性能テストと負荷テストの違いとは?目的・観点・ツールを初心者向けに解説

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性能テストと負荷テストの違いとは何かを初心者向けにわかりやすく解説

性能テストと負荷テストの違いとは、調べる範囲の違いです。

かんたんに言うと、性能テストは、システムの速さや安定して動く力を広く調べるテストです。負荷テストは、その中でも多くの人が同時に使ったときに、問題なく動くかを調べるテストです。

ここでいうテストとは、学校の試験ではありません。システムが正しく、使いやすく動くかを確かめる作業のことです。

たとえば、お店で考えてみましょう。レジがスムーズに動くかを見るのが性能テストです。たくさんのお客さんが来ても、レジが止まらず対応できるかを見るのが負荷テストです。

ITでは、Webサイトやアプリ、会社で使うシステムなどが、快適に使えるかを確認するために行います。この記事では、性能テストと負荷テストの違い、見る観点、使われる場面、ツールについて初心者向けに解説します。

ここだけ読めばOK

性能テストは、システムの速さや安定性を広く調べるテストです。

負荷テストは、多くの人が同時に使ったときの動きを調べるテストです。

負荷テストは、性能テストの一部と考えると分かりやすいです。

ほかのIT用語も知りたい方は、初心者向けのIT用語辞典もあわせてご覧ください。

目次

性能テストと負荷テストの違いとは

性能テストと負荷テストの違いとは、何を中心に確認するかの違いです。

性能テストは、システム全体が快適に動くかを広く確認します。負荷テストは、多くの人が使ったときの動きにしぼって確認します。

性能テストは広く調べるテスト

性能テストは、システムがどれくらい使いやすく動くかを調べるテストです。

たとえば、画面がすぐ表示されるか、検索結果がすぐ出るか、長く使っても止まらないかを見ます。

速さだけでなく、安定して動くかも大切なポイントです。安定して動くとは、途中で止まらず、同じように動き続けることです。

負荷テストは混み合ったときの動きを見るテスト

負荷テストは、多くの人が同時に使ったときに、システムが問題なく動くかを調べるテストです。

負荷とは、システムにかかる仕事量のことです。多くの人が同時にページを見る状態は、負荷が大きい状態です。

負荷テストでは、画面が遅くならないか、エラーが増えないか、システムが止まらないかを確認します。

性能テストとは

性能テストとは、システムの速さや安定性を調べるテストです。

ここでいうシステムとは、Webサイト、アプリ、会社で使う管理画面などのことです。目的のために動く仕組みと考えると分かりやすいです。

システムの速さを調べる

性能テストでは、利用者が待たされすぎないかを確認します。

たとえば、ボタンを押してから結果が出るまでの時間を見ます。検索、登録、注文などがすぐ終わるかを調べます。

このような作業が終わるまでの時間を、処理時間といいます。処理とは、システムが中で行う作業のことです。

システムの安定性を調べる

性能テストでは、システムが安定して動くかも確認します。

安定性とは、途中で止まらず、同じように動き続けることです。何度使っても同じように動くことが大切です。

画面が速く表示されても、途中で止まったり、エラーが多かったりすると使いにくくなります。

画面表示や処理時間を確認する

性能テストでよく見るものに、画面表示の時間があります。

画面表示の時間とは、ページを開いてから内容が見えるまでの時間です。短いほど、利用者は使いやすく感じます。

また、注文、検索、登録などが終わるまでの時間も見ます。これにより、利用者が快適に使えるかを確認できます。

負荷テストとは

負荷テストとは、多くの人が同時に使ったときに、システムが問題なく動くかを調べるテストです。

負荷テストは、性能テストの一部として行われることが多いです。特に、アクセスが増える場面を想定して確認します。

アクセスが増えても使えるかを調べる

アクセスとは、Webサイトやアプリを見たり使ったりすることです。

たとえば、ニュースで紹介されたサイトに多くの人が集まることがあります。セール開始直後に、ネット通販へ多くの人が集まることもあります。

負荷テストでは、このように利用者が増えたときに、システムがきちんと動くかを調べます。

混み合う時間を想定して確認する

負荷テストでは、ふだんより多くの人が使う時間を想定します。

たとえば、学校の成績発表、チケット販売、キャンペーン開始、予約受付の開始などです。

そのような場面でも、画面が見られるか、申し込みができるか、エラーが増えすぎないかを確認します。

エラーが増えないかを確認する

エラーとは、予定どおりに動かない状態のことです。

たとえば、ページが開けない、登録できない、注文が完了しないなどです。

負荷テストでは、利用者が増えたときに、このようなエラーが増えないかを確認します。

性能テストと負荷テストの違いを表で比較

性能テストと負荷テストは、どちらもシステムを快適に使うための確認です。

ただし、見る範囲が違います。表で整理すると、次のようになります。

項目性能テスト負荷テスト
かんたんな意味速さや安定性を広く調べるテスト多くの人が使ったときの動きを調べるテスト
テストする状態ふだん通りから、少し忙しい状態目標とする人数が一度に使う状態
見ること画面表示、処理時間、安定性など同時に使える人数、混雑時の動きなど
目的快適に使えるかを確認する混み合っても使えるかを確認する
関係広い意味のテスト性能テストの一部
身近な例レジがスムーズに動くかを見るお客さんが多い時間でも対応できるかを見る

目的の違い

性能テストの目的は、システムが快適に動くかを広く見ることです。

負荷テストの目的は、多くの人が使ったときにも動くかを見ることです。

つまり、性能テストは全体を見ます。負荷テストは、混雑した場面にしぼって見ます。

見るポイントの違い

性能テストでは、画面が早く表示されるか、処理がすぐ終わるかを見ます。

負荷テストでは、利用者が増えたときに遅くならないか、エラーが増えないかを見ます。

どちらも大切ですが、確認するポイントが少し違います。

使われる場面の違い

性能テストは、新しいシステムを公開する前や、システムを直したあとに行われます。

負荷テストは、アクセスが増えそうな前に行われることが多いです。

たとえば、キャンペーン、セール、申込開始、予約開始などの前です。

性能テスト・負荷テストで見る主な観点

性能テスト・負荷テストで見る観点とは、確認するときの見るポイントのことです。

初心者の方は、まず次の4つをおさえると分かりやすいです。

画面が表示されるまでの時間

画面が表示されるまでの時間は、利用者の使いやすさに関わります。

ページを開いたのに、なかなか表示されないと、使いにくく感じます。そのため、表示までの時間を確認します。

同時に使える人数

同時に使える人数も大切な観点です。

1人なら問題なく動いても、100人、1000人が使うと遅くなることがあります。負荷テストでは、このような場面を確認します。

エラーが出ないか

エラーとは、ページが開けない、登録できないなど、予定どおりに動かない状態のことです。

テストでは、利用者が困るようなエラーが出ないかを確認します。

サーバーに無理がかかっていないか

サーバーとは、Webサイトやアプリの情報を置いておくコンピューターのことです。

多くの人が同時に使うと、サーバーに仕事が集まります。そのため、サーバーに無理がかかっていないかを確認します。

性能テスト・負荷テストで使われるツール

性能テスト・負荷テストでは、ツールを使うことがあります。

ツールとは、作業を助ける道具のことです。ここでは、テストを効率よく行うためのソフトやサービスを指します。

ツールは作業を助ける道具

負荷テストでは、人が何百人も同時に操作する代わりに、ツールで似た状態を作ることがあります。

たとえば、多くの人が同時にページを見る、検索する、申し込む、といった動きを再現します。

その結果を見て、システムが遅くならないか、エラーが出ないかを確認します。

Apache JMeterというツールもある

性能テストや負荷テストで使われるツールの例に、Apache JMeter(ジェイメーター)があります。

多くの人が同時に使ったような状態を作り、システムの動きを確認するためのツールです。

初心者のうちは、名前を覚えるよりも「混み合った状態を再現する道具」と考えると分かりやすいです。

初心者は仕組みをざっくり理解すればよい

性能テストや負荷テストのツールには、さまざまなものがあります。

ただし、初心者のうちは、ツール名をたくさん覚える必要はありません。

まずは「多くの人が使った状態を作って、速さや安定性を調べる道具がある」と理解すれば十分です。

性能テストと負荷テストが使われる場面

性能テストと負荷テストは、システムを使い始める前や、直したあとに行われます。

特に、利用者が多くなる可能性がある場面で役立ちます。

Webサイトを公開する前

Webサイトとは、インターネットで見られるページのまとまりです。

新しいWebサイトを公開する前には、表示が遅くないかを確認します。

公開前に確認しておくことで、利用者が使いやすい状態に近づけられます。

キャンペーン前

キャンペーンとは、セールや申込開始など、人が集まりやすい取り組みのことです。

キャンペーンを行うと、ふだんより多くの人がサイトに来ることがあります。

そのため、事前に負荷テストを行い、混み合ったときの動きを確認します。

システムを新しくするとき

古いシステムを新しいシステムに変えるときにも、性能テストや負荷テストが行われます。

新しくしたことで、画面が遅くなっていないか、利用者が増えても使えるかを確認します。

性能テストや負荷テストは、システムを作る流れの中で行われる確認作業です。システム全体の流れを知りたい方は、システム開発の記事も参考にしてください。

初心者が間違えやすい点

性能テストと負荷テストは似ているため、同じ意味だと思われることがあります。

ただし、正しくは少し違います。ここでは、初心者が間違えやすい点を整理します。

負荷テストは性能テストの一部

負荷テストは、性能テストの一部と考えると分かりやすいです。

性能テストは、速さや安定性を広く見ます。負荷テストは、その中でも多くの人が使ったときの動きを見ます。

負荷テストとストレステストを同じにしない

負荷テストと似た言葉に、ストレステストがあります。

負荷テストは、想定している人数が使っても問題ないかを確認するテストです。

ストレステストは、想定を超えるほど多くの人が使ったときに、どこまで耐えられるかを確認するテストです。

かんたんに言うと、負荷テストは「予定どおり混んだときの確認」です。ストレステストは「限界を調べる確認」です。

速ければよい、だけではない

性能テストでは、速さだけを見ればよいわけではありません。

たとえ画面が早く表示されても、途中で止まったり、エラーが多かったりすると使いにくくなります。

そのため、速さと安定性をあわせて見ることが大切です。

本番と近い条件で考えることが大切

本番とは、実際に利用者が使う状態のことです。

公開後のWebサイトや、会社で毎日使うシステムなどが本番にあたります。

テストの条件が本番とかけ離れていると、正しく確認しにくくなります。そのため、利用者の数、使う時間帯、使う機能などを考えてテストします。

ITパスポート試験でテスト工程や開発の流れを学ぶ場合は、ITパスポートのマネジメント系の記事もあわせて読むと理解しやすくなります。

性能テストと負荷テストに関するよくある質問

性能テストと負荷テストは同じ意味ですか?

まったく同じ意味ではありません。

性能テストは、システムの速さや安定性を広く調べるテストです。負荷テストは、多くの人が同時に使ったときの動きを調べるテストです。

負荷テストは性能テストの一部ですか?

はい。負荷テストは、性能テストの一部と考えると分かりやすいです。

性能テストの中でも、特に混雑した状態に注目するテストです。

性能テストでは何を見ますか?

画面が表示されるまでの時間、処理にかかる時間、エラーの出やすさ、安定して動くかなどを見ます。

利用者が快適に使えるかを確認することが目的です。

負荷テストはいつ行いますか?

新しいシステムを公開する前や、アクセスが増えそうなイベントの前に行うことがあります。

たとえば、キャンペーン、セール、チケット販売、予約開始などの前です。

ストレステストとの違いは何ですか?

負荷テストは、想定している人数が使っても問題ないかを確認するテストです。

ストレステストは、想定を超えるほど多くの人が使ったときに、どこまで耐えられるかを確認するテストです。

小さなサイトにも必要ですか?

小さなサイトでは、大がかりな負荷テストまでは必要ないこともあります。

ただし、急に多くの人が来る予定がある場合は、事前に表示の速さや動きを確認しておくと安心です。

専門ツールは必ず必要ですか?

必ず必要とは限りません。

ただし、多くの人が同時に使う状態を確認したい場合は、ツールを使うと調べやすくなります。

まとめ:性能テストと負荷テストの違いを知ると確認すべき点が分かる

性能テストと負荷テストの違いとは、調べる範囲の違いです。

性能テストは、システムの速さや安定性を広く調べるテストです。負荷テストは、多くの人が同時に使ったときに問題なく動くかを調べるテストです。

初心者の方は、負荷テストは性能テストの一部と考えると分かりやすいです。

性能テスト・負荷テストで見る観点は、画面表示の時間、同時に使える人数、エラーの出やすさ、サーバーへの負担などです。

また、負荷テストとストレステストは似ていますが、見るポイントが違います。負荷テストは想定した混雑の確認、ストレステストは限界の確認です。

まずは「性能テストは広く見る」「負荷テストは混雑したときにしぼって見る」と覚えておきましょう。

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