最頻値とは、データの中で一番多く出てくる値のことです。 読み方は「さいひんち」です。
かんたんに言うと、最頻値は「一番よく出る数字」や「一番多く選ばれた答え」を見るためのものです。 この記事では、最頻値の意味、求め方、平均値や中央値との違いを、初心者向けにやさしく解説します。
ここだけ読めばOK
最頻値とは、データの中で一番多く出てくる値のことです。 たとえば「1、2、2、3、4」の中では、「2」が一番多く出ているので、最頻値は「2」です。
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最頻値とは

最頻値を簡単に言うと「一番多く出てくる値」
最頻値とは、データの中で一番多く出てくる値のことです。 データとは、集めた数字や情報のことです。
たとえば、次のような点数があるとします。
| データ | 60点、70点、70点、80点、90点 |
|---|---|
| 一番多く出ている値 | 70点 |
| 最頻値 | 70点 |
この中では、70点が2回出ています。 ほかの点数は1回だけです。
そのため、最頻値は70点です。
最頻値の読み方
最頻値は「さいひんち」と読みます。 「最も多く出る値」という意味です。
英語では「mode」といいます。 日本語でも、最頻値を「モード」と呼ぶことがあります。
最頻値はデータの特徴を見るための数字
最頻値を見ると、「何が一番多いのか」がわかります。 たとえば、アンケートで一番多かった答えや、お店で一番よく売れたサイズを見るときに使えます。
ここでいう特徴とは、「どんな値が多いか」「どんな答えが多いか」という全体の様子のことです。 ITの分野でも、集めたデータを見て、よく出る値を調べることがあります。
最頻値の身近な例
テストの点数で見る最頻値
次のようなテストの点数があったとします。
| 生徒 | 点数 |
|---|---|
| Aさん | 60点 |
| Bさん | 70点 |
| Cさん | 70点 |
| Dさん | 80点 |
| Eさん | 90点 |
この中で一番多く出ている点数は70点です。 そのため、最頻値は70点です。
最頻値を見ると、「この集まりでは70点の人が一番多い」とわかります。 平均点だけでは見えにくい特徴も見つけやすくなります。
アンケート結果で見る最頻値
好きな飲み物を聞いたアンケートを考えてみましょう。
| 飲み物 | 人数 |
|---|---|
| お茶 | 8人 |
| コーヒー | 5人 |
| 水 | 3人 |
| ジュース | 4人 |
一番多く選ばれたのは「お茶」です。 この場合、最頻値は「お茶」です。
最頻値は、数字だけでなく、名前や種類にも使えます。 「一番多いもの」を知りたいときに役立ちます。
買い物データで見る最頻値
服のお店で、売れたサイズを調べるとします。
| 売れたサイズ | M、L、M、S、M、L |
|---|---|
| 一番多いサイズ | M |
| 最頻値 | M |
この場合、Mサイズが一番多く売れています。 そのため、最頻値はMです。
お店では、よく売れるサイズを知ることで、在庫を考えやすくなります。 在庫とは、お店に置いておく商品の数のことです。
ITでは、このようなデータを表やシステムで集めて、売れ方を見ます。 最頻値は、その中で「一番多いもの」を見つけるときに使えます。
最頻値の求め方
最頻値は、同じ値が何回出ているかを数えると求められます。 下の図では、「4」が一番多く出ているため、最頻値は4になります。

同じ値が何回出るかを数える
最頻値の求め方は、むずかしくありません。 まず、同じ値が何回出ているかを数えます。
たとえば、次のデータで考えます。
1、2、2、3、4、4、4、5
| 値 | 出た回数 |
|---|---|
| 1 | 1回 |
| 2 | 2回 |
| 3 | 1回 |
| 4 | 3回 |
| 5 | 1回 |
このように、値ごとに何回出たかを数えます。
一番多く出た値を選ぶ
次に、出た回数が一番多い値を選びます。 先ほどの例では、4が3回出ています。
一番多く出ているのは4です。 そのため、最頻値は4です。
表にするとわかりやすい
データが多いときは、表にすると見やすくなります。 同じ値をまとめることで、一番多い値を見つけやすくなります。
最頻値は、複雑な計算というよりも「数えて比べる」考え方です。 初心者でも、表にすれば理解しやすいです。
たとえると
最頻値は、クラスで「一番多く選ばれた給食メニュー」を見るようなものです。 IT用語としては、集めたデータの中で一番多く出てくる値を表します。
平均値・中央値・最頻値の違い
平均値、中央値、最頻値は、どれもデータを見るための数字です。 ただし、見るポイントがそれぞれ違います。

平均値とは
平均値とは、すべての数字を合計して、データの数で割った値です。 よく「平均」と呼ばれます。
たとえば、60点、70点、80点の平均値は、次のように求めます。
60+70+80=210
210÷3=70
この場合、平均値は70点です。
中央値とは
中央値とは、データを小さい順に並べたとき、真ん中にくる値のことです。 データの中心あたりを見るために使います。
たとえば、50点、60点、70点、80点、90点の中央値は70点です。 真ん中にあるからです。
最頻値とは何が違うのか
最頻値は、一番多く出てくる値です。 平均値や中央値とは、見ているポイントが違います。
| 種類 | 意味 | 見るポイント |
|---|---|---|
| 平均値 | 全部をならした値 | 全体のだいたいの水準 |
| 中央値 | 真ん中の値 | データの中心 |
| 最頻値 | 一番多く出る値 | よく出る値・多く選ばれた値 |
たとえるなら、平均値は「みんなで同じように分けたときの数」です。 中央値は「順番に並んだときの真ん中」です。
最頻値は「一番よく選ばれたもの」です。 IT用語としては、データの中で一番多く出る値を表します。
平均値・中央値・最頻値の使い分け
平均値は、全体の目安を知りたいときに使います。 ただし、極端に大きい値や小さい値があると、結果が変わりやすいです。
中央値は、真ん中の値を見たいときに使います。 大きすぎる値や小さすぎる値の影響を受けにくいです。
最頻値は、一番多く出ている値を知りたいときに使います。 アンケート結果や売れ筋を見たいときに向いています。
平均値・中央値・最頻値の位置関係
極端に大きい数字があるデータでは、平均値が高いほうに引っ張られやすくなります。 一方で、最頻値は「一番多い値」を見るため、極端な数字の影響を受けにくいです。
たとえば、右側に大きく伸びたグラフでは、次の順番になりやすいです。
最頻値 < 中央値 < 平均値
これは、所得や売上のように、一部の大きな数字が平均を上げるデータで見られることがあります。 平均値、中央値、最頻値が何を表すのかを区別すると、データの見方がわかりやすくなります。
度数分布表やヒストグラムで見る最頻値
度数分布表での最頻値の求め方
度数分布表とは、数字をいくつかのグループに分けて、数をまとめた表です。 たとえば「0点以上20点未満」「20点以上40点未満」のように分けて、それぞれ何人いるかを見ます。
ここでいう度数とは、そのグループに入るデータの数のことです。 「人数」や「個数」と考えるとわかりやすいです。
| 点数の範囲 | 人数 |
|---|---|
| 0点以上20点未満 | 1人 |
| 20点以上40点未満 | 3人 |
| 40点以上60点未満 | 8人 |
| 60点以上80点未満 | 5人 |
| 80点以上100点以下 | 2人 |
この表では、40点以上60点未満の人数が一番多いです。 そのため、最頻値にあたる範囲は40点以上60点未満です。
階級値で最頻値を答える場合
階級とは、データを分けた範囲のことです。 たとえば「40点以上60点未満」のようなまとまりを指します。
この範囲の真ん中の値を「階級値」といいます。 読み方は「かいきゅうち」です。
たとえば、40点以上60点未満の階級値は、次のように考えます。
(40+60)÷2=50
この場合、階級値は50点です。 度数分布表から最頻値を見るときは、人数が一番多い階級の階級値を、最頻値の目安として使うことがあります。
ただし、場面によっては「一番多い階級」を見るだけで十分なこともあります。 表の見方に合わせて考えるとわかりやすいです。
ヒストグラムでの最頻値の見方
ヒストグラムとは、データの多さを棒で表したグラフです。 棒が高いほど、その範囲にデータが多いことを表します。
ヒストグラムで最頻値を見るときは、一番高い棒を見ます。 一番高い棒が、もっとも多くのデータが集まっている場所です。
データによっては、山が2つできることもあります。 その場合は、最頻値にあたる場所が2つあると考えられます。
平均値だけを見ると気づきにくいことも、ヒストグラムを見るとわかりやすくなります。 たとえば、「多いグループが2つに分かれている」といった特徴を見つけられます。
Excelで最頻値を求める方法
Excelでは関数で最頻値を求められる
Excelでも最頻値を求められます。 Excelとは、表を作ったり、計算したりするためのソフトです。
Excelの関数とは、決まった作業をしてくれる命令のようなものです。 たとえば、合計を出したり、平均を出したりできます。
最頻値を出したいときは、主に次の関数を使います。
| 関数 | 意味 | 使う場面 |
|---|---|---|
| =MODE.SNGL(範囲) | 最頻値を1つ返す | 最頻値を1つだけ知りたいとき |
| =MODE.MULT(範囲) | 複数の最頻値を返す | 最頻値が2つ以上ある可能性があるとき |
たとえば、A1からA10までの中で最頻値を求めるなら、次のように書きます。
=MODE.SNGL(A1:A10)
最頻値が複数ある可能性まで見たい場合は、次のように書きます。
=MODE.MULT(A1:A10)
最頻値が複数ある場合の注意点
データによっては、最頻値が2つ以上あることがあります。 たとえば、次のデータです。
1、1、2、2、3
この場合、1も2も2回ずつ出ています。 そのため、最頻値は1と2です。
MODE.SNGLは、最頻値を1つだけ返します。 一方、MODE.MULTは、複数の最頻値を返すために使えます。
最頻値が複数ありそうなときは、MODE.MULTを使うと確認しやすいです。
最頻値がない場合の注意点
すべての値が1回ずつしか出ない場合、最頻値がないと考えることがあります。 たとえば、次のデータです。
1、2、3、4、5
どの値も1回ずつです。 一番多く出ている値が決まらないため、最頻値なしと考えます。
Excelでいうエラーとは、答えをうまく出せないときに出る表示のことです。 最頻値がない場合は、#N/A と表示されることがあります。
最頻値が2つ以上ある場合・ない場合
最頻値で迷いやすいのは、最頻値が2つある場合や、最頻値がない場合です。 下の図では、その違いを分けて説明しています。

最頻値が2つ以上ある場合
最頻値は、必ず1つとは限りません。 同じ回数で一番多く出ている値が複数あれば、最頻値も複数になります。
| データ | 10、10、20、20、30 |
|---|---|
| 10の回数 | 2回 |
| 20の回数 | 2回 |
| 最頻値 | 10と20 |
このような場合は、「最頻値は10と20」と考えます。
すべての値が1回ずつ出る場合
すべての値が1回ずつ出る場合は、最頻値なしとすることがあります。 どれも同じ回数だからです。
たとえば「1、2、3、4、5」は、すべて1回ずつ出ています。 この場合は、一番多く出ている値が決まらないため、最頻値なしと考えます。
答え方で迷いやすいポイント
最頻値で迷いやすいのは、「一番大きい値」と間違えることです。 最頻値は、数の大きさではなく、出てくる回数を見ます。
たとえば、1、1、2、3、100というデータでは、最頻値は1です。 100が一番大きい値ですが、最頻値ではありません。
IT分野で最頻値が使われる場面
データ分析で「一番多いもの」を見る
IT分野では、集めたデータを見て、特徴を考えることがあります。 このような作業をデータ分析といいます。
最頻値は、その中で「一番多いもの」を見るときに使います。 たとえば、よく売れている商品、よく選ばれる回答、多く使われる設定などを見る場面です。
平均値だけで判断しないことが大切
データを見るときは、平均値だけで判断しないことが大切です。 平均値は便利ですが、極端な値があると、結果が変わりやすいです。
たとえば、ほとんどの人が50点でも、1人だけ100点だと、平均値が上がります。 このようなとき、最頻値を見ると「一番多い点数」がわかります。
外れ値があるときは見方に注意する
外れ値とは、ほかの値から大きく離れた値のことです。 たとえば、多くの人が50点前後なのに、1人だけ100点のような場合です。
外れ値があると、平均値は大きく動くことがあります。 一方で、最頻値は「一番多い値」を見るため、別の見方ができます。
平均値、中央値、最頻値をセットで見ると、データの特徴をよりつかみやすくなります。
初心者が間違えやすいポイント
最頻値は「一番大きい値」ではない
最頻値は、一番大きい値ではありません。 一番多く出てくる値です。
数字の大きさではなく、出た回数を見ます。 ここを分けて考えると、理解しやすくなります。
最頻値は必ず1つとは限らない
最頻値は、2つ以上になることがあります。 同じ回数で一番多く出ている値が複数ある場合です。
その場合は、複数の値を最頻値として考えます。 反対に、すべての値が1回ずつなら、最頻値なしと考えることがあります。
平均値・中央値・最頻値を混同しない
平均値、中央値、最頻値は、どれもデータを見るための数字です。 ただし、意味はそれぞれ違います。
平均値は「ならした値」です。 中央値は「真ん中の値」です。 最頻値は「一番多く出る値」です。
この3つをセットで見ると、データの特徴をよりつかみやすくなります。
最頻値に関するよくある質問
最頻値とは簡単に言うと何ですか?
最頻値とは、データの中で一番多く出てくる値のことです。 「一番よく出る値」と考えるとわかりやすいです。
最頻値の求め方は?
同じ値が何回出ているかを数えます。 その中で、一番多く出ている値が最頻値です。
最頻値と中央値の違いは何ですか?
中央値は、データを小さい順に並べたときの真ん中の値です。 最頻値は、一番多く出てくる値です。
中央値は「位置」を見ます。 最頻値は「回数」を見ます。
最頻値と平均値の違いは何ですか?
平均値は、すべての値を合計して、データの数で割った値です。 最頻値は、一番多く出てくる値です。
平均値は全体の目安を見たいときに使います。 最頻値は、よく出る値や多く選ばれたものを見たいときに使います。
最頻値が2つある場合はどうしますか?
同じ回数で一番多く出ている値が2つあれば、どちらも最頻値です。 たとえば、1、1、2、2、3なら、最頻値は1と2です。
最頻値がない場合はありますか?
あります。 すべての値が1回ずつしか出ない場合は、最頻値なしと考えることがあります。
「どれも同じ回数なので、一番多い値が決まらない」と考えるとわかりやすいです。
最頻値は英語で何といいますか?
最頻値は英語で「mode」といいます。 日本語でも「モード」と呼ぶことがあります。
Excelで最頻値は求められますか?
Excelでも最頻値を求められます。 最頻値を1つ求める場合は、MODE.SNGLを使います。
最頻値が複数ある可能性まで確認したい場合は、MODE.MULTを使います。 最頻値がない場合は、#N/A と表示されることがあります。
まとめ:最頻値とは一番多く出てくる値のこと
最頻値とは、データの中で一番多く出てくる値のことです。 読み方は「さいひんち」です。
最頻値は、アンケートで一番多く選ばれた答えや、お店で一番よく売れたサイズを見るときに役立ちます。 ITやデータ分析でも、データの特徴を知るために使われます。
平均値は「ならした値」、中央値は「真ん中の値」、最頻値は「一番多く出る値」です。 極端に大きい数字があるときは、平均値だけでなく、中央値や最頻値も見ると特徴をつかみやすくなります。
度数分布表では、一番人数や個数が多い範囲に注目します。 場面によっては、その範囲の真ん中の値である階級値を、最頻値の目安として使います。
一言でいうと
最頻値とは、「データの中で一番よく出る値」です。 数字の大きさではなく、出てくる回数を見るのがポイントです。
