コンセプトとは、商品やサービスなどの土台となる考え方です。かんたんに言うと、「誰に、どのような良さを届けるのか」をまとめたものです。
コンセプトが決まると、デザインや内容、伝え方にまとまりを持たせやすくなります。この記事では、コンセプトの意味や具体例、テーマとの違い、作り方を初心者向けに解説します。
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コンセプトとは簡単に言うと「全体の土台となる考え方」
コンセプトとは、商品やサービス、店舗などを作るときの土台となる考え方です。何を大切にするのか、誰に向けて作るのかを示します。
たとえば、飲食店を開くとします。「忙しい人が、短い時間で健康的な食事を取れる店」という考えを決めることがあります。
この考えがコンセプトです。料理の内容や店内の作り、営業時間、価格などを決めるときのよりどころになります。
コンセプトの意味
コンセプトは、物事を考えたり作ったりするときの中心となる考えです。日本語では、「基本的な考え方」「全体をまとめる考え」などと表せます。
ただし、コンセプトは単なる思いつきではありません。商品やサービスの特徴や方向を決めるための、はっきりした考えとして使われます。
コンセプトは英語の「concept」に由来する言葉
コンセプトは、英語の「concept」から来た言葉です。英語のconceptには、考え方や概念という意味があります。
概念とは、物事に共通する特徴をまとめた考えのことです。日本では、商品作りや広告、デザイン、店舗作りなどで「中心となる考え」という意味で使われます。
仕事では商品やサービスの方向を決める
仕事の場面では、商品やサービスの方向を決めるためにコンセプトを使います。誰に向けて、どのような良さを届けるのかを整理します。
たとえば、「初心者でも迷わず使える家計簿アプリ」というコンセプトを決めたとします。アプリとは、スマートフォンやパソコンで使うソフトのことです。
この場合は、画面を分かりやすくし、使わない機能を減らす方向で作られます。
コンセプトを身近な例で考えてみよう
コンセプトは目に見えないため、言葉だけでは分かりにくいことがあります。身近な例で考えると、意味をつかみやすくなります。
飲食店のコンセプトの例
飲食店のコンセプトには、次のような例があります。
- 子ども連れでも気軽に利用できるレストラン
- 地元の野菜を楽しめるカフェ
- 一人でも入りやすい定食店
この考えをもとに、メニューや価格、店内の広さなどを決めます。コンセプトは、店全体の方向をそろえるために使われます。
商品のコンセプトの例
商品のコンセプトには、「高齢者でも簡単に使えるスマートフォン」などがあります。文字を大きくし、操作を分かりやすくする理由が明確になります。
別の例として、「持ち運びやすい軽い水筒」も商品のコンセプトです。軽さや大きさを優先して作るときのよりどころになります。
Webサイトのコンセプトの例
Webサイトとは、インターネット上で見るページのまとまりです。Webサイトでは、「ITに詳しくない人でも用語を理解できるサイト」というコンセプトが考えられます。
この場合は、難しい言葉を減らし、身近な例を使う方針につながります。つまり、コンセプトは見た目だけでなく、内容や使いやすさ、伝え方も決める土台です。
コンセプトを使った例文
「コンセプト」は、仕事だけでなく、学校や日常の会話でも使われます。どのように使うのか、例文で確認してみましょう。
日常や学校で使う例文
- 文化祭の出し物は、宇宙をコンセプトにしています。
- この部屋は、自然を感じられる空間がコンセプトです。
- 作品のコンセプトを、短い文章にまとめました。
日常では、作品や部屋、行事などの中心となる考えを示すときに使います。
仕事で使う例文
- 新商品のコンセプトを決めます。
- このサービスのコンセプトは、誰でも簡単に使えることです。
- 店舗のコンセプトに合わせて、店内の壁や家具を変えました。
- 企画書に商品のコンセプトを記載します。
企画書とは、新しい商品や行事などの計画をまとめた書類です。仕事では、商品やサービスの特徴を説明するときによく使われます。
「コンセプトに沿う」「コンセプトを掲げる」の使い方
「コンセプトに沿う」とは、決めた考え方から外れないように進めることです。「初心者向けというコンセプトに沿って、説明を簡単にする」のように使います。
「コンセプトを掲げる」とは、中心となる考えをはっきり示すことです。「環境にやさしい商品作りをコンセプトに掲げる」のように表します。
コンセプトとテーマの違い
コンセプトとテーマは似ていますが、意味は同じではありません。コンセプトは全体の土台となる考えで、テーマは取り上げる題材です。
| 言葉 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| コンセプト | 全体の方向を決める考え方 | 忙しい人が短時間で健康的な食事を取れる店 |
| テーマ | 取り上げる題材や話題 | 健康、野菜、食生活 |
コンセプトは土台となる考え方
コンセプトは、何を目指して作るのかを示します。商品やサービスの内容を決めるときのよりどころとして使われます。
たとえば、「子どもが楽しく学べる教材」というコンセプトなら、説明を短くし、絵を増やすなどの判断ができます。
テーマは取り上げる題材
テーマは、作品や企画で扱う題材です。「自然」「未来」「家族」などがテーマになります。
テーマだけでは、誰に何を届けたいのかまでは分からないことがあります。そのため、コンセプトの方が、より具体的な方向を示します。
コンセプトとテーマの違いが分かる具体例
テーマが「海」のカフェを考えてみましょう。これだけでは、どのような店なのかはまだ分かりません。
コンセプトを「都会にいながら海辺のようにくつろげるカフェ」とすると、店内の色や音楽、メニューの方向が見えてきます。
このように、テーマは題材です。コンセプトは、その題材をどのように表すかを決める考えです。
コンセプトと似た言葉の違い
コンセプトには、目的や理念、ビジョンなど、似た言葉があります。違いを知っておくと、言葉を正しく使いやすくなります。
コンセプトと目的の違い
目的は、「何のために行うのか」を示す言葉です。コンセプトは、その目的を実現するために、どのような方向で進めるのかを示します。
たとえば、目的が「地域の人を元気にすること」なら、コンセプトは「地元の食材を楽しみながら、地域の人が交流できるレストラン」などになります。
コンセプトと理念の違い
理念とは、会社や団体が長く大切にする考えです。コンセプトは、商品やサービス、企画ごとに決められることがあります。
理念は簡単には変わりません。一方でコンセプトは、作る商品や企画に合わせて変わることがあります。
コンセプトとビジョンの違い
ビジョンとは、将来こうなりたいという姿です。コンセプトは、その未来に向かうための商品や活動の方向を決めます。
ビジョンが「誰もが学びやすい社会を作る」なら、コンセプトは「一日5分で学べる教材」などになります。
コンセプトとキャッチコピーの違い
キャッチコピーとは、人の目を引くための短い言葉です。コンセプトは、その言葉を作る前に決める土台となる考えです。
たとえば、コンセプトが「忙しい人でも健康的な朝食を取れる商品」なら、キャッチコピーは「朝の1分で、しっかり栄養」などになります。
コンセプトが使われる主な場面
コンセプトは、商品作りや店舗作りなど、さまざまな場面で使われます。共通しているのは、全体の方向をそろえる必要がある場面です。
商品やサービスを企画するとき
新しい商品やサービスを作るときは、最初にコンセプトを決めることがあります。使ってほしい人や、届けたい良さを整理するためです。
コンセプトが明確だと、必要な機能を選びやすくなります。機能とは、その商品やサービスでできることです。
店舗やWebサイトを作るとき
店舗では、店内の壁や家具、照明、音楽、メニューなどをそろえるために使われます。Webサイトでは、色や文字、掲載する内容を決めるよりどころになります。
全体が同じ方向で作られていると、利用する人にも特徴が伝わりやすくなります。
広告や商品の売り方を考えるとき
商品を必要な人に届けるための活動を、マーケティングといいます。広告や商品の売り方を考えるときにも、コンセプトが使われます。
誰に何を伝えるのかが明確になるため、広告の文章や写真を選びやすくなります。
コンセプトを決めるメリット
コンセプトを決めると、商品や企画の方向が分かりやすくなります。関わる人が多い場合にも役立ちます。
目指す方向が分かりやすくなる
コンセプトがあると、何を作るべきかが見えやすくなります。途中で考えがずれた場合も、元の方向に戻れます。
決めるときのよりどころをそろえやすくなる
複数の人で商品やサービスを作ると、意見が分かれることがあります。コンセプトがあれば、何を優先するのかを共有できます。
たとえば、「初心者向け」というコンセプトなら、難しい機能を増やすよりも、使いやすさを優先できます。
相手に特徴を伝えやすくなる
コンセプトが明確だと、商品やサービスの特徴を短く説明できます。利用する人にも、どのような人に向いているのかが伝わります。
コンセプトの作り方
コンセプトとは、思いついた言葉をそのまま使うものではありません。誰に、どのような良さを届けるのかを順番に整理して作ります。
誰に向けたものかを決める
最初に、商品やサービスを誰に使ってほしいのかを決めます。「学生」「子育て中の人」「パソコンが苦手な人」など、なるべく具体的にします。
どのような良さを届けるかを考える
次に、利用する人にどのような良さを届けるのかを考えます。「時間を短くできる」「迷わず使える」などが例です。
商品の機能だけでなく、使った人がどのように便利になるのかを考えることが大切です。
ほかとの違いを整理する
似た商品やサービスと比べて、どこが違うのかを整理します。価格、使いやすさ、使ってほしい人などを比べます。
すべてを違わせる必要はありません。特に大切な違いを一つか二つに絞ると、分かりやすくなります。
一つの短い文章にまとめる
最後に、誰に、どのような良さを届けるのかを短い文章にします。長い説明ではなく、一度読めば方向が分かる文章を目指します。
たとえば、「パソコンが苦手な人でも、迷わず使える家計簿サービス」のようにまとめます。
コンセプトを作るときの注意点
コンセプトは、短ければよいわけではありません。意味が伝わり、内容を決めるときのよりどころとして使えることが大切です。
言葉を難しくしすぎない
難しい言葉を使うと、関わる人に意味が伝わりにくくなります。誰が読んでも同じように理解できる言葉を選びます。
内容を広げすぎない
多くの人に利用してほしいからといって、使ってほしい人を広げすぎると特徴が弱くなります。「誰にでも便利」だけでは、具体的な方向を決めにくくなります。
まずは、特に届けたい人を明確にすると考えやすくなります。
キャッチコピーだけで終わらせない
耳に残る短い言葉を作っても、商品の方向が決まっていなければコンセプトとはいえません。見た目のよい言葉よりも、内容を決めるときのよりどころになる考えが必要です。
コンセプトの言い換えや類語
コンセプトは、場面に応じて次の言葉に言い換えられます。
- 基本的な考え方
- 中心となる考え
- 全体の方針
- 企画の軸
- 土台となる考え
ただし、どの言葉も完全に同じ意味になるとは限りません。初心者向けに説明するときは、「全体の土台となる考え方」と言い換えると伝わりやすくなります。
コンセプトについてよくある質問
コンセプトを日本語で言うと何ですか?
コンセプトは、日本語では「基本的な考え方」「中心となる考え」などと表せます。商品やサービス全体の方向を決める考えという意味です。
コンセプトとテーマは同じですか?
同じではありません。テーマは取り上げる題材で、コンセプトはその題材をどのように表すかを決める考えです。
コンセプトは一言で表す必要がありますか?
必ず一言にする必要はありません。ただし、長すぎると内容を決めるときのよりどころとして使いにくくなります。
一文か二文ほどで、誰に何を届けるのかが伝わる形にまとめるとよいでしょう。
よいコンセプトにはどのような特徴がありますか?
よいコンセプトは、誰に向けたものか、どのような良さを届けるのかがはっきりしています。また、関わる人が読んだときに、目指す方向を同じように理解できます。
短さだけでなく、商品やサービスの内容を決めるときに使える具体性も大切です。
まとめ|コンセプトとは全体の土台となる考え方
コンセプトとは、商品やサービス、企画などの土台となる考え方です。誰に、どのような良さを届けるのかを示します。
テーマは取り上げる題材で、コンセプトは全体の方向を決める考えです。目的や理念、ビジョン、キャッチコピーとも役割が異なります。
コンセプトを作るときは、使ってほしい人、届けたい良さ、ほかとの違いを整理します。そのうえで、全体の方向が伝わる短い文章にまとめることが大切です。

