CPCとは、Web広告で広告が1回クリックされるごとにかかる費用のことです。
かんたんに言うと、CPCは「1クリックあたりの広告代」です。日本語では「クリック単価」とも呼ばれます。
たとえば、広告を出して100回クリックされ、広告費が2,000円かかった場合、CPCは20円です。
この記事では、CPCの意味、計算式、使われる場面、CPAやCPMとの違いを、初心者向けにわかりやすく解説します。
なお、CPCには医療・歯科・車のコーティングなど、別の意味もあります。この記事では、Web広告で使うCPCについて説明します。
関連するIT用語をまとめて確認したい方は、IT用語一覧もあわせてご覧ください。
CPCとは?広告のクリック単価のこと
CPCとは、英語の「Cost Per Click」の略です。読み方は「シーピーシー」です。
Web広告では、広告がクリックされると、商品ページや申し込みページなどに人が移動します。CPCは、その1回のクリックにいくらかかったのかを見るための数字です。
つまり、CPCとは「広告から1人をサイトに呼ぶためにかかった費用」と考えると分かりやすいです。
CPCを理解する前に知っておきたい広告用語
CPCの説明では、広告に関する言葉がいくつか出てきます。
先に、基本の言葉をかんたんに整理しておきましょう。
| 用語 | かんたんな意味 |
|---|---|
| Web広告 | インターネット上に出る広告 |
| クリック | 広告を押すこと |
| 広告費 | 広告を出すために使ったお金 |
| クリック数 | 広告が押された回数 |
| 成果 | 購入、申し込み、資料請求など |
| クリック単価 | 1クリックあたりの広告代 |
Web広告とは、インターネット上に出る広告のことです。検索結果に出る広告、SNSに出る広告、Webサイトに表示される画像広告などがあります。
クリック単価とは、広告が1回押されるごとにかかった広告代のことです。CPCとクリック単価は、ほぼ同じ意味で使われます。
CPCの身近な例
CPCは広告用語なので、最初は少し分かりにくいかもしれません。
身近な例で考えると、イメージしやすくなります。
チラシ配りにたとえるとわかりやすい
お店の前でチラシを配る場面を考えてみましょう。
チラシを作る費用や配る人の費用が、合計で10,000円かかったとします。そのチラシを見て100人がお店に来てくれた場合、1人をお店に呼ぶためにかかった費用は100円です。
Web広告のCPCも、これに近い考え方です。
広告をクリックしてサイトに来てもらうために、1回あたりいくらかかったかを見ます。
Web広告ではクリックされた回数で考える
Web広告では、広告を見た人がクリックすると、サイトや商品ページに移動します。
このとき、広告費をクリック数で割ると、1クリックあたりの費用が分かります。これがCPCです。
CPCの計算式
CPCは、広告費とクリック数が分かれば計算できます。
計算式はとてもシンプルです。
CPCの計算式
CPC=広告費÷クリック数
広告費とは、その広告に使ったお金のことです。クリック数とは、広告がクリックされた回数のことです。
CPCの計算例
たとえば、広告費が10,000円で、クリック数が500回だったとします。
この場合、CPCは次のように計算します。
計算例
10,000円÷500回=20円
つまり、CPCは20円です。
この広告では、1回クリックしてもらうために20円かかったということです。
広告費とクリック数で変わるCPCの例
| 広告費 | クリック数 | CPC |
|---|---|---|
| 5,000円 | 100回 | 50円 |
| 10,000円 | 500回 | 20円 |
| 30,000円 | 1,000回 | 30円 |
同じ広告費でも、クリック数が多いほどCPCは下がります。
ただし、CPCが低ければ必ずよいとは限りません。大切なのは、そのクリックが購入や申し込みにつながっているかどうかです。
CPCが高い・低いとはどういう意味?
CPCが高いとは、1クリックを得るための費用が高いという意味です。
CPCが低いとは、1クリックを得るための費用が安いという意味です。
ただし、安いクリックでも、商品やサービスに興味がない人ばかりなら成果につながりにくくなります。
CPCは大切な数字ですが、それだけで広告がうまくいっているかは判断できません。
CPCはどんな場面で使われる?
CPCは、Web広告の費用を考えるときによく使われます。
広告を出したあとに、「クリックを集めるためにいくらかかったか」を見るための数字です。
リスティング広告
リスティング広告とは、検索結果に出る広告のことです。
検索画面で何かを調べたとき、上のほうに広告が出ることがあります。その広告がクリックされると、広告費がかかる仕組みです。
このとき、1クリックあたりの費用を見るためにCPCを使います。
ディスプレイ広告
ディスプレイ広告とは、Webサイトやアプリの中に出る画像やバナーの広告です。
ニュースサイトやブログを見ていると、四角い広告が表示されることがあります。これがディスプレイ広告の一例です。
ディスプレイ広告でも、クリックされた回数と広告費からCPCを確認できます。
SNS広告
SNS広告とは、X、Instagram、Facebook、LINEなどに出る広告のことです。
投稿のように見える広告や、動画の間に出る広告などがあります。SNS広告でも、広告がクリックされたときの費用を見るためにCPCを使います。
広告に使ったお金がうまく働いているか見たいとき
CPCを見ると、広告から人を集めるために、どれくらい費用がかかったかが分かります。
ただし、売上や申し込みまで見るには、CPCだけでなく、ほかの数字もあわせて見る必要があります。
CPCと似た広告用語の違い
広告では、CPC以外にも英字の用語が出てきます。
最初はすべて覚えなくても大丈夫です。「何を見る数字なのか」だけ確認していきましょう。
CPCとCPAの違い
CPAとは、1件の成果を得るためにかかった費用のことです。
ここでいう成果とは、購入、申し込み、資料請求、会員登録などのコンバージョンです。
| 用語 | 見るもの | 意味 |
|---|---|---|
| CPC | クリック | 1クリックあたりの費用 |
| CPA | 成果 | 1件の成果あたりの費用 |
CPCは「サイトに来てもらうまで」の費用です。
CPAは「申し込みや購入につながるまで」の費用です。
CPCとCPMの違い
CPMとは、広告が1,000回表示されるごとにかかる費用のことです。
CPCはクリックを見ます。CPMは表示回数を見ます。
| 用語 | 見るもの | 向いている目的 |
|---|---|---|
| CPC | クリック | サイトに来てもらいたいとき |
| CPM | 表示回数 | 多くの人に知ってもらいたいとき |
商品を知ってもらう段階では、CPMが使われることがあります。
サイトへの訪問を重視する場合は、CPCが見られます。
CPCとCTRの違い
CTRとは、広告が表示された回数のうち、どれくらいクリックされたかを表す割合です。
たとえば、広告が1,000回表示されて10回クリックされた場合、CTRは1%です。
| 用語 | 意味 | 見るポイント |
|---|---|---|
| CPC | 1クリックあたりの費用 | クリックにかかったお金 |
| CTR | クリックされた割合 | 広告がどれくらい押されたか |
CTRが高い広告は、見た人に興味を持たれやすい広告だと考えられます。
CPCとPPCの違い
PPCとは、クリックごとに費用がかかる広告の仕組みのことです。
CPCは「1クリックあたりの金額」です。PPCは「クリックされたら費用がかかる広告の仕組み」を指します。
つまり、PPC広告の中で使われる費用の数字がCPCです。
CPCとCVRの違い
CVRとは、サイトに来た人のうち、どれくらいが成果につながったかを表す割合です。
たとえば、100人が広告から来て、5人が申し込んだ場合、CVRは5%です。
| 用語 | 見るもの | 意味 |
|---|---|---|
| CPC | クリックの費用 | 1クリックにいくらかかったか |
| CVR | 成果の割合 | 来た人のうち、どれくらい成果につながったか |
CPCは、人を集める費用を見る数字です。
CVRは、集めた人が成果につながっているかを見る数字です。
CPCを見るときの注意点
CPCは便利な数字ですが、CPCだけで広告を判断すると分かりにくくなることがあります。
広告では、クリックの先にある購入や申し込みも大切です。
CPCが安ければよいとは限らない
CPCが安いと、少ない費用でたくさんクリックを集められます。
しかし、その人たちが商品やサービスに興味を持っていなければ、購入や申し込みにはつながりにくくなります。
安く多くの人を集めても、誰も買わなければ広告の目的は達成しにくいです。
クリック数だけで成果を判断しない
クリック数が多い広告は、一見よさそうに見えます。
しかし、クリックされたあとにすぐページを閉じられている場合もあります。
広告の成果を見るときは、クリック後の行動も確認することが大切です。
CPAやCVRとあわせて見る
CPCはクリックの費用を見る数字です。
広告がうまくいっているかを見るには、CPAやCVRもあわせて見ると分かりやすくなります。
たとえば、CPCが少し高くても、申し込みにつながりやすいクリックなら、広告としてはよい場合があります。
CPCを下げるにはどうすればよい?
CPCを下げるには、広告の内容や出し方を見直します。
ただし、安くすることだけを目標にしすぎないことも大切です。購入や申し込みにつながるクリックを集めることを意識しましょう。
広告文を見直す
広告文とは、広告に表示される文章のことです。
広告文が分かりやすいと、興味がある人にクリックされやすくなります。
逆に、内容があいまいだと、関係のない人にクリックされることもあります。
誰に向けた広告なのか、何を伝えたいのかをはっきりさせることが大切です。
キーワードを見直す
広告でいうキーワードとは、広告を出す対象にする検索語のことです。
これは、主にリスティング広告で使われる考え方です。ディスプレイ広告やSNS広告では、キーワードよりも、広告を届ける相手や条件を見直すことが多くなります。
たとえば、パソコン教室の広告なら、「パソコン教室 初心者」「Excel 講座」などがキーワードになります。
関係のあるキーワードを選ぶと、商品やサービスに興味がある人へ広告を届けやすくなります。
関係のない検索語句を除外する
検索語句とは、ユーザーが実際に検索した言葉のことです。
この見直しも、主にリスティング広告で使われます。
広告を出していると、想定していない言葉で広告が表示されることがあります。
関係のない言葉を「広告を出さない言葉」として設定すると、むだなクリックを減らしやすくなります。
むだなクリックが減ると、広告費をより必要な人に使いやすくなります。
広告の配信対象を見直す
配信対象とは、広告を届ける相手や条件のことです。
たとえば、地域、年齢、興味のある分野、見ているサイトの内容などをもとに、広告を届ける相手を調整することがあります。
ディスプレイ広告やSNS広告では、キーワードだけでなく、この配信対象の見直しが大切です。
商品やサービスに合う人へ広告を届けることで、むだなクリックを減らしやすくなります。
広告のリンク先ページを見直す
広告のリンク先ページとは、広告をクリックしたあとに開くページのことです。
広告文とリンク先ページの内容がずれていると、ユーザーはすぐに離れてしまいます。
たとえば、広告では「初心者向けのパソコン講座」と書いてあるのに、開いたページが法人向けの高額な研修だけだと、読者は戸惑ってしまいます。
広告で伝えた内容と、リンク先ページの内容をそろえることが大切です。
また、広告文とリンク先ページの内容が合っていると、Googleなどの広告媒体からの評価が高くなりやすくなります。その結果、クリック単価が下がりやすくなる場合があります。
CPCについて初心者が間違えやすい点
CPCはよく使われる広告用語ですが、最初は混同しやすい点があります。
ここでは、初心者が間違えやすいポイントを整理します。
CPCと広告費を同じ意味で考えてしまう
CPCは広告費そのものではありません。
広告費をクリック数で割った「1クリックあたりの費用」です。
広告費が10,000円でも、クリック数が100回ならCPCは100円です。クリック数が500回ならCPCは20円です。
CPCだけで広告の良し悪しを決めてしまう
CPCが低い広告は、安くクリックを集められているように見えます。
しかし、購入や申し込みにつながっていなければ、広告としては見直しが必要です。
CPCは、広告を見るための1つの数字です。CPA、CVR、売上などもあわせて見ると判断しやすくなります。
医療・歯科・車のCPCと混同してしまう
CPCという言葉は、Web広告以外でも使われます。
たとえば、医療、歯科、車のコーティング、特許などの分野でもCPCという言葉が出てくることがあります。
この記事で説明しているCPCは、Web広告のクリック単価のことです。
検索するときは、「CPC 広告」「CPC クリック単価」のように調べると分かりやすいです。
CPCに関するよくある質問
CPCとは何の略ですか?
CPCとは、「Cost Per Click」の略です。
日本語では「クリック単価」と呼ばれます。Web広告で、1回クリックされるごとにかかる費用を表します。
CPCの計算方法は?
CPCは、広告費をクリック数で割って計算します。
計算式は「CPC=広告費÷クリック数」です。
たとえば、広告費が8,000円でクリック数が400回なら、CPCは20円です。
CPCの平均はいくらですか?
CPCの平均は、業界、商品、地域、広告の出し方によって変わります。
そのため、「必ずこの金額」とは言い切れません。
大切なのは、平均だけを見るのではなく、自分の広告で購入や申し込みにつながっているかを見ることです。
CPCは低いほうがよいですか?
同じ成果が出るなら、CPCは低いほうがよいです。
ただし、CPCが低くても、成果につながらないクリックばかりでは意味がありません。
安さだけでなく、本当に興味がある人にクリックされているかも大切です。
CPCとCPAはどちらが大事ですか?
どちらも大切ですが、見る目的が違います。
CPCは、クリックを集める費用を見る数字です。CPAは、申し込みや購入などの成果を得る費用を見る数字です。
広告の最終的な成果を見たいときは、CPAも重要です。
CPCとクリック単価は同じ意味ですか?
ほぼ同じ意味です。
CPCは英語の略語で、クリック単価は日本語での言い方です。
どちらも、広告が1回クリックされるごとにかかる費用を表します。
まとめ:CPCとは広告費を1クリックごとに見るための基本指標
CPCとは、Web広告で1回クリックされるごとにかかる費用のことです。
日本語では「クリック単価」と呼ばれます。かんたんに言うと、「1クリックあたりの広告代」です。
計算式は「CPC=広告費÷クリック数」です。広告費が10,000円でクリック数が500回なら、CPCは20円です。
CPCを見ると、広告から人を集めるためにどれくらい費用がかかったかが分かります。
ただし、CPCだけで広告がうまくいっているかを決めるのではなく、CPAやCVRなどもあわせて見ることが大切です。
また、CPCを下げたいときは、広告文、キーワード、配信対象、リンク先ページを見直します。広告とページの内容が合っていると、広告媒体からの評価が高くなり、クリック単価が下がりやすくなる場合があります。
まずは、CPCを「1クリックあたりの広告代」と覚えておきましょう。そこから、広告費がむだなく使われているかを考えると分かりやすくなります。

