デプロイとは?意味やリリース・ビルドとの違いをわかりやすく解説

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デプロイとは何かを初心者向けにわかりやすく解説

デプロイとは、作ったWebサイトやアプリを、実際に使える場所へ置く作業のことです。

かんたんに言うと、作ったものを「みんなが使える状態に近づけること」です。 たとえば、作ったWebページをインターネット上で見られるようにする作業が、デプロイにあたります。

料理でたとえるなら、完成した料理をお客さんの席へ運ぶようなものです。 料理を作っただけでは、お客さんはまだ食べられません。 席まで運んで、はじめて食べられる状態になります。

ITでも同じです。 Webサイトやアプリを作っただけでは、まだ多くの人は使えません。 使える場所へ置くことで、利用者が見たり使ったりできるようになります。

この記事では、デプロイの意味、ビルドやリリースとの違い、基本的な流れを初心者向けに解説します。 ITにくわしくない人にも分かるように、できるだけやさしい言葉で説明します。

ほかのIT用語も知りたい方は、初心者向けのIT用語辞典もあわせてご覧ください。

目次

デプロイとは

デプロイとは作ったWebサイトやアプリを使える場所に置くこと

デプロイは「作ったものを使える場所に置くこと」

デプロイとは、作ったWebサイトやアプリを、利用できる場所に置くことです。 主に、Webサイトやアプリ開発の場面で使われます。

Webサイトとは、インターネットで見るページの集まりのことです。 会社のホームページ、ブログ、ニュースサイトなどがWebサイトです。

アプリとは、スマホやパソコンで使うソフトのことです。 地図アプリ、買い物アプリ、メモアプリなどがあります。

たとえば、パソコンの中で作ったWebページは、そのままでは他の人が見られません。 インターネット上で見られる場所に置くことで、はじめて多くの人が見られるようになります。

この「使える場所に置く作業」が、デプロイです。

ここだけ読めばOK

デプロイは、作ったWebサイトやアプリを使える場所に置くことです。 作っただけではなく、利用者が見たり使ったりできる状態に近づける作業です。

Webサイトやアプリでよく使われる言葉

デプロイは、Webサイト、スマホアプリ、会社のシステムなどでよく使われます。

たとえば、次のような場面です。

  • 新しいWebサイトを公開するとき
  • アプリに新しい機能を追加するとき
  • 画面の文字やデザインを直すとき
  • 不具合を直した内容を反映するとき

つまり、デプロイは「作って終わり」ではありません。 作ったものを、実際に使える状態に近づけるための作業です。

デプロイメントとの違い

デプロイと似た言葉に「デプロイメント」があります。 デプロイメントは、デプロイとほぼ同じ意味で使われることが多い言葉です。

ただし、細かく見ると、デプロイメントは「デプロイに関係する作業全体」を指すことがあります。 たとえば、準備、配置、確認までを含めてデプロイメントと呼ぶことがあります。

初心者のうちは、どちらも「作ったものを使える状態にする作業」と考えると分かりやすいです。

デプロイの意味を身近な例で解説

料理でたとえると「完成した料理をお客さんに出す」こと

デプロイを料理でたとえると、完成した料理をお客さんに出すことに近いです。

料理を作っただけでは、お客さんはまだ食べられません。 お皿に盛り、席まで運んで、はじめて食べられる状態になります。

ITでも同じです。 Webサイトやアプリを作っただけでは、まだ利用者は使えません。

ITでは「作ったものをサーバーなどに置く」こと

ITでのデプロイは、作ったWebサイトやアプリを、サーバーなどに置くことです。

サーバーとは、Webサイトやデータを置いておき、必要なときに取り出せるようにするコンピューターのことです。 かんたんに言うと、インターネット上の置き場所です。

サーバーは、利用者が見たいときにWebサイトを出してくれる場所でもあります。 お店でいえば、商品を置いておく棚のような役割があります。

デプロイすると、作ったものがその場所に置かれます。 その結果、利用者がWebサイトを見たり、アプリの新しい機能を使ったりできるようになります。

デプロイが使われる場面

Webサイトを公開するとき

Webサイトを作ったあと、インターネットで見られるようにするためにデプロイします。

たとえば、会社のホームページを作ったとします。 作ったページをサーバーに置くことで、利用者がブラウザーで見られるようになります。

ブラウザーとは、Webサイトを見るためのソフトです。 Edge、Chrome、Safariなどがブラウザーです。

アプリを更新するとき

アプリに新しい機能を追加したときも、デプロイが必要になることがあります。

たとえば、買い物アプリに「お気に入り」機能を追加したとします。 その機能を利用者が使えるようにするために、更新内容を反映します。

この反映作業も、デプロイと呼ばれます。

システムの修正を反映するとき

会社で使うシステムを直したときにも、デプロイが使われます。

たとえば、画面の表示を直したり、入力ミスを防ぐ機能を入れたりした場合です。 修正した内容を使える場所へ置くことで、利用者が新しい状態で使えるようになります。

デプロイ・ビルド・リリースの違い

ビルドとデプロイとリリースの違いを料理にたとえた図

デプロイと一緒に出てきやすい言葉に、ビルドとリリースがあります。 この3つは似ていますが、意味は少しずつ違います。

ビルドは使える形にまとめること

ビルドとは、作ったプログラムを動かしやすい形にまとめることです。

プログラムとは、コンピューターに動きを伝えるための命令の集まりです。 人が書いた命令を、アプリやWebサイトとして使いやすい形に整えることをビルドと呼びます。

料理でたとえるなら、材料を切って、調理して、料理として完成させるところです。 IT用語としては、作ったものを動かせる形にまとめる作業です。

デプロイは使える場所に置くこと

デプロイは、ビルドしたものや作ったものを、使える場所に置くことです。

料理の例で言うと、完成した料理をお客さんの席に運ぶところです。 料理が完成していても、席に届かなければ食べられません。

ITでも、作ったものを利用できる場所に置いて、はじめて使える状態に近づきます。

リリースは利用者に公開すること

リリースとは、利用者に向けて公開することです。

デプロイは、作ったものを使える場所へ置く作業です。 リリースは、それを利用者に使ってもらえる状態にすることです。

場合によっては、デプロイしたあとすぐにリリースされることもあります。 一方で、デプロイは済んでいても、まだ一部の人だけが使える状態にしている場合もあります。

言葉かんたんな意味たとえ
ビルド使える形にまとめること料理を完成させる
デプロイ使える場所に置くこと料理を席へ運ぶ
リリース利用者に公開することお客さんが食べられる状態にする

たとえると

ビルドは、料理を完成させることです。 デプロイは、料理を席へ運ぶことです。 リリースは、お客さんが食べられる状態にすることです。

デプロイの基本的な流れ

プログラム作成から確認、ビルド、デプロイ、公開後確認までの流れ

デプロイの手順は、使うサービスや会社によって変わります。 ただし、基本の流れはだいたい同じです。

プログラムやページを作る

まず、Webサイトのページやアプリの機能を作ります。 文章、画像、ボタン、画面の動きなどを用意します。

この時点では、まだ自分のパソコンの中だけで動いていることもあります。

動作を確認する

次に、作ったものが思った通りに動くか確認します。

ボタンを押したときに正しく動くか。 画面の表示がくずれていないか。 入力した内容がきちんと保存されるか。

このように、公開する前に確認します。

ビルドする

必要に応じて、ビルドします。 ビルドは、作ったものを使える形にまとめる作業です。

すべてのWebサイトで難しいビルドが必要になるわけではありません。 ただ、アプリや大きなWebサービスでは、ビルドがよく使われます。

サーバーなどへデプロイする

次に、作ったものをサーバーなどへ置きます。 これがデプロイです。

最近は、クラウドにデプロイすることも多いです。 クラウドとは、自分のパソコンの中ではなく、インターネット上の場所を使う仕組みです。

たとえば、写真をスマホ本体ではなく、ネット上に保存するサービスもクラウドの一例です。 IT用語としては、インターネットを通じて使えるサービスや保管場所を指します。

公開後に動くか確認する

デプロイしたあとも、きちんと動くか確認します。

自分のパソコンでは動いていても、公開先では表示が違うことがあります。 そのため、最後の確認も大切です。

デプロイ環境とは

開発環境からテスト環境、本番環境へ進めるデプロイ環境の流れ

デプロイ環境とは、デプロイする先の場所や目的のことです。 ここでいう環境とは、Webサイトやアプリを動かすための場所や設定を指します。

Webサイトやアプリは、いきなり全員が使う場所へ置くとは限りません。 「作る場所」「試す場所」「実際に使う場所」のように分けて進めることがあります。

基本の流れは、開発環境で作り、テスト環境で確認し、問題がなければ本番環境へデプロイする形です。

開発環境

開発環境とは、作る人が作業するための場所です。 主に、開発者が使います。

まだ完成していない機能を試したり、画面を直したりする場所です。 利用者が直接見る場所ではありません。

テスト環境

テスト環境とは、公開前に確認するための場所です。

本番に近い状態で動かして、問題がないか確認します。 学校で言うと、本番前のリハーサルのような場所です。

ITの現場では、テスト環境を「ステージング環境」と呼ぶこともあります。 初心者のうちは、「公開前に確認する場所」と覚えると分かりやすいです。

本番環境

本番環境とは、実際の利用者が使う場所です。

Webサイトなら、読者やお客さんが見る場所です。 アプリなら、利用者が実際に操作する場所です。

本番環境へデプロイすると、多くの人が新しい状態を使うことになります。 そのため、事前に確認してから反映します。

一言でいうと

開発環境は「作る場所」、テスト環境は「試す場所」、本番環境は「実際に使う場所」です。 デプロイは、この流れの中で作ったものを次の場所へ反映する作業です。

デプロイの種類

デプロイには、いくつかのやり方があります。 ここでは、初心者が知っておくとよいものを紹介します。

手動デプロイ

手動デプロイとは、人が操作してデプロイする方法です。

たとえば、ファイルを選んでアップロードしたり、管理画面で公開ボタンを押したりします。 小さなWebサイトでは、手動デプロイが使われることもあります。

自動デプロイ

自動デプロイとは、決めた条件に合わせて自動でデプロイする方法です。

たとえば、修正した内容を保存したら、自動で確認や反映が進むようにすることがあります。 人の作業を減らせるため、大きなサービスで使われやすい方法です。

このような仕組みは、現場ではCI/CD(シーアイ・シーディー)と呼ばれることがあります。 かんたんに言うと、修正した内容を確認し、問題がなければ自動でデプロイする流れのことです。

CI/CDを使うと、毎回人が同じ作業をくり返す手間を減らせます。 そのため、作業のぬけもれを減らしやすくなります。

ブルーグリーンデプロイ

ブルーグリーンデプロイとは、2つの環境を使って安全に切り替える方法です。

今使っている環境とは別に、新しい環境を用意します。 新しい環境で問題がないことを確認してから、利用者の向き先を切り替えます。

少し発展的な方法です。 初心者のうちは、「いきなり全部を変えず、別の場所で確認してから切り替える方法」と考えると分かりやすいです。

デプロイで初心者が間違えやすい点

デプロイとリリースを同じ意味だと思ってしまう

デプロイとリリースは、同じ意味で使われることもあります。 ただし、正確には少し違います。

デプロイは、使える場所に置くことです。 リリースは、利用者に公開することです。

「置く」と「公開する」は近いですが、まったく同じとは限りません。

デプロイすれば必ず公開されると思ってしまう

デプロイしたからといって、必ずすぐに全員へ公開されるとは限りません。

社内だけで確認する場合もあります。 一部の人だけに見せる場合もあります。

そのため、デプロイは公開の前段階になることがあります。

本番環境に直接変更してしまう

初心者が注意したいのは、本番環境に直接変更してしまうことです。

本番環境は、実際の利用者が見る場所です。 そのため、まずは開発環境やテスト環境で確認するのが基本です。

確認してから本番環境へ反映すると、落ち着いて作業しやすくなります。

デプロイでよくある失敗

設定を間違える

デプロイでは、設定を間違えることがあります。

たとえば、置く場所を間違えたり、必要な設定を入れ忘れたりする場合です。 この場合、画面が正しく表示されないことがあります。

必要なファイルを置き忘れる

Webサイトやアプリは、複数のファイルでできていることがあります。

そのうち一部を置き忘れると、画像が表示されなかったり、ボタンが動かなかったりします。 デプロイ前に必要なファイルを確認することが大切です。

テスト環境では動いたのに本番環境で動かない

テスト環境では動いたのに、本番環境ではうまく動かないこともあります。

これは、環境の設定が少し違うために起こることがあります。 そのため、デプロイ後の確認も大切です。

もしうまく動かなかったら

本番環境で不具合が見つかった場合は、デプロイ前の状態に戻すことがあります。 この作業をロールバックといいます。

ロールバックは、かんたんに言うと「前の正常な状態に戻すこと」です。 万が一に備えて、元に戻す方法も用意しておくと安心です。

デプロイについてよくある質問

デプロイとは日本語で何ですか?

デプロイは、日本語では「配置する」「展開する」と訳されることがあります。

ただし、初心者向けには「作ったものを使える場所に置くこと」と考えると分かりやすいです。 Webサイトやアプリを、利用者が使える状態に近づける作業です。

デプロイとアップロードの違いは何ですか?

アップロードとは、ファイルを別の場所に送ることです。 たとえば、自分のパソコンからインターネット上にファイルを送ることです。

デプロイは、ただ送るだけではありません。 使えるように配置し、必要に応じて設定や確認も行う作業です。

つまり、アップロードはデプロイの一部になることがあります。

デプロイとインストールの違いは何ですか?

インストールとは、ソフトやアプリを使うために端末へ入れることです。 たとえば、スマホにアプリを入れることがインストールです。

デプロイは、Webサイトやアプリを利用できる場所へ置くことです。 サーバーやクラウドに置く場合によく使われます。

デプロイと公開は同じ意味ですか?

近い意味で使われることはありますが、完全に同じとは限りません。

デプロイは、作ったものを使える場所へ置くことです。 公開は、利用者が見たり使ったりできる状態にすることです。

デプロイしたあと、すぐに公開する場合もあります。 一方で、社内確認だけに使う場合もあります。

CI/CDとは何ですか?

CI/CDとは、修正した内容の確認やデプロイを自動で進める仕組みのことです。 読み方は「シーアイ・シーディー」です。

初心者向けに言うと、プログラムを直したあとに、テストやデプロイをロボットのように自動で進めてくれる仕組みです。 実際の開発現場でよく使われます。

ロールバックとは何ですか?

ロールバックとは、変更する前の状態に戻すことです。

デプロイ後にうまく動かない場合、前の正常な状態へ戻すことがあります。 この戻す作業をロールバックと呼びます。

デプロイは初心者でもできますか?

小さなWebサイトであれば、初心者でもデプロイできる場合があります。 最近は、画面の案内に沿って進めるだけで公開できるサービスもあります。

ただし、会社の大きなシステムでは、確認の手順が多くなります。 その場合は、担当者や手順書に沿って進めることが大切です。

まとめ|デプロイとは作ったものを使える場所へ置くこと

デプロイとは、作ったWebサイトやアプリを、実際に使える場所へ置く作業のことです。 かんたんに言うと、「作ったものを使える状態にするための作業」です。

ビルドは、使える形にまとめることです。 デプロイは、使える場所に置くことです。 リリースは、利用者に公開することです。

この3つの違いを知っておくと、Webサイトやアプリの公開の流れが分かりやすくなります。

  • デプロイは、作ったものを使える場所に置くこと
  • デプロイメントは、デプロイに関係する作業全体を指すことがある
  • ビルドは、使える形にまとめること
  • リリースは、利用者に公開すること
  • 開発環境、テスト環境、本番環境の順に進めることが多い
  • CI/CDは、確認やデプロイを自動で進める仕組みのこと
  • ロールバックは、前の正常な状態に戻すこと
  • デプロイ後は、きちんと動くか確認することが大切

一言でいうと

デプロイとは、作ったWebサイトやアプリを、利用者が使える場所へ置く作業です。 ビルドやリリースとセットで覚えると、公開までの流れが分かりやすくなります。

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