Pythonとは、コンピューターに作業をお願いするためのプログラミング言語です。 かんたんに言うと、人がコンピューターに「これをやって」と伝えるための言葉の一つです。
たとえば、人に「この表を合計して」「同じ作業を100回して」と頼むように、Pythonではコンピューターに作業を頼めます。 IT用語としてのPythonは、AIやデータ分析、仕事の自動化などに使われる言語です。
ほかのIT用語も知りたい方は、初心者向けのIT用語辞典もあわせてご覧ください。
Pythonとは何かをかんたんに説明
Pythonとは、コンピューターにしてほしい作業を書くための言葉です。 プログラミング言語とは、人がコンピューターに指示を出すための言葉のことです。
たとえば、「数字を足す」「表を整理する」「同じ作業をくり返す」といった指示を書けます。 Pythonは、その指示を比較的わかりやすく書けることが特徴です。
Pythonの読み方
Pythonは「パイソン」と読みます。 英語では大蛇という意味もあります。
ただし、プログラミング言語のPythonという名前は、イギリスのテレビ番組「Monty Python’s Flying Circus」に由来します。 動物の蛇そのものを意味して付けられた名前ではありません。
なお、Pythonのロゴには、蛇を思わせるデザインが使われています。 「名前の由来はテレビ番組、見た目の印象としては蛇も関係する」と考えるとわかりやすいです。
Pythonの意味
ITの世界でのPythonは、コンピューターに作業をさせるための言語です。 文字を書くように命令を並べることで、計算やデータの整理などができます。
たとえば、たくさんの数字から平均を出すことができます。 また、何度も同じ作業をする処理も書けます。
Pythonはプログラミング言語の一つ
プログラミング言語には、Python以外にもいくつかの種類があります。 たとえば、JavaScriptやJavaなどです。
JavaScriptは、Webページの動きを作るときによく使われます。 Javaは、会社の大きなシステムなどで使われることがあります。
Pythonは、AI、データ分析、仕事の自動化、Webサービス作りなどでよく使われます。 「学びやすく、使える場面が広い言語」と考えるとわかりやすいです。
Pythonでできること
Pythonでできることは多くあります。 ここでは、初心者にもイメージしやすい使い道を紹介します。
AIや機械学習に使う
Pythonは、AIの分野でよく使われます。 AIとは、人の判断や作業に近いことをコンピューターにさせる技術のことです。
機械学習とは、コンピューターがたくさんのデータから特徴やパターンを見つけ、それをもとに新しいデータを予測したり判断したりする技術です。 たとえば、たくさんの写真を見て「犬の写真に多い特徴」を学ぶようなイメージです。
IT用語としては、PythonはAIや機械学習を作るときの道具として使われます。 ただし、Pythonを少し学ぶだけで、すぐにAIを作れるわけではありません。
データ分析に使う
Pythonは、たくさんの数字や文字を整理する作業にも使われます。 データ分析とは、集めた情報から傾向や特徴を見つけることです。
たとえば、売上の変化を調べたり、アンケート結果をまとめたりできます。 学校の研究や仕事の資料作りにも役立ちます。
仕事のくり返し作業を自動化する
Pythonは、同じ作業を何度もくり返す場面でも使えます。 たとえば、ファイル名をまとめて変えたり、表の中身を整理したりできます。
自動化とは、人が毎回手でやっていた作業を、コンピューターに任せることです。 毎日の小さな作業を減らしたいときに役立ちます。
Webサービスやアプリを作る
Pythonは、Webサービス作りにも使われます。 Webサービスとは、インターネット上で使うサービスのことです。
たとえば、予約サイト、検索サイト、会員登録ができるサイトなどです。 Pythonは、画面には見えない部分の処理に使われることがあります。
画面には見えない部分の処理とは、会員情報を保存したり、検索結果を取り出したりする作業のことです。 ユーザーがボタンを押したあと、コンピューターの中で行われる処理だと考えるとわかりやすいです。
ゲームや便利なツールを作る
Pythonでは、かんたんなゲームや小さな便利ツールも作れます。 はじめて学ぶ人は、まず小さなものを作ってみると理解しやすいです。
たとえば、じゃんけんゲーム、計算ツール、メモを保存するツールなどです。 自分で作ったものが動くと、学習を続けやすくなります。
Pythonの特徴
Pythonには、初心者が学びやすい特徴があります。 ここでは、主な特徴を見ていきます。
コードが読みやすい
コードとは、プログラミング言語で書かれた命令文のことです。 Pythonのコードは、ほかの言語に比べて読みやすいと言われます。
たとえば、何をしている処理なのかを追いやすいです。 そのため、初心者でも学び始めやすい言語として選ばれています。
初心者でも学びやすい
Pythonは、最初に覚える決まりごとが比較的少なめです。 そのため、プログラミングの入り口として選ばれることがあります。
ただし、何も勉強せずに使えるわけではありません。 まずは、文字を表示する、計算する、条件で分ける、くり返すといった基本から学ぶとよいです。
使える分野が広い
Pythonは、AI、データ分析、自動化、Webサービスなど、いろいろな分野で使われます。 一つの言語で多くのことにふれられる点が特徴です。
何を作りたいかがまだ決まっていない人にも向いています。 学びながら、自分に合う使い道を探しやすいからです。
便利な部品が多い
Pythonには、作業を助ける便利な部品がたくさんあります。 このような部品を、ライブラリと呼びます。
ライブラリとは、よく使う機能をまとめた道具箱のようなものです。 たとえば、表を扱うための道具や、グラフを作るための道具があります。
Pythonでは、こうした道具を使うことで、いろいろな作業をしやすくなります。 全部を一から作らなくてもよい点が便利です。
Pythonが初心者に人気の理由
Pythonが初心者に人気なのは、書きやすさと使い道の広さがあるためです。 また、学習情報が多いことも理由の一つです。
短い文で書きやすい
Pythonは、少ない行数で処理を書けることがあります。 行数が少ないと、はじめての人でも内容を追いやすくなります。
もちろん、長いプログラムになると少しずつ難しくなります。 それでも、最初の一歩を踏み出しやすい言語です。
学習情報が多い
Pythonは使う人が多いため、本や学習サイト、動画などの情報が多くあります。 分からないことを調べやすい点は、初心者にとって助けになります。
ただし、情報が多いぶん、どれから見ればよいか迷うこともあります。 最初は、入門向けの教材を一つ決めて進めるのがおすすめです。
AIやデータ分析の入り口になりやすい
AIやデータ分析に興味がある人にとって、Pythonは入り口になりやすい言語です。 多くの教材や道具でPythonが使われています。
ただし、AIやデータ分析には、数字の見方やデータの扱い方も関わります。 まずはPythonの基本を知り、そのあと少しずつ広げると理解しやすいです。
Pythonを使う場面の具体例
Pythonは、仕事や学習の中でさまざまな使い方ができます。 ここでは、身近な例を紹介します。
Excel作業を楽にする
Pythonを使うと、Excelの表を読み込んだり、内容を整理したりできます。 毎月同じ形の表を作る作業などに向いています。
たとえば、複数のファイルを一つにまとめる作業です。 手作業の回数を減らし、確認に時間を使いやすくなります。
大量のデータを整理する
Pythonは、大量のデータを扱う場面でも使われます。 たとえば、何千行もある表から必要な情報だけを取り出すことができます。
人が一つずつ見ると時間がかかります。 Pythonを使うと、決めた条件に合うものをまとめて処理できます。
画像や文章を分析する
Pythonは、画像や文章を扱う場面でも使われます。 たとえば、画像の大きさを変えたり、文章の中に特定の言葉があるか調べたりできます。
さらに進むと、AIと組み合わせた使い方もあります。 まずは、小さな画像処理や文字の処理から学ぶとよいです。
Webサイトから情報を集める
Pythonを使うと、Webサイトから情報を集める仕組みを作ることもできます。 このような方法は、Webスクレイピングと呼ばれることがあります。
Webスクレイピングとは、Webサイト上の情報をプログラムで集める方法のことです。 たとえば、公開されている表や一覧の情報を集めるときに使われます。
ただし、相手のサイトに負担をかけないことが大切です。 また、サイトの規約で禁止されている場合もあるため、利用規約を必ず確認しましょう。
集めたデータを商用利用したり、別の場所で公開したりする場合にも注意が必要です。 学習の段階では、公開されている練習用データを使うと安心です。
Pythonとほかのプログラミング言語の違い
Pythonだけが、すべての場面で一番よいわけではありません。 目的によって、向いている言語は変わります。
PythonとJavaScriptの違い
JavaScriptは、Webページの動きを作る場面でよく使われます。 たとえば、ボタンを押したときの動きや、画面の切り替えなどです。
Pythonは、データの整理、AI、仕事の自動化などで使われることが多いです。 Webサービスの画面には見えない部分の処理にも使われます。
PythonとJavaの違い
Javaは、大きなシステムやスマートフォンアプリなどで使われることがあります。 会社の業務システムでも使われてきた言語です。
Pythonは、書きやすさや学びやすさが強みです。 AIやデータ分析の教材でもよく見かけます。
Pythonは万能ではなく、向き不向きがある
Pythonは便利な言語ですが、すべての場面で一番よいわけではありません。 処理の速さが特に大切な場面では、ほかの言語が選ばれることもあります。
ただ、初心者がプログラミングの考え方を学ぶには向いています。 まずPythonで基本を知ると、ほかの言語を学ぶときにも役立ちます。
Pythonを始める前に知っておきたい注意点
Pythonは学びやすい言語ですが、最初につまずきやすい点もあります。 先に知っておくと、落ち着いて学べます。
最初はインストールで迷いやすい
Pythonを自分のパソコンで使うには、インストールが必要になることがあります。 インストールとは、ソフトをパソコンに入れて使えるようにすることです。
ただし、最初から必ず自分のパソコンに入れないといけないわけではありません。 Google Colaboratory、略してGoogle Colabのように、ブラウザ上でPythonを試せるサービスもあります。
ブラウザとは、Webページを見るためのソフトです。 たとえば、Microsoft Edge、Google Chrome、Safariなどがあります。
学習環境という言葉で迷いやすい
Pythonを学ぶときに、学習環境という言葉が出てくることがあります。 学習環境とは、Pythonを動かして試せる場所のことです。
自分のパソコンにPythonを入れて使う方法もあります。 Webページ上でPythonを動かせるサービスを使う方法もあります。
すぐにAIを作れるわけではない
PythonはAIでよく使われます。 しかし、Pythonを少し覚えただけで、すぐにAIを作れるわけではありません。
まずは、文字を表示する、計算する、くり返すといった基本が大切です。 基本が分かると、AIやデータ分析にも進みやすくなります。
目的を決めて学ぶと続けやすい
Pythonはできることが多いため、何から学ぶか迷いやすいです。 そのため、目的を一つ決めると進めやすくなります。
たとえば、「Excel作業を楽にしたい」「AIにふれてみたい」「小さなゲームを作りたい」などです。 目的があると、必要な内容を選びやすくなります。
Pythonの学び方
Pythonを学ぶときは、いきなり難しいものを作ろうとしないことが大切です。 小さく動かして、少しずつ慣れていきましょう。
まずは基本の書き方を学ぶ
最初は、画面に文字を出すところから始めると分かりやすいです。 次に、計算、条件分け、くり返しを学びます。
条件分けとは、「もし○○なら、△△する」という考え方です。 くり返しとは、同じ作業を何度も行うことです。
小さなプログラムを動かしてみる
読むだけではなく、実際に動かすことが大切です。 短いプログラムでも、動くと理解しやすくなります。
たとえば、足し算をするプログラムや、名前を入力して表示するプログラムです。 小さな成功を積み重ねると、学習を続けやすくなります。
作りたいものから逆算して学ぶ
基本に慣れてきたら、作りたいものを決めてみましょう。 作りたいものがあると、必要な知識が見えやすくなります。
Excelを楽にしたいなら、表を扱う方法を学びます。 Webサービスを作りたいなら、Webの仕組みも少しずつ学びます。
Pythonに関するよくある質問
Pythonは初心者でも学べますか?
はい、初心者でも学べます。 Pythonは文が読みやすく、入門向けの教材も多い言語です。
ただし、最初から難しいことをしようとすると迷いやすいです。 まずは基本の書き方から学ぶのがおすすめです。
Pythonは何に使いますか?
Pythonは、AI、データ分析、仕事の自動化、Webサービス作りなどに使われます。 小さなツール作りにも向いています。
身近な例では、表の整理、ファイルの整理、データの集計などがあります。 くり返し作業を減らしたい場面で役立ちます。
Pythonは無料で使えますか?
Pythonそのものは無料で使えます。 学習に使える無料の教材やサービスもあります。
ただし、本や有料講座、学習サービスを使う場合は費用がかかることがあります。 自分に合う学び方を選ぶとよいです。
Pythonを使うにはインストールが必要ですか?
自分のパソコンで本格的に使う場合は、インストールすることが多いです。 ただし、最初の学習ではブラウザ上で使えるサービスでも始められます。
インストールで迷う場合は、Google ColabのようにWebページ上で試せるサービスを使う方法もあります。 慣れてからパソコンに入れても問題ありません。
PythonはAIに関係ありますか?
はい、PythonはAIの分野でよく使われています。 AIの学習教材や道具でもPythonが使われることがあります。
ただし、AIを理解するにはPython以外の知識も必要です。 まずはPythonの基本を学び、そのあと少しずつ広げていくとよいです。
まとめ:Pythonとは、初心者にも学びやすい便利なプログラミング言語
Pythonとは、コンピューターに作業を頼むためのプログラミング言語です。 AI、データ分析、仕事の自動化、Webサービス作りなど、さまざまな場面で使われます。
Pythonは、コードが読みやすく、初心者でも学び始めやすい点が特徴です。 まずは基本の書き方を学び、小さなプログラムを動かすところから始めるとよいでしょう。
大切なのは、最初から難しいものを作ろうとしないことです。 「何を作りたいか」を一つ決めて、少しずつ学ぶと理解しやすくなります。
