遵守とは、かんたんに言うと、法律やルールなどの決まりに従い、きちんと守ることです。読み方は「じゅんしゅ」です。
会社の規則、契約の内容、個人情報を扱うときのルールなど、さまざまな場面で使われます。ただ決まりを知っているだけではなく、決まりに沿って行動することまで含む言葉です。
この記事では、遵守の意味や読み方、順守との違いを初心者向けに解説します。厳守や準拠などの似た言葉との違い、正しい使い方、例文も紹介します。
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遵守とは?意味をわかりやすく解説
遵守とは、法律、規則、約束などに従い、それを守ることです。「決められた内容から外れないように行動する」という意味があります。
例えば、会社に「仕事のデータを勝手に持ち出してはいけない」という決まりがあるとします。その決まりに従い、データを正しく扱うことがルールの遵守です。
遵守の読み方は「じゅんしゅ」
遵守の読み方は「じゅんしゅ」です。「そんしゅ」や「じゅんじゅ」と読むのは誤りです。
日常会話よりも、会社の書類、契約書、利用規約などでよく見かけます。利用規約とは、サービスを使う人が守る決まりをまとめたものです。
かんたんに言うと決まりを守って従うこと
遵守をやさしく言い換えると、「決まりを守ること」です。ただし、遵守には、決まりの内容を理解して従うという意味も含まれます。
決まりを知っていても、実際に守っていなければ遵守したことにはなりません。決まりに沿って行動している状態を表す言葉です。
遵守を身近な例で考える
学校に「授業中はスマートフォンを使わない」という決まりがあるとします。授業中にスマートフォンをかばんへ入れておくことが、決まりを守る行動です。
ITやビジネスでも考え方は同じです。会社が決めたパスワードの使い方や、個人情報を扱う方法に従うことを「ルールを遵守する」と表します。
遵守が使われる主な場面
遵守は、会社、役所、学校などの正式な場面でよく使われます。特に、守るべき内容がはっきり決められている場合に使われる言葉です。
法律や会社の規則を守る場面
会社は、仕事を行ううえで法律や条例に従う必要があります。条例とは、都道府県や市区町村が定める地域の決まりです。
法律や条例などをまとめて「法令」と呼ぶことがあります。法令は、国や自治体が定めた決まりを表す言葉です。
- 法令を遵守して事業を行う
- 会社の規則を遵守する
- 安全に関する手順を遵守する
契約や仕事の決まりを守る場面
契約書には、契約を結んだ人や会社が守るべき条件が書かれています。その条件に従って行動することを「契約内容を遵守する」と表します。
仕事では、作業の進め方、データの扱い、秘密情報の管理などが対象になります。仕事で知った秘密を外に漏らさないための契約は、秘密保持契約と呼ばれます。
- 契約で定められた条件を遵守する
- 秘密情報の取り扱いルールを遵守する
- 仕事の手順を遵守して作業する
個人情報やセキュリティのルールを守る場面
ITの仕事では、個人情報や会社のデータを安全に扱う必要があります。個人情報とは、氏名や住所など、個人を見分けられる情報です。
セキュリティとは、情報や機器を事故や不正な利用から守ることです。パスワードを他人に教えない、許可なくデータを持ち出さないといった決まりがあります。
- 個人情報の取り扱いルールを遵守する
- パスワードに関する規則を遵守する
- ソフトウェアの利用条件を遵守する
遵守と順守の違い
遵守と順守は、どちらも「じゅんしゅ」と読みます。意味もほぼ同じで、決まりに従って守ることを表します。
どちらか一方が誤りというわけではありません。主な違いは、文書や会社ごとの文字の書き方です。
遵守と順守の意味はほぼ同じ
「遵守」と「順守」は、どちらも法律や規則などを守る場面で使えます。言葉を入れ替えても、文章の意味が大きく変わることはありません。
- 法令を遵守する
- 法令を順守する
どちらも、法令に従って行動するという意味です。ただし、一つの文章の中で二つの表記を混ぜない方が読みやすくなります。
遵守と順守はどのように使い分ける?
法律、契約書、会社の規則などでは、「遵守」という表記がよく使われます。一方、新聞や一部の文書では「順守」と書かれることがあります。
これは、意味の違いではなく、それぞれの会社や組織が定めた書き方の違いです。会社に表記の決まりがある場合は、その決まりに合わせます。
| 表記 | 意味 | 使われる例 |
|---|---|---|
| 遵守 | 決まりに従って守ること | 法律、契約書、社内規則など |
| 順守 | 決まりに従って守ること | 新聞や独自の書き方を定めた文書など |
どちらを使うか迷ったときの考え方
会社や学校に書き方の決まりがある場合は、その決まりに合わせましょう。参考にする文書がある場合も、同じ表記にそろえます。
特に決まりがない場合は、「遵守」を使えば問題ありません。大切なのは、同じ文章の中で表記を統一することです。
遵守と似た言葉の違い
遵守には、「厳守」「準拠」「履行」などの似た言葉があります。どれも何かを守ったり、従ったりする場面で使いますが、意味は少しずつ異なります。
遵守と厳守の違い
厳守の読み方は「げんしゅ」です。厳守とは、期限や約束などを、例外なく厳しく守ることを表します。
遵守は、決まりに従うことに重点があります。厳守は、「必ず守る」という強い意味を持つ言葉です。
| 言葉 | 意味 | 使用例 |
|---|---|---|
| 遵守 | 決まりに従って守る | 法令を遵守する |
| 厳守 | 例外なく厳しく守る | 提出期限を厳守する |
法律や規則には「遵守」、提出期限や集合時間には「厳守」を使うと自然です。
遵守と準拠の違い
準拠の読み方は「じゅんきょ」です。準拠とは、決められた基準に合わせることを表します。
遵守は、法律やルールを守る場合に使います。準拠は、基準や決められた作り方に沿って、商品やシステムを作る場合などに使います。
- 法律を遵守する
- 会社のルールを遵守する
- 業界の基準に準拠した製品
- 決められた作り方に準拠したシステム
遵守と履行の違い
履行の読み方は「りこう」です。履行とは、契約や約束で決めたことを実際に行うことです。
遵守は、契約の決まりに従うことを表します。履行は、契約で約束した作業や支払いなどを実際に行うことを表します。
例えば、契約どおりに商品を届けることは、契約の履行です。商品を届ける方法や条件を守ることは、契約内容の遵守です。
遵守の正しい使い方と例文
遵守は、一般的に「何を守るのか」を示して使います。「法律を遵守する」「規則を遵守する」といった形です。
「遵守する」の前には、法令、規則、ルール、方針、契約内容などが入ります。人や物を守るという意味では使いません。
法律や規則について使う例文
- 当社は、関係する法令を遵守して事業を行います。
- 利用者は、施設の規則を遵守する必要があります。
- 安全を守るため、作業手順を遵守してください。
- 個人情報に関する法律を遵守します。
法令を守ることは「法令遵守」とも呼ばれます。会社の方針や事業案内などでよく使われる表現です。
ビジネスで使う例文
- 社員全員で社内規則を遵守します。
- 契約内容を遵守したうえで、作業を進めます。
- 情報管理のルールを遵守してください。
- 秘密情報に関する決まりを遵守します。
遵守は、会社の正式な方針を示す文章に向いています。日常の会話で使うと、少しかたい印象になる場合があります。
メールや案内文で使う例文
- 下記の注意事項を遵守していただきますよう、お願いいたします。
- 作業時は、セキュリティに関する規則を遵守してください。
- 本サービスの利用規約を遵守したうえでご利用ください。
「遵守してください」は、相手に強く求める印象を与える場合があります。やわらかく伝えたいときは、「お守りください」と言い換えられます。
遵守の言い換え・類語・対義語
遵守は正式でかたい印象がある言葉です。一般の利用者や子ども向けの文章では、やさしい言葉に言い換えた方が伝わりやすい場合があります。
遵守のわかりやすい言い換え
- 守る
- 従う
- 決まりに沿う
- ルールどおりに行動する
- 決められた方法で行う
例えば、「利用規約を遵守してください」は、「利用規約をお守りください」と言い換えられます。意味はほぼ同じですが、後者の方がやわらかい表現です。
遵守の類語
| 類語 | 読み方 | 意味 |
|---|---|---|
| 厳守 | げんしゅ | 期限や約束などを厳しく守ること |
| 準拠 | じゅんきょ | 決められた基準に合わせること |
| 履行 | りこう | 契約や約束で決めたことを実際に行うこと |
これらの言葉は、遵守と完全に同じ意味ではありません。何を守るのか、どのように行動するのかによって使い分けます。
遵守の対義語
遵守の反対に近い言葉には、「違反」「不遵守」「逸脱」があります。対義語とは、反対の意味を持つ言葉のことです。
| 言葉 | 読み方 | 意味 |
|---|---|---|
| 違反 | いはん | 法律や規則を破ること |
| 不遵守 | ふじゅんしゅ | 決まりを守っていないこと |
| 逸脱 | いつだつ | 決められた基準や範囲から外れること |
一般的な文章では、「遵守しない」よりも「違反する」と書いた方が分かりやすい場合があります。
「コンプライアンスを遵守する」はおかしい?
コンプライアンスとは、法律や会社のルール、社会の決まりを守る考え方です。そのため、「コンプライアンスを遵守する」は、意味が重なっているように感じられる場合があります。
ただし、実際のビジネスでは使われることがある表現です。必ず間違いになるわけではありませんが、別の言い方に直すと意味が分かりやすくなります。
意味が重なる表現なのか
コンプライアンスを「法令遵守」という意味だけで考えると、「法令遵守を遵守する」という形になります。そのため、同じような意味が重なった表現といえます。
文章を短く分かりやすくしたい場合は、何を守るのかを具体的に書く方法がおすすめです。
自然な言い換え方
- コンプライアンスを徹底する
- コンプライアンスを重視する
- コンプライアンスに取り組む
- 法令を遵守する
- 社内規則を遵守する
具体的に守る対象が分かっている場合は、「法令を遵守する」「社内規則を遵守する」と書くと明確です。
遵守で初心者が間違えやすい点
遵守は、似た意味の言葉と一緒に使うと、意味が重なる場合があります。読み方や漢字の間違いにも注意しましょう。
「遵守を守る」は意味が重なる
遵守という言葉そのものに「守る」という意味があります。そのため、「遵守を守る」は「守ることを守る」という重なった表現です。 不自然な表現 社内ルールの遵守を守る。 自然な表現 社内ルールを遵守する。 やさしい表現 社内ルールを守る。
会社全体で取り組む姿勢を表す場合は、「遵守を徹底する」と書くこともできます。
「遵守する」と「遵守させる」の違い
「遵守する」は、自分や組織が決まりを守ることです。「遵守させる」は、ほかの人に決まりを守らせることです。
- 社員が規則を遵守する
- 会社が社員に規則を遵守させる
「遵守させる」は、命令するような強い印象を与える場合があります。案内文では、「遵守をお願いします」や「お守りください」と書くとやわらかくなります。
「尊守」と書かない
一般的な正しい表記は「遵守」または「順守」です。「尊守」は、通常の文章では使いません。
パソコンやスマートフォンで入力するときは、「じゅんしゅ」と入力し、表示された漢字を確認しましょう。
遵守についてよくある質問
遵守事項とは何ですか?
遵守事項とは、守らなければならない決まりや注意事項のことです。施設の利用ルール、仕事の手順、サービスの利用条件などが当てはまります。
例えば、「イベント参加時の遵守事項」には、参加者が守るべき決まりが書かれています。
遵守をやわらかく言い換えると?
「守る」「決まりに従う」「ルールに沿う」などに言い換えられます。相手にお願いするときは、「お守りください」が自然です。
例えば、「利用規約を遵守してください」は、「利用規約をお守りください」と言い換えられます。
遵守は英語で何といいますか?
「遵守する」は、英語で「comply with」と表すことがあります。「規則を遵守する」は「comply with the rules」と表現できます。
名詞としての「遵守」には「compliance」が使われます。ただし、英語は文章の内容によって表現が変わります。
遵守と守るは同じ意味ですか?
基本的な意味は似ています。ただし、遵守は、法律や規則などの正式な決まりに従う場面でよく使われます。
日常会話では「守る」、契約書や会社の文書では「遵守する」を使うと自然です。
まとめ|遵守とは決まりを守って従うこと
遵守とは、法律や規則などの決まりに従い、それを守ることです。読み方は「じゅんしゅ」で、「法令を遵守する」「社内規則を遵守する」のように使います。
「順守」も、読み方と意味はほぼ同じです。会社や文書の書き方に合わせ、同じ文章の中では表記を統一しましょう。
似た言葉の「厳守」は厳しく守ること、「準拠」は基準に合わせること、「履行」は契約や約束を実際に行うことです。それぞれの違いを知ると、場面に合った言葉を選びやすくなります。

