関数とは、かんたんに言うと「入れたものに対して、決まった答えを返してくれる仕組み」です。
たとえば、Excelで合計を出すときに使うSUM関数も、関数の一つです。
この記事では、関数とは何かを初心者向けにわかりやすく解説します。Excelの関数、プログラミングの関数、数学の関数との違いもあわせて見ていきましょう。
ここだけ読めばOK
関数とは、入力(引数)をもとに、決まった処理をして、戻り値(結果)を返す仕組みです。
入力とは、関数に入れる数字や文字のことです。
引数(ひきすう)とは、関数に渡す材料のことです。
処理とは、計算したり、条件を見たりする作業のことです。
戻り値とは、関数から返ってくる答えのことです。
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関数とは?かんたんに言うと「入れると答えが返ってくる仕組み」

上の図のように、関数は「入力」「処理」「戻り値」の流れで考えると分かりやすくなります。
何かを入れると、決まった作業をして、答えを返してくれる仕組みです。
関数を理解するときは、まず「入力(引数)」「処理」「戻り値(結果)」の3つで考えるとよいでしょう。
- 入力(引数):関数に入れる数字や文字
- 処理:関数の中で行う計算や判断
- 戻り値(結果):関数から返ってくる答え
たとえば、「10」と「20」を入れると、「30」という答えを返す仕組みがあるとします。
このように、入れたものをもとに答えを返す仕組みが関数です。
身近な例で考える関数
関数は、自動販売機に少し似ています。
お金を入れて、飲み物のボタンを押すと、選んだ飲み物が出てきます。
- お金とボタン:入力(引数)
- 自動販売機の中の動き:処理
- 出てくる飲み物:戻り値(結果)
もちろん、関数は自動販売機そのものではありません。
ITでいう関数とは、入力された数字や文字をもとに、決まった作業をして、戻り値(結果)を返す仕組みです。
関数の基本は「入力(引数)」「処理」「戻り値(結果)」
関数は、むずかしい数式から考えなくても大丈夫です。
まずは、次の流れで見てみましょう。
| 流れ | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| 入力(引数) | 関数に入れるもの | 10と20 |
| 処理 | 関数の中で行う作業 | 2つの数を足す |
| 戻り値(結果) | 返ってくる答え | 30 |
この流れをつかむと、Excelの関数も、プログラミングの関数も理解しやすくなります。
関数を使うと何が便利なのか
関数を使うと、同じ作業を何度も手で行わなくてよくなります。
計算や判断をまとめておけるため、作業が楽になります。
同じ作業を何度も書かなくてよい
たとえば、たくさんの数字を合計したいとします。
毎回、1つずつ足していくのは手間がかかります。
Excelでは、SUM関数を使うと、指定した範囲の数字をまとめて合計できます。
このように、よく使う作業をひとまとめにしておけるのが、関数の便利なところです。
計算や判断をまちがえにくくなる
人が手で何度も同じ作業をすると、まちがいが起きることがあります。
関数を使えば、決まったルールにそって作業できます。
たとえば、合計を出す関数なら、指定した数字を同じ方法で合計します。
条件で結果を分ける関数なら、決めた条件にそって答えを返します。
あとから直しやすくなる
関数を使うと、作業の内容をまとめて管理できます。
そのため、あとから直すときも、どこを見ればよいか分かりやすくなります。
プログラミングでは、同じ作業を何か所にも書くより、関数としてまとめるほうが管理しやすくなります。
Excelの関数とは?よく使う例で見る

Excelの関数とは、表の中で計算や判断を自動で行うための仕組みです。
画像のように、SUM、AVERAGE、IFは、Excelでよく使われる関数です。
Excelとは、表を作ったり、数字を計算したりするソフトです。
Excelのように、表を使って計算しやすくするソフトを「表計算ソフト」と呼びます。
Excelの関数を使うと、合計、平均、条件による分け方などをかんたんに行えます。
SUM関数は合計を出す関数
SUM関数は、数字の合計を出す関数です。
たとえば、国語、数学、英語の点数を足したいときに使えます。
| 関数 | 役割 | 使う場面 |
|---|---|---|
| SUM | 合計を出す | 点数や売上を合計する |
SUMは、Excelでよく使われる代表的な関数です。
AVERAGE関数は平均を出す関数
AVERAGE関数は、平均を出す関数です。
平均とは、複数の数字をならして見たときの目安です。
| 関数 | 役割 | 使う場面 |
|---|---|---|
| AVERAGE | 平均を出す | テストの平均点を出す |
数字の全体の様子を知りたいときに使います。
IF関数は条件で結果を分ける関数
IF関数は、条件によって結果を分ける関数です。
条件とは、「もし〇〇なら」という決まりのことです。
たとえば、点数が60点以上なら「合格」、60点未満なら「不合格」と表示できます。
| 関数 | 役割 | 使う場面 |
|---|---|---|
| IF | 条件で結果を分ける | 点数によって合格・不合格を分ける 例:60点以上は合格、60点未満は不合格 |
IF関数を知ると、条件によって結果を変える考え方が分かりやすくなります。
Excel関数は表計算を楽にする道具
Excel関数は、表の中の計算や判断を楽にする道具です。
関数名をすべて知っている必要はありません。
まずは、「どんな作業を楽にする関数なのか」を理解すると、使い方をつかみやすくなります。
プログラミングの関数とは?処理をまとめた部品

プログラミングの関数とは、決まった処理をひとまとめにした部品のことです。
画像のように、引数を渡し、関数の中で処理をして、戻り値が返ってくる流れで考えると分かりやすくなります。
プログラミングとは、コンピューターにしてほしいことを順番に書くことです。
関数を使うと、同じ処理を何度も使いやすくなります。
同じ処理をまとめて名前を付ける
プログラムの中では、同じような処理を何回も使うことがあります。
プログラムとは、コンピューターに出す指示をまとめたものです。
そのたびに同じ内容を書くと、長くて読みにくくなります。
そこで、よく使う処理をまとめて名前を付けます。
これが、プログラミングでいう関数です。
引数とは、関数に渡す材料のこと
引数(ひきすう)は、少しむずかしく聞こえる言葉です。
かんたんに言うと、引数とは、関数に渡す材料のことです。
たとえば、合計を出す関数に「10」と「20」を渡すとします。
この「10」と「20」が引数です。
引数は、関数に「この値を使って作業してね」と渡すものだと考えると分かりやすいです。
戻り値とは、関数から返ってくる答えのこと
戻り値(もどりち)も、ITでよく使う言葉です。
かんたんに言うと、戻り値とは、関数から返ってくる答えのことです。
たとえば、10と20を足す関数なら、戻り値は30です。
「結果を返す」とは、関数が答えを返すという意味です。
| 言葉 | やさしい意味 | 例 |
|---|---|---|
| 引数 | 関数に渡す材料 | 10と20 |
| 処理 | 関数の中で行う作業 | 足し算をする |
| 戻り値 | 返ってくる答え | 30 |
数学の関数との違い

関数という言葉は、数学でも使われます。
画像のように、数学の関数とITの関数は、同じ「関数」という言葉でも、見方が少し違います。
数学の関数は「xを入れるとyが決まる関係」
数学の関数は、ある値を入れると、別の値が決まる関係を表します。
たとえば、xに数字を入れると、yの値が決まるような関係です。
グラフで表すこともあります。
ITでは「処理をまとめて使う仕組み」と考える
ITで関数という場合は、処理をまとめて使う仕組みとして考えることが多いです。
Excelでは、合計や平均を出すために関数を使います。
プログラミングでは、同じ処理を部品としてまとめるために関数を使います。
グラフや方程式の話は深追いしなくてよい
IT用語として関数を知りたい場合は、数学の関数を深く学ぶ必要はあまりありません。
まずは、入力(引数)、処理、戻り値(結果)の流れを理解するとよいでしょう。
この考え方が、Excelやプログラミングの関数を理解する土台になります。
関数が使われる場面
関数は、いろいろな場面で使われています。
代表的なのは、Excel、Googleスプレッドシート、プログラミング、Webサイトやアプリです。
ExcelやGoogleスプレッドシート
ExcelやGoogleスプレッドシートでは、表の中で関数を使います。
Googleスプレッドシートとは、インターネット上で使える表計算ソフトです。
合計、平均、文字数の数え上げ、日付の表示などに使えます。
たとえば、家計簿の合計を出すときにも関数が役に立ちます。
プログラミング
プログラミングでは、関数を使って処理をまとめます。
画面に文字を表示する処理、計算する処理、入力内容を確認する処理などを関数にできます。
関数を使うことで、プログラムを読みやすくできます。
Webサイトやアプリの中
Webサイトとは、インターネット上で見るページのことです。
アプリとは、スマホやパソコンで使うソフトのことです。
Webサイトやアプリの中でも、関数は使われています。
ボタンを押したときの動きや、入力された内容を確認する作業などに使われます。
ふだんは見えませんが、Webサイトやアプリの裏側で関数が動いていることがあります。
関数と似た言葉の違い
関数と似た言葉に、数式、計算式、プログラムがあります。
それぞれの違いをかんたんに整理します。
関数と数式の違い
数式とは、数字や記号を使って計算を表したものです。
関数は、決まった作業をして答えを返す仕組みです。
Excelでは、関数を数式の中で使うことがあります。
| 言葉 | 意味 |
|---|---|
| 数式 | 計算を表したもの |
| 関数 | 決まった作業をして答えを返す仕組み |
関数と計算式の違い
計算式は、計算の内容を表した式です。
たとえば、「10+20」は計算式です。
一方、SUM関数は、指定した範囲の数字をまとめて合計する仕組みです。
関数は、計算式よりも作業をまとめやすい形だと考えるとよいでしょう。
関数とプログラムの違い
プログラムとは、コンピューターにしてほしいことを順番に書いたものです。
関数は、そのプログラムの中で使う部品のようなものです。
大きなプログラムの中に、いくつもの関数が入っていることがあります。
初心者が間違えやすいポイント
関数は、最初はむずかしく見えるかもしれません。
ただし、基本の考え方はとてもシンプルです。
関数は数学だけの言葉ではない
関数は、数学だけで使う言葉ではありません。
Excelやプログラミングでも使われます。
ITの学習では、「入力(引数)をもとに処理をして、戻り値(結果)を返す仕組み」と考えると理解しやすくなります。
関数名をすべて知るより、役割を理解することが大切
Excelには多くの関数があります。
最初からすべてを知る必要はありません。
まずは、SUMは合計、AVERAGEは平均、IFは条件で分ける、というように役割を理解すると使いやすくなります。
Excel関数とプログラミングの関数は考え方が似ている
Excel関数とプログラミングの関数は、使い方は違います。
しかし、入力(引数)をもとに処理をして戻り値(結果)を返す、という考え方は似ています。
この共通点を知っておくと、IT用語としての関数を理解しやすくなります。
関数とは何かに関するよくある質問
関数とは簡単に言うと何ですか?
関数とは、入力(引数)をもとに、決まった処理をして、戻り値(結果)を返す仕組みです。
Excelでは合計や平均を出すときに使います。プログラミングでは、同じ処理をまとめるときに使います。
Excelの関数とは何ですか?
Excelの関数とは、表の中で計算や判断を自動で行うための仕組みです。
SUM関数なら合計、AVERAGE関数なら平均、IF関数なら条件による分け方ができます。
プログラミングの関数とは何ですか?
プログラミングの関数とは、決まった処理をまとめた部品のことです。
入力(引数)を受け取り、処理をして、戻り値(結果)を返すものだと考えると分かりやすいです。
関数と数式は同じですか?
同じではありません。
数式は、計算を表したものです。関数は、決まった作業をして答えを返す仕組みです。
Excelでは、数式の中で関数を使うことがあります。
関数電卓の関数とは同じ意味ですか?
考え方は近い部分があります。
関数電卓は、平方根や三角関数など、ふつうの電卓よりも多くの計算ができる電卓です。
ただし、この記事で説明している関数は、主にExcelやプログラミングで使う関数です。
まとめ:関数とは、入力から戻り値を返す便利な仕組み
関数とは、入力(引数)をもとに、決まった処理をして、戻り値(結果)を返す仕組みです。
Excelでは、合計や平均、条件による判断などに使われます。
プログラミングでは、同じ処理をまとめて、何度も使いやすくするために使われます。
関数を理解するときは、「入力(引数)」「処理」「戻り値(結果)」の3つを意識すると分かりやすくなります。
まずは、関数を「入れたものに対して、決まった答えを返してくれる仕組み」と考えるとよいでしょう。
