コンセンサスとは、かんたんに言うと「関係する人たちの間で合意ができている状態」のことです。
ビジネスやITの現場では、仕事を進める前に、関係する人たちの考えや進め方をそろえる意味で使われます。
この記事では、コンセンサスの意味、使い方、例文、似た言葉との違いを、初心者にもわかりやすく解説します。
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コンセンサスとは?かんたんに言うと「みんなの合意」
コンセンサスとは、関係する人たちの間で、考え方や進め方について合意ができている状態を指します。
「全員が強く賛成している」というよりも、「大きな反対がなく、この内容で進めてもよいと考えている状態」に近い言葉です。
そのため、コンセンサスは多数決とは少し違います。
多数決は多い意見を選ぶ決め方ですが、コンセンサスは関係する人たちが納得できる状態を作ることを大切にします。
コンセンサスの意味
コンセンサスは、英語の「consensus」から来た言葉です。
日本語では、おもに「合意」「意見の一致」「みんなが同じ理解を持つこと」といった意味で使われます。
たとえば、会社で新しい仕事の進め方を決めるとします。
そのときに、上司、担当者、ほかの部署の考えがそろっていれば、「コンセンサスが取れている」と言えます。
コンセンサスを身近な例で考える
身近な例で考えると、家族で旅行先を決める場面に似ています。
父は温泉、母は海、子どもは遊園地に行きたいと思っているかもしれません。
話し合いの結果、「今回は温泉にして、近くの観光地にも寄ろう」とみんなが納得したとします。
このように、完全に同じ意見ではなくても、みんなが「それならよい」と思える状態がコンセンサスに近いです。
ITやビジネスでのコンセンサスも同じです。
仕事に関わる人たちの考えをそろえ、あとで「聞いていない」「思っていた内容と違う」とならないようにするために使われます。
ITやビジネスで使うときの意味
ITやビジネスでは、コンセンサスは「仕事に関わる人たちの理解をそろえること」として使われます。
ここでいう理解とは、その人が物事をどう受け止めているかという意味です。
たとえば、システムを作る前に「どんな機能を作るのか」「いつまでに作るのか」「どこまで対応するのか」をそろえます。
システムとは、仕事や生活を便利にするための仕組みのことです。
このすり合わせができていないと、あとでやり直しが起きやすくなります。
そのため、ITの仕事では、早い段階でコンセンサスを取ることが大切です。
コンセンサスが使われる場面
コンセンサスは、仕事の中で進め方を決めたり、関係する人たちの考えをそろえたりするときに使われます。
特に、複数の人や部署が関わる場面でよく使われます。
会議で進め方を決めるとき
会議では、今後の進め方を決めることがあります。
たとえば、「次の広告はSNSを中心に進める」「新しいサービスの公開日は来月にする」といった内容です。
このとき、関係する人が内容を理解し、反対がない状態になれば、コンセンサスが取れたと言えます。
会議でコンセンサスを取ることで、あとから意見のずれが出にくくなります。
プロジェクトを進めるとき
プロジェクトとは、決められた目的に向かって進める仕事のまとまりです。
たとえば、Webサイトを作る、新しいアプリを作る、会社の中の作業を楽にする仕組みを作る、といった仕事があります。
プロジェクトでは、担当者だけでなく、上司、依頼する人、実際に使う人など、多くの人が関わります。
そのため、最初にコンセンサスを取っておくことが大切です。
目的や進め方がそろっていれば、作業がスムーズに進みやすくなります。
システム開発で考えをそろえるとき
システム開発とは、仕事や生活を便利にするための仕組みを作ることです。
たとえば、予約サイト、会員ページ、在庫を管理する画面などがあります。
システム開発では、「何を作るか」「どの画面が必要か」「どこまで自動でできるようにするか」を決める必要があります。
ここで関係する人の考えがずれていると、完成後に「ほしかったものと違う」と感じることがあります。
そのため、開発前にコンセンサスを取ることが重要です。
コンセンサスの使い方と例文
コンセンサスは、ビジネスの会話やメールで使われることがあります。
ただし、相手によっては少しかたい印象になることもあります。
伝わりにくいと感じる場合は、「合意」や「考えをそろえる」と言い換えるとよいでしょう。
「コンセンサスを得る」の使い方
「コンセンサスを得る」は、関係する人から合意をもらうという意味で使います。
自分から説明し、相手に納得してもらう場面でよく使います。
- 新しい進め方について、関係する部署のコンセンサスを得る必要があります。
- サービスの公開前に、社内でコンセンサスを得ておきます。
- 計画を進める前に、決める立場の人のコンセンサスを得ましょう。
「コンセンサスを取る」の使い方
「コンセンサスを取る」は、関係する人の考えを確認し、合意をそろえる意味で使います。
話し合いや確認を通じて、同じ方向を向けるようにする表現です。
- 会議の前に、関係する人とコンセンサスを取っておきます。
- 作るものの内容を決める前に、実際に使う部署とコンセンサスを取る必要があります。
- 大きな変更なので、事前にコンセンサスを取ってから進めます。
ビジネスメールで使える例文
メールで使う場合は、何について合意を取るのかをはっきり書くと伝わりやすくなります。
カタカナ語だけに頼らず、必要に応じて日本語を添えましょう。
- 本件について、関係者間でコンセンサスを取ったうえで進めます。
- まずは進め方の案を共有し、関係部署のコンセンサスを得たいと考えています。
- 来週の会議では、公開時期についてコンセンサスを取る予定です。
「コンセンサスを得る」と「コンセンサスを取る」の違い
「コンセンサスを得る」と「コンセンサスを取る」は、どちらも合意に関する表現です。
大きな意味は近いですが、少しだけ使う場面が違います。
コンセンサスを得るとは
「コンセンサスを得る」は、相手から合意をもらう意味が強い表現です。
説明したうえで、相手に納得してもらう場面に合います。
たとえば、新しい計画を上司やほかの部署に説明し、進めることに同意してもらう場合に使います。
コンセンサスを取るとは
「コンセンサスを取る」は、関係する人の意見を確認し、合意の状態を作る意味があります。
話し合いながら、考え方をそろえる場面に合います。
たとえば、会議の前に関係する人へ説明し、反対や心配ごとがないか確認する場合に使います。
どちらを使えばよいか
迷ったときは、「コンセンサスを取る」を使うと自然です。
会議、プロジェクト、システム開発など、幅広い場面で使いやすい表現です。
一方で、相手からきちんと合意をもらう意味を強めたい場合は、「コンセンサスを得る」が合います。
コンセンサスと似た言葉の違い
コンセンサスには、似た意味の言葉がいくつかあります。
特に「合意」「同意」「承認」「アグリー」と混同されやすいです。
コンセンサスと合意の違い
合意とは、お互いの考えが一致していることです。
コンセンサスも合意に近い意味ですが、より「関係する人たちの間で大きな反対がない状態」という意味で使われることがあります。
ビジネスでは、細かい意見の違いがあっても、全体として進められる状態をコンセンサスと呼ぶことがあります。
コンセンサスと同意の違い
同意とは、相手の意見や提案に賛成することです。
個人が「それでよい」と思う場面で使いやすい言葉です。
一方で、コンセンサスは複数の人や部署の間で考えがそろっている状態を指すことが多いです。
コンセンサスと承認の違い
承認とは、上司や決める立場の人が、内容を認めることです。
たとえば、申請を承認する、予算を承認する、企画を承認する、という使い方をします。
コンセンサスは、正式な許可そのものではありません。
関係する人の考えをそろえることが中心です。
コンセンサスとアグリーの違い
アグリーとは、英語の「agree」から来た言葉で、「賛成する」「同意する」という意味です。
ビジネスでは、「その意見にアグリーです」のように使われることがあります。
アグリーは、個人が賛成する意味で使われやすい言葉です。
一方で、コンセンサスは、チームや関係する人たち全体で考えをそろえる意味で使われます。
コンセンサスの言い換え表現
コンセンサスは、場面によって日本語に言い換えられます。
相手に伝わりやすくしたいときは、無理にカタカナ語を使わなくても問題ありません。
| 言葉 | 意味 | 使いやすい場面 |
|---|---|---|
| 合意 | お互いに納得していること | 会議や契約の場面 |
| 共通認識 | みんなが同じ理解を持つこと | プロジェクトや打ち合わせ |
| 意見の一致 | 考え方がそろっていること | 話し合いの場面 |
| 認識合わせ | 理解のずれをなくすこと | ITや仕事の現場 |
| 考えをそろえる | 同じ方向で進めるようにすること | 初心者向けの説明 |
ITで使われるコンセンサスの意味
ITで使われるコンセンサスには、大きく2つの意味があります。
1つは、仕事を進めるうえでの「関係する人たちの合意」です。
もう1つは、コンピューター同士が同じ判断をする仕組みを指す場合です。
ITでは「関係する人たちの理解をそろえること」として使われる
ITの仕事では、依頼する人、作る人、確認する人など、多くの人が関わります。
そのため、同じ言葉を使っていても、人によって受け取り方が違うことがあります。
たとえば、「使いやすい画面」と言っても、人によって思い浮かべる画面は違います。
そこで、具体的な画面のイメージや条件を共有し、コンセンサスを取ります。
これにより、後からのずれを減らしやすくなります。
システム開発でコンセンサスが大切な理由
システム開発では、最初に考えをそろえることがとても大切です。
最初の合意があいまいだと、作ったあとに修正が増えることがあります。
たとえば、依頼者は「スマホで使いやすい画面」を求めていたのに、作る側はパソコン画面を中心に考えていたとします。
このようなずれを防ぐために、事前にコンセンサスを取ります。
つまり、ITでのコンセンサスとは、関係する人たちの理解をそろえ、同じ方向に進むための土台です。
コンセンサス方式とは何か
ITでは、「コンセンサス方式」という言葉もあります。
これは、複数のコンピューターや参加者が、同じ内容を正しいものとして認めるための仕組みを指します。
少し難しい言葉なので、初心者のうちは「機械同士で合意する仕組み」と考えるとよいです。
ただし、この記事で中心に扱っているコンセンサスは、ビジネスやITの現場で使う「人の間の合意」です。
コンセンサスを取るときの注意点
コンセンサスを取るときは、ただ「みんな大丈夫そう」と感じるだけでは不十分なことがあります。
大切なのは、何について合意したのかをはっきりさせることです。
全員が完全に賛成しているとは限らない
コンセンサスは、全員が心から強く賛成している状態とは限りません。
細かい意見の違いはあっても、「この方向で進めることに大きな反対はない」という状態を指すことがあります。
そのため、反対意見や心配ごとがないかを確認することが大切です。
あいまいなまま進めない
「たぶん大丈夫」「なんとなく同意しているはず」と思って進めると、あとでずれが出ることがあります。
特にITの仕事では、内容、期限、担当、完成の目安をはっきりさせておくと安心です。
合意した内容は、できるだけ具体的な言葉で残しましょう。
事前に相談しておく
日本のビジネスでは、会議の前に関係する人へ相談しておくことがあります。
これは「根回し」と呼ばれることがあります。
根回しとは、会議や決定の前に、関係する人へあらかじめ話をしておくことです。
たとえば、「今度この進め方を提案したいのですが、気になる点はありますか」と先に確認します。
このように事前にコンセンサスを取っておくと、会議で話が進みやすくなります。
決まった内容を記録しておく
コンセンサスを取った内容は、議事録やメールに残しておくと便利です。
議事録とは、会議で話した内容や決まったことをまとめた記録です。
わかりやすく言えば、会議のメモです。
記録があれば、あとから確認しやすくなります。
「誰が、何を、いつまでに行うのか」を残しておくと、仕事を進めやすくなります。
初心者が間違えやすいコンセンサスの使い方
コンセンサスは便利な言葉ですが、意味を広く使いすぎると伝わりにくくなります。
ここでは、初心者が間違えやすい点を見ていきます。
「多数決」と同じ意味ではない
コンセンサスは、多数決と同じ意味ではありません。
多数決は、多い意見を選ぶ決め方です。
一方で、コンセンサスは、関係する人たちの間で納得できる状態を作ることを重視します。
そのため、少数意見を聞くことも大切です。
「上司の承認」と同じ意味ではない
コンセンサスは、上司の承認と同じではありません。
上司が認めることは承認です。
コンセンサスは、関係する人たちの考えをそろえることです。
仕事では、関係する人たちのコンセンサスを取ったあとに、上司の承認をもらう流れになることもあります。
「根回し」と同じ意味で使いすぎない
コンセンサスを取ることと、根回しは近い意味で使われることがあります。
ただし、まったく同じではありません。
根回しは、事前に話を通しておく行動を指します。
コンセンサスは、その結果として関係する人たちの合意ができている状態を指します。
カタカナ語を使いすぎない
相手によっては、「コンセンサス」という言葉が伝わりにくいこともあります。
その場合は、「合意」「考えをそろえる」「同じ理解にする」と言い換えると伝わりやすくなります。
特に初心者向けの説明や社外向けの文書では、わかりやすい日本語を使うことが大切です。
コンセンサスに関するよくある質問
ここでは、コンセンサスについてよくある質問に答えます。
コンセンサスとは日本語で何ですか?
コンセンサスは、日本語では「合意」「意見の一致」「みんなが同じ理解を持つこと」といった意味です。
仕事では、関係する人たちの考えや進め方がそろっている状態を指すことが多いです。
コンセンサスを得るとはどういう意味ですか?
コンセンサスを得るとは、関係する人から合意をもらうことです。
たとえば、新しい計画を進める前に、ほかの部署に説明して納得してもらう場面で使います。
コンセンサスを取るとはどういう意味ですか?
コンセンサスを取るとは、関係する人の意見を確認し、合意できる状態にすることです。
会議や打ち合わせの前に、関係する人と話して考えをそろえるときに使います。
コンセンサスはビジネスでよく使いますか?
はい、ビジネスではよく使われます。
特に、会議、プロジェクト、システム開発、会社の中で話をそろえる場面などで使われます。
ただし、相手に伝わりにくい場合は、「合意」や「考えをそろえる」と言い換えるとよいです。
コンセンサスの英語は何ですか?
コンセンサスの英語は「consensus」です。
英語でも、意見の一致や合意という意味で使われます。
コンセンサスとアグリーは何が違いますか?
アグリーは、個人が「賛成する」「同意する」という意味で使われやすい言葉です。
コンセンサスは、チームや関係する人たち全体で考えをそろえる意味で使われます。
コンセンサスと根回しは同じですか?
近い意味で使われることはありますが、同じではありません。
根回しは、事前に関係する人へ相談しておく行動です。
コンセンサスは、関係する人たちの間で合意ができている状態を指します。
コンセンサスとコンセンサスゲームは同じですか?
同じではありません。
コンセンサスは「合意」や「みんなが同じ理解を持つこと」を意味する言葉です。
コンセンサスゲームは、グループで話し合いながら合意を作る研修や学習の方法を指すことがあります。
コンセンサスと株のコンセンサス予想は同じですか?
基本の意味は「合意」や「見方の一致」に近いですが、使われる分野が違います。
株のコンセンサス予想は、複数の専門家による業績予想の平均的な見方を指します。
この記事では、ビジネスやITで使うコンセンサスを中心に説明しています。
まとめ:コンセンサスとは関係者の合意をそろえること
コンセンサスとは、関係する人たちの間で、考え方や進め方について合意ができている状態のことです。
ビジネスやITでは、会議、プロジェクト、システム開発などでよく使われます。
特にITの現場では、作るものや進め方の理解をそろえるために、コンセンサスを取ることが大切です。
コンセンサスは、多数決や上司の承認と同じ意味ではありません。
また、根回しは事前に相談しておく行動であり、コンセンサスは合意ができている状態を指します。
相手に伝わりにくい場合は、「合意」「考えをそろえる」「同じ理解にする」と言い換えるとよいでしょう。
コンセンサスという言葉は、関係する人たちが同じ方向に進むための大切な考え方です。
