開発・運用・保守とは、かんたんに言うと、アプリや予約サイトなどのシステムを「作る」「動かす」「直す・守る」仕事のことです。
ここでいうシステムとは、スマホアプリ、ネットショップ、予約サイト、会社の仕事を助ける仕組みなどを指します。
開発は、新しいシステムや機能を作ることです。運用は、そのシステムを毎日安定して動かすことです。保守は、不具合を直したり、必要に応じて改善したりすることです。
この記事では、開発・運用・保守の違いや仕事内容、システム開発の流れを初心者向けにわかりやすく解説します。
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開発・運用・保守とは?かんたんに言うと「作る・動かす・直す」こと

開発・運用・保守とは、システムを作ってから使い続けるまでの大切な仕事です。
システムは、作ったら終わりではありません。多くの人が毎日使うため、安定して動かし、必要に応じて直す必要があります。
身近な例でいうと、家に近いイメージです。
- 開発:家を建てること
- 運用:毎日住めるように管理すること
- 保守:壊れた場所を直すこと
ただし、IT用語としての開発・運用・保守は、家ではなくシステムに対して使います。
つまり、開発はシステムを作る仕事、運用はシステムを安定して動かす仕事、保守はシステムを直して使い続けられるようにする仕事です。
開発とは?システムや機能を作ること
開発とは、新しいシステムや機能を作ることです。
機能とは、システムの中でできることです。たとえば、検索する、予約する、ログインする、保存する、といったものが機能です。
たとえば、ネットショップに「商品を検索する機能」を作ることは開発です。会社のアプリに「出勤時間を登録する機能」を作ることも開発にあたります。
開発では、まず何を作るのかを決めます。そのあと、画面の形や動き方を考え、実際にプログラムを作ります。
プログラムとは、コンピューターに「こう動いてください」と伝えるための命令のことです。システムを動かすための手順書のようなものです。
開発の仕事では、作ったあとにテストも行います。ここでいうテストとは、作ったシステムが正しく動くかを確認することです。
運用とは?システムを毎日安定して動かすこと
運用とは、完成したシステムを毎日安定して動かすことです。
システムは、作っただけでは使い続けられません。多くの人が安心して使えるように、日々の確認や管理が必要です。
たとえば、ネットショップなら、注文画面がきちんと動くかを確認します。会社のシステムなら、社員が朝から使える状態にしておきます。
運用では、次のような作業を行います。
- システムが動いているか確認する
- 大切なデータを保存する
- 使う人からの問い合わせに対応する
- 必要な設定を見直す
データとは、文字、数字、画像、記録など、コンピューターで扱う情報のことです。
運用は、システムを日々支える仕事です。目立ちにくい仕事ですが、使う人が安心してシステムを使うために欠かせません。
保守とは?不具合を直し、使い続けられるようにすること
保守とは、システムの不具合を直したり、必要に応じて改善したりすることです。
不具合とは、システムが思った通りに動かないことです。たとえば、ボタンを押しても反応しない、画面が正しく表示されない、入力した内容が保存されない、といった状態です。
保守では、まず原因を調べます。そのうえで、問題がある部分を直します。
改善とは、今より使いやすくしたり、分かりやすくしたりすることです。たとえば、入力しにくい画面を直す、項目を追加する、表示を見やすくする、といった作業です。
ネットショップで支払い方法を追加する場合や、予約サイトの入力項目を変更する場合も、保守の作業に含まれることがあります。
保守は、システムを長く使うための大切な仕事です。
開発・運用・保守の違いをわかりやすく比較
開発・運用・保守の違いは、役割で見ると分かりやすくなります。
開発は「作る」、運用は「動かす」、保守は「直す・改善する」仕事です。
| 項目 | 開発 | 運用 | 保守 |
|---|---|---|---|
| かんたんな意味 | 作る | 動かす | 直す・改善する |
| 主な仕事 | 新しいシステムや機能を作る | システムを安定して使えるようにする | 不具合や変更に対応する |
| よくある作業 | 設計、プログラム作成、テスト | 確認、設定、問い合わせ対応、データ保存 | 不具合修正、更新、改善 |
| 仕事のイメージ | 新しく作る | 止まらないように見守る | 問題を直してよくする |
開発は「新しく作る」仕事
開発は、まだないシステムや機能を作る仕事です。
たとえば、新しいアプリを作る、予約機能を追加する、会社の仕事を楽にする画面を作る、といった作業です。
運用は「止まらないように見守る」仕事
運用は、システムが毎日使えるように見守る仕事です。
たとえば、朝からシステムが使えるかを確認したり、問題が起きていないかを調べたりします。
保守は「問題を直して改善する」仕事
保守は、システムに問題が起きたときに直す仕事です。
また、使いやすくするために小さな改善を行うこともあります。
システム開発の流れ|企画・要件定義・設計・開発・運用・保守

システムは、いきなり作り始めるわけではありません。
多くの場合、企画、要件定義、設計、開発、運用、保守という流れで進みます。
工程とは、作業の流れのことです。システムを作るときは、考える、決める、作る、動かす、直す、という順番で進みます。
- 企画
- 要件定義
- 設計
- 開発
- 運用
- 保守
この流れを知ると、開発・運用・保守がシステム全体のどこにある仕事なのか分かりやすくなります。
企画とは「何を作るか」を考えること
企画とは、どのようなシステムを作るかを考えることです。
たとえば、「予約の手続きをネットでできるようにしたい」「紙の申請を減らしたい」といった目的を整理します。
要件定義とは「必要なこと」を決めること
要件定義とは、システムに必要なことを決める作業です。
要件とは、「必要な条件」という意味です。たとえば、ログインできること、検索できること、データを保存できることなどを決めます。
要件定義は難しく聞こえますが、「このシステムで何ができればよいか」をはっきりさせる作業です。
設計とは「どう作るか」を決めること
設計とは、システムをどう作るかを決めることです。
家を建てる前に図面を作るように、システムでも作る前に全体の形を考えます。
IT用語としての設計では、画面の形、データの持ち方、処理の流れなどを整理します。
開発・運用・保守はシステムを支える後半の工程
開発は、設計をもとにシステムを作る工程です。
そのあと、作ったシステムを安定して動かす運用が始まります。さらに、必要に応じて直したり改善したりする保守が続きます。
つまり、システムは作って終わりではありません。作ったあとも、運用と保守によって使い続けられます。
開発・運用・保守が使われる場面

開発・運用・保守という言葉は、さまざまなITの現場で使われます。
会社のシステムだけでなく、スマホアプリやWebサービスでも使われます。
会社の業務システム
業務システムとは、会社の仕事を助けるシステムのことです。
たとえば、勤怠管理、在庫管理、売上管理、経費精算などがあります。
勤怠管理とは、出勤や退勤の時間を記録することです。在庫管理とは、商品や材料がどれだけ残っているかを管理することです。
経費精算とは、仕事で使ったお金を会社に申請して、確認してもらうことです。
これらのシステムも、最初に開発されます。そのあと、社員が使えるように運用され、不具合や変更があれば保守されます。
スマホアプリやWebサービス
スマホアプリやWebサービスでも、開発・運用・保守は必要です。
Webサービスとは、インターネット上で使うサービスのことです。たとえば、動画サービス、予約サイト、学習サイト、ネットショップなどがあります。
新しい機能を作るのが開発です。毎日使えるようにするのが運用です。問題があれば直すのが保守です。
ネットショップや予約サイト
ネットショップや予約サイトでは、システムが安定して動くことが大切です。
注文や予約がきちんとできるように運用します。表示の不具合や支払い画面の問題があれば、保守で対応します。
開発と運用保守はどっちがよい?仕事内容の違い
開発と運用保守は、どちらが上というものではありません。
仕事内容が違うため、向いている人も少し違います。
新しいものを作りたい人は開発に向いている
新しい画面や機能を作るのが好きな人は、開発に向いています。
開発では、まだ形になっていないものを作る楽しさがあります。自分が作った機能が動いたときに、達成感を得やすい仕事です。
安定して支えたい人は運用に向いている
システムを安定して動かすことにやりがいを感じる人は、運用に向いています。
運用では、日々の確認や対応が大切です。大きな問題を防ぐために、地道な作業をていねいに行います。
原因を調べて直したい人は保守に向いている
問題の原因を調べて直すのが好きな人は、保守に向いています。
保守では、「なぜ動かないのか」「どこを直せばよいのか」を考えます。落ち着いて原因を探す力が役立ちます。
運用保守から開発に進むことはできる?
運用保守から開発に進むことはできます。
運用保守では、実際に使われているシステムを見ながら学べます。そのため、システムがどのように動いているかを理解しやすいです。
また、利用者の困りごとや、よく起きる問題も知ることができます。この経験は、開発の仕事でも役立ちます。
開発に進みたい場合は、プログラムの基本やテストの考え方を少しずつ学ぶとよいです。
運用保守の経験は、開発に進むための土台になります。
最近は開発と運用が協力する形も増えている
以前は、開発でシステムを作り、そのあと運用や保守の担当者に引き継ぐ流れが一般的でした。
しかし、最近のWebサービスやスマホアプリでは、開発と運用が協力しながら、小さな改善をくり返す形も増えています。
このような考え方をDevOpsと呼ぶことがあります。DevOpsとは、開発を意味するDevelopmentと、運用を意味するOperationsを組み合わせた言葉です。
DevOpsでは、開発する人と運用する人が別々に動くのではなく、協力しながらシステムをよくしていきます。
また、運用の仕事では、手作業を減らすために自動化が使われることもあります。自動化とは、人が毎回行っていた作業を、コンピューターに任せることです。
さらに専門的な現場では、運用を自動化してシステムを安定させるSREという仕事もあります。
ただし、初心者のうちはまず、開発は「作る」、運用は「動かす」、保守は「直す・改善する」と理解しておけば十分です。
開発・運用・保守で初心者が間違えやすい点

開発・運用・保守は似た場面で使われるため、初心者は混同しやすい言葉です。
ここでは、よくある間違いを整理します。
運用と保守は同じ意味ではない
運用と保守は近い言葉ですが、同じ意味ではありません。
運用は、システムを毎日安定して動かすことです。保守は、不具合を直したり、必要な変更を行ったりすることです。
ただし、実際の仕事では「運用保守」とまとめて呼ばれることがあります。
保守は古い仕事ではなく、システムを守る大切な仕事
保守という言葉から、古いものを直すだけの仕事と思われることがあります。
しかし、保守はシステムを長く使い続けるために必要な仕事です。使う人が困らないように、問題を直したり改善したりします。
開発だけでシステムは終わらない
システムは、開発して完成したら終わりではありません。
多くのシステムは、完成したあとに運用されます。そして、必要に応じて保守されながら使い続けられます。
開発・運用・保守は、それぞれがつながっている仕事です。
開発・運用・保守の英語表現
開発・運用・保守は、英語では次のように表されることがあります。
| 日本語 | 英語表現 | 意味 |
|---|---|---|
| 開発 | Development | システムや機能を作ること |
| 運用 | Operation | システムを動かすこと |
| 保守 | Maintenance | システムを直したり、使い続けられるようにしたりすること |
英語表現を覚える場合も、まずは日本語の意味を押さえることが大切です。
Developmentは「作る」、Operationは「動かす」、Maintenanceは「直す・保つ」と考えると分かりやすいです。
開発・運用・保守に関するよくある質問
開発・運用・保守の順番は?
一般的には、開発、運用、保守の順番で考えると分かりやすいです。
まずシステムを開発します。そのあと、実際に使えるように運用します。使っている中で問題や変更があれば、保守で対応します。
運用保守と開発はどちらが難しい?
どちらも大切な仕事で、難しさの種類が違います。
開発は、新しいものを作る力が求められます。運用保守は、システムを安定して使えるように支える力が求められます。
どちらが難しいかは、人によって感じ方が変わります。
システム開発と保守運用の違いは?
システム開発は、主に新しいシステムや機能を作ることです。
保守運用は、完成したシステムを動かし続けたり、問題があれば直したりすることです。
つまり、システム開発は「作る仕事」、保守運用は「使い続けられるように支える仕事」と考えると分かりやすいです。
開発・運用・保守は未経験でも理解できる?
はい。基本の考え方は、未経験でも理解できます。
まずは、開発は作る、運用は動かす、保守は直す・改善する、と覚えるとよいです。
細かい作業は仕事や会社によって違いますが、大きな意味はこの3つで整理できます。
DevOpsとは何ですか?
DevOpsとは、開発と運用が協力してシステムをよくしていく考え方です。
初心者のうちは、開発と運用の間にある壁を小さくして、より早く改善する方法と考えると分かりやすいです。
まとめ|開発・運用・保守とは、システムを作り、動かし、守る仕事
開発・運用・保守とは、システムを作り、動かし、守るための仕事です。
開発は、新しいシステムや機能を作ることです。運用は、完成したシステムを毎日安定して動かすことです。保守は、不具合を直したり、必要に応じて改善したりすることです。
開発・運用・保守の違いは、「作る」「動かす」「直す・改善する」と考えると分かりやすくなります。
また、最近はDevOpsのように、開発と運用が協力しながら改善を進める考え方も広がっています。
ただし、まずは基本として、開発は「作る」、運用は「動かす」、保守は「直す・守る」と覚えておけば大丈夫です。
システムは、作って終わりではありません。運用と保守によって、長く安心して使い続けられます。

