派遣契約とは、派遣会社と派遣先の会社が結ぶ契約のことです。 正式には「労働者派遣契約」といいます。
かんたんに言うと、派遣契約は「派遣会社が人を出し、派遣先がその人に働いてもらうための会社同士の約束」です。 派遣社員本人が、派遣先の会社と直接結ぶ契約ではありません。
この記事では、派遣契約とは何か、派遣社員・派遣会社・派遣先の関係、雇用契約や請負契約との違いを、初心者向けにわかりやすく解説します。 IT業界でよく出てくるSES契約との違いも、あわせて整理します。
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派遣契約とは、派遣会社と派遣先が結ぶ会社同士の約束です。 派遣社員は、派遣先ではなく派遣会社と働く約束をします。
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派遣契約とは

派遣契約をかんたんに言うと
派遣契約とは、派遣会社と派遣先の会社が結ぶ契約です。 正式には「労働者派遣契約」といいます。
契約とは、条件を決めた約束のことです。 派遣契約では、どんな仕事を、どこで、どれくらいの期間してもらうかを決めます。
たとえば、学校行事で外部スタッフに手伝ってもらう場面を考えるとわかりやすいです。 人を手配する会社と、手伝ってほしい学校が「いつ、どこで、どんな仕事をしてもらうか」を決めます。
これはあくまで身近な例えです。 実際の派遣契約では、派遣会社と派遣先が、働く内容や期間などを決めます。
派遣社員が派遣先と結ぶ契約ではない
初心者が間違えやすいのは、派遣契約を「派遣社員本人の契約」だと思ってしまうことです。 派遣契約は、派遣会社と派遣先の会社が結ぶ契約です。
派遣社員本人は、派遣会社と雇用契約を結びます。 雇用契約とは、「この条件で働きます」という働く人と会社の約束です。
つまり、派遣契約と雇用契約は別のものです。 誰と誰が約束するのかを分けて考えると、理解しやすくなります。
派遣契約が使われる場面
派遣契約は、会社が外部の人に一定期間働いてもらいたいときに使われます。 たとえば、忙しい時期だけ人を増やしたい場合です。
事務、受付、コールセンター、軽作業など、さまざまな仕事で使われます。 ITの現場でも、パソコンの設定、問い合わせ対応、システムの確認作業などで使われることがあります。
派遣契約の仕組み
派遣社員・派遣会社・派遣先の関係
派遣契約を理解するには、3つの立場を分けて考えることが大切です。 派遣社員、派遣会社、派遣先です。
| 言葉 | かんたんな意味 |
|---|---|
| 派遣社員 | 派遣会社に雇われ、派遣先で働く人 |
| 派遣会社 | 派遣社員を雇い、派遣先へ送る会社 |
| 派遣先 | 派遣社員が実際に働く会社や職場 |
| 派遣契約 | 派遣会社と派遣先が結ぶ会社同士の約束 |
| 雇用契約 | 働く人と会社が結ぶ働くための約束 |
この表の中で、特に大事なのは「派遣契約」と「雇用契約」の違いです。 名前は似ていますが、結ぶ相手が違います。
派遣会社と派遣先が派遣契約を結ぶ
派遣契約は、派遣会社と派遣先の会社が結びます。 この契約で、仕事の内容、働く場所、期間などを決めます。
派遣先は、派遣会社に「このような仕事をしてくれる人が必要です」と伝えます。 派遣会社は、その条件に合う人を派遣します。
派遣社員は派遣会社と雇用契約を結ぶ
派遣社員は、派遣会社と雇用契約を結びます。 つまり、派遣社員を雇っているのは派遣会社です。
給料も、基本的には派遣会社から支払われます。 派遣先から直接給料をもらうわけではありません。
仕事の指示は派遣先から受ける
派遣契約では、日々の仕事の指示は派遣先から受けることが多いです。 たとえば「この資料を作ってください」「この問い合わせに対応してください」といった指示です。
ただし、契約や給料、働く条件の相談先は派遣会社です。 働く場所と雇い主が分かれている点が、派遣の特徴です。
派遣契約で決める主な内容
仕事内容
派遣契約では、どのような仕事をするのかを決めます。 たとえば、データ入力、電話対応、受付、ITサポートなどです。
仕事内容がはっきりしていると、派遣社員も働きやすくなります。 働く前に、どこまでが自分の仕事なのかを確認することが大切です。
働く場所
派遣契約では、働く場所も決めます。 会社の事務所、店舗、工場、コールセンターなどです。
ITの仕事では、会社のオフィスやサポートセンターで働くことがあります。 在宅勤務がある場合は、その条件も確認します。
働く期間
派遣契約では、働く期間を決めます。 たとえば、1カ月、3カ月、6カ月などです。
契約期間が終わる前に、続けるかどうかを確認することがあります。 これを契約更新といいます。
働く時間
働く時間も、派遣契約で決める内容の一つです。 何時から何時まで働くのか、休みはいつかを確認します。
残業があるかどうかも大切です。 働き始める前に、無理なく働ける時間かを見ておきましょう。
料金や時給の考え方
派遣先は、派遣会社に料金を支払います。 派遣社員は、派遣会社から給料を受け取ります。
派遣先が払う料金と、派遣社員の時給は同じではありません。 派遣会社では、社会保険や仕事紹介にかかる費用なども考えられます。
派遣契約と雇用契約の違い

派遣契約は会社同士の約束
派遣契約は、派遣会社と派遣先が結ぶ会社同士の約束です。 「どのような人に、どの仕事を、どれくらいの期間してもらうか」を決めます。
派遣社員本人が、派遣先と直接結ぶ契約ではありません。 ここは、特に間違えやすい点です。
雇用契約は働く人と会社の約束
雇用契約は、働く人と会社が結ぶ約束です。 派遣社員の場合は、派遣社員と派遣会社が結びます。
雇用契約では、給料、働く時間、休み、仕事の条件などを確認します。 派遣社員の雇い主は、派遣先ではなく派遣会社です。
初心者が間違えやすいポイント
派遣では、働く場所と雇っている会社が分かれます。 そのため、「派遣先が雇い主」と思ってしまうことがあります。
しかし、派遣社員を雇っているのは派遣会社です。 派遣先は、実際に働く場所です。
派遣契約とほかの働き方・契約の違い
派遣契約と契約社員の違い
契約社員は、働く会社と直接契約を結ぶ働き方です。 契約期間が決まっている点は、派遣社員と似ています。
大きな違いは、雇い主です。 契約社員は働く会社に雇われ、派遣社員は派遣会社に雇われます。
派遣契約とアルバイトの違い
アルバイトは、働く店や会社に直接雇われることが一般的です。 短い時間で働く場合も多くあります。
派遣では、派遣会社に雇われて、派遣先で働きます。 同じ短時間の仕事でも、契約の相手が違います。
派遣契約と請負契約の違い
請負契約とは、仕事の完成を約束する契約です。 たとえば「この作業を最後まで終わらせる」といった考え方です。
派遣契約では、派遣社員が派遣先の指示を受けて働きます。 一方、請負契約では、仕事を頼まれた側が自分たちのやり方で完成を目指す形が基本です。
初心者のうちは、まず「派遣は人に来てもらう契約」「請負は仕事の完成を頼む契約」と考えると分かりやすいです。
派遣契約とSES契約の違い

SES契約は、IT業界のシステム開発や運用の現場で使われることがある契約です。 SESとは、エンジニアの作業時間や技術を提供する形の契約を指すことが多い言葉です。
派遣契約とSES契約で特に大切なのは、「誰が仕事の指示を出すか」です。 ここは、IT業界でもよく確認されるポイントです。
| 契約 | 仕事の指示を出す人 |
|---|---|
| 派遣契約 | 派遣先の担当者が、派遣社員に直接指示できる |
| SES契約 | 基本的には、自分を雇っている会社の上司や責任者から指示を受ける |
たとえばSES契約なのに、常駐先の担当者から毎日細かく直接命令を受けている場合は、契約名と実態が合っていない可能性があります。 このような状態は、偽装請負と判断されることがあります。
偽装請負とは、書類上は請負や委任などの契約に見えても、実際には派遣のように働いている状態のことです。 IT業界で働くときは、契約名だけでなく、誰から指示を受けるのかを確認することが大切です。
なお、二重派遣は、派遣先が受け入れた派遣社員を、さらに別の会社で働かせるような状態を指します。 偽装請負とは別の問題なので、この記事では「違法になり得る別の例」として軽く押さえておきましょう。
派遣契約の3年ルールとは

同じ職場で働ける期間の考え方
派遣契約には、同じ職場で働ける期間に関するルールがあります。 よく知られているのが、派遣の3年ルールです。
かんたんに言うと、同じ派遣先の同じ部署などで、派遣として働ける期間には原則として上限があります。 ただし、働き方や契約の内容によって扱いが変わることがあります。
抵触日とは
抵触日は「ていしょくび」と読みます。 かんたんに言うと、同じ形で派遣を続けられる期限の翌日のことです。
もう少しやさしく言うと、「この日を過ぎると、同じ形のままでは続けられない可能性がある日」です。 派遣の3年ルールを考えるときに出てくる大切な言葉です。
派遣契約を結ぶ前には、派遣先の会社が派遣会社に対して「この職場の抵触日はいつです」と知らせる必要があります。 これは、派遣の期間に関するルールを守るための仕組みです。
見慣れない言葉ですが、派遣社員が知らないうちに不適切な形で働き続けることを防ぐための確認項目です。 むずかしいと感じたら、派遣会社に確認しましょう。
3年たったら必ず終わるわけではない
3年ルールは、「3年たったら必ず仕事がなくなる」という意味ではありません。 部署を変える、別の契約になる、直接雇用の話が出るなど、いくつかの可能性があります。
ただし、実際の扱いは職場や契約内容によって違います。 自分の場合にどうなるかは、派遣会社に確認しましょう。
無期雇用派遣との関係
無期雇用派遣とは、派遣会社と期間の定めがない雇用契約を結ぶ働き方です。 期間の定めがないとは、「いつまで」という終わりの日を決めないことです。
派遣先で働く点は、一般的な派遣と同じです。 ただし、派遣会社との契約の形が違います。
派遣契約で確認したいこと
仕事内容がはっきりしているか
派遣契約では、仕事内容がはっきりしていることが大切です。 何をする仕事なのか、どこまで担当するのかを確認しましょう。
仕事内容があいまいだと、働き始めてから思っていた内容と違うことがあります。 気になる点は、派遣会社に聞いておくと安心です。
契約期間と更新の有無
契約期間とは、いつからいつまで働くかという期間のことです。 派遣では、数カ月ごとに契約を更新する場合があります。
更新とは、今の契約を続けるかどうかを決めることです。 続けたい場合も、終わりたい場合も、早めに相談することが大切です。
指示を出す人が決まっているか
派遣では、日々の仕事の指示を派遣先から受けることが多いです。 そのため、誰から指示を受けるのかを確認しておきましょう。
指示を出す人がはっきりしていると、仕事を進めやすくなります。 迷ったときの相談先も確認しておくと安心です。
困ったときの相談先
仕事の進め方で困ったときは、派遣先の担当者に確認します。 契約や働く条件で困ったときは、派遣会社に相談します。
相談先を分けて考えると、派遣の仕組みが分かりやすくなります。 働く前に、連絡先を確認しておきましょう。
派遣契約で初心者が間違えやすい点
派遣契約を派遣社員本人の契約だと思ってしまう
派遣契約は、派遣社員本人が派遣先と結ぶ契約ではありません。 派遣会社と派遣先が結ぶ契約です。
派遣社員本人は、派遣会社と雇用契約を結びます。 この2つを分けて考えることが大切です。
派遣先が雇い主だと思ってしまう
派遣先は、実際に働く会社です。 しかし、派遣社員を雇っている会社ではありません。
派遣社員の雇い主は派遣会社です。 給料や契約については、派遣会社が関係します。
請負契約と同じだと思ってしまう
派遣契約と請負契約は違います。 派遣契約は、派遣社員が派遣先の指示を受けて働く形です。
請負契約は、仕事の完成を頼む形です。 名前が似ていても、考え方は違います。
3年ルールを「必ず3年で終了」と思ってしまう
3年ルールは、派遣の期間に関する大切なルールです。 ただし、「必ず3年で仕事が終わる」という意味ではありません。
契約内容や働き方によって、次の選択肢は変わります。 不明な点は、派遣会社に確認しましょう。
派遣契約についてよくある質問
派遣契約は誰と誰が結ぶ契約ですか?
派遣契約は、派遣会社と派遣先の会社が結ぶ契約です。 派遣社員本人が、派遣先と直接結ぶ契約ではありません。
派遣社員は派遣先と契約しますか?
通常、派遣社員は派遣先とは雇用契約を結びません。 派遣社員は、派遣会社と雇用契約を結びます。
派遣先は、派遣社員が実際に働く場所です。 雇い主は派遣会社です。
派遣契約と雇用契約は同じですか?
同じではありません。 派遣契約は、派遣会社と派遣先の会社同士の約束です。
雇用契約は、働く人と会社の約束です。 派遣社員の場合は、派遣社員と派遣会社が結びます。
派遣契約は何年まで続けられますか?
派遣には、同じ職場で働ける期間に関するルールがあります。 よく知られているのが、派遣の3年ルールです。
ただし、実際の扱いは契約内容や働き方によって違います。 自分の場合は、派遣会社に確認しましょう。
派遣契約と請負契約の違いは何ですか?
派遣契約は、派遣社員が派遣先の指示を受けて働く形です。 請負契約は、仕事の完成を頼む形です。
かんたんに言うと、派遣は「人に来てもらう契約」、請負は「仕事の完成を頼む契約」です。 この違いを押さえると理解しやすくなります。
派遣契約とSES契約の違いは何ですか?
大きな違いは、誰が仕事の指示を出すかです。 派遣契約では、派遣先の担当者が派遣社員に直接指示できます。
SES契約では、基本的には自分を雇っている会社の上司や責任者から指示を受けます。 契約名だけでなく、実際に誰から指示を受けているかを見ることが大切です。
まとめ:派遣契約とは、派遣会社と派遣先が結ぶ働き方の約束
派遣契約とは、派遣会社と派遣先が結ぶ会社同士の契約です。 正式には「労働者派遣契約」といいます。
派遣社員本人が、派遣先と直接結ぶ契約ではありません。 派遣社員は、派遣会社と雇用契約を結び、実際の仕事は派遣先で行います。
派遣契約では、仕事内容、働く場所、働く期間、働く時間などを決めます。 働く前には、契約内容を確認しておくことが大切です。
また、派遣には3年ルールや抵触日など、聞き慣れない言葉も出てきます。 むずかしいと感じたら、派遣会社に確認しながら理解していきましょう。
IT業界では、SES契約や請負契約との違いも大切です。 特に「誰が仕事の指示を出すのか」は、契約の違いを考えるうえで重要なポイントです。
