開発環境・検証環境・本番環境の違いとは?役割と使い分けを解説

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開発環境と検証環境と本番環境の違いとは何かを初心者向けに説明した画像

開発環境・検証環境・本番環境とは、システムを作り、動きを確かめ、実際に利用するために分けられた環境です。

かんたんに言うと、開発環境は「作る場所」、検証環境は「確かめる場所」、本番環境は「実際に使う場所」です。

ここでいう環境とは、システムを作ったり動かしたりするために用意された場所や設定のことです。実際の部屋ではなく、パソコンやサーバー上に用意された作業場所を指します。

システムとは、パソコンやスマホで動く仕組みやサービスのことです。この記事では、開発環境・検証環境・本番環境の違いを、初心者向けに分かりやすく解説します。

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目次

開発環境・検証環境・本番環境の違いとは

開発環境・検証環境・本番環境の大きな違いは、それぞれを使う目的です。

開発環境ではシステムを作ります。検証環境では正しく動くかを確かめ、本番環境では利用者にサービスを提供します。

環境主な目的主に使う人使用する情報
開発環境システムや機能を作る開発者開発用のデータ
検証環境正しく動くか確かめる開発者・確認担当者テスト用のデータ
本番環境実際にサービスを提供する利用者・運用担当者実際の業務データ

データとは、名前、住所、注文内容などの情報です。一般的には、開発環境、検証環境、本番環境の順番で使います。

ただし、環境の名前や分け方は、会社やシステムによって異なります。

開発環境とは

開発環境とは、システムやアプリ、Webサイトなどを作るための環境です。

アプリとは、スマホやパソコンで使うソフトのことです。Webサイトとは、インターネット上で見るページの集まりです。

システムや機能を作るための環境

開発者は、開発環境でプログラムを作成します。

プログラムとは、コンピューターに動き方を伝える命令の集まりです。

作成途中では、画面が正しく表示されなかったり、予定どおりに動かなかったりすることがあります。

そのため、利用者が使う本番環境とは分けて作業します。

開発環境で行う作業の具体例

開発環境では、次のような作業を行います。

  • 新しい画面を作る
  • 新しい機能を追加する
  • プログラムの間違いを直す
  • 画面のデザインを変更する
  • 作った機能が動くかを確認する

機能とは、会員登録や検索など、システムでできることです。

例えば、買い物サイトに「お気に入り登録」の機能を追加する場合、まずは開発環境で機能を作ります。

完成する前の機能を本番環境へ出さないために、開発用の場所が用意されます。

開発環境でも簡単な動作確認を行う

開発環境は、システムを作るだけの場所ではありません。

作った画面が表示されるか、ボタンが動くかなど、簡単な確認も行います。

ただし、システム全体に問題がないかを確かめる作業は、検証環境で行うのが一般的です。

開発環境では開発用のデータを使う

開発環境では、基本的に開発用に用意したデータを使います。

「テストユーザー」「商品A」「注文番号0001」など、動作を確認するための仮のデータです。

テストユーザーとは、動作確認のために作る仮の利用者です。

実際の利用者の名前や住所などを使わなくても開発できるようにします。

検証環境とは

検証環境とは、開発環境で作ったシステムが正しく動くかを確かめるための環境です。

開発した機能に問題がないか、ほかの機能に影響していないかなどを確認します。

作ったシステムの動きを確かめる環境

開発環境で正しく動いた機能でも、別の環境へ移すと同じように動かないことがあります。

そのため、本番環境へ反映する前に、検証環境でも動きを確かめます。

反映とは、変更した内容を別の環境でも使えるようにすることです。

検証環境で確認する内容

検証環境では、主に次のような内容を確認します。

  • 画面が正しく表示されるか
  • ボタンを押したときに正しく動くか
  • 入力した内容が正しく保存されるか
  • ほかの機能に影響がないか
  • 決められた手順で操作できるか

例えば、会員登録の機能を作った場合は、名前やメールアドレスを入力して登録できるかを確かめます。

入力に間違いがあるとき、分かりやすい案内が表示されるかも確認します。

検証環境ではテスト用のデータを使う

検証環境でも、通常はテスト用のデータを使います。

本番環境に近いデータを用意することはありますが、実際の利用者の情報をそのまま使うとは限りません。

必要に応じて、名前や住所などを仮の内容へ置き換えます。

検証環境の役割は会社によって異なる

検証環境の使い方は、すべての会社で同じではありません。

機能ごとの確認に使う会社もあれば、本番公開前の最終確認に使う会社もあります。

そのため、環境の名前だけでなく、何のために使う場所なのかを確認することが大切です。

本番環境とは

本番環境とは、完成したシステムやサービスを、利用者が実際に使うための環境です。

英語では「Production Environment」と呼ばれます。

利用者が実際にシステムを使う環境

通販サイト、会社の業務システム、銀行のサービスなどは、本番環境で動いています。

業務システムとは、売り上げの管理や会計など、会社の仕事で使うシステムです。

開発環境や検証環境とは違い、本番環境では実際のサービスが提供されています。

本番環境では実際のデータを扱う

本番環境では、主に利用者が入力した情報や、実際の仕事で使うデータを扱います。

通販サイトであれば、実際の注文内容や配送先などが保存されます。

このような仕事で実際に使う情報を、業務データと呼びます。

本番環境での作業に確認が必要な理由

本番環境の変更は、実際の利用者に影響することがあります。

例えば、画面の変更に問題があると、利用者が商品を購入できなくなる場合があります。

このような影響を減らすために、開発環境と検証環境で事前に確認します。

開発環境・検証環境・本番環境を身近な例で比較

3つの環境は、料理に例えると分かりやすくなります。

料理に例えると分かりやすい

開発環境は、新しい料理を考えて試作する台所です。

材料の量を変えたり、味付けを直したりしながら料理を作ります。

検証環境は、完成した料理を試食する場所です。

味や見た目に問題がないかを確かめます。

本番環境は、お客さんへ実際に料理を提供する店です。

IT用語としての3つの環境の意味

料理の例でいう試作が、ITではシステムや機能の開発に当たります。

試食は、検証環境での動作確認です。お客さんへの提供が、本番環境でのサービス提供に当たります。

実際のシステム開発でも、作る場所、確かめる場所、使う場所を分けます。

環境を分けることで、利用者への影響を減らしながら作業しやすくなります。

開発環境から本番環境までの流れ

システムの機能は、一般的に開発環境から検証環境へ移し、最後に本番環境へ反映します。

それぞれの段階で内容を確かめながら進めます。

開発環境でシステムを作る

最初に、開発環境でプログラムや画面を作ります。

作成中は、修正と確認を何度も繰り返します。

検証環境で正しく動くか確認する

開発した内容を検証環境へ移し、予定どおりに動くか確認します。

問題が見つかった場合は、開発環境に戻って修正します。

問題がなければ本番環境へ反映する

検証環境で問題がないことを確認したら、本番環境へ反映します。

この作業は「リリース」や「デプロイ」と呼ばれることがあります。

リリースとは、新しい機能や変更を、利用者が使えるようにすることです。

デプロイとは、作ったプログラムを、実際に使える場所へ置く作業です。

開発環境・検証環境・本番環境を分ける理由

3つの環境を分けるのは、システムを安全に作り、確実に提供するためです。

すべての作業を本番環境で行うと、作成途中の機能が利用者に見えてしまうことがあります。

開発中の問題が利用者に影響しないようにするため

開発中のプログラムには、正しく動かない部分が残っていることがあります。

開発環境を分けることで、作成中の問題が利用者に影響するのを防ぎやすくなります。

実際のデータを守るため

本番環境には、利用者や会社の大切なデータが保存されています。

開発作業で誤ってデータを変更しないように、開発環境や検証環境では別のデータを使います。

本番公開前に問題を見つけるため

検証環境で事前に確認すれば、本番環境へ反映する前に問題を見つけられます。

画面の表示や操作だけでなく、ほかの機能への影響も確認できます。

複数の担当者が作業しやすくするため

システム開発では、多くの人が同時に作業することがあります。

環境を分けることで、開発、確認、運用などの役割に合わせて作業しやすくなります。

運用とは、完成したシステムを安定して使い続けられるように管理することです。

開発環境・検証環境・本番環境の英語表記

開発環境・検証環境・本番環境には、英語の名前や略称があります。

略称とは、長い言葉を短くした呼び方です。

日本語主な英語表記略称の例
開発環境Development Environmentdev
検証環境Test Environmenttest
ステージング環境Staging Environmentstg
本番環境Production Environmentprod

開発環境はDevelopment Environment

開発環境は、英語で「Development Environment」と呼ばれます。

「development」は、開発という意味です。短く「dev」と表すことがあります。

検証環境の英語表記は会社によって異なる

検証環境は、英語で「Test Environment」と呼ばれることがあります。

「test」は、正しく動くかを確かめるという意味です。

会社によっては、別の英語表記や略称を使うこともあります。

本番環境はProduction Environment

本番環境は、英語で「Production Environment」と呼ばれます。

「production」には、実際にサービスを提供する状態という意味があります。

短く「prod」と表すことがあります。

dev・test・stg・prodは何を表す?

環境名は、Webページの場所を示すURLや、システムの設定の中で短く書かれることがあります。

URLとは、Webページがある場所を示す文字列です。

  • dev:開発環境
  • test:検証環境やテスト環境
  • stg:ステージング環境
  • prod:本番環境

ただし、略称の付け方は会社によって異なります。

検証環境・テスト環境・ステージング環境の違い

検証環境と似た言葉に、テスト環境とステージング環境があります。

これらは同じ意味で使われることも、別の環境として分けられることもあります。

テスト環境とは

テスト環境とは、作った機能が正しく動くかを試すための環境です。

検証環境とほぼ同じ意味で使われることもあります。

一方で、細かな機能を確かめる場所をテスト環境、システム全体を確認する場所を検証環境と呼ぶ場合もあります。

ステージング環境とは

ステージング環境とは、本番環境へ反映する前に、最後の確認を行うための環境です。

本番環境と同じ、またはできるだけ近い設定で作られます。

本番公開のリハーサルを行う場所と考えると分かりやすいでしょう。

リハーサルとは、実際に行う前に同じ流れで練習することです。

検証環境との分け方は会社によって異なる

検証環境とステージング環境を別々に用意する会社もあります。

一方で、検証環境がステージング環境の役割を兼ねる場合もあります。

そのため、「検証環境だから必ずこの役割」と決まっているわけではありません。

環境主な役割本番環境との近さ
テスト環境機能が正しく動くか確認する本番と異なる場合がある
検証環境システム全体の動きを確認する本番に近い場合がある
ステージング環境本番公開前の最終確認を行う本番にできるだけ近い

開発環境・検証環境・本番環境で間違えやすい点

環境の名前は、会社やシステムによって異なります。

名前だけを見て判断すると、実際の役割と合わないことがあります。

検証環境とステージング環境は必ずしも同じではない

検証環境とステージング環境を、同じ意味で使う場合があります。

ただし、検証環境で動作確認を行い、ステージング環境で最後の確認を行うように、役割を分ける場合もあります。

環境の名前だけでは役割を判断できない

「test」や「stg」などの名前が付いていても、その役割は会社によって異なります。

作業するときは、環境名だけでなく、何のための環境なのかを確認します。

本番環境で直接開発するわけではない

通常は、本番環境でプログラムを作成しません。

開発環境で作り、検証環境で確かめた後に、本番環境へ反映します。

本番環境のデータをそのまま開発に使うとは限らない

本番環境には、利用者の情報や実際の業務データが含まれます。

そのため、開発環境や検証環境では、内容を置き換えたデータや仮のデータを使うことがあります。

開発環境では確認を行わないわけではない

開発環境でも、作った機能が動くかを確認します。

ただし、ほかの機能への影響や、システム全体の動きは、検証環境で詳しく確認します。

開発環境・検証環境・本番環境のよくある質問

開発環境と検証環境の違いは何ですか?

開発環境は、システムや機能を作るための場所です。

検証環境は、開発環境で作った内容が正しく動くかを確かめるための場所です。

検証環境と本番環境の違いは何ですか?

検証環境は、本番公開前に動作を確認するための環境です。

本番環境は、利用者が実際にシステムやサービスを使う環境です。

開発環境と本番環境を分ける必要はありますか?

開発中の変更が利用者へ影響しないようにするため、通常は分けます。

実際のデータを守りながら作業するためにも、環境を分けることが大切です。

検証環境とテスト環境は同じですか?

同じ意味で使われることもあります。

ただし、会社によっては、テスト環境と検証環境を別の役割として使い分けます。

ステージング環境は必要ですか?

本番環境へ反映する前に、本番に近い状態で確認したい場合に使われます。

小さなシステムでは、検証環境がステージング環境の役割を兼ねることもあります。

本番環境を英語で何といいますか?

本番環境は、英語で「Production Environment」といいます。

短く「prod」と書かれることがあります。

開発環境から本番環境へ直接反映することはありますか?

小さな変更や簡単なシステムでは、直接反映する場合もあります。

ただし、一般的には検証環境で確認してから本番環境へ反映します。

本番環境と商用環境は同じ意味ですか?

同じ意味で使われることが多い言葉です。

ただし、会社によっては、料金が発生するサービスを商用環境と呼ぶなど、使い分ける場合もあります。

まとめ:開発環境・検証環境・本番環境の違いを理解しよう

開発環境・検証環境・本番環境とは、システムを作り、確かめ、利用者へ提供するために分けられた環境です。

開発環境は「作る場所」、検証環境は「確かめる場所」、本番環境は「実際に使う場所」と覚えると分かりやすいでしょう。

  • 開発環境では、システムや機能を作る
  • 検証環境では、作った内容が正しく動くかを確かめる
  • 本番環境では、利用者へ実際のサービスを提供する

検証環境、テスト環境、ステージング環境の分け方は、会社によって異なります。

環境の名前だけで判断せず、何のために使う場所なのかを確認することが大切です。

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