちを表す言葉として使われます。
利他の精神とは?
利他の精神も、基本的には「自分だけでなく、ほかの人のためを考える姿勢」を表します。
「利他の心」と意味は近いですが、「精神」という言葉を使うことで、考え方や姿勢を強く表す場合があります。
学校や仕事では、「自分の役割だけを見るのではなく、周りと助け合う」といった考え方を表すときにも使われます。
利他主義とは?
利他主義とは、自分の利益だけでなく、ほかの人の利益や幸せを大切にしようとする考え方です。
「利他」は行動や考え方を広く表せますが、「利他主義」は、その考え方を重視する立場を表す言葉として使われます。
英語では「altruism(アルトルイズム)」と呼ばれます。
利他と自己犠牲は同じではない
初心者が間違えやすいのが、「利他=自分を犠牲にすること」と考えてしまう点です。
利他は、相手のためを考えることです。しかし、自分が無理をし続けなければならないという意味ではありません。
たとえば、自分に余裕があるときに困っている人を手伝うことも十分に利他的な行動です。
自分を大切にしながら、周りの人のことも考えるという捉え方が分かりやすいでしょう。
仕事で使われる利他の例
利他という言葉は、仕事の場面でも使われます。
たとえば、自分しか知らない仕事のやり方をチーム内で共有すると、ほかの人も同じ仕事を進めやすくなります。
また、困っている同僚を手伝ったり、相手が分かりやすいように資料を作ったりすることも、利他的な考え方につながります。
仕事における利他は、単に「人に親切にする」という意味だけではありません。周りの人が動きやすくなるように考えて行動することも含まれます。
「利他」の使い方と例文
利他は少しかたい言葉なので、日常会話よりも文章や仕事の場面で見かけることがあります。
- 周りの人を思いやる利他の心を大切にする。
- チームでは利他的な行動が大切になる。
- 自分の利益だけでなく、利他の視点も持つ。
- 彼は周囲をよく助ける利他的な人だ。
「利他的」という形にすると、人の行動や考え方を説明しやすくなります。
利他についてよくある質問
利他は何と読みますか?
「りた」と読みます。
「利他的」は「りたてき」、「利他主義」は「りたしゅぎ」と読みます。
利他の反対語は何ですか?
利他と反対の意味を表す言葉として「利己」があります。
利己は、自分の利益を中心に考えることです。「利他的」の反対として「利己的」という言葉も使われます。
利他と親切は同じですか?
意味は近いですが、まったく同じではありません。
親切は人にやさしく接したり助けたりする行動を表します。利他は、それより広く「ほかの人のためを考えること」を表します。
利他的な人とはどんな人ですか?
相手の立場を考え、必要なときに周りの人を助けられる人を「利他的な人」と表すことがあります。
自分の利益だけでなく、周りの人にとってどうなのかを考えられることが特徴です。
まとめ|利他とは周りの人のためを考えること
利他とは、自分だけでなく、ほかの人の利益や幸せを考えることです。
困っている人を手伝う、相手の立場を考える、知っている情報を周りと共有するといった身近な行動も利他につながります。
「利他的」「利他の心」「利他の精神」「利他主義」も、基本には「ほかの人のためを考える」という共通した考え方があります。
反対の意味を表す「利己」とあわせて覚えると、利他という言葉の意味をより理解しやすくなります。
