ベンチマークとは、かんたんに言うと、ものごとを比べるときの「基準」や「目安」のことです。
ITでは、パソコンやスマホの性能を比べるときによく使われます。ここでいう性能とは、速さ、動きのなめらかさ、作業をこなす力のことです。
たとえば「このスマホはどれくらい速いのか」「このパソコンでゲームは快適に動くのか」を知りたいときに、ベンチマークが役立ちます。
この記事では、ベンチマークの意味、ベンチマークテスト、ベンチマークスコアの見方を、初心者向けにわかりやすく解説します。
ここだけ読めばOK
ベンチマークとは、比べるための基準や目安のことです。ITでは、パソコンやスマホなどの性能を数字で比べるときに使います。
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ベンチマークとは

ベンチマークとは、何かを比べるための基準です。
「これを基準にして、ほかのものと比べよう」というときに使います。ITだけでなく、会社や仕事の場面でも使われる言葉です。
上の図のように、ベンチマークはパソコンやスマホなどを比べるときの目安になります。
大切なのは、ただ何となく比べるのではなく、同じ条件で見ることです。そうすることで、違いが分かりやすくなります。
かんたんに言うと「比べるための基準」
たとえば、学校のテストを考えてみましょう。
自分の点数が70点でも、それだけでは高いのか低いのか分かりにくいです。平均点が50点ならよい結果に見えますし、平均点が90点なら少し低く見えます。
このときの平均点のように、比べるための目安になるものがベンチマークです。
ITでは、この考え方を使って、パソコンやスマホの性能を比べます。
ITでは性能を比べる目安として使う
ITで使うベンチマークは、主に機器や仕組みの性能を比べるためのものです。
機器とは、パソコンやスマホなどの道具のことです。仕組みとは、サービスや仕事を動かす流れのことです。
たとえば、次のようなことを知りたいときに使います。
- パソコンの処理がどれくらい速いか
- スマホの動きがどれくらい軽いか
- ゲームがどれくらいなめらかに動くか
- 同じ作業をどの機器が速く終えられるか
処理とは、計算したり、アプリを動かしたりする作業のことです。
このように、ベンチマークは「性能を比べるためのもの」と考えると分かりやすいです。
ベンチマークの意味を身近な例で考える
ベンチマークは、日常の中にも似た考え方があります。
ここでは、身近な例でイメージをつかんでから、IT用語としての意味に戻して考えます。
テストの平均点と比べるイメージ
学校のテストでは、自分の点数だけでなく平均点を見ることがあります。
平均点を見ると、自分の点数が全体の中でどのくらいなのか分かります。この平均点は、点数を比べるための目安になります。
ベンチマークもこれに近い考え方です。
ITでは、平均点のような目安を使って、パソコンやスマホの性能を比べます。
商品を選ぶときの評価点に近い
ネットで商品を買うとき、星の数や評価点を見ることがあります。
星が4.5の商品と星が3.0の商品があれば、どちらがよさそうかを比べる手がかりになります。
ベンチマークも、性能を比べる手がかりになります。
ただし、商品レビューと同じように、数字だけで全部が分かるわけではありません。自分の使い方に合っているかも大切です。
ITでは「性能を数字で比べる」意味が中心
日常の例では「比べるための目安」と考えると分かりやすいです。
ITでは、もう少し具体的に、機器や仕組みの性能を数字で比べる意味で使われます。
そのため、パソコンやスマホの記事では「ベンチマークスコア」という数字が出てくることがあります。
ITで使うベンチマークとは
ITで使うベンチマークとは、パソコン、スマホ、サーバーなどの性能を比べるための基準です。
サーバーとは、Webサイトやサービスを動かすためのコンピューターのことです。ここでいう性能とは、速さや動きのなめらかさ、作業をこなす力のことです。
パソコンやスマホの速さを比べる
パソコンやスマホは、見た目だけでは性能が分かりにくいです。
同じように見える機器でも、アプリの起動が速いものもあれば、動画編集やゲームが得意なものもあります。
そこで、決まった方法で性能を測り、数字で比べます。これがITでのベンチマークの基本です。
CPUやGPUなどの性能を見る
ベンチマークでは、CPUやGPUの性能を見ることがあります。
CPUとは、パソコンやスマホの中で計算や処理を行う中心部分です。アプリを動かしたり、作業を進めたりする役割があります。
GPUとは、画像や映像を動かすのが得意な部品です。ゲームや動画編集などで大きく関係します。
ベンチマークを使うと、CPUやGPUがどれくらいの力を持っているかを数字で見やすくなります。
用語のミニ解説
- 性能:速さ、動きのなめらかさ、作業をこなす力のこと
- CPU:計算や処理をする中心部分のこと
- GPU:画像や映像を動かすのが得意な部品のこと
- スコア:テスト結果を数字で表したもの
同じ条件で比べることが大切
ベンチマークでは、同じ条件で比べることが大切です。
条件とは、使っている機器、設定、測り方などのことです。条件が違うと、同じ機器でも結果が変わることがあります。
そのため、ベンチマークの数字を見るときは「同じ条件で測った数字か」を意識するとよいです。
ベンチマークテストとは
ベンチマークテストとは、機器や仕組みの性能を調べるためのテストです。
決まった作業をさせて、どれくらい速く処理できるか、どれくらいなめらかに動くかを測ります。

図のように、ベンチマークテストでは同じ作業を行い、結果を数字にします。
同じ方法で測ることで、機器ごとの違いを比べやすくなります。
決まった方法で性能を測るテスト
ベンチマークテストでは、同じ作業をいろいろな機器に行わせます。
たとえば、同じ計算をさせたり、同じ映像を表示させたりします。そして、その結果を数字で表します。
同じ問題を出して点数を比べるようなものです。
ITでは、この点数を使って性能の目安を見ます。
パソコン・スマホ・ゲームで使われる
ベンチマークテストは、パソコンやスマホの性能を比べるときによく使われます。
ゲーム用のパソコンでは、ゲームがどれくらい快適に動くかを見るためにも使われます。
たとえば、画面がなめらかに動くか、途中で重くなりにくいかを確認する目的があります。
ベンチマークテストで分かること
ベンチマークテストでは、次のようなことが分かります。
- 処理の速さ
- 画像や映像を動かす力
- ゲームの動きのなめらかさ
- 同じ作業を終えるまでの時間
- ほかの機器と比べたときの位置づけ
位置づけとは、ほかと比べたときに、どのあたりにいるかという意味です。
ただし、ベンチマークテストはあくまで目安です。実際の使いやすさは、使うアプリや目的によって変わります。
ベンチマークスコアとは
ベンチマークスコアとは、ベンチマークテストの結果を数字で表したものです。
スコアとは、点数のことです。一般的には、スコアが高いほど性能が高いと考えられます。

図のように、ベンチマークスコアは結果を数字で表します。
数字になることで、パソコンやスマホの違いを見比べやすくなります。
性能を数字で表したもの
ベンチマークスコアは、性能を比べやすくするための数字です。
たとえば、Aのスマホが50万点、Bのスマホが80万点のように表示されることがあります。この場合、Bのほうが高い性能を持つ可能性があります。
数字になることで、見た目だけでは分からない違いを比べやすくなります。
スコアが高いほど性能が高いことが多い
ベンチマークスコアは、高いほど性能が高いことが多いです。
特に、同じ種類のテストで比べる場合は、スコアが目安になります。
たとえば、同じベンチマークテストで測ったCPU同士なら、スコアの高いほうが処理の速さで有利なことがあります。
スコアだけで選ばないほうがよい理由
ベンチマークスコアは便利ですが、スコアだけで選ぶのはおすすめしません。
理由は、使い方によって必要な性能が違うからです。
たとえば、メールやネット検索が中心なら、高いスコアのパソコンでなくても十分なことがあります。一方で、動画編集やゲームをするなら、より高い性能が役立つことがあります。
ベンチマークスコアは「選ぶための目安」として見るのが大切です。
ベンチマークが使われる場面
ベンチマークは、性能や状態を比べたい場面で使われます。
ITでは、機器選びやサービスの確認でよく使われます。
パソコンを選ぶとき
パソコンを買うとき、見た目や価格だけでは性能を判断しにくいです。
そこで、CPUやGPUのベンチマークを見て、どれくらいの作業に向いているかを考えます。
文章作成やネット検索が中心なのか、動画編集やゲームもしたいのかによって、見るポイントは変わります。
スマホの性能を比べるとき
スマホでもベンチマークは使われます。
アプリの起動、写真の処理、ゲームの動きなどを比べる目安になります。
スマホのレビュー記事では、AnTuTu(アンツツ)やGeekbench(ギークベンチ)などの名前が出てくることがあります。どちらも、スマホやパソコンの性能を数字で見るためのテストの例です。
ただし、スマホは電池持ちや画面の見やすさも大切です。ベンチマークだけでなく、使いやすさも合わせて見るとよいです。
ゲームが快適に動くか知りたいとき
ゲームでは、画面がなめらかに動くかが大切です。
ベンチマークテストを使うと、そのゲームがパソコンでどれくらい快適に動きそうかを確認できます。
ただし、実際の快適さは、画質設定や通信環境によっても変わります。
画質設定とは、映像をきれいにするか、軽く動くようにするかを選ぶ設定です。通信環境とは、インターネットのつながりやすさや速さのことです。
仕事で使う仕組みの速さを確認するとき
会社の仕事で使う仕組みでも、ベンチマークを使うことがあります。
たとえば、多くの人が同時に使ったときに、処理が遅くならないかを見るためです。
このように、ベンチマークは個人のパソコンだけでなく、仕事で使う仕組みの確認にも使われます。
CPU・GPU・スマホのベンチマークの例
ベンチマークは、何の性能を比べるかによって見る内容が変わります。
ここでは、よく出てくるCPU、GPU、スマホの例を見ていきます。
CPUベンチマークとは
CPUベンチマークとは、CPUの処理能力を比べるためのものです。
処理能力とは、作業をどれくらい速く進められるかという力のことです。
CPUは、パソコンやスマホの中で多くの処理を担当します。アプリを動かしたり、計算したりする部分です。
CPUベンチマークを見ると、作業の速さの目安が分かります。
たとえば、資料作成やネット検索が中心なら高すぎる性能は不要なこともあります。動画編集や重い作業をするなら、CPUの性能が大切になります。
GPUベンチマークとは
GPUベンチマークとは、画像や映像を動かす力を比べるためのものです。
GPUは、ゲームや動画編集、立体的な映像を画面に出す作業などで使われることが多い部品です。
ゲームを快適に楽しみたい場合や、映像を扱う作業をしたい場合は、GPUのベンチマークが参考になります。
スマホのベンチマークとは
スマホのベンチマークとは、スマホ全体の性能を比べるための目安です。
CPUやGPUだけでなく、アプリの動き、画像処理、ゲームの動作などを見ることがあります。
たとえば、AnTuTu(アンツツ)やGeekbench(ギークベンチ)などのテスト名が、スマホのレビューで使われることがあります。名前を覚える必要はありませんが、どちらも性能を見るための例だと知っておくと読みやすくなります。
ただし、スマホ選びでは、ベンチマーク以外にも大切な点があります。電池持ち、カメラ、画面の大きさ、持ちやすさなども見るとよいです。
ビジネスで使うベンチマークの意味
ベンチマークは、IT機器の性能比較だけでなく、会社や仕事の場面でも使われます。
ビジネスでのベンチマークは、よい会社やよい方法を基準にして、自分たちの仕事を見直す意味で使われます。
このように、ほかの会社やよい事例を参考にして、自分たちの仕事を改善する取り組みを「ベンチマーキング」と呼ぶこともあります。
他社やよい事例と比べること
ビジネスでのベンチマークは、ほかの会社やよい事例と比べることです。
たとえば、売上のよい会社、作業が速い会社、サービスの評判がよい会社を参考にします。
そして、自分たちのやり方と比べて、改善できる点を探します。
ベンチマーク調査とは
ベンチマーク調査とは、参考になる相手や事例を調べることです。
たとえば、同じ分野の会社がどのようなサービスを出しているか、どのような価格にしているかを調べます。
この調査をもとに、自分の会社や仕事の改善点を考えます。
ベンチマークと似た言葉の違い
ベンチマークは、目標、ランキング、評価と似ています。
ただし、それぞれ意味が少し違います。
ベンチマークと目標の違い
目標とは、目指すゴールのことです。
一方で、ベンチマークは比べるための基準です。
たとえば「売上100万円を目指す」は目標です。「同じ分野の会社の平均と比べる」はベンチマークです。
ベンチマークとランキングの違い
ランキングとは、順位をつけたものです。
一方で、ベンチマークは順位そのものではありません。比べるための基準や数値のことです。
ベンチマークスコアをもとにランキングが作られることはあります。ただし、ベンチマークとランキングは同じ意味ではありません。
ベンチマークと評価の違い
評価とは、よいか悪いかを判断することです。
一方で、ベンチマークは判断するための材料です。
ベンチマークの数字を見て、目的に合っているかを考えることで評価につながります。
初心者が間違えやすいポイント
ベンチマークは便利な考え方ですが、数字だけを見ると判断しにくいことがあります。
ここでは、ベンチマークを見るときに気をつけたい点を整理します。

図のように、ベンチマークは数字だけで決めるものではありません。
何に使うのか、同じ条件で比べているのかも合わせて見ると、より分かりやすくなります。
ベンチマークスコアが高ければ必ず快適とは限らない
ベンチマークスコアが高いと、性能が高いことが多いです。
しかし、スコアが高ければ必ず快適とは限りません。
たとえば、ネット検索やメールが中心なら、そこまで高い性能は必要ないことがあります。反対に、ゲームや動画編集では、高い性能が役立つことがあります。
測る条件が違うと正しく比べにくい
ベンチマークは、測る条件が違うと結果も変わります。
同じ機器でも、設定や使っている状態によってスコアが変わることがあります。
そのため、数字を見るときは、できるだけ同じ条件で比べることが大切です。
古いスコアと新しいスコアをそのまま比べない
ベンチマークテストは、測り方が変わることがあります。
古い測り方のスコアと新しい測り方のスコアを、そのまま比べると分かりにくい場合があります。
比べるときは、同じテストで測られた結果かを見るとよいです。
何に使うかに合った性能を見ることが大切
ベンチマークを見るときは、自分の使い方に合っているかが大切です。
文章作成、ネット検索、動画視聴、ゲーム、動画編集では、必要な性能が違います。
高いスコアだけを追うのではなく、自分が何に使うのかを先に考えると選びやすくなります。
よくある質問
ベンチマークとは何ですか?
ベンチマークとは、ものごとを比べるための基準や目安のことです。
ITでは、パソコンやスマホなどの性能を比べるときによく使われます。
ベンチマークテストとは何ですか?
ベンチマークテストとは、決まった方法で性能を測るテストです。
同じ作業を行わせて、処理の速さや動きのなめらかさを数字で表します。
ベンチマークスコアとは何ですか?
ベンチマークスコアとは、ベンチマークテストの結果を数字で表したものです。
一般的には、スコアが高いほど性能が高いことが多いです。ただし、使う目的に合っているかも大切です。
スマホのベンチマークは何を見るものですか?
スマホのベンチマークは、スマホの処理の速さやゲームの動きなどを見るためのものです。
スマホのレビューでは、AnTuTu(アンツツ)やGeekbench(ギークベンチ)などの名前が出てくることもあります。ただし、スマホ選びでは電池持ち、カメラ、画面の見やすさなども合わせて見るとよいです。
CPUベンチマークとGPUベンチマークの違いは何ですか?
CPUベンチマークは、計算や処理の速さを見るものです。
GPUベンチマークは、画像や映像を動かす力を見るものです。ゲームや動画編集では、GPUの性能も大切になります。
ベンチマークとベンチマーキングの違いは何ですか?
ベンチマークは、比べるための基準や目安のことです。
ベンチマーキングは、ほかの会社やよい事例を参考にして、自分たちの仕事を改善する取り組みのことです。
ベンチマークとランキングは同じですか?
ベンチマークとランキングは同じではありません。
ベンチマークは比べるための基準や数値です。ランキングは、その結果などをもとに順位をつけたものです。
まとめ|ベンチマークとは比べるための基準や目安のこと
ベンチマークとは、ものごとを比べるための基準や目安のことです。
ITでは、パソコンやスマホ、CPU、GPU、サーバーなどの性能を比べるために使われます。
ベンチマークテストは、性能を測るためのテストです。その結果を数字で表したものがベンチマークスコアです。
会社や仕事の場面では、ほかの会社やよい事例を参考にして改善する取り組みを、ベンチマーキングと呼ぶこともあります。
ただし、スコアが高ければ必ず自分に合うとは限りません。大切なのは、自分の使い方に合った性能を見ることです。
ベンチマークは、数字を絶対の答えとして見るのではなく、ものごとを比べるための分かりやすい目安として使うと理解しやすいです。
