レビューとは、かんたんに言うと「作ったものを確認して、よりよくすること」です。 ITでは、プログラムや設計書、資料などをほかの人が見て、間違いや分かりにくい点がないかを確認します。
ここでいうITとは、パソコンやスマホ、システムなどに関わる分野のことです。 たとえば、ネット注文、予約サイト、会員登録の画面などもITの仕組みで動いています。
身近な例で言うと、作文を先生や友だちに読んでもらうようなものです。 誤字や分かりにくい文を見つけてもらうことで、作文は読みやすくなります。
ITで使うレビューも同じです。 作ったものを人に見てもらい、ミスを減らし、使いやすいものに近づけるために行います。
ここだけ読めばOK
レビューとは、作ったものをほかの人が確認し、よりよくするための作業です。 ITでは、プログラム、設計書、テスト結果、手順書などを見る場面で使われます。
レビューとは?かんたんに言うと「作ったものを確認すること」

レビューの意味
レビューには「確認する」「見直す」「評価する」といった意味があります。 ただし、ITの仕事では、ただ感想を言うだけではありません。
ITでのレビューは、作ったものに問題がないかを確認する作業です。 問題があれば、直す場所や改善する点を伝えます。
改善とは、今よりよい状態にすることです。 ITのレビューでは、間違いを見つけるだけでなく、もっと分かりやすくできないかも考えます。
身近なレビューとの違い
「レビュー」と聞くと、Amazonや楽天の商品レビューを思い浮かべる人も多いと思います。 商品レビューは、使った人が感想や評価を書くものです。
一方で、ITでのレビューは感想を書くことではありません。 作った資料やプログラムを仕事として確認し、間違いや見落としを減らすために行います。
ITで使うレビューの意味
ITで使うレビューとは、プログラムや資料を見て、正しいか、分かりやすいか、決まりに合っているかを確認することです。 たとえば、システムを作る前の設計書や、作ったあとのプログラムを確認します。
システムとは、仕事やサービスを動かすための仕組みのことです。 たとえば、ネットショップの注文画面や、病院の予約サイトなどもシステムの一つです。
レビューを行うことで、早い段階でミスに気づきやすくなります。 あとから直すよりも、早めに気づいた方が直しやすいからです。
ITでレビューが使われる場面
ITの仕事では、いろいろな場面でレビューが使われます。 ここでは、初心者にも分かりやすい代表例を見ていきましょう。
なお、「設計書レビュー」「コードレビュー」「資料レビュー」のように、確認するものの名前を前につけて「〇〇レビュー」と呼ぶことがあります。 意味は「〇〇を確認するレビュー」です。
設計書を確認するレビュー
設計書とは、システムを作る前に「何をどう作るか」を書いた資料です。 家を建てる前の設計図に近いものです。
設計書レビューでは、内容に抜けや間違いがないかを確認します。 ここで気づけると、あとで作り直す手間を減らせます。
プログラムを確認するコードレビュー

コードレビューとは、プログラムの中身をほかの人が確認することです。 コードとは、プログラムを書くための文字や命令のことです。
身近な例で言うと、コードは料理のレシピに書かれた「文字」に近いものです。 その文字が集まって、実際に動く仕組みがプログラムになります。
プログラムとは、コンピューターに「こう動いてください」と伝えるためのものです。 たとえば、ボタンを押したら画面を切り替える、入力した内容を保存する、といった動きを指示します。
コードレビューでは、動きに問題がないか、読みにくい書き方になっていないかを見ます。 初心者にとっては、ほかの人の考え方を学べる場にもなります。
テスト結果を確認するレビュー
テストとは、作ったものが正しく動くかを試すことです。 学校のテストではなく、システムやプログラムの動きを確認する作業を指します。
テスト結果とは、試した結果を書いたものです。 テスト結果レビューでは、その内容に問題がないかを確認します。
たとえば、必要な確認が抜けていないか、結果の見方が合っているかを見ます。 これにより、見落としを減らせます。
資料や手順書を確認するレビュー
ITの仕事では、手順書や説明資料を作ることもあります。 手順書とは、作業の進め方を書いた資料です。
資料レビューでは、読んだ人が迷わず作業できるかを確認します。 分かりにくい言い方や、足りない説明を見つけることが大切です。
コードレビューとは?プログラムをほかの人が確認すること
コードレビューで見ること
コードレビューでは、プログラムが正しく動くかを見ます。 それだけでなく、あとから見た人にも分かりやすいかも確認します。
たとえば、名前の付け方が分かりやすいか、同じ処理を何度も書いていないかを見ます。 チームで作る場合は、決められた書き方に合っているかも大切です。
チームとは、一緒に作業する人たちのことです。 ITの仕事では、複数人で一つのシステムを作ることがよくあります。
コードレビューを行う理由
コードレビューを行う理由は、ミスを減らすためです。 ひとりで作ると、どうしても見落としが出ることがあります。
ほかの人が見ることで、自分では気づかなかった点に気づけます。 また、チーム全体で書き方をそろえやすくなります。
初心者が知っておきたいコードレビューの考え方
コードレビューは、作った人を責める場ではありません。 プログラムをよりよくするための確認です。
指摘とは、直すとよい点を伝えることです。 レビューで指摘されても、悪いことをしたという意味ではありません。
「次から気をつける場所が分かった」と考えると学びやすくなります。 レビューは、作ったものをよくするための大切な機会です。
レビューとチェックの違い

レビューとチェックは似ています。 どちらも、作ったものを確認するという点では同じです。
チェックはルール通りか「○×」で確認すること
チェックは、決められた項目やルールに合っているかを確認することです。 たとえば、誤字がないか、必要な項目がそろっているかを「○か×か」で見ていきます。
ITでは、チェックシートにそって確認する作業を指すことがあります。 作った画面が正しく動くかを「動作チェック」と呼ぶこともあります。
身近な例で言うと、お出かけ前の持ち物確認に近いです。 財布、スマホ、鍵がカバンに入っているかを、リストを見ながら一つずつ確認するイメージです。
レビューはよりよくするための意見も含む
レビューは、間違いを見つけるだけではありません。 もっと分かりやすくできるか、もっと使いやすくできるかも見ます。
つまり、レビューは「確認」と「改善」の両方を含みます。 人の目で見て、よりよくするための意見を出すことも大切です。
どちらも品質を上げるために使われる
チェックもレビューも、作ったものの品質を上げるために使われます。 品質とは、使う人にとって問題が少なく、分かりやすく、使いやすい状態のことです。
チェックは、決められた項目に合っているかを見る作業です。 レビューは、内容を見て、よりよくするための意見も出す作業と考えると分かりやすいです。
レビューで見る主な観点

レビューでは、何となく見るのではなく、見るポイントを決めることが大切です。 この見るポイントを「観点」といいます。
観点を決めておくと、何を確認すればよいか分かりやすくなります。 初心者でも、見る場所に迷いにくくなります。
内容に間違いがないか
まず見るのは、内容に間違いがないかです。 設計書なら、作る内容が合っているかを確認します。
プログラムなら、予定どおりに動くかを見ます。 数字や条件の間違いも見落としやすい点です。
分かりにくいところがないか
次に、分かりにくいところがないかを見ます。 作った本人には分かっていても、ほかの人には伝わりにくいことがあります。
文章やプログラムは、あとから別の人が見ることも多いです。 そのため、読みやすさも大切な確認ポイントです。
決められたルールに合っているか
会社やチームによって、書き方のルールが決まっていることがあります。 たとえば、資料の書き方や、プログラムの名前の付け方です。
ルールに合っていると、チーム全体で読みやすくなります。 人によって書き方が大きく変わることも防げます。
あとから見た人にも伝わるか
ITの仕事では、作ったものをあとから直すことがあります。 そのため、未来の自分や、別の人が見ても分かることが大切です。
レビューでは「今だけ分かればよい」ではなく、「あとから見ても分かるか」を確認します。 これは、長く使うシステムほど大切です。
レビューの種類
レビューには、いくつかの種類があります。 ここでは、初心者が知っておきたい言葉をやさしく整理します。
ウォークスルーとは
ウォークスルーとは、作った人が内容を説明しながら、参加者と一緒に確認するレビューです。 英語では「歩いて通り抜ける」という意味があります。
ITでは、資料やプログラムの流れを順番にたどりながら確認します。 初心者は「作った人が説明しながら見てもらうレビュー」と考えると分かりやすいです。
インスペクションとは
インスペクションとは、参加者の役割を決めて、決められた手順にそってしっかり確認するレビューです。 ウォークスルーよりも、かっちりした進め方になります。
たとえば、進行する人、記録する人、確認する人などの役割を分けることがあります。 作った人だけでなく、ほかの人の目で内容を確認する点も大切です。
少しかたい言葉ですが、意味は「手順を決めて行う、きちんとした点検」と考えると分かりやすいです。 重要な資料やプログラムで使われることがあります。
まずは「人に見てもらう確認」と考えればよい
ウォークスルーやインスペクションという言葉は、最初はむずかしく感じるかもしれません。 まずは、どちらもレビューのやり方の一つと考えれば十分です。
大切なのは、作ったものをひとりで終わらせないことです。 ほかの人に見てもらうことで、よりよいものに近づきます。
レビューで初心者が間違えやすい点
レビューは人を責める場ではない
レビューは、作った人を責めるための場ではありません。 見る対象は、人ではなく成果物です。
成果物とは、仕事の中で作ったもののことです。 この記事では、設計書、プログラム、手順書、説明資料などを指します。
指摘は悪いことではない
レビューで指摘を受けると、失敗したように感じることがあります。 しかし、指摘は悪いことではありません。
むしろ、早めに気づけたということです。 直せるうちに見つけるためにレビューがあります。
レビューは早めに行うほど直しやすい
レビューは、完成してから一度だけ行うとは限りません。 途中で見てもらうこともあります。
早めに見てもらうと、方向のずれに気づきやすくなります。 大きく作り直す前に直せるため、作業を進めやすくなります。
レビューの具体例
資料レビューの例
たとえば、システムの使い方を説明する資料を作ったとします。 レビューでは、読んだ人が迷わず操作できるかを確認します。
「この説明だけだと分かりにくい」 「画面名を入れた方がよい」 といった意見が出ることがあります。
コードレビューの例
たとえば、会員登録のプログラムを作ったとします。 コードレビューでは、入力された名前やメールアドレスを正しく扱えているかを確認します。
また、ほかの人が読んでも分かりやすい書き方かも見ます。 必要に応じて、名前の付け方や処理の流れを直します。
レビューコメントの例
レビューでは、相手に伝わりやすい言い方が大切です。 強い言い方ではなく、理由をそえて伝えると受け取りやすくなります。
たとえば、次のような書き方です。
- この説明は少し分かりにくいので、具体例を入れるとよさそうです。
- 同じ処理が2回出ているため、まとめると読みやすくなります。
- あとから見た人のために、名前をもう少し具体的にするとよさそうです。
レビューを理解するためのミニ用語集
ここまでに出てきた用語を、かんたんに整理します。 分からなくなったときは、この表を見直してください。
| 用語 | かんたんな意味 |
|---|---|
| IT | パソコンやスマホ、システムなどに関わる分野 |
| システム | 仕事やサービスを動かすための仕組み |
| プログラム | コンピューターに動き方を伝えるもの |
| コード | プログラムを書くための文字や命令 |
| コードレビュー | プログラムをほかの人に見てもらうこと |
| 設計書 | 何をどう作るかを書いた資料 |
| 手順書 | 作業の進め方を書いた資料 |
| 品質 | 問題が少なく、使いやすい状態 |
| 観点 | 確認するときの見るポイント |
| 成果物 | 仕事で作った資料やプログラム |
レビューとは何かを初心者向けにまとめると
レビューは作ったものをよくするための確認
レビューとは、作ったものを確認して、よりよくするための作業です。 間違いを見つけるだけでなく、分かりやすさや使いやすさも見ます。
ITでは品質を上げるために使われる
ITでは、設計書、プログラム、テスト結果、手順書などをレビューします。 レビューを行うことで、ミスを減らし、使う人にとって分かりやすいものに近づけます。
コードレビューはプログラムを見るレビュー
コードレビューとは、プログラムをほかの人が確認するレビューです。 正しく動くか、読みやすいか、決められたルールに合っているかを見ます。
レビューについてよくある質問
レビューとは何ですか?
レビューとは、作ったものを確認し、間違いや分かりにくい点を見つけて、よりよくすることです。 ITでは、プログラムや設計書などを確認するときに使われます。
ITでレビューとは何をすることですか?
ITでレビューとは、設計書、プログラム、テスト結果、資料などを確認することです。 内容が正しいか、分かりやすいか、ルールに合っているかを見ます。
レビューとチェックは何が違いますか?
チェックは、決められた項目に合っているかを確認することです。 レビューは、間違いを見つけるだけでなく、よりよくするための意見も含みます。
コードレビューとは何ですか?
コードレビューとは、プログラムの中身をほかの人が確認することです。 正しく動くか、読みやすいか、あとから直しやすいかを見ます。
ウォークスルーとは何ですか?
ウォークスルーとは、作った人が内容を説明しながら、参加者と一緒に確認するレビューです。 資料やプログラムの流れを順番にたどって確認します。
インスペクションとは何ですか?
インスペクションとは、役割や手順を決めて、しっかり確認するレビューです。 進行する人、記録する人、確認する人などに役割を分けて行うことがあります。
レビューで指摘されたらどうすればよいですか?
まず、指摘の理由を確認しましょう。 分からない場合は、どこをどう直すとよいかを聞いて大丈夫です。
レビューは学ぶための機会でもあります。 指摘を次に生かすことで、少しずつよいものを作れるようになります。
まとめ|レビューとは、作ったものをよりよくするための確認
レビューとは、作ったものを確認し、間違いや分かりにくい点を見つけて、よりよくすることです。 ITでは、プログラム、設計書、テスト結果、手順書などの確認で使われます。
商品レビューのような感想とは違い、ITでのレビューは仕事の中で行う確認作業です。 コードレビュー、資料レビュー、設計書レビューなど、さまざまな場面で使われます。
チェックは、決められた項目を「○か×か」で確認する作業です。 一方でレビューは、間違いを見つけるだけでなく、よりよくするための意見も含みます。
初心者は、レビューを「人に見てもらって、作ったものをよくする作業」と考えると分かりやすいです。 指摘は悪いことではなく、よりよいものに近づけるための大切な手がかりです。
ITパスポートの学習で出てくる用語もまとめて確認したい場合は、ITパスポートのIT用語も参考になります。
