オンボーディングとは?意味・目的・研修内容をわかりやすく解説

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オンボーディングとは何かを初心者向けに説明した画像

オンボーディングとは、かんたんに言うと、新しく入った人が仕事や職場に早くなじめるように支える取り組みです。

会社のルールを説明するだけではありません。仕事の進め方を教えたり、相談できる人を決めたりして、新しい環境に少しずつなじめるように支えます。

オンボーディングという言葉は、人事や採用だけでなく、アプリやインターネット上のサービスでも使われます。

この記事では、会社で働く人へのオンボーディングを中心に、意味や目的、研修内容を初心者向けに説明します。

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目次

オンボーディングとは?意味をわかりやすく解説

オンボーディングとは、新しく加わった人や利用者が、会社やサービスになじめるように支えることです。

会社では、新しく入った社員が仕事を覚え、周りの人と関係を作り、安心して働けるように支援します。

かんたんに言うと新しい環境になじむための支援

新しい学校に入ったときのことを考えると、イメージしやすいでしょう。

校内の場所や時間割、学校の決まりを教えてもらうと、新しい生活を始めやすくなります。先生や同級生を紹介してもらえば、困ったときに相談もしやすくなります。

会社のオンボーディングも同じです。新しく入った人に必要な情報や助けを用意し、仕事を始めやすくします。

英語の「onboarding」が持つ意味

オンボーディングは、英語の「onboarding」をカタカナで表した言葉です。

もとになった「on board」には、船や飛行機に乗っているという意味があります。

そこから、新しい人を会社やチームに迎え入れる意味で使われるようになりました。

日本語ではどのように言い換える?

オンボーディングを日本語で表すと、「新しく入った人を受け入れ、職場になじめるように支えること」です。

「受け入れ支援」や「定着支援」と表すこともあります。ここでいう定着とは、新しい社員が会社になじみ、働き続けられる状態になることです。

ただし、オンボーディングには、入社時の説明だけでなく、その後の研修や面談も含まれます。そのため、一つの短い日本語に置き換えるのは難しい言葉です。

オンボーディングが使われる3つの場面

オンボーディングは、新入社員を受け入れる場面だけで使われる言葉ではありません。

主に、人事・採用、顧客への支援、IT・アプリの3つの場面で使われます。

人事・採用では新しい社員を支援する

人事とは、社員の採用や、社員が働く環境を担当する仕事です。

人事や採用では、新卒社員や中途社員への支援をオンボーディングと呼びます。

新卒社員とは、学校を卒業した後に会社へ入る社員です。中途社員とは、別の会社などで働いた経験があり、年度の途中などに入社する社員です。

会社の説明、仕事の研修、上司との面談、同僚の紹介などを行い、新しい社員が職場になじめるように支えます。

カスタマーサクセスでは顧客の利用開始を支援する

カスタマーサクセスとは、顧客が商品やサービスをうまく使えるように支える仕事です。

この場面でのオンボーディングは、顧客がサービスを使い始めるまでの支援を指します。

最初の設定を手伝ったり、基本的な使い方を説明したりします。顧客が迷わずサービスを使える状態にすることが目的です。

IT・アプリでは最初の操作を案内する

アプリやWebサービスでも、オンボーディングという言葉が使われます。

Webサービスとは、インターネット上で利用できるサービスのことです。メールや動画配信、買い物サイトなどが身近な例です。

アプリを初めて開いたときに、操作方法を説明する画面が表示されることがあります。矢印や短い文章を使い、押す場所や使い方を案内する画面です。

ITでのオンボーディングは、初めて使う人が迷わず操作できるようにする仕組みを指します。

ビジネスでオンボーディングを行う目的

ビジネスにおけるオンボーディングの目的は、新しい社員ができるだけ早く仕事や職場になじめるようにすることです。

仕事の方法だけでなく、会社の考え方や、周りの人との関わり方も伝えます。

新しい社員の迷いを減らす

新しい職場では、誰に質問すればよいのか分からないことがあります。

どこまで自分で判断してよいのか、仕事をどの順番で進めるのかも、最初は分かりにくいものです。

相談する相手や仕事の進め方をあらかじめ伝えると、迷いを減らせます。

仕事を早く覚えられるようにする

仕事を覚える順番や、学ぶ内容を整理すると、新しい社員が取り組みやすくなります。

必要な資料や手順書を用意しておけば、分からないときに自分で確認できます。

職場の人間関係を作りやすくする

仕事を進めるには、上司や同僚とのやり取りが必要です。

入社時に一緒に働く人を紹介したり、話す機会を作ったりすると、質問や相談がしやすくなります。

入社してすぐに辞める人を減らす

仕事の内容や職場の決まりが分からない状態が続くと、働きにくさを感じることがあります。

定期的に困っていることを確認し、必要な助けを用意すると、働き続けやすい環境を作れます。

ただし、オンボーディングだけで、会社を辞める人を必ず減らせるわけではありません。仕事内容や働く環境も関係します。

オンボーディング研修・プログラムの内容

オンボーディング研修では、新しい社員が仕事を始めるために必要なことを学びます。

オンボーディングプログラムという言葉も使われます。ここでいうプログラムとは、コンピューターを動かす命令ではなく、研修や支援をまとめた計画のことです。

会社によって内容は異なりますが、一般的には次のような取り組みを行います。

会社のルールや組織について説明する

最初に、会社がどのような仕事をしているのかを説明します。

部署の役割や勤務時間、休暇の申請方法、社内での連絡方法なども伝えます。

仕事に必要な知識や操作方法を教える

担当する仕事の流れや、仕事で使うパソコンの操作方法を説明します。

社内システムを使う場合は、ログイン方法や基本的な操作も教えます。

社内システムとは、会社の中で仕事を進めるために使う仕組みです。予定の管理、書類の申請、情報の共有などに使われます。

上司や同僚との交流機会を作る

一緒に働く上司や同僚を紹介し、話す機会を作ります。

同じ部署だけでなく、仕事で関わる別の部署の人も紹介しておくと、業務を進めやすくなります。

面談を行い困っていることを確認する

入社後は、上司や人事担当者が定期的に面談を行います。

仕事で困っていることや、説明が足りない部分を確認します。その結果に合わせて、研修や支援の内容を変えます。

オンボーディングの期間と基本的な流れ

オンボーディングの期間に、すべての会社に共通する決まりはありません。

入社初日だけで終わらせず、数週間から数カ月かけて進めることがあります。仕事の内容によっては、さらに長く支援する場合もあります。

オンボーディングのプロセスという言葉も使われます。プロセスとは、取り組みを進める順番や流れのことです。

入社前に受け入れの準備をする

入社前には、パソコン、座席、必要な資料などを準備します。

仕事で使うサービスがある場合は、アカウントも用意します。アカウントとは、サービスを利用する人を見分けるための名前や情報です。

初日の予定や持ち物を本人に伝えておくと、入社後の流れが分かりやすくなります。

入社初日から1週間で基本的なことを伝える

入社直後は、会社のルールや部署の役割、仕事の基本を説明します。

一度に多くの情報を伝えすぎず、すぐに必要な内容から順番に説明します。

入社後1~3カ月は仕事の習得を支援する

仕事を実際に進めながら、必要な知識や手順を覚えてもらいます。

上司や先輩が進み具合を確認し、分かりにくい部分を補います。

3カ月以降も定期的に振り返る

仕事に慣れてきた後も、定期的に振り返る機会を作ります。

できるようになったことや、これから覚えることを確認します。次に何をすればよいかが分かりやすくなります。

オンボーディングで行う取り組みの具体例

オンボーディング施策とは、新しい社員を支えるために、会社が行う取り組みのことです。

大がかりな制度を作る必要はありません。新しい社員が迷いやすい部分を確認し、できることから始めます。

仕事の手順書やチェックリストを用意する

仕事の流れや手順をまとめた資料を用意します。

入社初日、1週間後、1カ月後など、時期ごとのチェックリストを作る方法もあります。何を説明したのかを確認しやすくなります。

メンターやバディを決める

メンターとは、仕事や職場での悩みを相談できる人です。

バディとは、日ごろの仕事を近くで助ける先輩や同僚です。会社によっては、メンターとバディを同じ意味で使う場合もあります。

質問できる相手を決めておくと、新しい社員が一人で迷うことを減らせます。

1on1ミーティングを定期的に行う

1on1ミーティングとは、上司と社員が1対1で話す面談です。

仕事の進み具合や、困っていることを確認します。必要に応じて、仕事の進め方や目標を調整します。

アンケートで改善点を確認する

オンボーディングを受けた社員に、分かりにくかったことや、足りなかった情報を聞きます。

集まった意見を次の受け入れに生かすと、研修や支援の内容を改善できます。

オンボーディングとOJT・研修・オリエンテーションの違い

オンボーディングには、OJTや研修、オリエンテーションが含まれることがあります。

ただし、それぞれの言葉が表す内容や期間は異なります。

言葉主な意味行われる時期
オンボーディング仕事や職場になじむまで行う、さまざまな支援入社前から入社後の数カ月など
OJT実際の仕事をしながら、仕事の方法を教えること仕事を担当し始めた後
社員研修仕事に必要な知識や方法を学ぶこと入社時や仕事を担当した後など
オリエンテーション会社の決まりや仕事の基本を説明する案内入社直後

オンボーディングとOJTの違い

OJTとは、実際の仕事をしながら、上司や先輩に仕事を教えてもらう方法です。

OJTは、仕事の方法を覚えることが中心です。

一方、オンボーディングでは、仕事の方法だけでなく、会社の決まりや人間関係も含めて支援します。

オンボーディングと社員研修の違い

社員研修は、仕事に必要な知識や方法を学ぶ取り組みです。

オンボーディングは、社員研修よりも広い意味を持ちます。研修、面談、同僚との交流、相談しやすい環境作りなども含まれます。

オンボーディングとオリエンテーションの違い

オリエンテーションとは、入社時に会社の決まりや仕事の基本を説明する案内です。

多くの場合、入社初日などの短い期間に行われます。

オンボーディングは、入社時の説明だけでなく、その後に仕事や職場になじむまでの支援も含みます。

オンボーディングを進めるときのポイント

オンボーディングは、資料を渡すだけで終わりではありません。

何のために行うのか、誰が担当するのかを決め、新しい社員の様子を確認しながら進めます。

目的と目標を決める

最初に、オンボーディングによって、どのような状態を目指すのかを決めます。

たとえば、「1カ月後に、基本的な仕事を一人で進められるようにする」などです。

このように、いつまでに何ができればよいのかを決めると、必要な研修を考えやすくなります。

担当者と役割を決める

人事、上司、先輩社員など、それぞれが担当する内容を決めます。

誰が何を説明するのかを明確にすると、説明の重なりや漏れを減らせます。

入社する人に合わせて内容を変える

新卒社員と中途社員では、必要な支援が異なります。

同じ中途社員でも、これまでの経験や担当する仕事は人によって違います。

全員に同じ内容を当てはめず、本人の経験に合わせて研修の内容や期間を調整します。

一度で終わらせずに改善する

オンボーディングプログラムは、一度作って終わりではありません。

参加した社員や担当者の意見を確認します。不要な内容を減らし、足りない説明を追加していきます。

オンボーディングで初心者が間違えやすい点

オンボーディングは、入社時に会社を説明するだけの取り組みではありません。

新しい社員が仕事と職場になじむまで、続けて支援することが大切です。

入社時の説明だけで終わらせない

入社初日に多くの説明をしても、すべてを覚えるのは難しいものです。

必要な時期に内容を分けて伝え、後から確認できる資料も用意します。

人事担当者だけに任せない

人事担当者は、会社全体の決まりや制度を説明できます。

しかし、実際の仕事の細かな進め方は、現場の上司や先輩の方が詳しい場合があります。

人事だけに任せず、同じ職場で働く人も協力することが大切です。

すべての社員に同じ内容を当てはめない

新しい社員が持っている経験や知識は、人によって異なります。

すでに知っている内容を何度も説明すると、必要な学習に使う時間が減ってしまいます。

本人に必要なことを確認し、支援の内容を調整します。

研修を行えば終わりだと考えない

研修を受けただけでは、実際の仕事で困ることもあります。

研修後も質問できる人を決め、定期的に困っていることを確認することが大切です。

オンボーディングについてよくある質問

オンボーディングの期間はどれくらいですか?

決まった期間はありませんが、数週間から数カ月ほど行う会社があります。

仕事の難しさや、本人が持っている経験によって、必要な期間は変わります。

中途採用にもオンボーディングは必要ですか?

中途採用でも、オンボーディングは役立ちます。

仕事の経験があっても、会社ごとの決まりや仕事の進め方は異なるためです。

オンボーディングは誰が担当しますか?

人事担当者だけでなく、上司、先輩社員、同じチームの社員などが協力して担当します。

説明する内容ごとに担当者を決めると、進めやすくなります。

小さな会社でも実施できますか?

小さな会社でも実施できます。

仕事のチェックリストを作る、相談相手を決める、定期的に面談するなど、できることから始められます。

オンボーディングと採用活動は同じですか?

オンボーディングと採用活動は同じではありません。

採用活動とは、会社で働く人を募集し、面接などを行って選ぶ取り組みです。

オンボーディングは、採用した人が入社した後、仕事や職場になじむまでを支援します。

オンボーディングは新入社員だけが対象ですか?

新入社員だけが対象とは限りません。

別の部署へ移った社員や、担当する仕事が変わった社員に対して行う場合もあります。

部署が変わることを異動といいます。担当する部署や仕事が初めての場合は、必要な説明や支援を行います。

まとめ|オンボーディングとは新しい環境になじむための支援

オンボーディングとは、新しく入った社員や利用者が、仕事やサービスに無理なくなじめるように支える取り組みです。

会社では、仕事の説明、研修、面談、同僚との交流などを組み合わせます。新しい社員が仕事を覚え、質問や相談をしやすい状態を作ることが大切です。

オンボーディングは、入社初日の説明だけで終わるものではありません。入社前の準備から、仕事に慣れた後の振り返りまで、必要な支援を続けます。

新しい社員の経験や担当する仕事に合わせて、内容や期間を調整することがポイントです。

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