知的財産権とは?種類や著作権との違いをわかりやすく解説

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知的財産権とは何かを初心者向けにわかりやすく解説

知的財産権とは、かんたんに言うと「人が考えて作ったものを守る権利」のことです。

たとえば、文章、音楽、イラスト、写真、発明、商品名、ロゴなどが関係します。だれかが時間をかけて作ったものを、ほかの人が勝手に使わないように守るための考え方です。

この記事では、知的財産権とは何か、どんな種類があるのか、著作権との違い、身近な例、気をつけたい使い方を初心者向けにわかりやすく解説します。

ITパスポート試験でも、知的財産権はストラテジ系で出てくる大切な用語です。ストラテジ系とは、会社の経営や法律に関する分野のことです。試験の全体像を知りたい方は、ITパスポート試験の記事も参考にしてください。

ここだけ読めばOK

知的財産権とは、人が考えて作ったものを守る権利です。

文章、音楽、イラスト、写真、発明、商品名、ロゴなどが関係します。

著作権は、知的財産権の一部です。

ほかのIT用語も知りたい方は、初心者向けのIT用語辞典もあわせてご覧ください。

目次

知的財産権とは

知的財産権とは人が考えて作ったものを守る権利のこと

かんたんに言うと「人が考えて作ったものを守る権利」

知的財産権とは、人の知恵や工夫から生まれたものを守るための権利です。

ここでいう「財産」は、お金や土地のような形のあるものだけではありません。文章、音楽、デザイン、発明、ブランド名のように、形がないものも大切な財産として扱われます。

たとえるなら、知的財産権は「自分で作った作品やアイデアに付ける名札」のようなものです。

名札があることで、「これは作った人がいるものです」「勝手に使ってよいものではありません」と分かりやすくなります。

ITやネットの世界では、文章、画像、動画、ソフトウェア、ロゴなどを扱う場面が多くあります。そのため、知的財産権はとても身近な用語です。

知的財産権が必要な理由

知的財産権があると、作った人の努力が守られます。

もし、だれかが作った文章や画像を、ほかの人が自由に使えてしまうと、作った人が困ってしまいます。新しい発明や作品を作ろうとする人も減ってしまうかもしれません。

知的財産権は、作った人を守るためだけのものではありません。新しい技術や作品が生まれやすくするための仕組みでもあります。

知的財産権の英語表現

知的財産権は、英語で「Intellectual Property Rights」といいます。

短く「IP」と呼ばれることもあります。ただし、ITで「IP」というと、ネットワーク上の住所を表す「IPアドレス」を指すこともあります。

同じ「IP」でも意味が違うことがあるため、前後の文を見て判断しましょう。

知的財産権の身近な例

知的財産権は、会社や専門家だけに関係するものではありません。

学校、仕事、SNS、ブログ、動画、買い物など、身近なところにたくさんあります。

本・音楽・イラスト・写真

本の文章、音楽、イラスト、写真などは、作った人の表現です。

たとえば、ブログの文章、SNSに投稿したイラスト、スマホで撮った写真も、知的財産権に関係します。

これらは、おもに著作権と関係します。著作権とは、文章や音楽などの作品を作った人に認められる権利です。

商品名・ロゴ・キャラクター

商品名や会社のロゴも、知的財産権と関係します。

たとえば、あるお店の名前やロゴを、別の人が勝手にまねして使うと、お客さんが間違えてしまうことがあります。

このような名前やロゴを守る権利が、商標権です。商標権とは、商品やサービスの名前、ロゴ、マークなどを守る権利です。

発明・アイデア・デザイン

新しい技術や道具の仕組みも、知的財産権と関係します。

たとえば、新しい機械の仕組みや、便利な道具の形などです。

発明を守る権利には、特許権があります。商品の形や見た目を守る権利には、意匠権があります。

知的財産権の主な種類

知的財産権の主な種類として著作権や特許権や商標権を示した図

知的財産権には、いくつかの種類があります。

すべてを細かく覚える必要はありません。まずは、「何を守る権利なのか」で分けて考えると分かりやすくなります。

種類守るもの身近な例
著作権文章、音楽、写真、イラストなどの作品ブログ記事、写真、動画、音楽
特許権新しい発明新しい技術、便利な仕組み
実用新案権道具の形や構造の工夫使いやすくした道具
意匠権商品の見た目やデザイン家電、文房具、画面デザイン
商標権商品名、サービス名、ロゴお店の名前、会社のロゴ
営業秘密会社が秘密として管理している情報商品の作り方、配合レシピ、取引先情報

著作権と特許権・商標権は、権利が生まれるタイミングが違う

著作権は自動で発生し特許権や商標権は登録が必要なことを示した図

知的財産権では、「いつ権利が生まれるのか」も大切です。

著作権は、文章や音楽、イラストなどの作品を作った時点で、自動的に発生します。申請や登録をしなくても、作品を作れば権利が生まれます。

一方で、特許権、実用新案権、意匠権、商標権は、作っただけでは権利として認められません。特許庁に出願し、登録されることで権利になります。

かんたんに言うと、著作権は「作った瞬間に生まれる権利」、特許権や商標権は「国に申請して登録される権利」と考えると分かりやすいです。

たとえると

作文やイラストは、作った時点で著作権に守られます。

一方で、新しい発明や商品名は、特許庁に出願して登録されることで、特許権や商標権として守られます。

著作権

著作権は、文章、音楽、写真、イラスト、動画、プログラムなどの作品を守る権利です。

たとえば、ブログ記事、動画の台本、撮影した写真、作った音楽などが関係します。

著作権は、作品を作った時点で自動的に発生します。登録しないと権利が生まれない、というものではありません。

特許権

特許権は、新しい発明を守る権利です。

たとえば、新しい技術や、これまでになかった便利な仕組みなどが関係します。

特許権を得るには、特許庁に出願し、認められて登録されることが必要です。

実用新案権

実用新案権は、物の形や構造などの工夫を守る権利です。

少し言いかえると、道具の「ちょっと便利な工夫」を守る権利です。

たとえば、持ちやすくした文房具の形や、開けやすくした容器のふたなどが関係します。

一方で、スマホアプリやソフトウェアのような、形のないプログラムの仕組みは、実用新案権の対象にはなりません。

意匠権(いしょうけん)

意匠権は、商品のデザインを守る権利です。

「意匠」は少しむずかしい言葉ですが、ここでは「見た目のデザイン」と考えると分かりやすいです。

たとえば、家電、文房具、家具、スマホの画面デザインなどが関係することがあります。

商標権

商標権は、商品名、サービス名、ロゴ、マークなどを守る権利です。

お店や会社の商品を見分けるための目印を守るものです。

同じような名前やロゴを勝手に使われると、お客さんが間違えることがあります。商標権は、そのような混乱を防ぐ役割があります。

営業秘密

営業秘密とは、会社が外に出さずに大切に管理している情報のことです。

たとえば、飲み物の配合レシピ、商品の作り方、取引先の情報、売り方の工夫などが関係します。

営業秘密として守られるには、役に立つ情報であること、秘密として管理されていること、広く知られていないことが大切です。

つまり、会社の中で「これは大切な秘密です」と分かるように管理されている必要があります。

知的財産権と著作権の違い

知的財産権と著作権は、同じ意味ではありません。

著作権は、知的財産権の中にある一つの種類です。

著作権は知的財産権の一部

知的財産権は、大きなグループ名です。

その中に、著作権、特許権、実用新案権、意匠権、商標権などがあります。

つまり、「著作権は知的財産権の一部」と考えると分かりやすいです。

著作権は作品を守る権利

著作権は、文章、音楽、イラスト、写真、動画などの作品を守る権利です。

たとえば、ブログ記事を書いたり、イラストを描いたり、写真を撮ったりした場合に関係します。

作品を作った人の気持ちや考えが表されたものを守る権利です。

発明やロゴは別の権利で守られる

発明は、著作権ではなく特許権に関係します。

商品名やロゴは、商標権に関係します。

このように、何を守るかによって、関係する権利が変わります。

知的財産権と産業財産権の違い

知的財産権と似た言葉に、産業財産権があります。

産業財産権とは、ビジネスで使われる知的財産権の一部です。

産業財産権はビジネスで使われる権利

産業財産権とは、発明、デザイン、商品名、ロゴなどを守る権利です。

会社の商品やサービスを守る場面でよく使われます。

たとえば、新しい技術を守ったり、商品名やロゴのまねを防いだりするために使われます。

特許権・実用新案権・意匠権・商標権が中心

産業財産権には、主に次の4つがあります。

  • 特許権
  • 実用新案権
  • 意匠権
  • 商標権

著作権は、産業財産権には入りません。

「知的財産権」の中に「産業財産権」があり、さらにその中に特許権や商標権がある、と考えると整理しやすいです。

知的財産権の侵害とは

知的財産権の侵害を避けるために使う前の確認が大切なことを示した図

知的財産権の侵害とは、他人の権利を守らずに、無断で使ってしまうことです。

「侵害」という言葉は少しかたく聞こえます。この記事では、「使ってよいか確認せずに使ってしまうこと」と考えると分かりやすいです。

無断で使うと問題になることがある

たとえば、他人が撮った写真を勝手に自分のサイトに載せると、問題になることがあります。

また、会社のロゴや商品名を、許可なく使う場合も注意が必要です。

すべてがすぐに問題になるわけではありませんが、使う前にルールを確認することが大切です。

画像・文章・ロゴの無断使用に注意

ネット上には、たくさんの画像や文章があります。

しかし、ネットで見られることと、自由に使えることは同じではありません。

とくに、ブログ、SNS、動画、チラシ、学校の発表資料などで使うときは、利用条件を確認しましょう。利用条件とは、使うときのルールのことです。

ネット上の素材も使い方の確認が大切

無料素材でも、使い方にルールがあることがあります。無料素材とは、無料で使える画像やイラストなどのことです。

たとえば、商用利用ができるか、名前の表示が必要か、加工してよいかなどです。

商用利用とは、仕事やお金を得る目的で使うことです。加工とは、色を変える、切り取る、文字を入れるなど、元の素材に手を加えることです。

初心者が間違えやすい点

知的財産権は、身近なものほど見落としやすい用語です。

ここでは、初心者が間違えやすい点を見ていきます。

ネットにある画像は自由に使えると思ってしまう

ネット上の画像は、見ることができても、自由に使えるとは限りません。

検索で出てきた画像にも、作った人や撮った人がいます。

使いたい場合は、配布元のルールや利用条件を確認しましょう。

出典を書けば何でも使えると思ってしまう

出典とは、どこから持ってきた情報かを示すことです。

出典を書けば、何でも自由に使えるわけではありません。

引用として認められるには、使い方にルールがあります。引用とは、他人の文章などを、ルールを守って一部使うことです。

無料素材なら何に使ってもよいと思ってしまう

無料素材にも、利用ルールがあります。

個人利用はよくても、商用利用では使えない場合があります。

また、加工してよい素材と、加工できない素材があります。使う前に、配布サイトの説明を読みましょう。

知的財産権で出てくる用語をやさしく整理

知的財産権の記事では、少しかたい言葉が出てきます。

次の表で、かんたんに整理しておきましょう。

用語かんたんな意味
知的財産権人が考えて作ったものを守る権利
著作権文章、音楽、写真、イラストなどの作品を守る権利
特許権新しい発明を守る権利
商標権商品名やロゴを守る権利
意匠権商品の見た目やデザインを守る権利
産業財産権特許権、実用新案権、意匠権、商標権のこと
侵害他人の権利を守らずに使ってしまうこと
商用利用仕事やお金を得る目的で使うこと
加工色を変える、切り取る、文字を入れるなど手を加えること

知的財産権についてよくある質問

知的財産権とは簡単に言うと何ですか?

知的財産権とは、人が考えて作ったものを守る権利です。

文章、音楽、イラスト、写真、発明、商品名、ロゴなどが関係します。

知的財産権と著作権の違いは何ですか?

知的財産権は、大きなグループ名です。

著作権は、その中の一つです。文章、音楽、イラスト、写真、動画などの作品を守ります。

著作権は登録しないと守られませんか?

著作権は、作品を作った時点で自動的に発生します。

そのため、登録しないと著作権が生まれない、というものではありません。

特許権や商標権は作っただけで発生しますか?

特許権や商標権は、作っただけでは権利になりません。

特許庁に出願し、登録されることで権利になります。

知的財産権にはどんな種類がありますか?

主な種類には、著作権、特許権、実用新案権、意匠権、商標権などがあります。

著作権は作品を守り、特許権は発明を守り、商標権は商品名やロゴを守ります。

知的財産権の侵害とは何ですか?

知的財産権の侵害とは、他人の文章、画像、ロゴ、発明などを、ルールを守らずに使うことです。

ネット上の画像や文章でも、自由に使えるとは限りません。

知的財産権はITパスポート試験にも出ますか?

知的財産権は、ITパスポート試験でも関係する用語です。

著作権、特許権、商標権などの違いを、基本として押さえておくと理解しやすくなります。

試験に出る用語をまとめて確認したい方は、ITパスポートのIT用語まとめも参考にしてください。

まとめ:知的財産権とは人が生み出した価値を守るための権利

知的財産権とは、文章、音楽、イラスト、写真、発明、商品名、ロゴなど、人が考えて生み出したものを守る権利です。

著作権は、知的財産権の一部です。著作権は、作品を作った時点で自動的に発生します。

一方で、特許権、実用新案権、意匠権、商標権は、特許庁に出願し、登録されることで権利になります。

ネット上の画像や文章も、だれかが作ったものです。使うときは、自由に使えるか、どんな条件があるかを確認することが大切です。

一言でいうと

知的財産権とは、人が作った作品、発明、名前、ロゴなどを守るための権利です。

著作権は自動で発生しますが、特許権や商標権などは出願・登録が必要です。

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