相殺とは?意味・読み方・使い方をわかりやすく解説

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相殺とは何かを初心者向けに説明した画像

相殺とは、かんたんに言うと、お互いに支払うお金を差し引き、残った金額だけを支払うことです。

たとえば、自分が友人に1,000円を借り、友人が自分に600円を借りているとします。この場合は、600円を差し引き、自分が400円だけ支払えば、お金の貸し借りを整理できます。

この記事では、相殺の意味や読み方、使われる場面を初心者向けに説明します。会社の取引での具体例や、差し引き、充当、値引きとの違いも紹介します。

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目次

相殺とは

相殺とは、お互いに支払うお金があるときに、二つの金額を差し引くことです。

それぞれが全額を支払うのではなく、差し引いて残った金額だけを支払います。お金のやり取りを少なくできるため、会社同士の取引などで使われます。

相殺の読み方は「そうさい」

相殺は「そうさい」と読みます。

「そうさつ」と読まれることもありますが、お金や取引について使う場合の正しい読み方は「そうさい」です。

相殺するとはどのような意味か

相殺するとは、受け取るお金と支払うお金を差し引き、残った金額だけをやり取りすることです。

たとえば、受け取るお金が10万円、支払うお金が6万円なら、6万円を差し引きます。その結果、受け取る金額は4万円になります。

相殺の意味を身近な例で説明

友人同士のお金の貸し借り

自分が友人に3,000円を借り、友人が自分に2,000円を借りているとします。

この場合、3,000円から2,000円を差し引けば、自分が友人に1,000円を支払うだけで済みます。

それぞれが全額を返しても、最後に残る金額は同じです。しかし、差額だけを支払う方が、お金のやり取りを簡単にできます。

買い物の返金と次回の支払い

前回の買い物で1,000円多く支払い、次回の請求額が5,000円だったとします。

多く支払った1,000円を次回の請求額から差し引くと、実際に支払う金額は4,000円です。

このように、返金する代わりに次回の支払いから差し引く場合にも、相殺という言葉が使われます。

相殺が使われる主な場面

相殺は、受け取るお金と支払うお金の両方がある場面で使われます。

個人同士のお金の貸し借りでも使えますが、会社のお金を管理する仕事でよく使われます。

会社同士がお互いに取引している場合

A社がB社に商品を売り、同時にB社から別の商品を買うことがあります。

この場合、A社とB社の両方に、受け取るお金と支払うお金が発生します。二つの金額を相殺し、差額だけを支払うことがあります。

売掛金と買掛金がある場合

売掛金とは、商品やサービスを先に売り、代金を後から受け取る場合の「まだ受け取っていないお金」です。

買掛金とは、商品やサービスを先に受け取り、代金を後から支払う場合の「まだ支払っていないお金」です。

同じ会社に対して売掛金と買掛金の両方がある場合は、二つの金額を相殺することがあります。

支払いすぎたお金がある場合

本来の金額より多く支払われたお金を「過入金」といいます。かんたんに言うと、支払いすぎたお金です。

過入金をすぐに返金せず、次回の請求額から差し引く場合があります。この方法も相殺の一例です。

返品やキャンセルがあった場合

商品を返品したり、申し込みをキャンセルしたりすると、支払った代金が返されることがあります。

次の取引が予定されている場合は、返す予定の金額を次回の請求額から差し引くことがあります。

相殺の仕組み

相殺では、まず受け取る金額と支払う金額を確認します。

次に、小さい方の金額を大きい方の金額から差し引きます。計算して残った金額だけを支払う、または受け取ります。

受け取る金額の方が大きい場合

受け取る金額が10万円、支払う金額が6万円だったとします。

10万円から6万円を差し引くため、相殺後に受け取る金額は4万円です。

10万円-6万円=4万円

支払う金額の方が大きい場合

支払う金額が10万円、受け取る金額が6万円だったとします。

10万円から6万円を差し引くため、相殺後に支払う金額は4万円です。

10万円-6万円=4万円

二つの金額が同じ場合

受け取る金額と支払う金額が同じなら、差し引いた後の金額は0円です。

実際にお金を振り込む必要はありません。ただし、どの取引を相殺したのかは記録しておきます。

相殺の具体例

10万円と6万円を相殺する例

A社がB社から受け取る予定の金額は10万円です。一方で、A社がB社へ支払う予定の金額は6万円です。

10万円から6万円を差し引くと、残りは4万円です。B社がA社へ4万円を支払えば、両方の会社のお金のやり取りを整理できます。

8万円と8万円を相殺する例

A社がB社から受け取る金額と、B社へ支払う金額が、どちらも8万円だったとします。

二つの金額を相殺すると、差額は0円です。振り込みは必要ありませんが、8万円ずつの取引があったことは記録します。

請求額から返金分を相殺する例

前回の取引で3,000円の払いすぎがあり、今回の請求額が2万円だったとします。

3,000円を差し引くと、実際に支払う金額は1万7,000円です。

相殺処理とは

相殺処理とは、受け取るお金と支払うお金を差し引き、元の金額や差額を記録する作業です。

会社では、経理の担当者が請求書や入金の記録を確認しながら行います。経理とは、会社のお金の出入りを記録し、管理する仕事です。

相殺処理を行う目的

  • お金を振り込む回数を減らす
  • 振込手数料を抑える
  • 入金と支払いを整理しやすくする
  • まだ支払っていない金額を確認しやすくする

振込手数料とは、銀行口座から別の口座へお金を送るときにかかる費用です。

相殺によって振り込みの回数を減らせば、手数料を抑えられる場合があります。

相殺処理の流れ

  1. 受け取る予定の金額を確認する
  2. 支払う予定の金額を確認する
  3. 差し引ける金額を確認する
  4. 差し引いた後の金額を計算する
  5. 元の金額と差し引いた金額を記録する
  6. 残った金額を支払う、または受け取る

会社によっては、相殺する前に相手の会社へ連絡します。お互いに金額を確認しておくと、支払いの行き違いを防ぎやすくなります。

相殺のメリット

お金のやり取りを減らせる

それぞれが全額を振り込む場合は、入金と支払いの両方が発生します。

相殺すれば、残った金額だけを支払えばよいため、お金のやり取りを簡単にできます。

振込手数料を減らせる

銀行振込では、振り込むたびに手数料がかかることがあります。

相殺によって振り込みの回数を減らせば、手数料を抑えられる場合があります。

入金と支払いを管理しやすくなる

取引の回数が多い会社では、入金や支払いの確認に手間がかかります。

相殺を使うと、実際に動くお金を少なくできるため、確認しやすくなる場合があります。

相殺するときの注意点

一方の判断だけで進めない

会社同士の取引では、一方の判断だけで相殺を進めない方がよい場合があります。

契約内容を確認し、必要に応じて相手の会社と金額や方法を話し合います。契約内容とは、取引を始めるときに、お互いに決めた約束です。

相殺する前の金額も記録する

相殺後の金額だけを記録すると、元の取引内容が分かりにくくなります。

受け取る予定だった金額、支払う予定だった金額、差し引いた金額、最後に残った金額を分けて記録します。

請求額と実際の支払額が違う場合がある

請求額とは、商品やサービスを提供した側が、相手に支払いを求める金額です。

相殺をすると、請求書に書かれた金額と、実際に振り込む金額が違う場合があります。

相殺したことを知らない人が見ると、まだ一部が支払われていないと勘違いすることがあります。そのため、差し引いた内容が分かる記録を残します。

取引の決まりを確認する

取引の種類や契約内容によっては、自由に相殺できない場合があります。

会社で判断に迷う場合は、経理の担当者などに確認するとよいでしょう。

相殺と差し引きの違い

差し引きとは、ある金額から別の金額を引くことです。日常生活でも広く使われます。

相殺は、お互いに受け取るお金と支払うお金があるときに、二つの金額を差し引くことです。

差し引きは広い意味で使われる

給与から税金を引く場合は、「給与から税金を差し引く」と表現します。

給与と税金は、お互いに支払い合う関係ではありません。そのため、通常は「給与と税金を相殺する」とはいいません。

相殺はお互いに支払いがある場合に使う

A社がB社へ支払うお金があり、B社もA社へ支払うお金があるとします。

このように、お互いに支払うお金を差し引く場合に「相殺する」という言葉を使います。

相殺と充当の違い

充当は「じゅうとう」と読みます。あるお金を、決まった支払いにあてることです。

相殺は、お互いの支払いを差し引くことです。充当は、預かっているお金などを別の支払いに使うことです。

相殺の例

A社がB社から受け取る10万円と、B社へ支払う6万円を差し引く場合は相殺です。

A社とB社の両方に、受け取るお金と支払うお金があります。

充当の例

契約を守るために、あらかじめ預けているお金を「保証金」といいます。

その保証金を、まだ支払っていない代金にあてる場合は充当です。お互いの支払いを差し引くのではなく、預けていたお金を支払いに使います。

相殺と値引きの違い

値引きとは、商品やサービスの価格を下げることです。

相殺は、商品の価格を下げることではありません。受け取る金額と支払う金額を差し引くことです。

値引きの例

1万円の商品を1,000円安くし、9,000円で販売する場合は値引きです。

商品の価格そのものが安くなっています。

相殺の例

1万円を受け取る予定があり、同じ相手へ1,000円を返す必要があるとします。

1,000円を差し引き、9,000円を受け取る方法が相殺です。商品の元の価格が安くなったわけではありません。

相殺の言い換えと類語

相殺は、場面に応じて次のように言い換えられます。

  • 差し引く
  • 残った金額を精算する
  • 支払額を調整する
  • 差額だけを支払う
  • お互いの支払いを整理する

精算とは、金額を計算して、お金の貸し借りや支払いを終わらせることです。

日常会話では「帳消しにする」と表現することもあります。ただし、帳消しには、借りや失敗などをなかったことにするという意味があります。

会社の取引では、「相殺する」や「差額を精算する」と表現した方が、内容を正確に伝えられます。

相殺を使った例文

会社の取引で使う例文

  • 売掛金と買掛金を相殺し、残った金額を支払います。
  • 今回の請求額から、前回の過入金を相殺します。
  • お互いの請求額を相殺した結果、支払額は3万円になりました。
  • 返金する金額は、次回の利用料金と相殺されます。

メールで使う例文

相殺についてメールで伝える場合は、元の金額と差し引いた金額を明記すると分かりやすくなります。

たとえば、次のように書けます。

「前回多くお支払いいただいた1,000円を、今回の請求額1万円から相殺します。今回のお支払額は9,000円です」

初心者が間違えやすい点

読み方を「そうさつ」と間違える

相殺の正しい読み方は「そうさい」です。

初めて見ると読み方が分かりにくいため、「そうさい」と覚えておきましょう。

相殺すると支払いがすべてなくなると思う

相殺しても、必ず支払いがなくなるわけではありません。

二つの金額が同じ場合は0円になります。金額に差がある場合は、残った金額を支払います。

値引きと同じだと考える

値引きは、商品やサービスの価格を安くすることです。

相殺は、二つの支払いを差し引くことです。商品やサービスの元の価格は変わりません。

相殺後の金額だけを見てしまう

相殺後に4万円を支払ったとしても、相殺する前の取引額が4万円とは限りません。

受け取る予定の10万円と、支払う予定の6万円を差し引いた結果、4万円になった可能性があります。

相殺に関するよくある質問

相殺とは、お金を払わなくてもよいという意味ですか

必ずしも、支払いがなくなるわけではありません。

お互いの金額を差し引き、残った金額だけを支払います。二つの金額が同じ場合は、支払額が0円になります。

相殺は個人同士でも使えますか

個人同士のお金の貸し借りでも使えます。

ただし、お互いが元の金額と差し引いた金額を確認し、納得したうえで行うことが大切です。

相殺と返金は同じですか

同じではありません。

返金は、受け取ったお金を相手へ返すことです。相殺は、返す予定の金額を別の請求額から差し引くことです。

相殺すると請求書は必要ありませんか

相殺をしても、元の取引内容が分かる書類や記録は必要です。

相殺する前の請求額、差し引いた金額、実際に支払う金額が分かるようにしておくと、後から確認しやすくなります。

相殺は英語で何といいますか

相殺は、英語では「offset」や「set off」などと表されることがあります。

使われる場面によって表現が変わるため、英語で書く場合は文章の内容を確認する必要があります。

相殺できない場合もありますか

取引の決まりや契約内容によっては、相殺できない場合があります。

会社の取引では、相手との約束や社内の決まりを確認してから進めるとよいでしょう。

相殺とは何かをまとめると

相殺とは、お互いに受け取るお金と支払うお金があるときに、二つの金額を差し引くことです。

読み方は「そうさい」です。相殺した後は、残った金額だけを支払う、または受け取ります。

相殺は、会社同士の取引、支払いすぎたお金、返品による返金、売掛金と買掛金の整理などで使われます。

初心者は、「お互いに支払うお金を差し引き、残った金額だけをやり取りすること」と覚えると分かりやすいでしょう。

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