VLAとは?AIロボットの仕組みやVLMとの違いを簡単に解説

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VLAとは何かを初心者向けに説明した画像

VLAとは、カメラなどで周りを見て、人の言葉を理解し、ロボットの動きにつなげるAIの仕組みです。

かんたんに言うと、「見る・言葉を理解する・動く」を一つにつなぐ技術です。この記事では、AIやロボットの分野で使われるVLAについて、初心者向けに分かりやすく説明します。

VLAのポイント

  • カメラの画像などから周りの様子を知る
  • 人が出した言葉の指示を理解する
  • 指示に合ったロボットの動きを作る

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目次

VLAとは

VLAとは、画像などの情報と言葉の指示を受け取り、ロボットをどのように動かすかを決めるAIモデルです。

ここでいう「モデル」とは、ロボット本体のことではありません。多くの画像や文章などを学び、答えや動きを決めるAIの仕組みです。

たとえば、人がロボットに「テーブルの上にある赤いコップを取って」と伝えたとします。

VLAは、カメラの画像から赤いコップを見つけます。その後、指示の意味を読み取り、ロボットの腕をどのように動かすかを決めます。

VLAは何の略?読み方と正式名称

VLAは、Vision-Language-Actionの頭文字を取った言葉です。読み方は「ブイ・エル・エー」です。

英語日本語での意味
Vision見ること
Language言葉を理解すること
Action行動すること

日本語では、「視覚・言語・行動モデル」などと表されます。

視覚とは、カメラの画像などから物や周りの様子を知ることです。言語とは、人が入力する文章や言葉の指示を指します。

VLAモデルでロボットが動く仕組み

VLAモデルは、主に「見る」「指示を理解する」「動きに変える」という流れで働きます。

実際の仕組みはモデルによって異なりますが、初心者は次の3段階で考えると分かりやすいでしょう。

1.カメラなどで周りを見る

はじめに、ロボットに付いたカメラなどで周りを確認します。

画像から、物の形、色、位置などを読み取ります。たとえば、机の上に赤いコップや白い皿があることを見つけます。

2.人からの指示を理解する

次に、「赤いコップを取って」などの指示を受け取ります。

VLAは、カメラの画像と指示を結び付けます。そして、どの物に対して何をすればよいかを判断します。

3.ロボットの動きに変える

最後に、指示された作業を行うための動きを作ります。

たとえば、ロボットの腕をどの方向へ動かすか、手をいつ閉じるかなどを決めます。

このようなロボットを動かすための情報を「動作命令」と呼ぶことがあります。

VLAを身近な例で考えると

VLAの働きは、人が頼まれた物を取る場面に少し似ています。

たとえば、「テーブルの赤いコップを取って」と言われた人は、目でコップを探します。そして、言葉の意味を理解し、手を伸ばしてコップを取ります。

VLAも、カメラで周りを確認し、言葉の指示を読み取り、ロボットの動きにつなげます。

ただし、VLAが人と同じように考えたり、意識を持ったりするわけではありません。学習したデータを基に、指示に合う動きを計算しています。

AIの学習とデータとは

VLAを理解するには、AIにおける「学習」と「データ」の意味を知っておくと分かりやすくなります。

ここでいう学習とは、人間のように教科書を読んで勉強することではありません。多くの例を読み込み、似たパターンや関係を見つけることです。

データとは、AIが学ぶために使う材料です。VLAが使うデータには、カメラの画像、人が出した指示、ロボットの腕の動きなどがあります。

たとえば、「赤いコップを取る」という作業を学ぶ場合は、コップの画像、指示の文章、実際に腕を動かした記録などを組み合わせます。

VLAが使われる主な場面

VLAは、決められた一つの動きだけでなく、言葉や周りの状況に合わせた動きが必要な場面で研究されています。

工場や倉庫のロボット

工場や倉庫では、物を持ち上げる、分ける、移動させるといった作業があります。

VLAを使うと、物の種類や置かれた場所を画像から確認し、指示に合った作業を行える可能性があります。

家庭や店舗で働くロボット

家庭や店舗では、物がいつも同じ場所に置かれているとは限りません。

VLAを使ったロボットは、周りを確認しながら、物を運ぶ、片付けるといった作業に対応できるよう研究されています。

人の形をしたロボット

人に近い形をしたロボットを、ヒューマノイドロボットと呼びます。

VLAは、ヒューマノイドロボットが人の指示を理解し、周りの状況に合わせて動くための技術としても注目されています。

自動運転や移動ロボット

VLAに近い考え方は、自動運転や移動ロボットの研究でも使われています。

カメラの映像や言葉による指示を基に、進む方向や行動を決めるためです。ただし、すべての自動運転システムがVLAを使っているわけではありません。

VLAとVLMの違い

VLMとは、画像と言葉を組み合わせて理解するAIモデルです。正式名称は「Vision-Language Model」です。

VLMは、写真の内容を説明したり、画像についての質問に答えたりできます。一方、VLAは画像と言葉を理解した後、ロボットの動きにつなげます。

用語主な役割具体例
VLM画像と言葉を理解する写真に写っている物を説明する
VLA画像と言葉を理解して行動につなげる指示された物をロボットがつかむ

VLAとVLMの大きな違いは、ロボットの動きまで作るかどうかです。

ただし、VLAは単にVLMへ行動する機能を付けただけとは限りません。ロボットを動かした記録なども使って学習します。

VLAとLLMの違い

LLMとは、多くの文章を学び、質問への回答や文章の作成を行うAIモデルです。

正式名称は「Large Language Model」です。日本語では「大規模言語モデル」と呼ばれます。

用語主に扱うもの主な役割
LLM言葉文章を理解したり作ったりする
VLM画像と言葉画像と言葉をまとめて理解する
VLA画像、言葉、行動理解した内容をロボットの動きにつなげる

LLM、VLM、VLAは似た名前ですが、扱う情報と目的が異なります。

かんたんに分けると、LLMは言葉、VLMは画像と言葉、VLAは画像と言葉とロボットの行動を扱います。

VLAとフィジカルAIの関係

フィジカルAIとは、ロボットや自動車などを通して、実際の場所で動くAIを表す言葉です。

画面に文章や画像を表示するだけではなく、物を運ぶ、機械を動かす、場所を移動するといった行動を行います。

VLAは、フィジカルAIを実現するために使われる技術の一つです。

VLAが周りの様子と人の指示を理解し、ロボットの動きにつなげることで、AIが実際の場所で作業しやすくなります。

代表的なVLAモデルの例

VLAには、研究機関や企業が開発したさまざまなモデルがあります。

ここでは、VLAの説明で取り上げられることが多い代表例を紹介します。

RT-2

RT-2は、Google DeepMindが開発したVLAモデルです。

ウェブ上の画像や文章と、ロボットを動かしたデータの両方から学びます。そして、言葉による指示をロボットの動きへ変えます。

Gemini Robotics

Gemini Roboticsは、Google DeepMindが開発しているロボット向けのVLAモデルです。

カメラなどから得た画像と人の指示を受け取り、作業に必要なロボットの動きを作ります。

OpenVLA

OpenVLAは、仕組みやプログラムが公開されているVLAモデルです。

このように、プログラムの内容を確認でき、決められた条件の範囲で研究や開発に利用できるものを「オープンソース」と呼びます。

OpenVLAは、カメラの画像と言葉による指示を受け取り、ロボットの動きを作ります。

VLAのメリット

言葉による指示でロボットを動かしやすい

従来のロボットでは、作業ごとに細かな動きを設定する方法が多く使われてきました。

VLAを使うと、「赤い箱を棚へ置いて」など、人が普段使う言葉で作業を伝えやすくなります。

一つのロボットで複数の作業を学べる

VLAは、多くの作業データを学ぶことで、複数の指示に対応できる可能性があります。

物をつかむ、運ぶ、置くといった動きを組み合わせ、さまざまな作業に使えることが期待されています。

少し違う状況にも対応しやすい

VLAは、画像と言葉の関係を幅広く学びます。

そのため、学習した場面と物の位置や形が少し違っていても、対応できる場合があります。

ただし、初めて見る状況に必ず対応できるわけではありません。学習した内容やロボットの性能によって、できることは変わります。

VLAの課題と注意点

必ず正しく動けるとは限らない

VLAは、周りの様子や指示を正しく読み取れない場合があります。

画像が暗い、物が隠れている、指示の意味がはっきりしないといった場合は、期待した動きにならないことがあります。

学習に多くのデータが必要になる

ロボットへ多くの作業を覚えさせるには、画像、指示、実際の動きを組み合わせたデータが必要です。

実際のロボットを動かして記録を集めるには、時間や設備も必要になります。

安全を守る仕組みが必要になる

ロボットは、人や物の近くで動くことがあります。

そのため、VLAが作った動きをそのまま使うだけでなく、危険な動きを止める仕組みや、人による確認が大切です。

VLAで初心者が間違えやすい点

VLAはロボット本体の名前ではない

VLAは、ロボットの腕や車輪などを指す言葉ではありません。

画像と言葉を受け取り、ロボットをどのように動かすかを決めるAIモデルを指します。

画像を理解するだけのAIではない

画像の内容を説明するだけであれば、VLMでも行えます。

VLAの特徴は、理解した内容をロボットの行動までつなげる点です。

すべての作業を自動でできるわけではない

VLAを使えば、どのような作業でもすぐにできるわけではありません。

ロボットの形、使える道具、学習したデータ、安全のための設定などによって、できる作業は変わります。

VLAには別の意味もある

VLAという略語は、楽器、天文、軍事など、AI以外の分野で使われることがあります。

この記事で説明しているのは、AIやロボットの分野で使われる「Vision-Language-Action」です。

VLAについてよくある質問

VLAは何と読みますか?

「ブイ・エル・エー」と読みます。

Vision-Language-Actionの頭文字を取った略語です。

VLAは何の略ですか?

VLAは「Vision-Language-Action」の略です。

日本語では、「視覚・言語・行動モデル」などと表されます。

VLAとVLMは何が違いますか?

VLMは、主に画像と言葉を組み合わせて理解するAIモデルです。

VLAは画像と言葉を理解するだけでなく、ロボットの動きまで作ります。

VLAと生成AIは同じですか?

まったく同じ意味ではありません。

生成AIとは、文章や画像などの新しい内容を作るAIの広い呼び名です。VLAは、主にロボットを動かすための情報を作ります。

VLAは自動運転にも使われますか?

VLAに近い仕組みは、自動運転の研究でも使われています。

ただし、自動運転にはさまざまな方法があります。すべての自動運転車がVLAで動いているわけではありません。

VLAを使えばロボットは何でもできますか?

何でもできるわけではありません。

ロボットの形や性能、学習したデータ、周りの環境などによって、できる作業は変わります。

まとめ|VLAとは視覚と言葉を行動につなげるAIモデル

VLAとは、カメラなどで周りを見て、人の言葉を理解し、ロボットの動きにつなげるAIモデルです。

正式名称は「Vision-Language-Action」です。「見る・言葉を理解する・動く」という三つの働きをつなぎます。

  • VLAは画像と言葉からロボットの動きを作る
  • VLMとの違いは、ロボットの行動までつなげる点にある
  • フィジカルAIを支える技術の一つとして注目されている
  • 工場、倉庫、家庭用ロボットなどでの活用が研究されている
  • 安全を守る仕組みや学習データの確保も必要になる

VLAを理解すると、AIが画面の中だけでなく、ロボットを通して実際の場所でどのように使われるのかが分かりやすくなります。

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