KPIとは?意味・KGIとの違い・設定例をわかりやすく解説

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KPIとは何かを初心者向けにわかりやすく解説

KPIとは、目標に向かって順調に進んでいるかを見るための数字です。

かんたんに言うと、ゴールまでの「中間チェック」です。最終結果だけでなく、途中の進み具合を見るために使います。

この記事では、KPIの意味、KGIとの違い、具体例、設定方法を初心者向けにわかりやすく解説します。

ここだけ読めばOK

KPIとは、目標に近づいているかを途中で確認するための数字です。

たとえば、売上、問い合わせ数、クリック数などがKPIになります。

ほかのIT用語も知りたい方は、初心者向けのIT用語辞典もあわせてご覧ください。

目次

KPIとは

KPIとは目標までの進み具合を見るための指標であることを示す図

KPIは目標までの進み具合を見るための指標

KPIとは、目標までの進み具合を見るための指標です。

指標とは、状態を知るための目印になる数字のことです。たとえば、売上、問い合わせ数、申し込み数などが指標になります。

KPIは、最終結果だけを見るためのものではありません。目標に向かって、今どのくらい進んでいるかを見るために使います。

KPIは何の略?

KPIは、英語の「Key Performance Indicator」の略です。

日本語では「重要業績評価指標」と訳されることがあります。ただし、この言葉だけでは少し分かりにくいです。

初心者向けに言うなら、KPIは「大事な目標に近づいているかを見るための数字」です。

KPIの日本語での意味

KPIの日本語での意味は、「重要な成果を確認するための数字」です。

たとえば、Webサイトで商品を売りたい場合、売上だけでなく、ページを見た人の数や申し込み数も大切です。

このような数字を見ることで、どこを直せばよいか考えやすくなります。KPIは、行動を見直すための数字です。

KPIをわかりやすく言うと

KPIをゴールまでの中間チェックにたとえた図

KPIはゴールまでの中間チェック

KPIをわかりやすく言うと、ゴールまでの中間チェックです。

たとえば、マラソンではゴールだけでなく、途中の通過時間も大切です。途中の時間を見れば、ペースが早いか遅いかが分かります。

ITやビジネスでも同じです。最終的な売上や成果だけでなく、途中の数字を見ることで、早めに改善しやすくなります。

ダイエットでたとえるKPI

ダイエットで考えると分かりやすいです。

たとえば、「3か月で3kgやせる」が最終目標だとします。このとき、毎日の歩数、食事の記録、体重の変化などが中間チェックになります。

この中間チェックがKPIに近い考え方です。

ITやビジネスで言えば、「売上を増やす」という最終目標に対して、問い合わせ数、資料請求数、購入数などを見ることがKPIになります。

資料請求とは、商品やサービスのくわしい資料を送ってもらう申し込みのことです。

ITやビジネスで使うKPIの意味

ITやビジネスでは、KPIは目標を達成するための管理に使われます。

たとえば、Webサイトを運営している場合、「アクセス数」「クリック数」「申し込み数」などを見ます。

アクセス数とは、Webサイトのページを見に来た回数のことです。クリック数とは、ボタンやリンクが押された回数のことです。

KPIは、ただ数字を見るためのものではありません。次に何をすればよいかを考えるための数字です。

KPIが使われる場面

会社の目標を管理するとき

KPIは、会社の目標を管理するときによく使われます。

たとえば、「今月の売上を増やす」という目標がある場合、売上だけを見ても原因は分かりにくいことがあります。

そこで、商談数、見積もり数、成約数などをKPIとして見ます。

商談とは、商品やサービスを買ってもらうために、相手とくわしく話し合うことです。成約とは、契約が決まることです。

営業やマーケティングの成果を見るとき

営業では、電話数、商談数、見積もり数、成約数などがKPIになります。

マーケティングでは、広告を見た人の数、クリック数、資料請求数などがKPIになります。マーケティングとは、商品やサービスを知ってもらい、買ってもらうための活動です。

KPIを見ることで、「多く見られているけれど申し込みが少ない」「問い合わせはあるけれど成約が少ない」などが分かります。

Webサイトやアプリの改善に使うとき

Webサイトやアプリでも、KPIはよく使われます。

Webサイトとは、インターネット上で見るページのまとまりです。アプリとは、スマホやパソコンで使うソフトのことです。

たとえば、ページを見た人の数、ボタンを押した人の数、会員登録した人の数などをKPIとして見ます。

これらの数字を見ると、どの画面で人が離れているかが分かりやすくなります。

KPIとKGIの違い

KPIとKGIの違いを最終目標と途中の数字で比べた図

KGIは最終的に達成したい目標

KPIと一緒によく出てくる言葉に、KGIがあります。

KGIとは、最終的に達成したい目標のことです。たとえば、「売上を100万円にする」「会員登録を1,000件にする」などがKGIです。

KGIはゴールです。最終的にどうなりたいかを表します。

KPIはその途中で見る数字

KPIは、KGIに向かう途中で見る数字です。

たとえば、KGIが「売上100万円」なら、KPIは「問い合わせ数」「商談数」「購入数」などになります。

KGIがゴールなら、KPIはそこまでの道のりを確認する目印です。

KPIとKGIの具体例

場面KGIKPI
営業月の売上を100万円にする商談数、見積もり数、成約数
Webサイト申し込みを100件にするアクセス数、クリック数、入力完了数
採用3人を採用する応募数、面接数、内定数
コールセンター満足度を上げる応答率、対応時間、解決数

入力完了数とは、申し込みフォームなどを最後まで入力した数のことです。

応答率とは、かかってきた電話に出られた割合のことです。

KGIだけを見ると、結果が出るまで良し悪しが分かりにくいことがあります。KPIを見ると、途中で改善しやすくなります。

KPIの具体例

営業のKPI例

営業では、売上につながる行動をKPIにします。

たとえば、次のような数字です。

  • 電話をかけた数
  • 商談の数
  • 見積もりを出した数
  • 契約になった数

営業のKPIでは、売上だけでなく、売上につながる前の行動を見ることが大切です。

マーケティングのKPI例

マーケティングでは、商品やサービスを知ってもらう流れをKPIにします。

たとえば、次のような数字です。

  • 広告を見た人の数
  • 広告をクリックした人の数
  • 資料を請求した人の数
  • 問い合わせをした人の数

問い合わせ数とは、質問や相談が届いた数のことです。

このように分けると、どこで人が止まっているかが分かりやすくなります。

Webサイト運営のKPI例

Webサイト運営では、読者の動きがKPIになります。

たとえば、次のような数字です。

  • ページを見た回数
  • 検索から来た人の数
  • ボタンを押した人の数
  • 申し込みが完了した数

WebサイトのKPIを見ると、記事やページの改善点を見つけやすくなります。

コールセンターのKPI例

コールセンターでは、対応の速さや内容をKPIにします。

たとえば、次のような数字です。

  • 電話に出られた割合
  • 平均の対応時間
  • 1回で解決できた割合
  • 利用者の満足度

ただし、数字だけを追いすぎると、利用者へのていねいな対応がおろそかになることがあります。

KPIは、人を急がせるためではありません。よい対応に近づくために使うことが大切です。

KPIの設定方法

KPIを設定する流れを目標から行動、数字、期限へ分けて示す図

最終目標を決める

KPIを設定するときは、まず最終目標を決めます。

たとえば、「売上を増やす」「申し込みを増やす」「問い合わせを増やす」などです。

最終目標があいまいだと、KPIも決めにくくなります。先にゴールを決めることで、見るべき数字が分かりやすくなります。

目標につながる行動を分ける

次に、目標につながる行動を分けます。

たとえば、「申し込みを増やす」という目標なら、ページを見る、ボタンを押す、入力する、送信するという流れがあります。

この流れを分けると、KPIにする数字を見つけやすくなります。

数字と期限で見られる形にする

KPIは、数字で見られる形にします。

「がんばる」「よくする」だけでは、順調に進んでいるか分かりにくいからです。

さらに、「いつまでに」という期限もセットで決めると、より分かりやすくなります。

たとえば、「問い合わせ数を増やす」ではなく、「今月末までに、問い合わせ数を月50件にする」と決めます。

数字と期限をセットにすると、中間チェックとして使いやすくなります。

多すぎるKPIにしない

KPIは、多ければよいわけではありません。

見る数字が多すぎると、どれを大事にすればよいか分かりにくくなります。

初心者の場合は、まず3つ前後にしぼると使いやすいです。大切なのは、目標につながる数字を選ぶことです。

KPIツリーとは

KPIツリーは目標と数字を枝分かれで整理する方法

KPIツリーとは、最終目標と途中で見る数字を、枝分かれの形で整理した図のことです。

木の幹から枝が分かれるように、最終目標から必要な行動や数字を分けて考えます。

大きな特徴は、目標を「掛け算」や「足し算」で、細かく分けていくことです。

KPIツリーを使うメリット

KPIツリーを使うと、目標と行動のつながりが分かりやすくなります。

たとえば、お店の売上は、次のように分けて考えられます。

  • 売上 = お客さんの数 × 1人が買う金額
  • お客さんの数 = 初めて来た人 + くり返し来た人

このように分けると、売上が下がった理由を考えやすくなります。

お客さんの数が減ったのか、1人が買う金額が下がったのかを分けて見られるからです。

KPIツリーの簡単な例

たとえば、Webサイトの申し込みを増やしたい場合は、次のように考えます。

最終目標途中で見る数字改善する行動
申し込み数を増やすページを見た人の数検索で見つかりやすい記事を増やす
申し込み数を増やすボタンを押した人の数ボタンの文言や位置を見直す
申し込み数を増やす入力を完了した人の数入力項目を分かりやすくする

KPIツリーは、むずかしい図を作ることが目的ではありません。

目標に対して、どの数字を見ればよいかを整理するために使います。

KPIを使うときの注意点

数字を見るだけで終わらせない

KPIは、数字を見るだけでは意味がありません。

大切なのは、数字を見て次の行動を考えることです。

たとえば、問い合わせ数が少ないなら、見出しや説明文を見直すなどの行動につなげます。

自分で動かせない数字をKPIにしない

KPIは、自分たちの行動で変えられる数字にすることが大切です。

たとえば、天気や景気のように自分で変えにくいものをKPIにすると、改善につなげにくくなります。

結果である売上は、すぐに変えられないことがあります。しかし、訪問数、記事作成数、問い合わせへの返事の速さなどは、今日から変えやすい数字です。

KPIには、このような「自分たちで動かせる手前の行動」を選ぶのがコツです。

人を責めるための数字にしない

KPIは、人を責めるための数字ではありません。

数字が悪いときは、誰が悪いかではなく、どこを直すとよいかを考えることが大切です。

KPIは、仕事をよくするための道具です。

KPIに関するよくある質問

KPIとは何の略ですか?

KPIは「Key Performance Indicator」の略です。

日本語では「重要業績評価指標」と訳されます。かんたんに言うと、目標までの進み具合を見るための大事な数字です。

KPIと目標は同じですか?

KPIと目標は、近い言葉ですが同じではありません。

目標は「達成したいこと」です。KPIは、その目標に近づいているかを見るための数字です。

KPIは何個くらい設定すればよいですか?

最初は、3つ前後にしぼると使いやすいです。

多すぎると、どれを見ればよいか分かりにくくなります。まずは、目標に直結する大事な数字から選びましょう。

KPI管理とは何ですか?

KPI管理とは、KPIを定期的に見て、目標に近づいているかを確認することです。

数字を見るだけではなく、よくなっている理由や、うまくいっていない理由を考えます。そして、次の行動を決めます。

KPIとOKRの違いは何ですか?

OKRとは、大きな目標と、その達成を確認する結果をセットで考える方法です。

KPIは、目標に向かう途中の数字を見る考え方です。OKRは大きな目標を共有するとき、KPIは日々の進み具合を見るときに使われることが多いです。

初心者向けの記事では、まずKPIとKGIの違いを押さえれば十分です。

まとめ|KPIとは目標までの進み具合を見るための指標

KPIとは、目標に向かって順調に進んでいるかを見るための指標です。

最終目標であるKGIだけを見るのではなく、途中の数字を見ることで、早めに改善しやすくなります。

  • KPIは、目標までの中間チェック
  • KGIは、最終的に達成したい目標
  • KPIは、営業、マーケティング、Webサイト、コールセンターなどで使われる
  • KPIは、数字と期限をセットにすると使いやすい
  • KPIは、自分たちで動かせる手前の行動を選ぶ
  • KPIは、人を責めるためではなく、改善するために使う

KPIを考えるときは、まず最終目標を決めます。次に、その目標につながる行動を分け、数字で確認できる形にします。

むずかしく考えすぎず、「ゴールに近づいているかを見る数字」と考えると分かりやすいです。

KPIのようなIT・ビジネス用語をまとめて学びたい方は、ITパスポートのIT用語まとめも参考にしてください。

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