散布図とは?見方や相関関係、エクセルでの作り方をわかりやすく解説

【PR】この記事には広告を含みます。
散布図とは何かを初心者向けに説明した画像

散布図とは、2つの数字や情報の関係を、点で表したグラフです。

かんたんに言うと、「片方の数字が変わると、もう片方の数字も変わるのか」を見るための図です。

たとえば、「勉強時間が長い人ほど、テストの点数は高いのか」を調べたいときに使います。

この記事では、散布図の意味、見方、相関関係、相関係数、エクセルでの作り方を、初心者向けにわかりやすく説明します。

ここだけ読めばOK

散布図とは、2つの数字や情報の関係を点で見るグラフです。

点が右上がりに並ぶと、片方が増えるほど、もう片方も増えやすいと考えます。

点が右下がりに並ぶと、片方が増えるほど、もう片方は減りやすいと考えます。

ただし、関係がありそうに見えても、それだけで「原因」とは言えません。

関連するIT用語をまとめて確認したい方は、IT用語一覧もあわせてご覧ください。

目次

散布図とは

散布図とは、2つの数字の関係を点で見るグラフであることを示した図

散布図とは、2つの数字や情報を組み合わせて、点で表すグラフです。

ここでいう「データ」とは、勉強時間、点数、気温、売上などの数字や情報のことです。

散布図では、横の線と縦の線を使います。横の線を横軸、縦の線を縦軸といいます。

たとえば、横軸に「勉強時間」、縦軸に「テストの点数」を置きます。そして、1人分の結果を1つの点で表します。

散布図をかんたんに言うと

散布図をかんたんに言うと、「点の集まりを見て、2つの数字の関係を読むグラフ」です。

たとえば、地図にお店の場所を点で置いていくとします。点がどこに集まっているかを見ると、お店が多い地域がわかります。

散布図も同じように、点の集まり方を見ます。点が右上がりなのか、右下がりなのか、ばらばらなのかを見て、2つの数字の関係を読み取ります。

散布図でわかること

散布図を見ると、2つの数字や情報に関係がありそうかを確認できます。

たとえば、次のようなことを調べるときに使えます。

  • 勉強時間が長いほど、テストの点数は高くなるのか
  • 気温が高いほど、アイスの売上は増えるのか
  • 広告費を増やすと、問い合わせ数も増えるのか
  • 利用時間が長いほど、満足度は高くなるのか

このように、散布図は「片方が増えると、もう片方はどうなるのか」を見るときに役立ちます。

散布図の身近な例

散布図は、学校や仕事だけで使う特別なグラフではありません。

生活の中にある数字でも使えます。

勉強時間とテストの点数の例

横軸に「勉強時間」、縦軸に「テストの点数」を置きます。

勉強時間が長い人ほど点数が高いなら、点は右上がりに並びやすくなります。

この場合、勉強時間とテストの点数には、関係がありそうだと考えられます。

ただし、テストの点数は勉強時間だけで決まるわけではありません。勉強の内容、体調、問題との相性なども関係します。

気温とアイスの売上の例

横軸に「気温」、縦軸に「アイスの売上」を置きます。

気温が高い日ほどアイスが売れるなら、点は右上がりに並びやすくなります。

この場合、気温とアイスの売上には、関係がありそうだと考えられます。

年齢とスマホ利用時間の例

横軸に「年齢」、縦軸に「スマホ利用時間」を置くこともできます。

もし点がばらばらに広がっているなら、年齢だけではスマホ利用時間を説明しにくいと考えられます。

散布図は、関係がありそうなことだけでなく、関係が弱そうなことを見つけるときにも役立ちます。

散布図の見方

散布図の見方として、右上がり・右下がり・ばらばらの点の並びを示した図

散布図の見方は、点の並び方を見ることが基本です。

まずは、点がどの方向に集まっているかを見ます。

計算が苦手でも、点の向きを見るだけで、大まかな関係をつかめます。

右上がりなら正の相関

点が左下から右上に向かって並んでいる場合、「正の相関」があるといいます。

正の相関とは、片方の数字が増えると、もう片方の数字も増えやすい関係のことです。

たとえば、勉強時間が増えるほど、テストの点数も高くなりやすい場合です。

「正」という言葉が入っていますが、「良い」という意味ではありません。ここでは、同じ方向に増えやすいという意味です。

右下がりなら負の相関

点が左上から右下に向かって並んでいる場合、「負の相関」があるといいます。

負の相関とは、片方の数字が増えると、もう片方の数字は減りやすい関係のことです。

たとえば、商品の価格が高くなるほど、買う人の数が減りやすい場合です。

「負」という言葉が入っていますが、「悪い」という意味ではありません。ここでは、反対の方向に動きやすいという意味です。

点がばらばらなら関係が弱い

点があちこちにばらばらにある場合は、2つの数字の関係が弱いと考えます。

この場合、片方の数字を見ても、もう片方の数字がどうなるかを予想しにくいです。

散布図では、点の向きだけでなく、点がどれくらいまとまっているかも大切です。

散布図と相関関係の違い

散布図と相関関係は、似た場面で使われます。

ただし、意味は少し違います。

散布図はグラフです。相関関係は、2つの数字が一緒に変わるように見える関係のことです。

相関関係とは

相関関係とは、2つの数字が一緒に変わるように見える関係のことです。

たとえば、気温が上がるとアイスの売上も上がる場合、気温とアイスの売上には相関関係があるといえます。

むずかしく考える必要はありません。「片方が変わると、もう片方も変わりやすいか」を見る言葉です。

散布図は相関関係を目で見るためのグラフ

散布図は、相関関係を目で見て確認するためのグラフです。

数字の表だけでは、2つの数字の関係がわかりにくいことがあります。

しかし、点で表すと、右上がり、右下がり、ばらばらといった傾向が見えやすくなります。

相関があっても原因とは限らない

相関関係と原因は同じではないことを、暑い日・アイスの売上・水分補給の例で示した図

初心者が特に間違えやすいのが、相関関係と原因を同じものだと思ってしまうことです。

相関関係があるとは、「2つの数字が一緒に動いているように見える」という意味です。

一方、原因とは「AがあるからBが起きる」という意味です。

たとえば、暑い日はアイスの売上が増えやすくなります。同じ日に、水分補給の回数も増えやすくなります。

この場合、アイスの売上が水分補給を増やしたとは限りません。どちらも暑さの影響を受けている可能性があります。

散布図と相関係数の関係

散布図は、点の並びを目で見る方法です。

一方、相関係数は、2つの数字の関係の強さを数字で表すものです。

相関係数は少しむずかしく見えますが、まずは「関係の強さを表す点数」のように考えるとわかりやすいです。

相関係数とは

相関係数とは、2つの数字の関係がどれくらい強いかを表す数字です。

相関係数は、必ず-1から1までの間の数字になります。

  • 1に近い:右上がりの関係が強い
  • -1に近い:右下がりの関係が強い
  • 0に近い:関係が弱い

最初から計算方法まで知らなくても、まずは数字の意味をつかめれば十分です。

散布図と相関係数はセットで考えるとわかりやすい

散布図は、点の並びを見て関係をつかみやすいです。

相関係数は、関係の強さを数字で確認しやすいです。

そのため、まず散布図で全体を見る。次に、相関係数で強さを確認する。この順番にすると理解しやすくなります。

相関係数が1に近いときの見方

相関係数が1に近いときは、点が右上がりにまとまって並びやすくなります。

たとえば、0.9のような数字なら、強い正の相関があると考えられます。

ただし、相関係数だけで判断しないことが大切です。ほかの点から大きく離れた点があると、数字の見え方が変わることがあります。

散布図の作り方

散布図の作り方は、むずかしくありません。

基本は、2つの数字を用意して、横の線と縦の線に分けて、点を置いていくだけです。

2つのデータを用意する

まず、関係を見たい2つの数字を用意します。

たとえば、「勉強時間」と「テストの点数」です。

勉強時間テストの点数
Aさん1時間50点
Bさん2時間60点
Cさん2.5時間65点
Dさん3時間75点
Eさん4時間82点
Fさん5時間88点

このように、1人につき2つの数字があるデータを使います。

実際に散布図を見るときは、できるだけ多くの点があるほうが、全体の傾向をつかみやすくなります。

横軸と縦軸を決める

次に、どちらの数字を横の線に置くか、どちらの数字を縦の線に置くかを決めます。

横の線を横軸、縦の線を縦軸といいます。

よくある形は、原因になりそうなものを横軸に置く方法です。結果として見たいものを縦軸に置きます。

たとえば、勉強時間を横軸、テストの点数を縦軸にします。

データを点で置く

最後に、1つずつ点を置きます。

Aさんが「1時間、50点」なら、横軸の1時間、縦軸の50点が交わる場所に点を置きます。

これを全員分行うと、散布図ができます。

エクセルで散布図を作る方法

散布図は、エクセルでも作れます。

学校のレポートや仕事の資料では、手書きよりエクセルで作る場面が多いです。

エクセルで散布図を作る基本手順

エクセルで散布図を作る基本手順は、次のとおりです。

  1. 2つの数字を表に入力する
  2. グラフにしたい範囲を選ぶ
  3. 「挿入」からグラフを選ぶ
  4. 「散布図」を選ぶ
  5. 必要に応じて、タイトルや軸の名前を入れる

エクセルでは、左側にある列の数字を横軸、右側にある列の数字を縦軸として使うことが多いです。

横軸と縦軸が逆になった場合は、表の列を入れ替えるか、グラフの設定から「データの選択」を見直しましょう。

エクセルの散布図で線を引く方法

エクセルの散布図には、点だけを表示する方法と、線を入れる方法があります。

点の流れを見やすくしたいときは、近似曲線を入れることがあります。

近似曲線とは、点の流れをざっくり表す線のことです。

ただし、最初から線だけを見ると、点のばらつきに気づきにくくなります。まずは点の並び方を見ましょう。

エクセルの散布図がうまくいかないときの確認点

エクセルで散布図がうまくいかないときは、次の点を確認しましょう。

  • 数字が文字として入力されていないか
  • グラフにしたい範囲を正しく選んでいるか
  • 横軸と縦軸にしたい列が合っているか
  • 空白のセルが多すぎないか
  • 折れ線グラフではなく散布図を選んでいるか

特に多いのは、数字に見えていても、エクセルでは文字として扱われているケースです。

計算やグラフで使う数字は、計算に使える数字として入力します。

散布図と近似曲線・回帰直線

散布図を見ていると、「近似曲線」や「回帰直線」という言葉が出てくることがあります。

どちらも、点の流れをわかりやすく見るための線です。

近似曲線とは

近似曲線とは、点の流れをざっくり表す線のことです。

点が完全に一直線に並ぶことは少ないです。そのため、全体としてどちらの方向に向かっているかを線で示します。

エクセルでも、散布図に近似曲線を追加できます。

回帰直線とは

回帰直線とは、点の集まりの真ん中を通るように引く目安の線です。

名前はむずかしく見えますが、「点の流れを1本の直線で表したもの」と考えると分かりやすいです。

まずは散布図の見方と、正の相関・負の相関を理解すると、近似曲線や回帰直線も読み取りやすくなります。

まずは点の並びを先に見る

近似曲線や回帰直線は便利です。

しかし、最初から線だけを見ると、点のばらつきに気づきにくくなります。

まず点の並びを見る。次に線を見る。この順番で確認しましょう。

散布図と折れ線グラフの違い

散布図と折れ線グラフの違いを、見る目的の違いで比較した図

散布図と折れ線グラフは、見た目が似ることがあります。

しかし、使う目的は違います。

画像のように、散布図は「2つの数字の関係」を見るときに使います。一方、折れ線グラフは「時間による変化」を見るときに使います。

散布図は2つの数字の関係を見るグラフ

散布図は、2つの数字の関係を見るためのグラフです。

たとえば、気温と売上、勉強時間と点数、広告費と問い合わせ数などです。

「片方が増えると、もう片方はどうなるか」を見たいときに向いています。

折れ線グラフは変化の流れを見るグラフ

折れ線グラフは、時間の流れにそって変化を見るためのグラフです。

たとえば、1月から12月までの売上の変化や、1週間の気温の変化を見るときに使います。

時間の順番で変化を見るなら折れ線グラフ、2つの数字の関係を見るなら散布図が向いています。

散布図を見るときの注意点

散布図は便利ですが、見方を間違えると、数字の意味を読み違えることがあります。

ここでは、初心者が特に気をつけたい点を説明します。

点が多いほど全体の傾向が見やすい

点の数が少ないと、たまたまそう見えているだけの可能性があります。

たとえば、3人分のデータだけで「勉強時間が長いほど点数が高い」と言い切るのは早いです。

散布図を見るときは、できるだけ多くのデータで確認すると、全体の傾向をつかみやすくなります。

外れた点だけで判断しない

散布図には、ほかの点から大きく離れた点が出ることがあります。

このような点だけを見て、全体の関係を決めつけないようにしましょう。

入力ミスの場合もありますし、特別な理由がある場合もあります。

相関関係と因果関係を混同しない

因果関係とは、原因と結果の関係です。

たとえば、「雨が降ったから地面がぬれた」という場合、雨が原因で、地面がぬれたことが結果です。

相関関係は、「2つの数字が一緒に動いているように見える関係」です。

この2つは同じではありません。散布図で関係がありそうに見えても、それだけで原因と結果が分かるわけではありません。

散布図が使われる場面

散布図は、数字や情報の関係を見たい場面で使われます。

学校、仕事、アンケート、売上の確認など、さまざまな場面で使えます。

仕事で使う場面

仕事では、売上と広告費の関係、問い合わせ数と訪問者数の関係などを見るときに使えます。

表だけでは気づきにくい関係も、散布図にすると見つけやすくなります。

学校や学習で使う場面

学校や学習では、勉強時間と点数、睡眠時間と集中度などを見るときに使えます。

身近な数字を使うと、散布図の意味を理解しやすくなります。

ITやデータ活用で使う場面

IT分野では、集めた数字や情報を見て、利用者の動きやサービスの状態を考えることがあります。

そのときに、散布図を使うと、2つの数字の関係を目で確認しやすくなります。

散布図に関するよくある質問

散布図とは何ですか?

散布図とは、2つの数字や情報の関係を点で表すグラフです。

横軸と縦軸にそれぞれ別の数字を置き、1つの組み合わせを1つの点として表します。

散布図では何がわかりますか?

散布図では、2つの数字に関係がありそうかを確認できます。

点が右上がりなら、片方が増えるほど、もう片方も増えやすいと考えます。

点が右下がりなら、片方が増えるほど、もう片方は減りやすいと考えます。

散布図と相関係数の違いは何ですか?

散布図は、2つの数字の関係を点で見るグラフです。

相関係数は、その関係の強さを数字で表すものです。

見た目でつかむのが散布図、数字で確認するのが相関係数と考えると分かりやすいです。

散布図はエクセルで作れますか?

はい。散布図はエクセルで作れます。

2つの数字を表に入力し、範囲を選んでから「挿入」メニューで散布図を選びます。

横軸と縦軸が逆になる場合は、表の列の並びや「データの選択」を確認しましょう。

散布図の英語は何ですか?

散布図は英語で「scatter plot」または「scatter diagram」といいます。

仕事や学習では「scatter plot」と書かれることが多いです。

散布図と折れ線グラフはどう使い分けますか?

2つの数字の関係を見るなら散布図を使います。

時間の流れにそった変化を見るなら折れ線グラフを使います。

散布図で相関があると、原因もわかりますか?

散布図だけでは、原因までは分かりません。

散布図で分かるのは、2つの数字が一緒に動いているように見えるかどうかです。

原因を考えるには、ほかの情報もあわせて確認する必要があります。

まとめ:散布図とは2つのデータの関係を見るためのグラフ

散布図とは、2つの数字や情報の関係を点で表すグラフです。

点が右上がりなら、片方が増えるほど、もう片方も増えやすいと考えます。

点が右下がりなら、片方が増えるほど、もう片方は減りやすいと考えます。

散布図は、勉強時間と点数、気温と売上、広告費と問い合わせ数など、身近な数字でも使えます。

エクセルでも作れるため、学校のレポートや仕事の資料でも使いやすいグラフです。

相関係数を使うと、2つの数字の関係の強さを数字で確認できます。相関係数は、必ず-1から1までの間の数字になります。

ただし、散布図で関係がありそうに見えても、それだけで原因と結果が分かるわけではありません。

まずは点の並びを見る。次に相関係数や近似曲線を確認する。この順番で考えると、散布図を読み取りやすくなります。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次