仮説とは?意味・具体例・立て方・検証方法をわかりやすく解説

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仮説とは何かを初心者向けに説明した画像

仮説とは、分かっている事実や情報をもとに考えた「仮の答え」です。

かんたんに言うと、「もしかすると、これが原因ではないか」と考えた答えです。ただし、何となく思いつくのではなく、そう考えた理由が必要です。

仮説は、仕事や研究だけでなく、日常生活でも使われています。

この記事では、仮説の意味や具体例、立て方、確かめ方を初心者向けに説明します。予想や仮定との違い、仕事で使える例文も紹介します。

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目次

仮説とは?意味を簡単に説明

かんたんに言うと「理由のある仮の答え」

仮説とは、まだ正しいと決まっていない仮の答えです。

分かっている事実や、これまでの経験をもとに考えます。なぜそのように考えたのかという理由を「根拠」といいます。

たとえば、スマートフォンの電池が、いつもより早く減っているとします。

最近、画面を明るくしたのであれば、「画面を明るくしたことが原因ではないか」と考えられます。これが仮説です。

その後、画面を暗くして、電池の減り方が変わるかを確認します。

このように仮説は、考えるだけで終わりません。実際の結果を見て、正しいかどうかを確かめます。

仮説は単なる思いつきではない

仮説には、そう考えた理由が必要です。

「何となくそう思う」というだけでは、仮説とは呼びにくい場合があります。

先ほどのスマートフォンの例では、「画面を明るくしてから電池が早く減るようになった」という事実があります。この事実が、仮説を考える理由です。

仮説を考えるときは、次の点を整理します。

  • どのような問題が起きているか
  • 何が原因だと考えられるか
  • なぜ、その原因だと考えたのか
  • どのように確かめるか

仮説の具体例

仮説は、特別な仕事や研究だけで使うものではありません。

日常生活や仕事、ITなど、さまざまな場面で使われています。

日常生活における仮説の例

朝、いつもより家を出るのが遅くなったとします。

前日の夜に準備をしていなかったのであれば、「夜に準備をしなかったため、朝の支度に時間がかかったのではないか」と考えられます。

これが仮説です。

次の日は、服や持ち物を前日の夜に準備します。その結果、早く家を出られたなら、仮説が正しかった可能性があります。

ビジネスにおける仮説の例

ある商品の売り上げが下がったとします。

担当者は、「商品の説明が分かりにくいため、買う人が減ったのではないか」と仮説を立てます。

そこで、商品ページの説明を分かりやすく直します。その後、買う人が増えたかを確認します。

売り上げが下がる理由は、一つとは限りません。

価格や季節、同じような商品が増えたことなど、さまざまな原因が考えられます。仮説を立てることで、最初に何を調べるか決めやすくなります。

ITやWebサイトにおける仮説の例

Webサイトが見られた回数を「アクセス数」といいます。

このアクセス数が急に減ったとします。

最近、記事のタイトルを変更したのであれば、「タイトルの変更が原因ではないか」と考えられます。これが仮説です。

タイトルを変更した日と、アクセス数が減った日を比べます。ほかの記事にも同じ変化がないかを調べることで、仮説を確かめられます。

パソコンやインターネットを使って仕事を行う仕組みを「ITシステム」といいます。

ITシステムが正しく動かない問題が起きた場合も、仮説を使って原因を調べます。

たとえば、「設定を変更したあとに問題が起きたため、その変更が原因ではないか」と考えます。

その後、設定を元に戻すなどして、問題が解決するかを確認します。

仮説はどのような場面で使われる?

仕事の問題を解決するとき

仕事では、問題の原因がすぐに分からないことがあります。

そのようなときに仮説を立てると、調べる範囲を絞れます。

たとえば、利用者からの問い合わせが増えたとします。

「説明書の内容が分かりにくいのではないか」と仮説を立て、問い合わせの内容を調べます。

商品やサービスを改善するとき

商品やサービスを使いやすくするときにも、仮説が使われます。

たとえば、「申し込み画面で入力する内容が多いため、途中でやめる人が多いのではないか」と考えます。

入力する内容を減らしたあと、申し込みを終える人が増えたかを確認します。

ITシステムの問題を調べるとき

ITシステムに問題が起きた場合、最初から原因が分かるとは限りません。

問題が起きた時刻や、直前に行った作業、画面に表示された内容などを確認します。

集めた情報をもとに、「この設定変更が原因ではないか」「この機器に問題があるのではないか」と仮説を立てます。

学校の研究やレポートを書くとき

学校の研究やレポートでも、調べる前に仮説を立てることがあります。

たとえば、「勉強する時間帯によって、覚えやすさが変わるのではないか」と考えます。

朝と夜に同じ内容を勉強して、結果を比べます。この結果から、仮説が正しいかを確かめます。

仮説を立てるメリット

調べる内容を絞り込める

原因が分からないまま、すべての可能性を調べると時間がかかります。

仮説を立てると、最初に確認する内容を決められます。

ただし、最初に考えた仮説だけにこだわる必要はありません。

結果が合わなければ、別の仮説を考えます。

問題の原因を見つけやすくなる

仮説を立てると、原因と結果の関係を整理できます。

「この原因があるため、この問題が起きたのではないか」と考えることで、確認すべき点が見えやすくなります。

次に何をするか決めやすくなる

仮説があると、次に行う作業を決めやすくなります。

「この設定が原因ではないか」という仮説なら、その設定を確認します。

「説明が分かりにくいのではないか」という仮説なら、利用者の意見や問い合わせの内容を調べます。

仮説の立て方を4つの手順で説明

手順1.問題をはっきりさせる

最初に、何が問題なのかを明確にします。

「売り上げが悪い」だけでは、問題の範囲が広すぎます。

「先月と比べて、Webサイトからの申し込みが20%減った」のように、できるだけ具体的にします。

手順2.分かっている事実を集める

次に、現在分かっている事実を集めます。

自分の思い込みではなく、数字や記録、実際に起きた出来事を確認します。

たとえば、申し込みが減った日、画面を変更した日、利用者から届いた問い合わせなどを調べます。

手順3.考えられる原因を挙げる

集めた事実をもとに、考えられる原因を挙げます。

最初から一つに決める必要はありません。複数の原因を考えても問題ありません。

申し込みが減った原因としては、次のようなものが考えられます。

  • 申し込み画面が分かりにくい
  • 入力する内容が多すぎる
  • 商品の説明が不足している
  • 画面が表示されるまでに時間がかかる

手順4.確かめられる形で仮説を書く

仮説は、あとで正しいかどうかを確かめられる形にします。

「何となく使いにくい」という表現では、何を調べればよいか分かりません。

「入力する内容が多いため、申し込みの途中でやめる人が増えているのではないか」と書けば、確認する内容が明確になります。

入力する内容の数と、途中でやめた人の数を調べれば、仮説を確かめられます。

仮説を検証する方法

検証とは、仮説が正しいかどうかを、実際の情報や結果を使って確かめることです。

仮説を立てただけでは、事実とはいえません。確認した結果を見て、その仮説が正しい可能性が高いかを考えます。

仮説を確かめるための情報を集める

最初に、仮説と関係する情報を集めます。

数字や記録、利用者の声、実際に試した結果などが使われます。

「画面の表示が遅いため、利用者が途中で見るのをやめている」という仮説なら、表示にかかった時間を確認します。

あわせて、途中で見るのをやめた人の割合も調べます。

予想した結果と実際の結果を比べる

次に、仮説から考えた結果と、実際の結果を比べます。

画面の表示を速くしたあと、途中で見るのをやめる人が減れば、仮説が正しかった可能性があります。

変化がなければ、別の原因があるかもしれません。

結果に合わせて仮説を見直す

仮説が正しくなかった場合は、内容を見直します。

仮説が外れることは、失敗ではありません。「この原因ではなかった」と分かることも、大切な結果です。

確認した結果をもとに、新しい仮説を立てます。

この流れをくり返すことで、本当の原因に少しずつ近づけます。

仮説の使い方と例文

仕事で使う場合の例文

  • 売り上げが下がった原因について、仮説を立てました。
  • 問い合わせが増えた理由を、仮説をもとに調べます。
  • まず仮説を立ててから、必要な情報を集めましょう。
  • 調べた結果、最初の仮説とは別の原因が見つかりました。

会議や資料で使う場合の例文

  • 現時点では、操作方法が分かりにくいことが原因だと考えています。
  • この仮説を確かめるため、利用者に話を聞きます。
  • 集めた数字や記録から、二つの仮説が考えられます。
  • 確認した結果をもとに、仮説を見直しました。

学校のレポートで使う場合の例文

  • 本研究では、運動時間と集中力に関係があるという仮説を立てた。
  • 仮説を確かめるため、アンケートを行った。
  • 調査結果は、最初に立てた仮説と一致した。
  • 結果が仮説と異なったため、別の原因を考えた。

仮説と似た言葉の違い

仮説には、予想や仮定、推測などの似た言葉があります。

意味が重なる部分はありますが、使い方は少し異なります。

言葉簡単な意味主な特徴
仮説理由をもとに考えた仮の答えあとで正しいかを確かめる
予想これから起きることを考えること未来の結果に使うことが多い
仮定話を進めるために条件を決めること正しいかどうかに関係なく置くことがある
推測分かっている情報から考えること必ずしも確かめるとは限らない

仮説と予想の違い

予想は、これから起きる出来事や結果を考えることです。

たとえば、「明日は雨が降るだろう」は予想です。

一方、「湿った空気が近づいているため、明日は雨が降るのではないか」と理由まで考え、あとで確かめる場合は仮説に近くなります。

仮説と仮定の違い

仮定とは、話や計算を進めるために、一時的に条件を決めることです。

たとえば、「利用者が100人いると仮定して計算する」のように使います。

仮説は、問題の原因や答えを考え、実際に確かめることを前提とします。

仮説と推測の違い

推測とは、分かっている情報から、見えない部分を考えることです。

たとえば、返事がないことから「忙しいのだろう」と考えることは推測です。

仮説は、推測した内容に理由を加え、あとで確かめられる形にしたものと考えると分かりやすいでしょう。

仮説と仮設の違い

「仮説」と「仮設」は、どちらも「かせつ」と読みます。ただし、意味は異なります。

仮説は、理由をもとに考えた仮の答えです。

仮設は、必要な期間だけ、一時的に建物や設備を設けることです。「仮設住宅」「仮設トイレ」などと使います。

仮説の言い換え・類語・英語表現

仮説の言い換えと類語

仮説は、使う場面によって次のように言い換えられます。

  • 仮の答え
  • 見立て
  • 推測
  • 想定
  • 考えられる原因
  • 可能性

ただし、それぞれの言葉は、まったく同じ意味ではありません。

仕事では、「現時点での見立て」「考えられる原因」のように言い換えると、相手に伝わりやすい場合があります。

仮説の対義語はある?

対義語とは、反対に近い意味を持つ言葉です。

仮説には、すべての場面で使える明確な対義語はありません。

使う場面によっては、「事実」「結論」「確認した結果」などが、反対に近い言葉として使われます。

仮説は、まだ正しいと決まっていない考えです。

一方、事実や結論は、確認した結果として扱われます。

仮説を英語で表すと「hypothesis」

仮説は、英語で「hypothesis」と表します。

ただし、日本の仕事や会話では、無理に英語を使わず「仮説」と表す方が分かりやすいでしょう。

仮説について初心者が間違えやすい点

仮説は事実や結論ではない

仮説は、まだ正しいと決まっていない答えです。

理由があっても、確かめるまでは事実とはいえません。

仕事で仮説を伝えるときは、「原因はこれです」と言い切らない方がよい場合があります。

「現時点では、この原因が考えられます」と表現すると、まだ確認中であることが伝わります。

理由のない想像は仮説とは呼びにくい

仮説には、そう考えた理由が必要です。

数字や記録、過去に起きた出来事などをもとに考えます。

理由となる情報が少ない場合は、「推測」や「可能性」と表現した方が合うこともあります。

仮説が外れても失敗ではない

仮説は、最初から必ず正しい必要はありません。

確かめた結果、間違っていると分かることにも意味があります。

一つの原因ではないと分かれば、次の仮説を考えやすくなります。

最初に考えた仮説にこだわらない

最初に考えた仮説だけが正しいとは限りません。

自分の考えに合う情報だけを見ると、別の原因を見落とすことがあります。

結果が合わない場合は、別の可能性も考えましょう。

仮説についてよくある質問

仮説は間違っていてもよいですか?

仮説は、間違っていても問題ありません。

仮説の目的は、最初から正解を出すことではなく、何を調べるか決めることです。

結果が予想と違った場合は、集めた情報をもとに仮説を見直します。

よい仮説にはどのような特徴がありますか?

よい仮説には、考えた理由があり、実際に正しいかを確かめられるという特徴があります。

また、内容が具体的で、何を調べればよいか分かることも大切です。

「売り上げが悪いのは何か原因があるからだ」では、内容が広すぎます。

「商品説明が分かりにくいため、買う人が減っているのではないか」とすると、確認する内容が明確になります。

仮説を立てる必要があるのはなぜですか?

仮説を立てると、調べる順番や方法を決めやすくなるためです。

考えられる原因を一つずつ確かめることで、効率よく問題を調べられます。

仮説と仮説検証は同じ意味ですか?

仮説と仮説検証は、同じ意味ではありません。

仮説は、理由をもとに考えた仮の答えです。

仮説検証は、その答えが正しいかどうかを、実際の情報や結果を使って確かめることです。

仮説はどのように書けばよいですか?

「何が原因で、どのような結果が起きていると考えるか」を書くと分かりやすくなります。

たとえば、「入力する内容が多いため、申し込みの途中でやめる人が増えているのではないか」という形です。

あとで数字や記録を使って確かめられる内容にしましょう。

まとめ|仮説とは理由をもとに考えた仮の答え

仮説とは、分かっている事実や情報をもとに考えた「仮の答え」です。

単なる思いつきではなく、なぜそのように考えたのかという理由があります。

  • 仮説は、理由をもとに考えた仮の答え
  • 仕事やIT、研究、日常生活で使われる
  • 問題の原因を調べるときに役立つ
  • 問題と分かっている事実を整理してから立てる
  • 実際の情報や結果を使って正しいかを確かめる
  • 仮説が外れても、原因を絞るための大切な結果になる

仮説を立てると、何を調べればよいかが分かりやすくなります。

問題が起きたときは、すぐに原因を決めつけないことが大切です。「分かっている事実は何か」「どのような原因が考えられるか」を整理することから始めましょう。

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