NAS(ナス)とは、「Network Attached Storage」の略で、ネットワークにつないで使う保存装置です。
かんたんに言うと、家や会社に置く「みんなで使える保存場所」です。写真や動画、文書などを1か所に保存し、複数のパソコンやスマホから使えます。
ここだけ読めばOK
NASとは、ネットワークにつないで使う共有の保存装置です。外付けHDDのように1台のパソコンだけで使うのではなく、複数のパソコンやスマホから同じファイルを使えるのが大きな特徴です。
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NASとは?何の略?

NASをかんたんに言うと
NASをかんたんに言うと、家や会社のネットワークにつないで使う「共有の保存箱」です。
たとえば、家族で写真や動画を保存したり、会社で複数の人が同じ資料を使ったりできます。
パソコンの中に保存する場合は、そのパソコンが主な保存場所になります。NASなら、ネットワークを通して複数の機器から同じ保存場所を使えます。
NASの正式名称と読み方
NASは「ナス」と読みます。正式名称は「Network Attached Storage」です。
Networkは「ネットワーク」、Attachedは「つながった」、Storageは「保存場所」という意味です。
つまり、NASは「ネットワークにつながった保存場所」と考えると分かりやすいです。
NASはネットワークHDDとも呼ばれる
家庭向けのNASは、「ネットワークHDD」と呼ばれることもあります。
HDDなどの保存装置をネットワークにつなぎ、パソコンやスマホから使えるようにした機器です。
ここでいうネットワークとは、パソコンやスマホなどの機器どうしをつなぎ、情報をやり取りできるようにする仕組みです。
NASの仕組み

ルーターなどを通してネットワークにつなぐ
NASは、パソコンに直接つないで使うのではなく、ネットワークにつないで使います。
家庭では、NASをWi-Fiルーターなどにつないで使うのが一般的です。
同じネットワークにつながったパソコンやスマホから、NASの中にあるファイルを開いたり保存したりできます。
複数の端末から同じファイルを使える
NASの大きな特徴は、複数の端末から同じファイルを使えることです。
たとえば、パソコンAで作った文書をNASに保存し、そのあとパソコンBから同じ文書を開くことができます。
スマホで撮った写真をNASに保存し、あとからパソコンで見るといった使い方もできます。
アクセスできる人を分けられる
NASによっては、フォルダごとに使える人を分けられます。
これをアクセス権といいます。アクセス権とは、「だれが見られるか」「だれが書き込めるか」などを決める設定です。
会社では、全員が使うフォルダと担当者だけが使うフォルダを分けるといった使い方ができます。
NASとサーバーの違い

NASとサーバーは似ていますが、主な役割が違います。
| 項目 | NAS | サーバー |
|---|---|---|
| 主な役割 | ファイルの保存や共有 | 情報や機能を提供する |
| 主な用途 | 写真・動画・文書などの保存 | Webサイト・メール・社内システムなど |
| 特徴 | 保存や共有に使いやすい | 幅広い目的に使える |
| 初心者向けのイメージ | 共有の保存場所 | さまざまな仕事をするコンピューター |
サーバーとは
サーバーとは、ほかのパソコンやスマホに情報や機能を提供するコンピューターのことです。
たとえば、Webページを表示したり、メールを管理したり、ファイルを共有したりします。
サーバーにはさまざまな役割があり、ファイル保存だけを目的としたものではありません。
NASはファイルの保存や共有が中心
NASは、主にファイルを保存したり共有したりするための機器です。
写真、動画、文書などを1か所に置き、複数の人や端末から使えるようにすることを得意としています。
初心者の方は、NASを「ファイル共有に使いやすい保存用の機器」と考えると分かりやすいです。
NASとファイルサーバーの違い
ファイルサーバーとは、ファイルの保存や共有を主な役割にしたサーバーです。
NASもファイル共有に使うため、役割はよく似ています。
大きな違いは、NASがファイル保存や共有を目的として作られた製品であるのに対し、ファイルサーバーはコンピューターにファイル共有の役割を持たせて作る場合があることです。
家庭や小さな事務所では、必要な機能がまとまったNASの方が使い始めやすい場合があります。
NASと外付けHDDの違い

NASと外付けHDDは、どちらもデータを保存するために使います。しかし、機器とのつなぎ方が違います。
| 項目 | NAS | 外付けHDD |
|---|---|---|
| つなぎ方 | ネットワークにつなぐ | パソコンなどに直接つなぐ |
| 使う端末 | 複数の端末から使える | 基本は接続した端末で使う |
| 向いている使い方 | 家族や会社で共有する | 1台のパソコンで保存する |
外付けHDDとは
外付けHDDとは、パソコンなどにケーブルで直接つないで使う保存装置です。
写真や動画を保存したり、パソコンの保存容量を増やしたりするときに使われます。
複数の端末で共有するならNASが向いている
自分のパソコンだけで使うなら、外付けHDDでも十分な場合があります。
一方、家族や会社で同じデータを使いたい場合は、ネットワークにつないで使えるNASが向いています。
「自分だけで使う保存場所」なら外付けHDD、「みんなで使う保存場所」ならNASと考えると分かりやすいです。
NASとクラウドの違い
NASとクラウドストレージは、どちらもファイルの保存や共有に使えます。
大きな違いは、データを保存する場所です。
| 項目 | NAS | クラウドストレージ |
|---|---|---|
| 保存場所 | 家や会社などに置く機器 | インターネット上 |
| 機器の用意 | NAS本体が必要 | 自分で専用機器を置かなくても使える |
| 外出先からの利用 | 製品や設定による | 利用しやすい |
| 料金 | 本体購入が中心 | 容量などに応じた料金がかかる場合がある |
クラウドストレージとは
クラウドストレージとは、インターネット上にある保存場所です。
クラウドとは、インターネットを通じて使うサービスのことです。
パソコンやスマホからサービスにログインし、保存したファイルを使います。
NASとクラウドはどっちがよい?
NASとクラウドは、どちらか一方が必ず優れているわけではありません。
家や会社の中で多くの写真や動画を保存して共有したいなら、NASが向いている場合があります。
外出先から手軽にファイルを使いたい場合は、クラウドストレージが便利です。
NASとクラウドを組み合わせる方法もあります。たとえば、普段使うデータはNASに保存し、大切なデータを別の場所にも保存しておく使い方です。
NASでできること・使い方
写真や動画を保存する
NASは、写真や動画の保存に使えます。
スマホやカメラで撮ったデータを1か所にまとめておけば、パソコンやほかのスマホからも使いやすくなります。
家族写真や旅行の動画などをまとめて保存したいときにも便利です。
家族でファイルを共有する
家族それぞれのパソコンやスマホから、同じNASを使うことができます。
写真や文書をメールなどで毎回送らなくても、NASに保存しておけば同じ場所から使えます。
会社で書類を共有する
会社では、見積書、会議資料、手順書などを複数人で使うことがあります。
NASに保存しておけば、必要な人が同じ場所のファイルを使えます。
アクセス権を設定できるNASなら、担当者だけが使えるフォルダを作ることもできます。
パソコンなどのバックアップに使う
NASは、パソコンなどに保存しているデータのバックアップ先として使うこともできます。
ただし、NASに保存しただけでバックアップが完全になるわけではありません。
大切なデータは、NASとは別の機器やクラウドなどにも保存しておく方法があります。
NASのメリット・デメリット
NASのメリット
NASの主なメリットは、複数の端末から同じ保存場所を使えることです。
- 写真や動画、文書を1か所にまとめられる
- 複数のパソコンやスマホから使える
- 家族や会社でファイルを共有しやすい
- パソコンなどのバックアップ先として使える
- 製品によってはユーザーごとにアクセス権を設定できる
パソコンごとにファイルが分かれている場合は、NASにまとめることで管理しやすくなります。
NASのデメリット
NASは便利ですが、使い始める前に本体の購入や設定が必要です。
- NAS本体を用意する必要がある
- 最初にネットワークなどの設定が必要
- 機器が故障する可能性がある
- 電源を入れて使う必要がある
- 安全に使うための設定や更新が必要
特に大切なのは、「NASに入れておけば絶対にデータを失わない」というわけではない点です。
NAS自体が故障することもあるため、大切なデータは別の場所にも保存しておくことが大切です。
NASについてよくある質問
NASは何の略ですか?
NASは「Network Attached Storage」の略です。
日本語では、ネットワークにつないで使う保存装置という意味で考えると分かりやすいです。
NASとサーバーは同じですか?
同じではありません。
NASは主にファイルの保存や共有に使う機器です。サーバーは、Webページの表示やメール、ファイル共有など、より幅広い役割を持ちます。
NASはインターネットがなくても使えますか?
家庭や会社の中にある同じネットワークで使うだけなら、NASと各端末が通信できる環境で利用できる場合があります。
外出先からアクセスする場合などは、インターネット接続が必要になることがあります。
NASはバックアップになりますか?
NASをバックアップ先として使うことはできます。
ただし、大切なデータをNASだけに保存するのではなく、別の保存場所にもコピーしておくと、故障などに備えやすくなります。
家庭でもNASは使えますか?
はい。NASは会社だけでなく家庭でも使えます。
家族写真や動画をまとめたり、複数のパソコンやスマホから同じファイルを使ったりしたいときに便利です。
NASとは?まとめ
NASとは、「Network Attached Storage」の略で、ネットワークにつないで使う保存装置です。
かんたんに言うと、複数のパソコンやスマホから使える「共有の保存場所」です。
- NASは「Network Attached Storage」の略
- 読み方は「ナス」
- ネットワークにつないで使う
- 複数のパソコンやスマホから同じファイルを使える
- サーバーよりもファイルの保存や共有に役割をしぼった機器
- 外付けHDDは主に1台の機器に直接つないで使う
- クラウドストレージはインターネット上にデータを保存する
自分だけでデータを保存するなら外付けHDDでも十分な場合があります。一方、家族や会社などで同じファイルを共有したいときは、NASが便利です。
まずは「NAS=ネットワークにつないで、みんなで使える保存場所」と覚えておくと分かりやすいでしょう。

