ビジネスモデルとは、会社やサービスが「誰に、何を届けて、どこからお金を得るか」を表す考え方です。
かんたんに言うと、事業で利益を出すための仕組みのことです。
たとえば、商品を売って利益を出すお店もあれば、毎月の料金で使えるサービスもあります。無料で使えるアプリのように、広告でお金を得るものもあります。
このように、同じ「商売」でも、お金が入る流れや、役に立つものを届ける方法はそれぞれ違います。その仕組みをまとめたものが、ビジネスモデルです。
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ビジネスモデルとは

ビジネスモデルとは、事業で利益を出すための全体の仕組みです。
ここでいう事業とは、会社やお店、サービスなどが行う仕事や活動のことです。
ビジネスモデルを考えるときは、次の4つを見ると分かりやすくなります。
- 誰に届けるのか
- 何を届けるのか
- どのように届けるのか
- どこからお金を得るのか
たとえば、カフェなら「飲み物や食事を提供して、お客さんから代金をもらう」という仕組みがあります。
これも、身近なビジネスモデルの一つです。
ITの世界でも考え方は同じです。アプリやWebサービスが、どのように人の役に立ち、どこからお金を得ているのかを表す言葉として使われます。
ビジネスモデルを簡単にいうと
ビジネスモデルを簡単にいうと、「もうけの仕組み」です。
ただし、単に「お金をもうける方法」だけを指すわけではありません。
大切なのは、お客さんにとって役に立つものを届け、その結果としてお金を得る流れです。
たとえば、動画配信サービスなら、映画やドラマを見たい人に、インターネットで動画を届けます。そして、利用者から毎月の料金をもらいます。
この場合、「動画を見たい人に、好きな作品を家で見られる便利さを届け、毎月の料金でお金を得る仕組み」がビジネスモデルです。
先に知っておきたい基本用語

ビジネスモデルを理解するには、いくつかの言葉を知っておくと楽になります。
むずかしく考える必要はありません。次の意味だけ押さえておけば十分です。
- 収益:商品やサービスによって入ってくるお金
- 利益:収益から費用を引いて残るお金
- 費用:商品を作る、人を雇う、広告を出すなどにかかるお金
- 価値:お客さんにとって役に立つこと、うれしいと感じること
- 手数料:サービスを使ったときや、取引が成立したときに支払うお金
たとえば、1,000円の商品を売っても、仕入れや人件費に700円かかれば、残るお金は300円です。
この残るお金が利益です。ビジネスモデルでは、このようなお金の流れも見ます。
ビジネスモデルが使われる場面
ビジネスモデルという言葉は、仕事やニュースでよく使われます。
特に、会社の仕組みや新しいサービスを説明するときに出てきます。
- 会社の事業内容を説明するとき
- 新しいサービスを企画するとき
- 起業の計画を考えるとき
- 就職活動で企業研究をするとき
- ニュースで会社の強みを説明するとき
- 投資や経営の話で会社を比べるとき
たとえば、「この会社のビジネスモデルは強い」と言う場合があります。
これは、その会社が利益を出す仕組みを持っている、という意味で使われます。
商品名やサービス名だけを見るのではなく、その裏にあるお金の流れを見ることが大切です。
ビジネスモデルの主な種類

ビジネスモデルには、いくつかの代表的な種類があります。
ここでは、初心者でもイメージしやすいものを紹介します。
商品を売るモデル
商品を作ったり仕入れたりして、販売する形です。
お店やネットショップでよく見られるビジネスモデルです。
たとえば、服を売る店、家電を売る店、食品を売るスーパーなどが当てはまります。
ITの世界では、パソコンやソフトを販売する会社もこの形に近いです。
毎月の料金をもらうモデル
毎月決まった料金を払ってもらう形です。
このような形は「サブスク」と呼ばれることもあります。サブスクとは、定期的に料金を払って使うサービスのことです。
動画配信サービス、音楽配信サービス、オンライン学習サービスなどが例です。
ITサービスでは、毎月の利用料で収益を得る形がよく使われます。
広告でお金を得るモデル
利用者には無料で使ってもらい、広告を出す会社からお金を得る形です。
ここでいう広告を出す会社とは、自社の商品やサービスを多くの人に知ってもらいたい会社のことです。
無料アプリ、動画サイト、ニュースサイトなどでよく使われます。
たとえば、利用者が無料で動画を見られる代わりに、動画の前後に広告が表示されることがあります。
この場合、利用者から直接お金をもらうのではなく、広告を出す会社からお金を得ています。
人と人をつなぐモデル
売りたい人と買いたい人、仕事を頼みたい人と働きたい人をつなぐ形です。
フリマアプリ、求人サービス、予約サイトなどが例です。
この形では、売り買いや仕事のやり取りが成立したときに、サービス側が手数料を得ることがあります。
ITサービスでは、インターネット上で人と人をつなぐ仕組みとしてよく使われます。
無料から有料につなげるモデル
基本機能は無料で使え、もっと便利な機能を使うときに料金がかかる形です。
この形は「フリーミアム」と呼ばれることがあります。無料で使える部分を用意し、もっと便利に使いたい人には有料プランを選んでもらう仕組みです。
たとえば、無料では保存できる容量に制限があり、有料にすると容量が増えるサービスがあります。
無料でまず使ってもらい、必要に応じて有料に切り替えてもらうビジネスモデルです。
ビジネスモデルの具体例
ビジネスモデルは、身近なサービスで考えると分かりやすくなります。
ここでは、よくある例を見ていきます。
コンビニのビジネスモデル
コンビニは、食品や日用品を販売して利益を得ます。
お客さんにとっては、近くで必要なものをすぐ買えることが価値です。
店側は、商品を仕入れて販売し、売れた金額から仕入れなどの費用を引いて利益を残します。
つまり、コンビニのビジネスモデルは、便利な場所で商品を売る仕組みです。
動画配信サービスのビジネスモデル
動画配信サービスは、映画やドラマなどをインターネットで見られるようにします。
利用者は毎月の料金を払います。
サービス側は、その料金から収益を得ます。
この場合のビジネスモデルは、動画を見たい人に便利な視聴環境を届け、毎月の料金で利益を得る仕組みです。
無料アプリのビジネスモデル
無料アプリは、利用者から直接お金をもらわない場合があります。
その代わりに、アプリ内に広告を表示してお金を得ることがあります。
また、一部の機能だけ有料にすることもあります。
このように、無料に見えるサービスでも、広告や有料機能によってビジネスモデルが成り立っています。
フリマアプリのビジネスモデル
フリマアプリは、売りたい人と買いたい人をつなぎます。
アプリ自体が商品を作っているわけではありません。
売り買いの場を用意し、取引が成立したときに手数料を得ることがあります。
この場合のビジネスモデルは、人と人をつなぐことでお金を得る仕組みです。
ビジネスモデルを図解で考えるポイント
ビジネスモデルは、図にすると理解しやすくなります。
むずかしい図を作る必要はありません。まずは、次の4つを書き出すだけでも十分です。
- お客さんは誰か
- 何を提供するのか
- どう届けるのか
- どこからお金を得るのか
たとえば、動画配信サービスなら次のように整理できます。
- お客さん:映画やドラマを見たい人
- 提供するもの:動画を見られるサービス
- 届け方:インターネットやアプリ
- お金の入り方:毎月の料金
このように整理すると、ビジネスモデルの全体像が見えやすくなります。
IT用語としてのビジネスモデルも、同じ考え方です。サービスの裏側にある、役に立つものの流れとお金の流れを整理するために使われます。
ビジネスモデルと収益モデルの違い

ビジネスモデルと似た言葉に、収益モデルがあります。
収益モデルとは、どこからお金を得るかに注目した考え方です。
一方、ビジネスモデルは、もっと広い意味を持ちます。
ビジネスモデルは、誰に何を届けるか、どのように届けるか、どこで利益を出すかまで含めた全体の仕組みです。
たとえば、無料アプリの場合を考えてみます。
収益モデルは「広告でお金を得る」「有料機能でお金を得る」という部分です。
ビジネスモデルは、それに加えて、誰にアプリを使ってもらうのか、どんな役立つ機能を届けるのか、どうやって利用者を増やすのかまで含みます。
つまり、収益モデルはビジネスモデルの一部です。
ビジネスモデルとビジネスモデルキャンバスの違い
ビジネスモデルキャンバスとは、ビジネスモデルを整理するための表です。
「キャンバス」とは、考えを1枚にまとめるための土台のようなものです。
ビジネスモデルそのものは、事業の仕組みを指します。
ビジネスモデルキャンバスは、その仕組みを見やすく整理するための道具です。
たとえば、誰がお客さんなのか、どんな役立つものを届けるのか、どこに費用がかかるのか、どこから収益を得るのかをまとめます。
この記事では、ビジネスモデルの意味を理解することを中心にしています。キャンバスの細かい書き方は、別の記事で深く説明する方が分かりやすくなります。
ビジネスモデルの言い換え・類語
ビジネスモデルは、場面によって別の言い方をされることがあります。
代表的な言い換えは、次のとおりです。
- もうけの仕組み
- 事業の仕組み
- 収益の仕組み
- お金が入る流れ
- 役に立つものを届ける仕組み
初心者向けに説明するなら、「もうけの仕組み」が一番分かりやすい言い換えです。
ただし、ビジネスモデルはお金のことだけではありません。お客さんにとって役に立つものを届けることも大切です。
そのため、文章で使うときは「事業で利益を出すための仕組み」と説明すると、より正確です。
初心者が間違えやすいポイント
ビジネスモデルはよく使われる言葉ですが、意味を広くとらえすぎると分かりにくくなります。
ここでは、初心者が間違えやすい点を整理します。
ビジネスモデルは商品そのものではない
ビジネスモデルは、商品やサービスそのものを指す言葉ではありません。
商品やサービスを使って、どのように人の役に立ち、どのように利益を出すかを表します。
たとえば、「スマホアプリ」は商品やサービスです。
そのアプリを無料で提供し、広告でお金を得るなら、それがビジネスモデルです。
売上があるだけではビジネスモデルとはいえない
売上があることと、ビジネスモデルが分かっていることは同じではありません。
売上とは、商品やサービスが売れて入ってくるお金のことです。
ビジネスモデルでは、売上だけでなく、費用や利益の出し方も見ます。
どこにお金がかかり、どこで利益が残るのかを考えることが大切です。
有名企業のまねだけではうまくいかない
有名企業のビジネスモデルを参考にすることは大切です。
しかし、そのまままねをすれば同じように成功するわけではありません。
お客さん、商品、価格、強み、知名度などが違うためです。
ビジネスモデルを見るときは、「なぜその会社でうまくいっているのか」まで考えると理解が深まります。
ビジネスモデルに関するよくある質問
ビジネスモデルとは簡単にいうと何ですか?
ビジネスモデルとは、事業で利益を出すための仕組みです。
誰に何を届け、どのようにお金を得るかを表します。
ビジネスモデルの例は何ですか?
商品を売るモデル、毎月の料金をもらうモデル、広告でお金を得るモデルなどがあります。
たとえば、ネットショップは商品販売、動画配信サービスは毎月の料金、無料アプリは広告収入が主な例です。
ビジネスモデルと収益モデルは同じですか?
同じではありません。
収益モデルは、お金の入り方に注目した考え方です。ビジネスモデルは、人の役に立つものの届け方や事業全体の仕組みまで含みます。
ビジネスモデルキャンバスとは何ですか?
ビジネスモデルキャンバスとは、ビジネスモデルを1枚の表で整理するための道具です。
お客さん、届ける価値、収益、費用などをまとめて確認できます。
ビジネスモデルは個人にもありますか?
あります。
たとえば、フリーランスが自分のスキルを提供して報酬を得る場合も、ビジネスモデルとして考えることができます。
ビジネスモデルを考えるときは何から始めればよいですか?
まずは、「誰に」「何を」「どう届けるか」「どこからお金を得るか」を書き出すと分かりやすくなります。
最初からむずかしい表を作る必要はありません。
まとめ:ビジネスモデルとは利益を出す仕組みのこと
ビジネスモデルとは、会社やサービスが人の役に立つものを届け、利益を出すための仕組みです。
かんたんに言うと、「誰に、何を届けて、どこからお金を得るか」を表す考え方です。
商品を売る形、毎月の料金をもらう形、広告でお金を得る形、人と人をつなぐ形など、ビジネスモデルにはいくつかの種類があります。
ビジネスモデルを理解すると、会社やサービスの強みが見えやすくなります。
まずは身近なお店やアプリを見て、「どこからお金を得ているのか」を考えると、ビジネスモデルの意味をつかみやすくなります。

