リードタイムとは、かんたんに言うと「始めてから終わるまでにかかる時間」のことです。
たとえば、ネット通販で商品を注文してから家に届くまでの時間も、リードタイムの一つです。ビジネスでは、発注、製造、配送、作業などにかかる時間を考えるときに使われます。
発注とは、商品や部品を注文することです。この記事では、リードタイムの意味、身近な例、納期との違い、短縮する方法を初心者向けにわかりやすく解説します。
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リードタイムとは

リードタイムとは、ある作業や手続きが始まってから、終わるまでにかかる時間のことです。
商品を注文してから届くまで、材料を用意してから製品ができるまで、仕事を依頼してから完了するまでなど、いろいろな場面で使われます。
リードタイムの意味
リードタイムは、「待つ時間」や「必要な時間」と考えるとわかりやすいです。
たとえば、商品を注文してから3日後に届く場合、その商品のリードタイムは3日といえます。
ただし、リードタイムは配送だけの言葉ではありません。仕事、製造、発注、開発など、始まりから終わりまでの時間を表す言葉です。
リードタイムの英語表記
リードタイムは、英語で「lead time」と書きます。
ビジネスの資料では、「LT」と略して書かれることもあります。ただし、初めて読む人には伝わりにくいため、初心者向けの記事や説明では「リードタイム」と書くほうが親切です。
リードタイムの言い換え
リードタイムは、次のように言い換えられます。
- 完了までにかかる時間
- 注文してから届くまでの時間
- 依頼してから終わるまでの時間
- 準備から完了までの期間
むずかしく考える必要はありません。リードタイムは「どれくらい時間がかかるか」を表す言葉です。
リードタイムの身近な例
リードタイムは、ふだんの生活にもあります。
仕事の言葉として使われることが多いですが、身近な例で考えると理解しやすくなります。
ネット通販で商品が届くまでの時間
ネット通販で商品を注文します。注文してから2日後に商品が届いた場合、注文から到着までのリードタイムは2日です。
この場合のリードタイムには、注文の確認、商品の準備、出荷、配送などの時間が含まれます。出荷とは、商品を倉庫やお店から送り出すことです。
飲食店で注文してから料理が出るまでの時間
飲食店で料理を注文してから、料理が席に届くまでの時間もリードタイムとして考えられます。
注文を受ける、調理する、盛り付ける、運ぶ。この一連の時間がリードタイムです。
仕事を依頼してから完了するまでの時間
会社で資料作成を依頼して、翌日に完成したとします。この場合、依頼から完成までのリードタイムは1日です。
実際の作業時間が2時間でも、完了までに1日かかっていれば、リードタイムは1日と考えます。
ビジネスで使うリードタイムとは
ビジネスで使うリードタイムとは、仕事や取引が始まってから終わるまでにかかる時間のことです。
リードタイムがわかると、予定を立てやすくなります。また、お客さまに「いつ届くか」「いつ終わるか」を伝えやすくなります。
発注から納品までのリードタイム
会社が商品や部品を注文したあと、実際に届くまでの時間をリードタイムといいます。
納品とは、注文された商品や仕事の成果を相手に渡すことです。
たとえば、月曜日に部品を発注して、木曜日に届く場合、発注から納品までのリードタイムは3日ほどです。
この時間が長くなると、必要なときに商品や部品が足りなくなることがあります。そのため、企業ではリードタイムをよく確認します。
営業で使うリードタイム
営業では、お客さまに提案してから契約になるまでの時間をリードタイムとして見ることがあります。
たとえば、問い合わせから契約までに2週間かかる場合、その営業活動のリードタイムは約2週間です。
どこで時間がかかっているかを見ることで、説明の流れや確認の方法を見直しやすくなります。
ITの仕事で使うリードタイム
ITの仕事でも、リードタイムは使われます。ITとは、パソコンやインターネット、システムなどの情報技術のことです。
たとえば、システムの修正を依頼してから、実際に使えるようになるまでの時間です。
作業そのものは短くても、確認やテストに時間がかかることがあります。テストとは、直した内容が正しく動くか確認することです。
そのため、ITでは「作業時間」だけでなく「完了までの時間」を見ることが大切です。
物流で使うリードタイムとは
物流で使うリードタイムとは、商品を出荷してから相手に届くまでにかかる時間のことです。
物流とは、商品を運んだり届けたりする流れのことです。物流では、配送日数や出荷準備の時間が関係します。
出荷から配達までにかかる時間
商品を倉庫から出して、配達先に届くまでの時間が物流のリードタイムです。
たとえば、出荷の翌日に届く場合は、出荷から配達までのリードタイムは1日といえます。
ただし、地域、配送方法、休日、天候などによって変わることがあります。
リードタイム1日・2日の考え方
リードタイム1日とは、始まりから完了までに1日かかるという意味です。
たとえば、今日出荷して明日届く場合、「リードタイム1日」と表すことがあります。
リードタイム2日なら、完了までに2日かかるという意味です。ただし、会社や業界によって数え方が違う場合があります。
営業日で数える場合の注意点
リードタイムは、カレンダーの日数で数える場合と、営業日で数える場合があります。
営業日とは、その会社やお店が仕事をしている日のことです。土日や祝日を数えない場合があります。
たとえば、金曜日に注文して「リードタイム1営業日」と書かれている場合、土日をはさんで月曜日以降になることがあります。
製造業で使うリードタイムとは
製造業で使うリードタイムとは、材料の準備から製品が完成するまでにかかる時間のことです。
製造業とは、商品や部品など、ものを作る仕事のことです。ものを作る仕事では、リードタイムを短くすることで、早く商品を届けやすくなります。
材料を用意してから製品ができるまでの時間
製品を作るには、材料の準備、加工、組み立て、確認、出荷などの流れがあります。
加工とは、材料に手を加えて形や性質を変えることです。この全体にかかる時間が、製造業でのリードタイムです。
作る時間だけでなく、材料待ちや確認待ちの時間も含まれる点が大切です。
生産リードタイムと調達リードタイム
製造業では、リードタイムを分けて考えることがあります。
生産リードタイムは、製品を作るためにかかる時間です。生産とは、商品や製品を作ることです。
調達リードタイムは、材料や部品を手に入れるまでにかかる時間です。調達とは、必要なものを用意することです。
どちらかが長いと、全体の完成も遅くなりやすくなります。
在庫管理との関係
在庫とは、売る前や使う前に手元にある商品や部品のことです。
在庫管理とは、商品や部品を多すぎず少なすぎず持つようにすることです。
リードタイムが長いと、早めに注文しておく必要があります。そのため、多めに在庫を持つことがあります。
リードタイムが安定していると、必要な量を考えやすくなります。
リードタイムと納期の違い

リードタイムと納期は似ていますが、意味は同じではありません。
リードタイムは「かかる時間」で、納期は「完了する日」です。
リードタイムは「かかる時間」
リードタイムは、始まりから終わりまでの長さを表します。
たとえば、「注文から到着まで3日かかる」という場合、その3日がリードタイムです。
納期は「完了する日」
納期は、商品や仕事を相手に渡す日を表します。
たとえば、「納期は7月10日です」という場合、7月10日が完了予定の日です。
リードタイムは時間の長さ、納期は日付と考えるとわかりやすいです。
混同しやすい例
「リードタイムは3日です」と言われた場合、今日から3日後に完了するという意味で使われることがあります。
一方で、「納期は金曜日です」と言われた場合、金曜日が完了する日です。
似ていますが、見ているものが違います。リードタイムは期間、納期は期限です。
リードタイムの数え方・計算方法
リードタイムは、基本的には「完了した日」から「始まった日」をもとに考えます。
ただし、実際には会社や業界によって数え方が少し変わることがあります。
基本の計算式
リードタイムの考え方は、次のようにシンプルです。
リードタイム = 完了までにかかった時間
たとえば、注文から到着まで4日かかった場合、リードタイムは4日です。
カレンダーの日数で数える場合
カレンダーの日数で数える場合は、土日や祝日も含めて数えます。
月曜日に注文して木曜日に届く場合、リードタイムは3日ほどです。
個人向けの通販では、この考え方が使われることがあります。
営業日で数える場合
営業日で数える場合は、会社が休みの日を数えません。
たとえば、金曜日に注文して、翌営業日に処理される場合、土日をはさむと月曜日になることがあります。
そのため、リードタイムを見るときは「営業日なのか」「カレンダーの日数なのか」を確認すると安心です。
リードタイムが長いと起きやすいこと
リードタイムが長いと、仕事や取引の予定が立てにくくなることがあります。
ただし、リードタイムが長いこと自体が必ず悪いわけではありません。大切なのは、かかる時間を把握しておくことです。
お客さまを待たせてしまう
商品やサービスの提供までに時間がかかると、お客さまを待たせることがあります。
あらかじめリードタイムを伝えておくと、相手も予定を立てやすくなります。
在庫やコストが増えやすい
リードタイムが長いと、商品や部品を早めに用意する必要があります。
その結果、在庫を多く持つことがあります。在庫が多いと、保管する場所や管理の手間が増えます。
コストとは、費用のことです。お金だけでなく、手間や時間をふくめて使うこともあります。
予定が立てにくくなる
完了までの時間がわからないと、次の予定を組みにくくなります。
リードタイムを知っておくと、いつ発注するか、いつ作業を始めるかを考えやすくなります。
リードタイムを短縮するメリット
リードタイムを短縮するとは、始まりから終わりまでにかかる時間を短くすることです。
仕事の流れがよくなると、お客さまにも社内にもよい影響があります。
早く届けられる
リードタイムが短くなると、商品やサービスを早く届けやすくなります。
お客さまにとっては、待つ時間が短くなるため、利用しやすくなります。
ムダな待ち時間を減らせる
リードタイムには、実際に作業している時間だけでなく、待っている時間も含まれます。
確認待ち、部品待ち、返事待ちなどを減らすと、全体の時間を短くしやすくなります。
仕事の流れが見えやすくなる
リードタイムを見直すと、どこで時間がかかっているかがわかります。
流れが見えると、改善しやすくなります。改善とは、今よりよい状態に直すことです。
リードタイムを短縮する方法

リードタイムを短縮するには、作業を急がせるだけではうまくいきません。
全体の流れを見て、待ち時間やむだを減らすことが大切です。
作業の流れを見える化する
まず、作業の流れを書き出します。
見える化とは、作業の流れや状況を表やメモにして、だれでも見てわかるようにすることです。
「いつ始まり、どこで止まり、いつ終わるのか」を見えるようにします。
流れが見えると、どこを直せばよいか考えやすくなります。
待ち時間を減らす
リードタイムが長くなる原因の多くは、待ち時間です。
作業待ち、承認待ち、確認待ちが多いと、実際の作業時間よりも完了までの時間が長くなります。
承認とは、内容を確認して「これでよい」と認めることです。
待ち時間を減らすだけでも、リードタイムは短くなりやすいです。
確認や承認の回数を見直す
確認や承認は大切です。ただし、回数が多すぎると時間がかかります。
必要な確認を残しながら、同じ内容を何度も確認していないか見直すとよいです。
在庫や発注のルールを整える
物流や製造業では、在庫や発注のルールも大切です。
よく使うものが毎回不足すると、材料待ちの時間が増えます。
必要なものを必要な時期に用意できるようにすると、リードタイムを短くしやすくなります。
リードタイムと似た言葉の違い

リードタイムには、似た言葉がいくつかあります。
意味を分けておくと、仕事の会話でも迷いにくくなります。
リードタイムとサイクルタイムの違い
サイクルタイムとは、同じ作業を1回行うのにかかる時間のことです。
たとえば、1個の商品を作るのに10分かかる場合、その作業のサイクルタイムは10分です。
リードタイムは、注文や依頼から完了までの全体の時間です。サイクルタイムは、作業1回分にかかる時間です。
リードタイムとタクトタイムの違い
タクトタイムとは、必要な数を作るために、1つあたりに使える時間のことです。
たとえば、1日に100個作る必要がある場合、「1個を何分くらいで作ればよいか」を考えるときに使います。
リードタイムは、注文や依頼から完了までの全体の時間です。タクトタイムは、ものを作るペースを見るための時間です。
リードタイムと工数の違い
工数とは、作業に必要な人の時間のことです。
たとえば、1人が2時間作業するなら、工数は2時間です。
一方で、リードタイムは完了までの期間です。作業時間が2時間でも、確認待ちで翌日に完了するなら、リードタイムは1日になることがあります。
リードタイムと納期の違い
リードタイムは、完了までにかかる時間です。
納期は、完了する日や相手に渡す日です。
「3日かかる」がリードタイムで、「7月10日まで」が納期と考えるとわかりやすいです。
リードタイムで初心者が間違えやすい点
リードタイムは便利な言葉ですが、似た言葉と混同しやすいです。
ここでは、初心者が特に間違えやすい点を整理します。
納期と同じ意味だと思ってしまう
リードタイムと納期は近い関係にあります。
しかし、同じ意味ではありません。リードタイムは期間、納期は日付です。
作業時間だけをリードタイムだと思ってしまう
リードタイムには、作業している時間だけでなく、待っている時間も含まれます。
たとえば、作業は1時間でも、確認待ちで2日かかるなら、リードタイムは2日と見ることがあります。
営業日とカレンダーの日数を混同してしまう
「リードタイム3日」と書かれていても、営業日で数える場合があります。
土日や祝日を含むのか、含まないのかで、実際の完了日は変わります。
ビジネスでは、日数の数え方を確認しておくことが大切です。
リードタイムに関するよくある質問
リードタイムの略は何ですか?
リードタイムは「LT」と略されることがあります。
ただし、相手によっては意味が伝わらないこともあります。初めて説明するときは「リードタイム」と書くほうがわかりやすいです。
リードタイム1日とはどういう意味ですか?
リードタイム1日とは、始まりから終わりまでに1日かかるという意味です。
たとえば、今日出荷して明日届く場合に「リードタイム1日」と表すことがあります。
ただし、営業日で数える場合もあるため、土日や祝日を含むかは確認するとよいです。
リードタイムを短縮するとはどういう意味ですか?
リードタイムを短縮するとは、完了までにかかる時間を短くすることです。
作業を急ぐだけでなく、待ち時間や確認のむだを減らすことも大切です。
リードタイム短縮の反対は何ですか?
リードタイム短縮の反対は、リードタイムの長期化や延長です。
つまり、完了までにかかる時間が長くなることを指します。
リードタイムはITでも使いますか?
はい、ITでも使います。
たとえば、システムの修正を依頼してから使えるようになるまでの時間を、リードタイムとして考えることがあります。
ITでは、作業時間だけでなく、確認、テスト、反映までの時間も含めて考えることがあります。
リードタイムとタクトタイムは同じですか?
同じではありません。
リードタイムは、始まりから終わりまでの全体の時間です。タクトタイムは、必要な数を作るための作業ペースを表す時間です。
どちらも時間を表す言葉ですが、見るポイントが違います。
まとめ:リードタイムとは、始まりから終わりまでにかかる時間のこと
リードタイムとは、注文、依頼、作業などが始まってから、終わるまでにかかる時間のことです。
ネット通販で商品が届くまでの時間、仕事を依頼してから完了するまでの時間、材料を用意してから製品ができるまでの時間などが例です。
リードタイムは「かかる時間」、納期は「完了する日」です。この違いを押さえると、ビジネスの会話でも理解しやすくなります。
サイクルタイム、タクトタイム、工数などの似た言葉もありますが、リードタイムは全体にかかる時間を見る言葉です。
リードタイムを短縮するには、作業を急ぐだけでなく、待ち時間や確認の流れを見直すことが大切です。

